離乳食に梨はいつから?果汁は初期からでもOK!
離乳食で梨は、果汁を絞ったり、すり下ろせば初期や中期から食べられますが、後期・完了期以降はお肉を組み合わせて食べるなど、意外な味わい方もできる果物です!
ただし、梨には繊維質が多いので離乳食で与える際には他の果物や野菜とは異なる点もあります。赤ちゃんに梨を初めて食べさせる前に、調理の基本や注意点を確認しておきましょう。
梨の果汁は離乳食初期から、果肉は繊維質が多いので中期からスタート!
梨は重量の88%が水分なので、加熱済みの絞った果汁であれば離乳食初期にあたる生後5か月・6ヶ月頃から与えられます。
ただし、梨特有のシャリシャリとした食感のもとである食物繊維が多く含まれるため、ペーストにしても消化機能が未熟な赤ちゃんにとっては負担となる可能性があります。梨の果肉は焦らず中期頃からスタートするのがおすすめです。
梨を生でそのまま与えるのは離乳食後期(9ヶ月以降)まで待って!
果物は一般的に生で食べることが多いのですが、離乳食期は赤ちゃんの噛む力と消化の負担を考慮して、後期(9ヶ月~11か月)までそのまま与えるのはやめておきましょう。
また、梨は噛む力が必要になるので、急いで生で与えてしまうと噛み砕けずに赤ちゃんが嫌がってしまいます。まずは、果汁・ペーストなど、ゴックンするだけで食べられる形状からスタートしましょう。
後期以降の意外な梨の食べ方?赤ちゃんが食べづらいお肉を柔らかくする!
離乳食で肉類は赤ちゃんにとって噛む力が必要となるので食べにくく、時にはペっと吐き出してしまうこともあります。
しかし、梨の果汁には肉類に含まれるたんぱく質分解するプロテアーゼという酵素が含まれているので、肉類の調理に下ごしらえで使うと肉を柔らかく仕上げることができるのです!
すりおろした梨に肉類を漬け込むだけで下ごしらえOK
基本的な使い方はすりおろした梨に肉類を漬け込み、漬け込んだものをそのまま加熱調理していきます。
注意点としては、梨に含まれるプロテアーゼは50℃付近で最も効果があると言われているので、加熱調理するときは梨も必ず生の状態から加熱していくようにしましょう。
また、梨には糖質が含まれているので、調理する際は砂糖での味付け代わりに利用しましょう。
離乳食で梨を与えるときの与え方・大きさの目安
梨を離乳食で与える際はご紹介する固さや大きさを目安にステップアップしていきましょう。
離乳食初期(5か月~6ヶ月) | |
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加熱したか梨の果汁。果汁の絞り方は後述しますが、お茶パックを使うと簡単です。 | |
離乳食中期(7ヶ月・8ヶ月) | |
加熱した梨のペースト。すりおろしたのち、レンジ等で加熱するのがおすすめです。 | |
離乳食後期(9ヶ月~11か月) | |
5㎜角程度の粗いみじん切りの梨。赤ちゃんが噛み切れるようなら生でもOK!難しいようなら軽く加熱して柔らかめに。 | |
離乳食完了期(1歳~) | |
8㎜幅の角切りです。生のままの梨でもOKですが、喉に詰まらせないように様子はよく観察します。 |
離乳食におすすめの梨レシピ!
赤ちゃんにとって梨は水分が多く甘いので食べやすいだけでなく、肉類と組み合わせると主菜のひとつとしても活用できるので、おすすめのレシピをご紹介します。
離乳食初期(5か月・6か月)の梨レシピ~おいしい果汁を味わおう!
離乳食初期は、赤ちゃんが食品それぞれの味を知ること、ミルクや母乳以外のものを口に入れるという体験がメインとなる時期です。梨が旬の時期であれば、美味しい果汁を絞って与えてみましょう。
梨の果汁しぼり
材料
- 梨 1/8玉(作りやすい分量)
-
梨の皮をむき、種の部分を切り落としてラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱したものを細かく刻んですりつぶし、お茶パックに入れて絞ります。
梨の果汁を絞るときはお茶パックを利用しよう!
梨を初めて与える場合に果汁を絞り出したいときは、お茶パックを使うのがおすすめです。
お茶パックを使うことで茶こしよりも繊維質をより細かく濾すことができ、澄んでいて赤ちゃんにとっても飲みやすい果汁に仕上がります。
離乳食中期(7か月・8か月)の梨レシピ~電子レンジでペースト状に!
梨のペーストはそのままでももちろん、ヨーグルトやパン粥に混ぜて与えてもOKなので、梨が大量に手に入った場合は冷凍ストックしておくのもおすすめです。 特にペースト状のものを作りたいときは電子レンジで加熱して果汁を活かすと良いでしょう。
梨のペースト
材料
- 梨 1/16玉
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梨の皮をむき、種の部分を切り落としてラップに包んで電子レンジ600Wで20秒加熱したものをすりつぶします。
梨を電子レンジにかけるときの加熱時間の目安
電子レンジを使った加熱の基本方法は、梨の皮をむき4等分~8等分程度に切ってラップに包み、8等分程度であれば600Wで30秒程度が目安です。
梨の大きさや完熟度、水分量、お使いの電子レンジによって加熱時間は調整してください。
離乳食後期(9ヶ月~11か月)の梨レシピ~コンポートがおすすめ!
赤ちゃんに歯茎で噛む力がついてきたら、梨は小さめに刻んで噛む練習に使ってみましょう。
甘みを活かして甘味料としてパンケーキや蒸しパンに混ぜ込んで、手づかみ食べしやすい形に仕上げるという方法もあります。
梨のコンポート風
材料
- 梨 1/8玉(30g程度)
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梨は皮をむいて種の部分を切り落とし8等分からさらに半分に切り分けて、半分ずつ5㎜角とすりおろしにし、耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで30秒加熱します。
梨のパンケーキ
材料
- 小麦粉 大さじ2
- アルミ不使用ベーキングパウダー 小さじ1/5
- 卵 1/5個
- 梨 1/8玉(30g程度)
※梨の水分が足りない時は牛乳を小さじ1ずつ足していく
- サラダ油 少々
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梨は皮をむいて種の部分を切り落とし、すりおろします。やや粗目にすりおろしても構いません。
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ボウルに小麦粉とベーキングパウダーを入れてよく混ぜ、卵、1のすりおろした梨の順に加えて混ぜ合わせます。
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フライパンにサラダ油を薄く敷き、2の生地を小さじ1ずつ流し入れて丸く成型し、弱火で両面しっかり焼きます。
完了期(1歳~)の梨レシピ~お肉と相性抜群のおかずに!
完了期は梨を肉類と組み合わせた調理に挑戦してみましょう。
味付けを濃くすれば大人用にもアレンジ可能なレシピをご紹介するので、取り分けメニューとしても活用してみてください。
鶏むね肉の梨照り焼き
材料
- 鶏むね肉 30g
- たまねぎ 15g
- 梨 1/16玉(15g程度)
- しょうゆ 小さじ1/5
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玉ねぎと梨はすりおろします。
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鶏むね肉を8㎜角に切ります。
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小鍋に2の鶏むね肉と1の玉ねぎと梨を入れて混ぜ合わせ、中火~弱火で煮込み、最後に醤油で味付けします。
梨の豚肉巻き
材料
- 梨 1/8玉30g程度)
- 豚もも肉 30g
- 片栗粉 少々
- ミニトマト 2個
- 塩 少々
- サラダ油 少々
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梨は皮をむいて種を取りさらに6~8等分にに切り、ミニトマトも8等分に切ります。
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豚もも肉で1の梨を巻き、塩を振って片栗粉をまぶします。
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フライパンに薄くサラダ油を敷き、2の豚肉を焼き、片面に焼き色が付いたらひっくり返して1のミニトマトを乗せ、蓋をして弱火で蒸し焼きにします。
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