赤ちゃんの生活リズムの作り方1歳代
赤ちゃんも1歳ころになると、もう新生児の頃の面影も薄くなっているでしょう。周囲の環境を良く理解できるようになるので、パパや上の子が見ているテレビやゲームなどに興味津々という赤ちゃんもいます。ある程度は仕方ありませんが、お外へのお散歩や買い物などで興味を紛らわすのも良いでしょう。
夜も、お風呂や夕飯の時間がバラバラになると生活リズムを崩しやすいので、ママは大変ですが、早めの準備で、生活リズムを崩さないようにしてあげるのが1歳代の生活リズムを作るポイントです。
1歳過ぎころによくあるお悩みと生活リズムを作るワンポイント
この頃までおっぱいを続けてきたママは、授乳をいつやめるか、断乳か卒乳かを考え始めます。
赤ちゃんに、ある程度言い聞かせができるようになってから、自然な流れでおっぱいを断つ「卒乳」を選ぶ人は、精神安定剤的な意味合いでの授乳なので、まだまだ続けていて大丈夫でしょう。反対に、ママが判断したタイミングでおっぱいを断つ「断乳」を選ぶママは、1歳前後でトライする人が多いようです。
どちらの場合も、いずれ迎える「脱おっぱい」のときのために、「入眠儀式」を作っておくようにしましょう。入眠儀式は赤ちゃんがおっぱいがなくても眠りにつけるようにするための習慣で、寝かしつけのおっぱいを卒業時するタイミングで取り組むケースが多いようです。
内容は絵本を読む、子守唄を歌う、タオルやぬいぐるみを抱かせるなど、赤ちゃんによってその手法はさまざまです。うまくいくと赤ちゃんが眠りにつくまでの時間も短くなるという研究結果もあります。
1歳~1歳半の一日・タイムスケジュール例
※授乳はフォロー的要素として(目安としてください)
授乳&食事:1日3回の離乳食と授乳を切り分けられる時期です。授乳は寝る前(できれば歯磨き前)や目覚め時などフォロー的なものになります。食べる時間帯も大人と一緒で良いでしょう。
うんち:1日1~2回くらい。
昼寝:1回くらい。午前に昼寝をする子も30分や1時間程度になります。
発育:いよいよ「あんよ」が上手になり、自分で歩く!と主張する自我も芽生えます。靴を履かせてあげつつ、そのやる気をうまくほめてたくさん運動させ、良い生活リズムをサポートしてあげましょう。
1歳半からの一日・タイムスケジュール例
※授乳はフォロー的要素として(目安としてください)
授乳&食事:離乳食がほぼ完成期になり、多くの赤ちゃんが柔らかめの普通のご飯を食べられるようになります。定期的な食事時間も生活リズム作りの大事な要素となります。
うんち:1日1~2回くらい。
昼寝:1回くらい。昼寝が16時を過ぎると、夜更かしモードに入ってしまうので、体調が悪いでもなく寝すぎているようなら、途中で起こしてあげるべきかも。
発育:赤ちゃんから幼児へと変化する時期。ママが振り向くと昨日までのぼれなかった踏み台にひとりで乗って遊んでいたりと目が離せません。言葉も少しずつ増えて、体も脳も目覚ましい発達をとげていきます。
夜はできるだけ早く寝かせてあげることで、脳も十分な休みがとれるので気持ちも安定し、自然と早寝早起きができる子になっていきます。
赤ちゃんの生活リズムを乱すもの・崩れた生活リズムの取り戻し方
赤ちゃんの生活リズムを微塵も崩すまいと、タイムスケジュールを塗り固めることは困難です。ときには、寝る時間がずれ込んでしまうこともあるでしょう。。ですが、「一度崩れた生活リズムを取り戻すのは大変!」とかたくなに寝る時間や食べる時間を押しとおさなくても大丈夫です。赤ちゃんが心地よく毎日を楽しむためにも、あまり神経質にならないようにしましょう。
パパとのすれ違いやイライラ…一日のリズムを乱すもの
一日のリズムを作っていくとともに、今の一日にリズムを乱す要素はないかをチェックしてみましょう。
寝ない赤ちゃんにイライラ
睡眠は健康的な心と体の発達に必要不可欠…という認識があるからこそ、赤ちゃんの生活リズム不安を抱えるときもあるのです。ですが、やっぱり相手は赤ちゃんです。寝せようにも寝る時間という感覚なんて持ち合わせていません。
寝かしつけ開始から2時間もたつとさすがにイライラしてきてしまいますが、「寝なきゃだめよ!」「どうして寝ないの?」という赤ちゃんへの「もう寝てちょうだい!」オーラは、かえって赤ちゃんを不安にさせ逆効果になってしまいます。
- 赤ちゃんの睡眠時間の月齢による変化・睡眠時間を伸ばす方法
赤ちゃんの睡眠時間が短いと発育が心配ですし、第一ママだって疲れます。どうしたら赤ちゃんがぐっすり寝てくれるのか、赤ちゃんが寝ない原因と、ぐっすり寝るための生活習慣のポイントについてまとめました。
お父さんと赤ちゃんの生活リズムの食い違い
特にパパは、終業時間に仕事を終えられれば良いのですが、シフトや残業次第では赤ちゃんと一緒に過ごす時間にも食い込んで、職務をこなさなければならないときも多々発生するもの。社会人たるもの仕方がない側面も持ち合わせつつ、帰宅後にはすでに赤ちゃんはねんね…という毎日では切なくなります。
ねんねの赤ちゃんを起こしてスキンシップを優先するケースもありますが、産まれた赤ちゃんを大人たちの生活ペースに合わせることは簡単ですが、赤ちゃんの成長にとって、睡眠は授乳と同じくらい大切であることを忘れずにいましょう。
生活のメリハリを意識しよう!外出が一日のアクセントに
徐々に赤ちゃんの体力が作られてくるに従い、一日をおうちで過ごしていてはメリハリもつきません。
実は、生活のメリハリはリズムを作るためには大切な要素です。生後1~2ヶ月の赤ちゃんであっても、外の空気を吸ったり、ちょっと玄関先に出てみたりするだけでも体や脳に良い刺激となります。
月齢ごとにできることは違っても、遊びや外出は赤ちゃんの発達を促すだけでなく一日のアクセントともなり、理想的な生活リズム作りにも一役買ってくれます。
- 赤ちゃんと外出|月齢別行ける場所&お出かけ先のマナー
赤ちゃんとの外出いつからOK?1ヶ月健診が終わると赤ちゃんの行ける場所は広がりますが行きたくても我慢したい場所、行先別赤ちゃんや小さな子連れでも気持ち良く外出するポイントとしてマナーや持ち物をチェック!
崩れた赤ちゃんの生活リズムを取り戻すコツ
赤ちゃんはまだ何も分からないと思っていますか?低月齢の赤ちゃんであっても、お盆やお正月で人がワイワイいるときの雰囲気は、普段と違うとしっかり肌で感じています。ですが、赤ちゃんアンテナは特別な状況にだけ働くのではありません。日常の些細な空気も敏感にキャッチできるのです。
まだまだ1日2回寝る月齢なのに、今日は人が来たから1回しか寝ていない!せっかく寝たのにパパがタイミング悪く帰ってきてから2時間も遊んで23時になっちゃった!帰省中はずっとお昼寝時間が夕方に~~~(泣)!というときもあるのです。ですが、それが一時的なものであれば大丈夫です。
例えば今日1回しか寝なければ、朝までぐっすり寝てくれるはずです。23時まで遊んでも、翌朝できるだけ8時までに起こせば、昼寝が早まり夜も早く就寝してくれるでしょう。
帰省後、家に帰れば、疲れが出て昼寝もよくするだろうし、生活リズムが崩れてしまっても毎日30分ずつでも昼寝の時間を早めていけば1週間のうちに元に戻ります。
うまく寝てくれないとき、生活リズムが崩れた、バラバラになって整わないときも、1週間、1ヶ月という単位で少しずつ生活リズムを整えていけば大丈夫です。
赤ちゃんの生活リズムは無理をしないさせない!臨機応変がちょうどいいと考えよう
夜やっと寝かしつけたのにパパが帰ってきて起きちゃった!というのはどこのお宅でもあるある!の話ですし、「赤ちゃんが寝たらあれをしてこれをして…」というママのやる気モードを赤ちゃんが感じとってしまい、「なぜか寝なてくれない!」という状態に陥りがちです。
赤ちゃんの生活リズムが気になるあまりのママのイライラモードは、赤ちゃんが寝ない大きな原因の1つです。その時々に意固地になると赤ちゃんにも負担になってしまいます。
無理をしないで、そのときどきにあった臨機応変なゆったりした心で赤ちゃんのことを考えてあげれば、赤ちゃんとママにあった理想的な生活リズムができていきます。がんばり過ぎないがキーワードです。
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