オートミールを離乳食に活用!オートミールってどんな食品?
オートミールは離乳食のレシピに色々と活用でき、栄養価も高く、なによりお湯や牛乳を注げばいいだけの手軽さが魅力的なおすすめ食品です。
しかし、オートミールと聞くと海外で食べられているシリアルの一種ではあるけれど、どう使うのかいまいちわからない方も多いでしょう。
オートミールはどんな食品で、離乳食ではどう使うのか解説。現在、オート―ミールは日本でも大型のスーパーやネット通販などで気軽に購入できます!
オートミールはオーツ麦のみを使ったシリアルの一種
オートミールとはシリアルの一種でオーツ麦という穀物を砕いて食べやすく加工したもので、糖類などの添加はなく、水分を加えてふやかして食べる食品です。アメリカやイギリスなどの欧米圏では、お湯やホットミルクを足してお粥にように子供~大人まで朝食として食べることが多いのが特徴です。
オートミールは外皮を残したまま加工されるので、お米で例えるならば玄米のように精白されたものに比べると栄養価が高く、食物繊維などの栄養を多く含みます。
アメリカではオートミールを離乳食に使うのは当たり前!専用食品もあり!
アメリカでは日本のような瓶詰やレトルトパウチの離乳食の普及はあまりしていないようで、手軽に離乳食を準備するために重宝されているのが「オートミールシリアル」や「ライスシリアル」という離乳食専用の商品です。
オーガニック ホールグレイン オートミールシリアル/Earth’s Best
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一般的なシリアルを粉砕して粉末状にしてあるたオートミールシリアルは、お湯やミルクを注げば簡単に初期のペースト状になるので、すり潰しや裏ごしの面倒もいりません。アメリカでは赤ちゃんの主食としてライスシリアルとともに一般的な商品です。
オートミールシリアルも、ライスシリアルも、水分を加えるだけで離乳食初期のペースト状の主食が作れるので調理の手間が省けますし、乾燥した粉末状なので長期保存や携帯にも便利という点です。日本ではお粥を毎回作って冷凍するのが面倒という声も聞かれますが、こうした商品があれば離乳食作りが楽になりそうです。
しかし、現在のところ日本では「オートミールシリアル」も購入は可能ですが現地で買う場合に比べて価格が飛躍的に高くなっています。離乳食用の「オートミールシリアル」に比べると、すり潰しなどの手間はありますが、一般的なオートミールをふやかしてすり潰すのが現実的です。
オートミールはいつから食べさせる?中期からがおすすめ
オートミールはお粥やパン粥と同様に赤ちゃんに主食として早い時期から与えられますが、食物繊維が多く消化の負担になりやすいので、焦って使い始める必要はありません。アメリカでオートミールシリアルを使う場合も、「まずはライスシリアルに慣れてから」という注意書きが商品パッケージにしてあります。
離乳食開始の目安としては、お粥やパン粥に慣れた後であれば初期後半6ヶ月からでも可能ですが、
できれば中期以降の7ヶ月以降がおすすめです。あまり早い時期に始めると、裏ごしやすり潰しも丁寧にしないといけないので、オートミール離乳食の魅力である手軽さを実感できません。
オートミールは水分を加えて柔らかくトロトロにして使うのが基本!
オートミールは乾燥している食品なので、お米と同様に水分を加えて離乳食の各時期に合わせた柔らかさに仕上げる必要があります。
また、主食として与える場合は厚生労働省が策定した「授乳・離乳の支援ガイド」に基づき、お粥はごはんの量で表されている穀類の量を目安とすると以下のようになります。
主食としてオートミールを与える際の量とかたさ目安
離乳食初期後半(6か月頃) | |
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水分を体積の3倍加えて裏ごし・すりつぶし 最初は小さじ1を与えて、アレルギー症状や消化不良を起こしていないか要観察。 |
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離乳食中期(7~8ヶ月) | |
5g~10g+水分7倍程度 水の代わりにヨーグルトなど水分が多い食品と混ぜるのも可。飲み込みづらそうならすりつぶしを行う。 |
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離乳食後期(9~11か月) | |
10g~20g +水分を5倍程度 ふやかしたうえで、おやきなどの料理に活用しても良い。 |
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離乳食完了期(1歳~) | |
30g+水分を2~3倍程度 料理に使う場合も必ず十分にふやかし、喉に刺さったり、つかえないようにする。 |
オートミールを使った離乳食のレシピ
離乳食でオートミールを使う際には、噛み砕くことができない赤ちゃんでも食べられるように水分を加えてふやかしたものを使うのが基本です。初期・中期・後期・完了期のオートミールを使ったレシピをご紹介します。
オートミール使用の初期後半(月齢6ヶ月)離乳食レシピ
初期後半からオートミール粥を赤ちゃんに与えたい場合は、すりつぶす、もしくは裏ごししたものからスタートしましょう。粉ミルクでミルク粥にしたり、慣れてきたたら野菜のペースなどをまぜて、オートミールの野菜粥を作っても良いでしょう。
基本のオートミール粥
材料
- オートミール 大さじ1(6g)
- お湯 大さじ3(45cc)
-
深めの容器にオートミールとお湯を入れて、数分放置します。意外に量が増えるので、オートミールを入れすぎないようにしましょう。
-
1をすりつぶし、もしくは裏ごしします。
オートミール粥のアレンジ方法は自由自在!
オートミール粥は、お粥・パン粥と同じように月齢に応じた食材と混ぜて食べれば飽きがきませんし、主食(オートミール)に、お好みの野菜やタンパク質を足せば栄養満点の1食になります。
だし汁で和風の味付けにしたり、チーズや野菜スープを使って洋風の味付けにしたり、バナナやヨーグルトと混ぜてきな粉を足したりしても美味しく、アレンジが自由自在で離乳食のレパートリーを広げてくれます!
オートミールと相性の良い食材・味付けに使いやすい調味料
【組み合わせたい食材】
野菜・果物:すりおろし人参・かぼちゃペースト・玉ねぎペースト・トマト・バナナ・りんご・いちご
たんぱく質食材:豆腐・鮭・しらす・きなこ・ヨーグルト・白身魚
【味付けにも使える食材・調味料・出汁など】
和風だし・野菜スープ・粉ミルク・牛乳・豆乳・コンソメ・ホワイトソース・粉チーズ
オートミール使用の離乳食中期(7カ月・8ヶ月)レシピ
オートミール粥に慣れてきたら、野菜やたんぱく質食材のペーストを乗せるといったアレンジもできますし、だし汁や野菜スープなど風味のある液体を使うとレパートリーが増えます。
オートミールと豆腐の和風粥
材料
- オートミール 大さじ1(6g)
- 絹こし豆腐 10g
- にんじん 5g
- だし汁 大さじ4
-
にんじんはみじん切りにしてラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱します。
-
深めの耐熱容器にオートミールとだし汁、にんじんを入れて混ぜ合わせ電子レンジ600Wで1分30秒加熱します。
-
2に砕いた絹ごし豆腐をいれて、さらに電子レンジ600Wで30秒加熱します。
作り置きできる冷凍オートミール粥
オートミールは乾燥しているので使う量を調節しやすいのですが、お粥と同様に赤ちゃんの食べる量が少ないので、中期は多めに作って冷凍保存しておくこともできます。ただし、3日~1週間以内に早めに食べきりましょう。
材料
中期5回分程度
- オートミール 大さじ5(30g)
- 水 230cc
-
小鍋にオートミールと水を入れて中火にかけ、時々かき混ぜながらとろみがつくまで加熱します。
-
赤ちゃんによってはすりつぶしや裏ごしをした方が良いでしょう。残りは製氷器に小分けして冷凍保存しておきましょう。
オートミール使用の離乳食後期(9ヶ月~11ヶ月)レシピ
後期は鉄分不足による赤ちゃんの貧血が気になりはじめるころなので、主食としてだけでなく鉄分補給のために、おかずのなかにオートミールを少量入れた離乳食もおすすめです。
また、手づかみ食べに興味が出てきたら、パンケーキにするとお出かけの際に持ち歩きもできて便利です。
オートミールとささみのチーズグラタン
材料
- オートミール 大さじ1
- 牛乳(粉ミルクも可) 大さじ2
- 下茹でしたささみ 10g
- 玉ねぎ 5g
- 冷凍ほうれん草 5g
- ピザ用チーズ 5g
-
深めの耐熱容器にオートミールと牛乳を入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで1分加熱します。
-
玉ねぎはみじん切りにしてラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱し、ほうれん草とささみは粗みじん切りにします。
-
耐熱容器に手順2でカットした玉ねぎ・ほうれん草・ささみを入れて、手順1でふやかしたオートミールを上からかけて、ピザ用チーズをのせてオーブン900Wで5分焼きます。
かぼちゃ入りきなこ風味のオートミールパンケーキ
材料
- オートミール 20g
- かぼちゃ 20g
- きなこ 小さじ1/2
- 豆乳 大さじ 2~3
- バター 少々
-
かぼちゃはラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱しつぶします。
-
ボウルにオートミールと豆乳を入れてふやかし、かぼちゃときなこを加えて混ぜ合わせます。
-
フライパンに薄くバターを敷き、2を赤ちゃんの1口サイズに成型して両面良く焼きます。
オートミール使用の離乳食完了期(1歳~)レシピ
完了期はおやつ(補食)を1日1回~2回取り入れることができるので、オートミールを使った栄養豊富な簡単手作りおやつをご紹介します。
オートミールの青のりせんべい風
材料
- オートミール 大さじ2(12g)
- 水 大さじ2
- あおのり 小さじ1/3
- 桜えび 小さじ1
- サラダ油 少々
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ボウルにオートミールと水を入れてふやかし、青のりと桜えびを加えて混ぜ合わせます。
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フライパンに薄く油を敷き、2を薄めに赤ちゃんの一口大に成型して両面しっかり焼きます。
オートミールでつくるりんごバナナの甘おやき
材料
- オートミール 大さじ2
- 牛乳 大さじ2
- 小麦粉 大さじ1/2
- りんご 1/8個
- バナナ 1/4本
-
リンゴはみじん切りにします。
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ボウルにオートミールと小麦粉、牛乳を入れてふやかし、1でカットしたりんごとバナナをつぶしながら混ぜ合わせます。
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フライパンにオーブンシートを敷き、2を赤ちゃんの一口大に成型して焼きます。
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