離乳食でにんじんは初期から大活躍の野菜!後期以降はスティックにしてもOK
離乳食でにんじんは加熱すると柔らかくなりますし、色も鮮やかなので、離乳食初期に赤ちゃんに初めて与える野菜としてもオススメです。昔のにんじんはやや苦味やえぐみが強いものもありましたが、現在では品種改良が進み、ほのかな甘みを感じる食べやすいものが増えています。
離乳食初期はすりつぶしてペースト状にして、後期以降は角切りにして歯茎や歯で噛む練習をしたり、スティック状にして茹でて野菜スティックとして手づかみ食べの練習もさせられます。
離乳食ににんじんを使うときのポイントは「皮を薄くむく」こと!
離乳食に使うにんじんは消化しやすいように皮をむく必要がありますが、にんじんに含まれる栄養は皮や皮の近くに多く含まれているので、ピーラーを使って薄めに皮をむくのがおすすめです。
離乳食初期は、薄く皮をむいたにんじんを柔らかくなるまで加熱して、すりつぶし・裏ごしを行い、水分を足してペーストからスタートしましょう。
離乳食で与えるにんじんのかたさ・大きさ目安
にんじんを離乳食で使う際の大きさの目安は次の通りです。
離乳食の進みが順調であれば、離乳食後期(月齢9ヶ月以降)から手づかみ食べに興味が芽生えてくるので、にんじんをスティック状に切る、もしくはつぶしたものを成型するといった調理方法を試してみても良いでしょう。
離乳食初期(5か月・6ヶ月) | |
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柔かくなるまで人参を茹でて、水分を加えてすりつぶし・裏ごしして人参ペーストを作る。 | |
離乳食中期(7ヶ月・8ヶ月) | |
加熱済みの人参に適量の水分を加えて、ジャム程度のかたさになるまですり潰す。 | |
離乳食後期(9ヶ月~11か月) | |
人参は5㎜角程度の粗いみじん切り。5㎜角×3~4センチのスティックもOK。 | |
離乳食完了期(1歳~1歳半) | |
人参は8㎜程度の角切りにして加熱する。 |
作りやすくて食べやすい!離乳食の簡単にんじんレシピ!
にんじんは年間を通して価格が安定しており、栄養価も高いので給食などでもよく使われる野菜の一つです。離乳食期からにんじんが大好きになってもらえるような、作りやすくて食べやすい人参レシピをご紹介します。
初期(5ヶ月・6か月)のにんじんレシピ
にんじんは食べやすいので、にんじんだけのペーストを与えたら、その後はお粥にまぜて食べさせましょう。にんじんはオレンジが鮮やかなので、お粥に混ぜると見た目でも赤ちゃんが気に入ってくれやすいです。
炊飯器でにんじん入り10倍粥
材料
- 米 小さじ1
- 水 小さじ10(50cc)
- にんじん 20g
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にんじんをすりおろし、研いだお米と水と一緒に湯呑に入れて、炊飯時に一緒に入れて炊きます。
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炊きあがった1のにんじんをすり鉢ですりつぶします。
余りは製氷器に入れて冷凍保存し、再加熱は大さじ1程度で電子レンジ600Wで30秒が目安です。
中期(7ヶ月・8か月)のにんじんレシピ
2回食となる中期は食べられる食材が初期に比べて増えますが、飲み込みやすくするため水分は多めに仕上げるのがポイントです。
りんごは加熱すると甘くなる一方で変色してしまうので、加熱しても色鮮やかなにんじんと混ぜると見た目もおいしそうに仕上げられます。
にんじんのすりおろしりんご和え
材料
- 加熱済みのにんじん 10g
- りんご 10g
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りんごはすりおろして耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで20秒加熱します。
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1の加熱したりんごとにんじんをすり鉢ですりつぶしながら混ぜ合せます。
冷凍ストックを作るついでに!にんじんと玉ねぎのスープ
材料
- にんじん30g(多めに入れてもOK)
- 玉ねぎ30g(多めに入れても)
- 水(だし汁又はベビーフードの野菜スープもOK)
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にんじんと玉ねぎをみじん切りにする。
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お鍋に水(だし汁)を入れ、柔らかくなるまで煮ます。煮込んで柔らかくしたにんじんと玉ねぎの一部は冷まして、スープごと製氷皿に入れて冷凍しておくと次回以降の離乳食に活用できます。
残ったにんじんと玉ねぎの煮汁をスープとしていただきます。もし味が薄いなら初期から使えるベビーフードの素を加えてもOKです。
後期(9ヶ月~11か月)のにんじんレシピ
生後9ヶ月を過ぎると3回食になり、必要な栄養の6~7割を離乳食から摂るようになりますが、咀嚼力や手づかみ食べへの興味など赤ちゃんの食に対する意識や意欲に個人差がでやすく、好き嫌いやムラ食べが出てくることもあります。
にんじんを急に食べなくなってしまったときは、切り方を変えてみたり、ゼリーや蒸しパンににんじんを混ぜてみるといった今までとは違う調法方法を試してみましょう。
手づかみ食べの定番!にんじんと大根の野菜スティック
材料
- にんじん 10g
- 大根 10g
- だし汁 50cc
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にんじん、大根はそれぞれ皮をむいて5㎜×4㎝程度のスティック状に切ります。
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小鍋にだし汁と1の切ったにんじんと大根を入れて中火~弱火で10分程度煮ます。
赤ちゃん向けユルユルにんじんゼリー
材料
- にんじん 20g
- 砂糖 ひとつまみ
- 水 大さじ3
- ゼラチン 1g
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にんじんはすりおろして耐熱容器に砂糖と水を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで1分加熱します(爆発しないように注意しましょう)。
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1の加熱したにんじん液にゼラチンを入れて手早く混ぜ、器に入れ替えて粗熱が取れたら冷蔵庫で30分以上冷やして固めます。
完了期(1歳~1歳半)のにんじんレシピ
完了期は卒乳や活動量の増加に伴い、離乳食から8~9割の栄養を摂取する時期です。市販の赤ちゃん用のおやつでだけでなく、手作りでも簡単におやつができるので試してみましょう。
にんじんのプレッツェル
プレッツェルとは、ドイツの伝統菓子、小麦粉を使った焼き菓子で、砂糖の代わりに塩や粉チーズを使って味付けをアレンジするのもおすすめです。
材料
- 薄力粉 大さじ3(36g程度)
- にんじん 30g
- 砂糖 小さじ1/2
- サラダ油 小さじ1/2
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にんじんはすりおろします。
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ボウルに1のにんじん、薄力粉、砂糖、サラダ油を入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせ、ひとまとめにしたものをラップに包んで冷蔵庫で30分寝かせます。
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3の生地を両面ラップに包んで5mm厚に伸ばし、10㎝程度に切ったものをオーブンシートを敷い天板に並べ、180℃に予熱したオーブンで10分程度焼きます。
豚ハンバーグのすりおろしにんじんソース
すりおろしたにんじんは肉汁との相性がよく、ソースとしても使えます。味が薄くて赤ちゃんが食べにくい時は、少量の醤油をまわしかけるとより美味しく食べやすくなります。
材料
- にんじん30g
- 水 大さじ2
- 豚もも肉 30g
- 塩 少々
- 片栗粉 小さじ 1/3
- サラダ油少々
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にんじんはすりおろして水と混ぜ合わせます。
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ボウルに豚もも肉を細かく刻んでミンチ状にしたもの、豚もも肉、塩、片栗粉を入れて混ぜ合わせ、5等分してハンバーグを成型します。
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フライパンにサラダ油を薄く敷いて温め、3のハンバーグを両面しっかりやいたら、1のにんじんを加えて蓋をし3分蒸し焼きします。
ママ直伝!うちの赤ちゃんが大好きな離乳食のにんじんレシピ
赤ちゃんが大好きな離乳食レシピのアイデアを、日々離乳食作りに勤しむ現役ママたちに伺いました。初期のペーストや中期のお粥でも、にんじんと一緒に混ぜ合わせる食材によっていろいろな味を楽しめます!
にんじんペーストはかつおだしやバナナと混ぜるのもオススメ!
永井華子(30代前半)
離乳食初期の定番にんじんペーストですが、にんじんは癖がないので色々な食材と混ぜ合わせやすいです。我が家は「バナナにんじん」「かつおだしでにんじんポタージュ」など、色々アレンジしてバリエーションをひろげながら楽しんでいます
どんな味が好きかな?どんな食感が食べやすいかな?などお子さんの様子を見ながらまずは食べることを楽しんで進められると良いですね。
【中期~後期】ミルクの甘味がGOOD!にんじんのパン粥
大村理奈(20代後半)
材 料…にんじん適量(15gくらい)、育児用粉ミルク大さじ1、8枚切り食パン3分の2
下準備・・・にんじんは皮を剥いて7ミリ角くらいに切る、食パンは耳を取り除いて1口大にちぎっておく
- 小鍋に200ミリリットルの水を入れ、にんじんを茹でます。この時、お湯の量が半分に減るくらいしっかり煮詰めて柔らかくするのがポイントです。後でパンが水分を吸うので、水分が蒸発してしまったら少し足しておきます。
- にんじんが柔らかく煮えたら、育児用粉ミルク大さじ1を加えます。
- ちぎっておいた食パンを加え、サッと火を通します。
- 器にうつして食べやすい温度に冷ましたら完成です。
にんじんを煮るのはお湯でもOKですが、野菜スープ(市販の粉末でも可)を使うと更に美味しく栄養もバランス取れます。
【後期・完了期】にんじんの簡単チーズホットケーキ
向井静香(35歳)
材料(3食分):人参1/2本、赤ちゃん用ホットケーキミックス100g、卵1個、牛乳60cc、とろけるチーズ20g程度、油少々
作り方:
- 人参をおろし金ですりおろす。
- ボウルにホットケーキミックス、牛乳、卵を入れて混ぜ合わせる。大体混ざったら1と、とろけるチーズを入れてさらに混ぜる。
- フライパンに油をひき、2の1/3を入れ、中火から弱火の間の火加減で焼く。ひっくり返して中まで火を通す。
- 子供の食べやすい大きさに切ったら出来上がり。
月齢は11か月の我が子が大好きな離乳食の人参レシピです。とろけるチーズの塩気がおいしいです。ホットケーキや蒸しパンも野菜をたっぷり入れて、将来野菜の好き嫌いがないことを願っています。
【後期・完了期】レンジで簡単!にんじんたっぷり野菜オムレツ
坂井ゆかり(30代前半)
10ヶ月の息子への離乳食です。2食分をレンジで手軽に作ってます。
- 茹でた人参30gを1CM角に切り、ピーマン20gとネギ20gをみじん切りにし、それらを耐熱容器入れておきます。
- しらす干しと溶き卵を耐熱容器に加えます。しらすの塩分が丁度いい味付けになるので、卵と野菜としらすをよく混ぜます。
- ふんわりラップをかけて、50秒レンジで温めて取り出します。半熟状態ですが一度よくかき混ぜます。
- 次に1分程レンジでチン!卵に完全に火が通っているようなら出来上がりです。まだ火が通ってないようなら、10秒ずつレンチンして、様子をみてください。
出来上がったオムレツを一口サイズに切って、ご飯と一緒にどうぞ!野菜は家にあるものでよく、2食分なので、半分は冷蔵庫に入れておいて、翌日に食べさせます。
【後期・完了期】にんじんたっぷり!ふかふか豆腐のおやき
浜野加奈子(30代後半)
材料:
にんじん 1/3本、玉ねぎ 1/4個、豆腐 70g、小麦粉 大2、塩醤油
作り方:
- にんじんと玉ねぎをみじん切りにする。豆腐は水を切っておく。
- 材料を全てボウルに入れ、混ぜる。好みで塩や醤油を少々加える。
- 温めたフライパンに薄く油をひき、2をスプーンで入れ、両面焼き、お皿に入れてできあがり。
我が家では豆腐入りおやきやハンバーグを作る際にも、人参をたっぷり入れます!
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