離乳食は冷凍テクを使って、時短だけど栄養満点な一品を!
離乳食は冷凍保存した食材を使って、効率的に進めましょう!
出来たての料理がおいしのはもちろんですが、離乳食期はアレルギー反応などを見極めながら、赤ちゃんが食べられる食材を少しずつ増やしていかなければならず、また、食べられる限られた食材の中で、食べやすさ・美味しさ・メニューのバリエーションなどを考えながら作っていく必要があります。
しかし、赤ちゃんの食べる分、ほんの一口か二口分の食材を、離乳期特有の「すりつぶす・お湯で溶く・細かく切る・別鍋で煮込む」などして赤ちゃんのお腹にできるだけ刺激とならないよう調理するのは正直面倒ですし、家事・育児の大きな負担となることでしょう。
食事のたびにいちいち加熱処理・すりつぶしなどを行うよりも、離乳食は時間のあるときにまとめて作って冷凍保存しておきましょう。時間も短縮できますし、あっという間に子供に手作り離乳食を食べさせてあげることが出来ます。
【離乳食の冷凍保存テクニック】と題して、定番食材の保存方法や冷凍するときの注意点をご紹介します。
現役ママに聞いた離乳食の悩みNO1は「作るのが面倒くさい」
さて、現役ママの離乳食の悩みについてまとめてみました。
みなさん、どのような悩みを抱えているのでしょうか?ここでは、本音で語ってもらいましょう。
ママが語る離乳食作りのお悩み
- とにかく面倒くさい。
- 大人用ご飯と離乳食を作るのが大変!
- すりつぶしより何より毎回のみじん切りが、面倒。
- 時間がないときの離乳食は、メニューがマンネリ化。
- 栄養バランスは気になる。
- 離乳期から、ついついレトルトに頼っている自分が嫌い。
一番多い悩みは、なんと言っても「面倒くさい」というものです。1日3食の食事メニューを考えるだけでも大変なのに、大人用と子供用に分けなければいけなかったり、子供用に野菜やお肉を下ごしらえしなければいけない手間に、面倒くさいと感じる人が多いようですね。
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離乳食を冷凍しよう!フリージングのメリットとは?
面倒な離乳食の準備ですが、離乳食を冷凍保存すること(通称:フリージング)でその手間暇が大幅に削減できます。
1食にかかる食事時間が大幅に短縮される
最大のメリットはなんといっても準備にかかる時間短縮でしょう。まだ歯が生えそろっていない&消化機能が未成熟な離乳期の子供のご飯を作るときには、食材はもちろん調理工程にも気を遣います。細かく刻む・ゆで時間を多めにする・ペーストにするのは、案外時間がかかりますよね。
これらを食事のたびに行うのではなく、時間のあるときにまとめて調理しておくことで、日々の食事準備にかかる時間は短縮されます。
冷凍ストックに・フリージングにより使える食材のバリエーションが増える
2つ目のメリットは、離乳食用に準備した食材を冷凍しておくなら、一度にさまざまな食材を使うことも出来ます。
離乳初期ほど赤ちゃんが一度の食事で食べる量は少なく、始まったばかりの頃はどんな食材でも「まずはひとくち」の連続です。一口分のおかゆにほうれん草にかぼちゃに豆腐に…などなど、まるで毎日ミニチュアハウスに住むミニチュア住人の食事を用意しているような気分になってしまいませんか?いくつかの食材を下ごしらえした状態でストックして、あとは食材を組み合わせて温めるだけで良いなら、とても便利ですね!時間を短縮しながら、使う食材の数を増やすことが出来ます。
離乳食に使いたい食材の消費期限を延ばせる
そして食材を冷凍保存しておくなら、食材を一定期間使い続けられます。
離乳期の子供は食べられる食材が限られていますから、時季外れなどで少し値段の高くなっている食材でも購入せざるを得ないこともあるでしょう。ですが、赤ちゃんのために奮発食材を買っても、当のご本人様の食べる量は圧倒的に少ないという・・・。こんなときも、冷凍保存をしておけば一定期間は使い続けることができますね。
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離乳食を冷凍保存際の5つのコツ
「とにかく冷凍すればいいんでしょう?」と軽く考えていませんか?
安心・安全、さらに子供に美味しく食べてもらうためには、冷凍保存するときにいくつかのコツが必要です。知っておいて損はありません!一緒に確認していきましょう。
1.各食材は製氷皿やシリコンカップを使い、1回分ずつ小分け冷凍する
自家製冷凍食品を使うときは、使う分だけを解凍するのが、鉄則です!離乳食を冷凍するためには、蓋つきの製氷皿やシリコンカップ(使い捨てのお弁当カップ・おかずカップも可)などが便利です。これらを使ってあらかじめ小分け冷凍しておくのがオススメです。
シリコンカップやレンジ加熱OKのお弁当カップ・おかずカップは、そのままレンジで解凍できます。また火を通し、潰したりみじん切りにした離乳食を製氷皿を使って1食分ずつ冷凍した場合、凍ったらフリーザーパックに移して保存すると冷凍庫内が製氷皿だらけになることもありませんし、使う分だけサッと冷凍庫から取り出して、残ったものも質を落とすことなく保存しておくことが出来ます。
2.粗熱を取ってから、冷凍保存し、雑菌を繁殖させない
基本的に粗熱をとってから、冷凍保存するようにして下さい。
食材が温かいうちに蓋を閉めてしまうと、蓋の内側に水蒸気がついて、雑菌が繁殖してしまうのです。消化機能が未成熟な子供が、お腹を壊しては大変です!気を付けましょう。
粗熱が取れたことを確認したら、即冷凍保存して質を落とさないようにしましょう。
3.美味しさキープのために容器はしっかりと密閉する
栄養バランスが良くても、美味しくなければ子供は食べてくれません。美味しさをキープするために、冷凍保存をするときにはしっかりと密閉して下さい。食材が空気に触れてしまうと、酸化を引き起こして味や風味が一気に劣化してしまいます。
4.フリーザーバッグなどに食材名と日付はしっかり記入
うどんのすりつぶし、ご飯のすりつぶし・・・正直見分けがつきません。そこで、どのような食材なのか?いつ冷凍保存したのか?をきちんと明記しておきましょう!きちんと食材名や日付が書いておけば、ママ以外の人が使うときにもわかりやすく説明もしやすいですよね!
5.冷凍庫の奥に保存し、温度変化を極力少なくする
開け閉めが激しい冷凍庫内の温度を一定に保つのは、なかなか難しいものがあります。
ですが、離乳食は食べる直前に解凍したい・・・冷凍庫内でも温度変化が極力少ない奥の方に保存するようにしましょう。保存場所に気を付けるなら、食材の品質低下を最小限に留められます。
離乳食を作るときには、手を洗おう!
もちろん離乳食を作る際にも、きちんと手を洗って雑菌が繁殖しないようにしましょう。雑菌をそのまま冷凍保存なんて、最悪ですからね♪
離乳食を冷凍するとき、冷凍した離乳食を再加熱するときのルール3つ
家庭で離乳食を冷凍するときだけでなく、家庭で冷凍保存した離乳食を再加熱し食べさせるときにもルールが幾つかあります。ここで赤ちゃんがお腹を壊すようなことがあっては行けませんので、しっかりチェックしてくださいね!
ルール1.解凍は冷蔵庫内か、レンジで加熱チン
冷凍保存した離乳食を解凍する際には、雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫内でじっくり解凍するか、電子レンジを使って温めましょう。解凍したままではなく、一度加熱をしてしっかりと火を通しておくことをオススメします。
ルール2.一度解凍したものは、再冷凍しない
再冷凍は食材の美味しさが半減するだけではなく、雑菌も繁殖させます。よって、絶対にすべきではありません。
ルール3.いつまで食べられる?冷凍した離乳食の保存期限
離乳期の食事量は少ないので、冷凍保存している食材もなかなか食べ進められないことがあるでしょう。そこでママ達の悩みの種となるのが、冷凍保存した離乳食はいつまで食べることが出来るのか?という問題です。基本的には、1週間を目途に作り直すことをオススメします。
2週間経ってしまったからもう食べられない?というわけではありませんが、冷凍庫の開け閉めや酸化によって、食材が劣化している可能性があるため、美味しさの度合いは確実に低下しています。1週間で使い切ることが出来る量を作るなら食材や子供の栄養管理もし易いですよ♪
食材ごとの冷凍保存方法…毎日使うからこそ、美味しく冷凍保存しよう!
ここからは、食材ごとの冷凍保存方法をご紹介していきます。特に、よく使う食材をピックアップしましたので、是非毎日の離乳食作りに役立てて下さいね。
おかゆは製氷皿に移し、粗熱をとって冷凍。その後はしっかり密閉袋に!
「昨日作ったおかゆだから、今朝食べさせても大丈夫よね」と思ってしまいがちですが、水分の多いおかゆの作り置きを食べさせるのは、あまりオススメ出来ません。そのときに食べられなかった分は、粗熱を取ってすぐに冷凍しておくと良いでしょう。
出来上がったおかゆは、キレイに洗ったスプーンで製氷皿移して、粗熱を取ります。そして、冷凍庫でしっかりと凍らせるのです。凍ったことを確認したら、1つ1つを取り出してフリーザーパックに入れて、しっかりと密封することをオススメします。
1Pointアドバイス
冷凍保存する用のおかゆは、水分をやや多めに作ると良いでしょう。なぜなら、解凍して他の料理に使うときに水分が飛んでしまうからです。水分が多いおかゆは、なるべく1週間程度で食べきるようにして下さい。
パンは棒状に切って冷凍!初期は凍ったまますりおろしてパン粥に
離乳期のパンの使い方は実にさまざま。離乳初期は、パンをお湯に浸して軽く煮込む「パン粥」にして食べさせることが多いと思いますが、離乳中期・後期になるとパンの白い部分をフレンチトーストにしたり、チーズトーストにすることも。
パンも水分を含ませてから与えるからと、パンに水分を含ませて冷凍してしまうのはちょっと待って!パンを冷凍するときには、子供が食べない耳の部分をカットして、あとは離乳期の段階に応じて一口大や棒状に切ったものを保存するようにしましょう。
凍ったパンはそのまますりおろして、ミルクや出し汁を注げばパン粥にできます。
カットしたパンの耳は、こんがり揚げて味付けすれば、美味しい大人のおやつになりますので、ぜひお試しください。白身魚は下茹でして冷凍すれば面倒なし!
動物性タンパク質は、消化の良いものから始めていくと思います。比較的早い段階で食べさせる食材が、鱈・鱸(すずき)・鯛などの白身魚です。これらの食材はどのように冷凍保存していくのか、手順を見ていきましょう。
- まずは、お魚をお湯で下茹でをする。
- 火が通ったら、魚の表面についた水分をキッチンペーパーでふき取る
- 身を細かくほぐす。このときにまた水分が出てきたら、きちんと拭き取っていきます。
- 製氷皿に小分けにして1食分にして、凍ったらフリーザーパックに移して保存しましょう。
水分をしっかり拭き取ることで、風味が落ちにくく、解凍したときに水っぽくなりません。
さつまいも・かぼちゃは蒸してペースト状にしたものの冷凍がおすすめ
さつまいもやかぼちゃペーストは、子供が大好きな離乳食メニューです。自然な甘さがとても好まれます。冷凍保存するときのポイントは、ペーストにする野菜は茹でずに蒸すことです。
少しの水分と食材自身の水分を有効活用するので、無駄な水分を食材に含ませることはありませんし、何よりも野菜本来の甘さが引き立ちます。それをペーストにして冷凍保存すれば、美味しさがギュッと詰まった子供が大好きなメニューになりますよ。
加熱解凍したらそのまま食べさせてもよいですし、フォローアップミルクや牛乳を加えてスープにしても子供はきっと喜ぶはず!
素材の甘さを活かしておやつにも活用♪
筆者はかぼちゃペーストをホットケーキミックスや蒸しパンの素に混ぜて、優しい甘さのスイーツにアレンジ使いしていました。プレーンヨーグルトに混ぜても、子供は美味しそうに食べていましたよ。ぜひ、お試しあれ~♪
現役ママの筆者も重宝!カチコチ離乳食を活用したオススメ離乳食レシピ
毎日の離乳食作りをもっと楽にするために「これは冷凍しておくべき!」というオススメ食材をご紹介します。冷凍保存した離乳食を組み合わせて、バリエーション豊かなメニューを作ってあげましょう。
筆者も、やんちゃ盛りの4歳児&0歳児の現役ママです。上の子のときには、初めての離乳食作りに苦労しました。そして、下の子の離乳食も間もなくスタート!そんな私が作っておいて便利だと感じたオススメ離乳食レシピをご紹介します。
毎食使える!野菜の水煮
作り方は、とても簡単!ニンジン・大根・玉ねぎ・ジャガイモ・キャベツなどの野菜を角切りにして、食材が柔らかくなるまでコトコト煮るだけです。じっくりと火を通していくことで、野菜の甘みが感じられるスープになるので、和風の味付けにも、洋風の味付けにも相性は抜群です。
私はなんだかんだと毎食使用していました。粉末だしを加えて野菜のおすまし、それにとろみをつければ野菜あんかけ、ミルクを加えて野菜シチューなど、いろんなアレンジが可能です。
栄養抜群!シラスとほうれん草
下茹でしたシラスとほうれん草を混ぜ合わせただけの簡単レシピです。飲みこみやすいように、ほうれん草は細かく切っておきましょう。カルシウムと鉄分が豊富な食材コンビなので、栄養バランスが不安なときにプラスして使っていました。
水分を良く絞っておにぎりの具材、うどんと一緒に煮込んで栄養満点の1品メニュー、柔らかく炊いたご飯に混ぜチーズを乗せてドリア風など、子供の食べっぷりも抜群でした!
主菜も冷凍!鶏野菜バーグ
時間がないときに主菜を作るのは、なかなかの大変っぷりですよね。離乳食作りにあおられて家事もひっ迫してしまうような日常を打開するには、時間があるときに主菜をまとめて作っておく作戦が有効です。
筆者が良く作っていたのは、玉ねぎのみじん切り・ニンジンのみじん切り・キャベツのみじん切り・麩・鶏ひき肉・少量のコンソメを混ぜ、一口大の大きさに成型して焼き上げた鶏野菜バーグ。
つなぎに卵を使わなくても、麩がつなぎとなって型崩れすることはありません。また、野菜をたくさん加えているので、ジューシーでふっくらと仕上がります。そのまま加熱解凍して食べさせてももちろんOKですが、野菜スープあんかけをかけて和風ハンバーグにしたり、スープや煮物の具材にするのもオススメです。
- 海外の離乳食事情|世界18か国の離乳食に驚きが隠せない
世界18か国、海外の離乳食事情をのぞき見!日々赤ちゃんの離乳食を手作りで頑張っているのはママだけ?!海外の離乳食と日本の離乳食を比較してみて驚き!離乳食奮闘中のママの気持ちを世界のママ達が軽くします!
冷凍保存して時短&栄養満点
今回は、離乳食の冷凍保存方法をご紹介してまいりましたが、離乳期の子供のご飯作りは、本当に面倒な作業。ですから、全てを1から作ろうなんて思わなくて良いのです。
時間のあるときにまとめて作っておいて、冷凍保存しておけば、時短の手作り離乳食が完成します。
冷凍保存してある離乳食があれば、お腹が空いて子供の機嫌が悪くなってしまう前に、ささっと料理が完成するのも良いですね。
ぜひ、今回ご紹介した離乳食の冷凍保存方法を参考にして、毎日の離乳食をもっと手軽に美味しく作りましょう。子供にとって、ママのご飯が一番です!栄養満点、愛情たっぷりの離乳食で、子供もすくすく成長していくはずです。