イライラ原因は何?子育て中のママの心の声に迫る
お腹の中で大事に育ててきた小さな命。つわりで思うように食べられない時期もあったし、切迫早産で安静にしなければいけない日々をつらいと感じた妊婦さんもいるでしょう。けれども、産まれてきた子供の顔を見ると、妊娠中の苦労なんて全て忘れてしまいます。
「可愛い」「世の中にこんなに愛おしい存在があったなんて」と自分自身から溢れ出る愛情にビックリする方もいるでしょうが、それも数ヶ月・・・いや、数日でしょうか。
いざ子育てが始まると、その大変さにイライラしてしまう人が少なくありません。どうしてこんなにも愛おしい存在に、自分はイライラが止まらないのだろう?と、自分で自分が嫌になってしまうこともあるはずです。そこで今回は、ママなら100%経験したことがある子育て中のイライの原因についてお話します。一緒に確認していきましょう。
どんなことにイライラする?
「優しい旦那様と可愛い子供がいるなんて、幸せね!」というセリフが、心にグサッと刺さるママ達も多いはず。確かに幸せを感じる瞬間は多いけれども、それと同じくらいイライラを感じる瞬間も少なくはないのです。
そこで現役のママ達に、どのようなことにイライラしているのか?と聞いてみました。共感できる部分がきっと見つかるはずです。一緒に見ていきましょう。
子育て中にイライラしがちなこと
- 片づけたそばから、子どもが散らかしていくのでイライラする。
- せっかく作った料理に一切手を付けてくれなくて、イライラ&虚しい。
- うるさくてイライラ。
- 子育てに協力してくれない夫がむかつく。
- 外食してもうるさくて、周囲の人の白目が気になってイライラ。
- 兄弟げんかをしている姿に腹が立つ。
- 旦那ばっかり自由に出掛けられて羨ましいし、むかつく。
このように、子供にイライラしてしまうこともあれば、夫にイライラを募らせてしまうパターンもあります。子育て中のママ達は、日々忙しさにてんてこ舞いなわけですから、小さなことでもイライラしてしまうのは仕方のないことです。
- イライラを抑える!赤ちゃん育児から始める子育てスキル
"イライラを抑える方法は育児の日常に欠かせない子育てスキル!思い通りに行かないばかりかいつも想像の斜め上行く子供の行動は正直チョット疲れる…疲労とイライラの悪循環に陥った状態で子供に接しないために!"
イライラをパパに八つ当たりしていませんか?
日々のイライラを、身近な存在であるパパに八つ当たりしていませんか。最近では、産後2年以内に急速に夫婦の仲が冷え込んでしまう「産後クライシス」という言葉も出来て、産後の夫婦関係が注目されています。
子育て中は寝不足やホルモンバランスの変化、思い通りに行かない葛藤でイライラしてしまうのも無理がありません。ですが、それをパパに当たるのは間違いです。どんなに大らかで広い心を持って受けとめてくれるパパでも、毎日当たられていたらウンザリしてしまいます。気を付けましょう。
子育て中のママ必見!イライラの原因
「子供はとても可愛い。だけど、イライラしてしまうの」という子育て中のママ。ママ達のイライラはいったい何が原因なのでしょうか。原因が分かれば、解消法も分かります。自分でも何となくわかっているイライラの原因を、ここでハッキリとしていきましょう。
原因1.予定通りにできない
自分1人で行動しているときは、ほぼ予定通りに事が進みました。例えば、友達との飲み会の約束・買いだし・部屋の中の片づけ・美容院の予約・旅行の予定など、自分が計画・予定したことが叶わないという状況は、体調不良やよっぽどのことがない限りなかったことでしょう。しかしながら、子育て中は予定通りにできないことだらけです。例えば、子育てをしていく中で…こんなことありませんか?
- 買いたいものがあったのに、子供がぐずって買えなかった。
- 今日こそ手の込んだ料理を作りたかったのに、子供が泣いて結局レトルト。
- 旅行の予定も、子供の高熱で断念!
- 美容院の予定だったけど、預かってくれる人が見つからなかった。
- 子供を寝かしつけてからの飲み会参加…当然開始時間には間に合わない。
このように、自分1人のときは何でも予定通りに出来ていたことが、子供が生まれるとほとんど予定通りに行かなくなってしまうのです。子供が泣くのも、ぐずって自分の感情を爆発させるのも、大事なときに熱を出してしまうのも、全て仕方のないことなのは分かってはいるけれども、イライラしてしまうというママの気持ちは良く分かります。
原因2.思い描いていた理想との違い
「優しくて思いやりのある子に育ってほしい」「スポーツが得意で、明るい子に育ってほしい」などと、親は理想を描きながら子育てをしていきます。自分のイメージ通りに子供が育って行くと「私の子育ては、間違っていない」と自信が付いてきますが、思い描いていた理想とあまりにもかけ離れていると、イライラしてくるのです。
原因3.他の子と比べる
初めての子育てに取り組むママは、常に不安だらけです。「うちの子、発達が遅いのかな?」「何だかうちの子、小さい気がする」など、自分の子供の成長や発育スピードに不安を感じながら子育てしています。そこで、参考にしてしまいがちなのが育児書です。育児書や育児雑誌には必ず「○○ヶ月の男の子の様子」というコーナーがあり、身長や体重、離乳食のメニューなどを取り上げています。
参考になる一方で、不安がもっと大きくなってしまうことも少なくありません。「うちの子、標準的じゃないみたい」「全然違うけれど、大丈夫なのかしら?」と、特集された子と自分の子を比較してしまうのです。不安な気持ちは、やがて思い通りに子育てができていない自分へのイライラになってしまいます。
原因4.とにかく忙しい
筆者がママになって気が付いたこと、それは、毎日がとにかく忙しいということです。新生児の頃は、とにかくおっぱいとオムツ、寝かしつけの繰り返し。少し大きくなってくると、寝返りやつかまり立ちをするので目が離せない状況での子育てと家事の両立。特に赤ちゃんは、自分ではできないことが多いので、パパやママが1つ1つ手助けしてあげなければなりません。とにかく手がかかるのです。
基本的に子育てに追われて、空いた時間で家事に追われて、気が付いたらベッドの上でバタンキューな毎日を送るママはたくさんいます。そこに、お仕事というもう1つの責任がプラスされると、忙しさも加速します。心を休める時間がないママは、常に時間に追われているという感覚になって、イライラしてきてしまうのです。心の余裕がなくてイライラしてしまうのは、正直仕方ありません。
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原因5.未経験のことを体験することによるストレス
子育てをしていく中で、父や母にならないと経験できないようなことにぶち当たります。例えば、赤ちゃんの夜泣き。大人が涙を流すときは、悲しい・嬉しい・感動したなど何かしらの理由があるものです。しかしながら、赤ちゃんはお腹が空いた・おむつが気持ち悪いという以外に、何の原因もなしに泣き続けることがあります。
「夜中に泣き始めると、朝方までずっとグズグズ」「夜中の泣き叫びが止まらない」と悩むママ達に状況を聞いてみると、どんなにあやしても泣き止まない状況にウンザリしているという人がほとんどです。ママになって初めて体験する、原因不明の止まらない夜泣き、ママになったからこそ体験できるのですが、未経験のことに向かうのはストレスが溜まるので、イライラにつながるのも無理がありません。
原因6.母親としての理想像が固まっている
ストレスを作っているのは、自分自身だということに気が付いていますか。人には固定概念というものがあるので、いつの間にか「母親とはこういうものだ!」と思い込んでしまいがちです。
- 母親とは、子供のために全力で向き合わなければいけない。
- 母親とは、毎日美味しいご飯を作らなければいけない。
- 母親として、妻として、家事を完璧にしなければいけない。
- 子供がいい子に育つように、母親として頑張らなければいけない。
このような母親としての理想像が固まっている場合、うまく出来ない自分にイライラして、勝手にストレスが大きくなってしまいがちです。「そんなに頑張らなくていいんだよ」「完璧な母親なんていないんだよ」と周りの人が言って、肩の力を抜いてあげることが大切です。
原因7.ママが頑張りすぎ
「子供のことを愛しているのに、どうしてこんなにイライラしてしまうの?」と自分自身を責めてしまうママも珍しくはありません。おそらく、心から愛しているからこそ、頑張りすぎてストレスを感じやすくなっているのでしょう。
子育て中にストレスを感じているママほど、人一倍責任感が強かったり、子供のことを心から愛している人が多いです。家事に子育て、仕事など全てを頑張る必要はありません。ママが頑張りすぎていると、どこかで心身ともにひずみが出てしまいます。あくまでも、無理をすることなく過ごしていきましょう。
イライラ解消法を身に付けよう
ママが抱えるイライラは、意識的に解消していく必要があります。家事に子育て、仕事と目まぐるしく過ぎていく日々の中で、自分のストレスに敏感に気付き、できることならその日のうちにしっかりと解消していくことが必要です。ママにおすすめのイライラ解消法をまとめました。ぜひ、参考にしてください。
解消法1.感情のままに泣いてみる
「ママは子供の前では、いつもニコニコ笑顔でいなければいけない」「母として、泣くもんか」と泣くことに対して抵抗を感じていませんか。確かに子供の前で涙を見せるのは、あまりおすすめ出来ませんが、1人になったときは大泣きしても良いのです。涙を流すことで、ストレスや緊張を支配する交感神経より、リラックス効果の高い副交感神経が優位な状況になるので、ストレス解消に効果的です。1年365日ニコニコしていて、元気な母親でいることはできません。悲しい、嬉しい、悔しい、感動したという、感情の赴くままに涙を流すことがストレス発散につながります。
解消法2.自分と向き合う時間を作る
イライラが続くと、自分のイライラの原因が分かります。子育て中に「どうしてこんなにも些細なことに、イライラするのだろう」と疑問に感じたことはありませんか。イライラが続くと感覚がマヒしてしまって、自分でも何に対してイラついているのか分からなくなってしまうのです。そのようなときは、子供をパパや身近な人に預けて、自分と向き合う時間を作って下さい。外の空気を吸いにお散歩に出掛けたり、カフェでゆっくりコーヒーを飲む時間を作って、自分と向き合う時間を作りましょう。
解消法3.完璧な母親をやめてみる
「母とはしっかり者であるべきだ」「母として毎日ニコニコ過ごさなければいけない」などと、完璧な母親になろうと努力するのは、とても素晴らしいことです。しかしながら、母親も人間ですから完璧になれるわけがありません。肩の力を抜いてみませんか。少しくらいおっちょこちょいの母親でも、子供を心から愛しているのなら良いではないですか。むしろ、完璧な母親だと子供もプレッシャーを感じてしまいますので、あまり良いとは言えません。余裕を持って大らかな気持ちでいることも、イライラ解消へとつながります。
子育て中にイライラしないママはいません
子供を育てていく過程でイライラを感じないママはいません。誰しもが日々のイライラと向き合い、どうにかして解消しようと必死になっています。世の中のママ達に理解していただきたいのは、完璧な母親を求める必要はないということです。完璧な母親を求めるほどにストレスが溜まってしまうので、少しは肩の力を抜いて子育てを楽しむくらいの気持ちの余裕を持ってください。