離乳食にきなこはいつから?初めて与えるときの注意点
離乳食にきなこはお粥やパン粥などの炭水化物に混ぜたり、バナナなどの果物と和えたり、ヨーグルトやおやきに混ぜたりして食べられるので、おかずやおやつ作りの際に活躍する食品です。
きなこは炒った大豆をそのまま、もしくは皮をとったものを粉末状にしたものです。きなこはおはぎやお餅のような和菓子の風味づけに使われることが多いのですが、薄味が基本の離乳食期では味の変化をつける際にも役立ちます。
きなこは離乳食中期(7ヶ月・8カ月)からOK!納豆や豆腐をクリアしてから挑戦
赤ちゃんにきなこは離乳食中期、生後7、8カ月頃から与えるようにしましょう。
きなこは粉末状なので、一見すると初期からでも大丈夫なように思いますが、たんぱく質が同じ大豆製品である豆腐や納豆より多めです。消化のことを考えて、豆腐や納豆に慣れてから、少量スプーンやさじですくいお粥に混ぜ合わせるなどの方法でまずは与えてください。
初めはきなことお粥とまぜてスタート!お茶や水をスタンバイし誤嚥に注意
きなこをそのまま与えてしまうと、赤ちゃんはむせてしまい、誤嚥の恐れもあります。まずは、食べ慣れたお粥に少しだけ混ぜて与えるのがおすすめの食べさせ方です。
また、後期以降も誤嚥防止と、消化を助けるために、
- 水分が多めのものに混ぜる
- 水分補給をしっかりする
以上のことを心がけましょう。むせてしまったときは、ママが慌てるとかえって赤ちゃんがビックリしてしまうので、「へんなところにはいちゃったかな?」と冷静にお茶を飲ませてください。
きなこは大豆アレルギーの恐れがある食品
きなこの原料は大豆です。大豆は、食物アレルギーを引き起こす可能性が高いため、食品衛生法で「特定原材料に準ずるもの」に指定されており、商品パッケージ等への票が奨励されています(任意表示であり、義務ではない)。
アレルギーの症状として代表的なものは、皮膚が腫れる、かゆくなる、吐き気などがあります。
大豆は重篤なケースが少ないとされていますが、稀にアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
赤ちゃんにはじめて与える際は、お粥にまぜたものを小さじ1程度にする、異変があったらすぐに医療機関に行けるように午前中に食べさせるようにしてください。
きなこを使った離乳食レシピ
きなこを離乳食ではどのように使うのか、量の目安や使い方のポイントと、簡単に作れるレシピをご紹介します。
中期(7カ月・8カ月)のきなこレシピ~量は小さじ2分の1程度
離乳食中期では、小さじ1/2程度(1.5g)が1回の使用目安です。お粥、パン粥など水分の多いものに混ぜて使い、誤嚥を予防しましょう。
きなこ粥
材料
- お粥
- きなこ 小さじ1/2
-
お粥にきなこをまぜます。きなこは加熱処理されているのでそのままでも大丈夫ですが、気になる方はお粥に乗せたあと、電子レンジで20秒程度加熱しましょう。
きなこ入りポテトサラダ
材料
- じゃがいも 30g
- にんじん 5g
- きなこ ひとつまみ
- 豆乳 小さじ1
-
じゃがいもは皮をむいて水に浸してアクを抜き、ラップに包んで電子レンジ600W1分程度加熱後つぶします。にんじんはみじん切りにしてラップに包んで電子レンジ600Wで20秒加熱します。
-
耐熱皿に材料をすべて入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで30秒加熱します。
後期(9カ月~11ヶ月)のきなこレシピ~量は小さじ1までOK
離乳食後期からは1回小さじ1程度。蒸しパン、おやきなどの小麦粉メインの料理だけでなく、軟飯おにぎりなどご飯系の料理とも意外に相性が良いので、お試しください!
あおのりときなこの軟飯おにぎり
材料
- 軟飯 80g
- きなこ 小さじ1/2
- 青のり 小さじ1/2
-
ボウルに軟飯ときなこ、青のりを入れて混ぜ合わせ、赤ちゃんの一口大に成型します。
きなこ入りほうれん草蒸しパン
材料
- 冷凍ほうれん草 10g
- バナナ 10g
- 豆乳 大さじ2
- 小麦粉 大さじ2
- アルミ不使用ベーキングパウダー 小さじ1/4
- きなこ 小さじ1
-
ほうれん草は解凍し、バナナと一緒にすりつぶして豆乳でのばします。
-
ボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、きなこを入れて混ぜ合わせ、1を加えて混ぜます。
-
耐熱容器に2を入れてふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで1分加熱します。
完了期(1歳~1歳半)のきなこレシピ~たっぷりと小さじ2杯程度までOK
完了期からは、1回小さじ1~2程度の使用が可能です。手作りお菓子などに積極的に利用して、栄養価をアップさせましょう。食べるときはお茶を添えてあげてください。
きなこトースト
材料
- 食パン 10枚切り 2枚
- きなこ 小さじ1~2
-
食パンの耳を切り落とし、赤ちゃんの一口大に切ります。
-
1を軽くトーストし、温かいうちに袋もしくはタッパーにきなこと共に入れてふります(蒸気でパンときなこが馴染みます)。
きなこのソフトクッキー
材料
- 小麦粉 大さじ2
- アルミ不使用ベーキングパウダー 小さじ1/4
- 砂糖 1つまみ
※小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖はホットケーキミックス 大さじ2で代用OK
- きなこ 小さじ1
- オリーブオイル 小さじ1/2
- 牛乳 大さじ1
-
ボウルに小麦粉、きなこ、砂糖、ベーキングパウダー、きなこ入れて混ぜ合せます。
-
1にオリーブオイルと牛乳を加えて混ぜ合わせ、赤ちゃんの一口大に成型します(型抜きでもOK)。
-
トースター600Wで10分焼きます。
離乳食できなこと相性が良い食材は?苦手克服にも!
きなこは、以下のような食材と相性が良いので、気が付いたときにはスプーンで気軽に足してみましょう。
- お粥・パン粥(ミルク粥もおすすめ)
- ヨーグルト
- バナナ
- 蒸しパンやホットケーキなど小麦粉のおやつ
- かぼちゃ
- さつまいも
- じゃがいも
- おやき
きなこは甘味のある野菜に足すだけでOK
茹でたり、蒸したりしたさつまいもやかぼちゃは甘味があり、加熱直後にきなこを入れてつぶすだけで立派な一品になります。
じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどをおやきの主原料にする場合も、きなこは違和感なく、馴染みます。
ヨーグルトがそのまま食べにくいときにも「きな粉」を混ぜて!
きなこは味付け、風味付けに便利な食材です。
ヨーグルトがそのまま食べにくそうな場合やお粥に飽きがパン粥に飽きてきたときなどにも、きなこで風味を変えると食べてくれることもあります。
赤ちゃんから大人まで満足する「きなこマカロニ」
離乳食後期以降に食べられる一品として、「きなこマカロニ」があります。
作り方は、柔らかく茹でたマカロニに、きな粉と砂糖をまぶすだけ。赤ちゃんだけでなく、子供や大人までおいしく食べられるので、普段のおやつにピッタリです!
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