6ヶ月の離乳食スケジュール
6ヶ月離乳食スケジュール&進め方・2回食のタイミング
6ヶ月の離乳食は5ヶ月とどう変わる?離乳食開始2ヶ月目に与えてOKな食材と形状、量について詳しく解説し、そのまま使える1ヶ月分のスケジュールも紹介します!食材の与え方の注意点、食べないときの対処法、2回食へのステップアップのタイミング・進め方についてもチェックしてくださいね。
6ヶ月赤ちゃんの離乳食 食材、形状&量の目安と献立
生後5ヶ月からスタートした離乳食も早いもので2ヶ月目。少しずつ、赤ちゃんに離乳食をあげるのに慣れてくるころですが、全く食べてくれなくて苦労している人もいることでしょう。
離乳食に慣れてきた頃とは言っても、まだまだ赤ちゃんの消化機能は未熟です。よく食べてくれる食欲旺盛な赤ちゃんにはついたくさん食べさせたくなってしまいますが、規定量以上あげないようにしましょう。特にたんぱく質は消化器官への負担になるのであげすぎには注意が必要です。
この記事では、生後6ヶ月の赤ちゃんにあげる離乳食の量と品目数、回数と形状について詳しく解説します。
6ヶ月赤ちゃんの離乳食、5ヶ月のときとどう違う?
生後6ヶ月の赤ちゃんの離乳食は、生後5ヶ月で離乳食を始めたときと比べると少しだけ粒を残した形状のものもあげられるようになります。
離乳食を食べる量も、5ヶ月の終わりで1日のトータル小さじ10くらいだった量が、6ヶ月の終わりでは1食トータルで小さじ12を1日2回、つまり1日のトータルが小さじ24程度にまで増えていきます。
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6ヶ月の離乳食・1週目の献立スケジュール
生後6ヶ月の献立例を紹介していきす。まずは1週目から4週目まで1日1食の例をご紹介いたしますが生後6ヶ月では2回食に進む赤ちゃんも多いため、2回食のスケジュール例は後の章でご紹介いたしますので参考にして下さい。
では早速離乳食のレシピの詳しい解説に入りますね。
一回量の変化(1週目)
トータル小さじ10さじを目安に進めます。
食後の授乳は、これまでと同様に母乳なら欲しがるだけ、ミルクなら1日5、6回、トータルで1,000mLから1,400mL(規定量)になるように調整して与えてください。
生後6ヶ月に入り、離乳食の1回量はだいぶ増えてきたとはいっても、赤ちゃんの食べる量と言うのは知れていますので、離乳食は複数回分を一度に調理し、冷凍してストックしたものを都度加熱して与えると支度も簡単でレシピのバリエーションも広がります。
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使える食材の形状の変化(1週目)
生後5ヶ月の段階で単品の食材で試してみて平気だった食材であれば、基本的に2、3種類の食材を混ぜて与えても大丈夫です。少しずつより料理らしいメニューを赤ちゃんに与えることができ、色々な栄養も一品で摂ることができます。
おかゆは生後6ヶ月に入っても引き続き10倍がゆを与えます。
おかゆの形状
ごっくんすることに慣れて来たら、10倍がゆの粒を少しずつ大きくしていきましょう。お米の食感にも慣れることが大切です。
★おかゆにバリエーションをつけてみよう
色々な食材に慣れつつあるので、食べたことのある食材をおかゆにトッピングしてみても良いですね。お豆腐に慣れて来たらおかゆにきな粉をトッピングしても味に変化がつきますし、栄養もとれるのでおすすめです。
しらすやブロッコリーを混ぜてもおいしくいただけます。
豆腐はこう使う!
絹ごし豆腐は細かくするととろみがつきます。葉もの野菜といった繊維を取り除いても食べにくい食材に絹ごし豆腐を混ぜてあげると、赤ちゃんは「ごっくん」しやすくなります。
しらすはこう使う!
しらすをすりつぶすと、見た目が灰色になってしまいますし、少し舌にざらついて食べにくくなってしまう場合もあります。
赤ちゃんがすりつぶしたしらすを嫌がった場合は、少し面倒ですが細かいみじん切りにしてみても。むせこむようなら水溶き片栗粉や絹ごし豆腐でとろみをつけてみるのもよいでしょう。
白身魚はこう使う!
生後5ヶ月のときにはとろとろのペースト状にしていた白身魚も、少しずつ食感を感じられる程度にしてあげても良いですね。飲み込みやすいようにお湯でのばし、ベタベタの状態にして与えましょう。
6ヶ月の1週目におすすめ離乳食レシピ
お米のお粥以外にもうどんやそうめん、パンがゆも取り入れいけます。パン粥に慣れて来たらトッピングでバリエーションをつけてあげましょう。ミルクパン粥とフルーツの組み合わせなら、多くの赤ちゃんが食べやすい一品になります。
★いちごのミルクパンがゆ
- すりおろして種を取り除いたいちご大さじ2を電子レンジで500w20秒チンします。
- 食パン1/5をおろしがねですりおろし、溶いた粉ミルクでやわらかく煮ます。
- 最後にすりおろしリンゴをトッピング。
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2週目の献立スケジュール
2週目も1周めと引き続き基本的な部分は変わりません。
色々な食材を混ぜて与えてみて、赤ちゃんが食べやすい組み合わせを見つけてみましょう。
一回量の変化(2週目)
1食のトータルは、小さじ11を目標に進めていきます。
離乳食の量については、離乳食の進みが順調であれば1週目で小さじ2与えていた野菜を小さじ3に増やしてみましょう。たんぱく質は引き続き小さじ1で進めます。
使える食材の形状の変化(2週目)
6ヶ月の2週目で与える食材の種類や形状も1週目と特に変わりはありません。
舌触りや食感を残しつつも、飲み込みやすいようにお湯や水溶き片栗粉、絹ごし豆腐に混ぜてベタベタにのばしてあげるのがポイントです。
おかゆの形状
おかゆはまだまだ10倍粥が基本。食べられるからといってもまだ離乳食初期の段階であり赤ちゃんの消化機能はゆっくり食べ物に慣らしていくことが大切なので、この時期におかゆを固くするのはやめておきましょう。粒が残った状態の10倍粥にトッピングなどで変化をつけてあげるのはOK。
お麩はこう使う!
お麩はすりおろして野菜などに混ぜると使いやすい食材。おかずに変化をつけたいときに試してみましょう。小麦粉と同じたんぱく質が含まれているので、小麦アレルギーの赤ちゃんは注意してください。使う分量は1個で充分です。
そうめんはこう使う!
そうめんは柔らかく煮込むならば消化に良い食材なので、小麦アレルギーがなければ離乳食初期のこの時期におすすめの食材。
麺を茹でる前にビニール袋に入れてバラバラに砕いて、出汁で柔らかく煮込んで与えましょう。6ヶ月の2週目頃の分量目安は1食あたり20本程度。
パンはこう使う!
パンはミルクや油分が含まれており味もついているのでそのままでも美味しいですね。たまに溶いた粉ミルクでパン粥にして与えても良いでしょう。1食分の分量は、サンドイッチ用食パン1/4枚が目安です。
混合→完母になったなどで粉ミルクがたくさん余ってしまった・・・という人は、積極的に、離乳食に使っていきたいですね!
6ヶ月の2週目におすすめ離乳食レシピ
お麩は煮込むととてもやわらかくなり、たんぱく質もとることができるので離乳食におすすめの食材の一つ。保存がきくのでストックしておくと便利です。お麩を使ったレシピを紹介します。
★お麩とかぼちゃのペースト
- お麩1個はすりおろします。
- 柔らかくゆでてすりつぶした10gのかぼちゃ、だし汁・お麩を合わせて小鍋で煮立てます。
麩はすぐに柔らかくなるので、調理も簡単です。
3週目の献立スケジュール
3週目はより食事らしいメニューが増えていきます。食べる量も増えるので2回食以降のタイミングでもあります。
2回食の進め方は後の章で詳しく解説します。
離乳食の量の変化(3週目)
1食トータルを小さじ12に増やしてみましょう。
食欲旺盛で、生活リズムも整ってきたならば2回食にしてみても。野菜とたんぱく質を上手に組み合わせれば、作る手間も少し楽になりますよ。
使える食材の形状の変化(3週目)
赤ちゃんがだいぶ離乳食に慣れてきたように見えても、これまでと同様、少し粒を残しつつも飲み込みやすいものを与えましょう。粒があるのに水分が足りないと、口の中でばらけてむせこんでしまうことがあります。
1食のトータルが小さじ12程度になれば、穀物と野菜のバランスはそこまで厳密でなくても大丈夫です。おかゆばかりだと飽きてしまう場合は野菜をトッピングして変化を楽しみましょう。
おかゆにたんぱく質をトッピングするのも、味がついて食べやすくなりますが乗せすぎには注意。
まだこの時期はたんぱく質は1食あたり小さじ1程度にしておきましょう。
4週目の献立スケジュール
初期の離乳食の仕上げです。新しい食材にもチャレンジしてみましょう。
与えられる食材についても後述します。
使える食材と形状の変化、量の変化
食べるのに少しずつ慣れて来たら、季節の食材を取り入れていっても良いですね!冬ならかぶ、大根、小松菜、ちんげん菜、夏ならなすやきゅうり、すいかなどが取り入れられます。
夏の野菜のなすは皮をむいてよくあく抜きをし、やわらかく茹でてペースト状にして与えます。きゅうりは皮をむいてすりおろし、電子レンジで加熱してから与えましょう。冬の野菜は葉物はほうれん草と扱いは一緒です。
たんぱく質は、冬が旬のタラにもチャレンジ。タラは淡白で癖がなく、身も柔らかいので離乳食として与えやすいのですが、アレルギーを起こす可能性もあるので生後5ヶ月には与えませんでした。新たに与える場合は新鮮なタラを少量だけ、与えるときは赤ちゃんの様子をよく観察しながら与えてください。
2回食を始める目安とスケジュール
生後6ヶ月の後半あたりから、そろそろ2回食を始めてみましょう。
2回食に進むタイミング
いつから2回食にしたらいい?と迷う人も多いかと思いますが、目安としては赤ちゃん本人が「ごっくん」に慣れてきて、離乳食を食べることを嫌がらず、さらに生活リズムが(お昼寝時間)整ってきてから。
お昼寝のリズムが一定でないと、1日2回の食事を規則正しくあげるのに苦労します。
2回食のスタートは、焦らず生活リズムを整えることから始めましょう。離乳食だけでなく、起きる時間やお散歩の時間も合わせて整えていくことが大切です。
2回食に進んだら、食後の授乳はどれくらい必要?
2回食になっても、まだ栄養の70%から80%程度は授乳から摂ります。食後の授乳は、母乳なら欲しがるだけ、ミルクなら1日1,000mLから1,400mLの規定量の範囲内で適宜与えましょう。
2回食スケジュール例
2回食は、1食あたりトータルで小さじ12の食事を2回与えていきます。以降は、表内①が1回目、②が2回目の食事です。
時間帯は、午前と午後に1回ずつ。10時と14時頃が与えやすい時間帯です。
食事と食事の間は4、5時間あけ、2回目の食事はあまり遅くなりすぎないようにしましょう。
6ヶ月赤ちゃんに与えて良い食材まとめ・下ごしらえのポイント
6ヶ月赤ちゃんが食べても問題のない食材は、まだまだ限られています。
食べても良いたんぱく質のバリエーションが少ないので、毎日マメに離乳食の準備をしているなら特にメニューがマンネリ化が気になるかもしれませんが、焦らないようにしましょう。
乳製品・卵はまだ与えません。肉も消化に悪いために生後7ヶ月以降に少しずつ与えます。
穀物
穀物(炭水化物)は、お米・うどん・そうめん・食パンを中心に、やわらかく調理できて油分が少ないものを与えます。油分の多いロールパンやクロワッサンなど食パン以外のパンや、消化に悪い中華麺はまだ与えません。
お米
離乳食初期の段階ではおかゆは最後まで10倍粥が基本です。慣れたら少しずつ粒を残すようにしても良いですが、水分量は10倍粥のままにしましょう。べーっと出してしまうようであれば無理せず人段階細かな状態に戻してあげます。
うどん・そうめん
うどんやそうめんは、表示時間よりたっぷり長めに茹でて十分にやわらかくし、ペースト状にすりつぶして与えましょう。
うどんやそうめんには塩分が含まれますので、茹でたあと水にさらすと塩分を抜くことができます。赤ちゃん用の、食塩不使用のうどん・そうめんもあります。
パン
パンは食パンの白い部分をおろし金ですりおろして、お湯や粉ミルクで煮込むパン粥がおすすめ。塩や砂糖で味がつけられていますので、パン粥出現頻度は多くても1週間に2、3度程度にとどめておきたいところ。
食パンは、食品添加物の少ないものを選びます。ホームベーカリーがあるご家庭なら、手作りが一番安心。
野菜
やわらかく茹でてペースト状にし、お湯でのばして与えましょう。大人なら生で食べられるものでも、赤ちゃんには必ず加熱して与えるようにします。
この頃の赤ちゃんに与えられる野菜は次の通りです。
根菜類
与えてOKな野菜は、にんじん・大根・かぶ。
比較的繊維が少ないのでなめらかなペーストにしやすいですが、初めから小さくカットすると茹でたときにやわらかくなりにくいので、大きめにカットしてゆでた後にすりつぶしましょう。
葉野菜
与えてOKな野菜は、ほうれん草・小松菜・キャベツがおすすめ。
葉の柔らかい部分を選んで、茹でてすりつぶしましょう。繊維が気になる場合は裏ごしするか、ブレンダーで繊維ごと粉砕してしまいましょう。
その他の野菜
与えてOKな野菜は、玉ねぎ・ブロッコリー・トマト・かぼちゃ・きゅうり・なす・とうもろこし。
皮のある野菜は必ず皮を剥き、やわらかいところを中心に与えます。皮の付近に栄養価が多く含まれている野菜が多いので、なるべく薄く皮をむくようにしましょう。
フルーツ
果肉がやわらかく、ペースト状にしやすいものを与えます。
皮と種は取り除き、加熱して与えます。離乳食初期のころは与えてOKとされているフルーツでも加熱した方が安全です。
アレルギーの心配が少ないフルーツ
いちご、みかん、メロン、すいか、梨は比較的アレルギーの心配が少なく、安心して与えることができる食材です。
アレルギー表示指定されているフルーツ
りんご、もも、バナナは、この時期に与えてよいとされていますが、アレルギー表示することが望ましい品目リストに入っています。初めて与えるときは必ず加熱したものを小さじ1ずつ与えましょう。(※1)
万が一のときのために、平日の病院が受け付け時間帯を選ぶことも重要です。
お魚
6ヶ月でも与えられるお魚のバリエーションはまだ多くありません。与えてOKなお魚は、鯛・たら・しらす・ひらめ・かれい。
たらはこの中ではアレルギーを起こす可能性のある部類なので、6ヶ月の後半に与えること、また初めて与える際はフルーツ同様細心の注意を払うようにしましょう。
大豆製品
大豆製品は植物性たんぱく質を摂りやすい栄養価の高い食品であるため、アレルギーの心配がなければ積極的に与えたい食材ですが、油をたっぷり使用している油揚げや癖のある納豆はまだこの時期には控え、「豆腐」「きな粉」程度にとどめておくのがベター。
お豆腐は絹ごし豆腐をチョイスし、調理は水切り→電子レンジで加熱→つぶして与えます。きな粉はそのままおかゆにトッピングしてOKです。かけすぎると他の食材の水分を吸って飲み込みにくくなるので注意。
おかゆのトッピングとして使いやすい「納豆」は、生後7ヶ月から与えます。
6ヶ月赤ちゃんが食べてくれないときの工夫献立
生後5ヶ月のときは比較的よく離乳食を食べてくれたのに、6ヶ月になったら食べなくなってきた…なんていうことも。
少しずつ使える食材も増えてきたので、あまり量を食べないときは全く違う食感や味のものを試してみるのも手です。
ジャガイモ・さつまいも・かぼちゃなどの甘くて食べやすい食材でも、赤ちゃんによっては嫌いな場合もあります。その場合はフルーツなどすっきりした甘さのものを与えてみては?
パンやおかゆが苦手のようだったら、味になじみのある粉ミルクを使ってみるのもおすすめです。
食べられる食材が増えてきた反面で赤ちゃんに好き嫌いが出てきたことかもしれません。焦っても仕方のないことですので授乳で栄養を補えているのであればあまり心配しすぎず、食べ物の食感や味を認識し始めたという意味で赤ちゃんの成長の一つと前向きに捉えましょう。
ごっくん期は卒業!次はいよいよ「モグモグ期」
なめらかなものをごっくんする練習期と言われる生後5、6ヶ月のごっくん期が終了したら、次は噛むことを始める「モグモグ期」がスタートします。
食べられる食材の種類や量も一気に増えてきます。毎食の離乳食を用意するパパママは大変ですが、新しい食材を赤ちゃんが口にしてくれたときの喜びはひとしお。大人も楽しんで進めていきましょう。