おくるみを夏でも快適に使う方法・おすすめおくるみ5選
生まれたばかりの赤ちゃんの必須アイテムの一つ、おくるみ。
赤ちゃんの手足をしっかりくるんでくれて、退院の際の移動などに役立ちますが、夏生まれの赤ちゃんにはちょっと暑いのかも?と心配になることも。
でも何となく、何もかけていないのも不安…と、迷っている方のために、赤ちゃんの夏のおくるみの使い方のポイントについてまとめました。
赤ちゃん安心おくるみ効果…でも夏に使ったらかわいそう?
産院で入院中、看護師さんに一時赤ちゃんを預けると、おくるみにくるまれて小さくまとまった姿で帰ってくるときがあります。その姿の可愛さと小ささに、初めて見るとびっくりすることもあるのではないでしょうか?
看護師さんが、赤ちゃんをおくるみにくるんであげるのはこんな効果があるためです。
赤ちゃんが安心して眠れる
おくるみは、赤ちゃんがぐっすり眠れるようになる効果があります。手足の自由を奪われたその姿は、子育て未経験の方が見たらびっくりしますが、その姿勢はママのお腹の中にいた時そのもの。
だから、生まれたばかりの赤ちゃんはむしろ、おくるみで手足の自由がない姿勢のほうが落ち着くのです。
■どうして落ち着くの?
生まれたばかりの赤ちゃんはしばしば、モロー反射といってびっくりした時などに両手を大きく広げる動作をします。モロー反射は眠っている時にも見られ、赤ちゃんはその動きに自分でびっくりしてしまい、目を覚ましてしまうことがあります。おくるみで手足をしっかり固定していれば、それが防げるのでぐっすり眠ることができます。
赤ちゃんがピタリ泣きやむ魔法のスイッチ
赤ちゃんにおくるみを使ってぐっすり眠れるようにする方法は、こちらの書籍に詳しく解説してあります。赤ちゃんの夜泣きや、日中のグズグズに悩んでいる方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの安全を守れる
おくるみにくるむことで、言うなれば赤ちゃんは手足の自由を奪われているため、モロー反射ついでに布団が顔にかかってしまったり、何かの拍子でうつ伏せになってしまったりすることがありません。それにより、かかった布団を自分で払いよけたり、自分で寝返りして体制を戻せない時期は窒息のリスクも…。おくるみに包んであげるなら、突発的なモロー反射によるリスクは回避できそうです。
ただし、横にしたりうつ伏せにならないように注意し、赤ちゃんの様子はこまめに見ていましょう!
ひっかき傷を防げる
赤ちゃんは、生まれたばかりの時から既に爪が伸びていることも。赤ちゃんの爪は大人よりも柔らかいとはいえ薄く鋭いので、モロー反射同様意図せずお顔をひっかいて傷を作ってしまうことがあります。特に、眠たい時は、よく顔をこするので傷を作ってしまいがちです。おくるみでくるんであげれば、そういったひっかき傷も防げますね。
これらのことを考えると、おくるみは夏でも是非使ってあげるメリットはありそう。しかし暑い夏はおくるみの使い方には工夫が必要です。
おくるみの使い方~夏に使うならココに注意
冬には迷わず使えるおくるみですが、夏に使う場合は皆さん使用を迷っている様子。大人も暑いのに、さらに暑がりで汗っかきの赤ちゃんですから、夏も冬と同じくグルグル巻いていたのではやはり暑いでしょう。しかしメリットの多いおくるみは出来れば夏も使いたい…。夏はおくるみの使い方に関する疑問に答えていきます。
おくるみの基本の巻き方
おくるみの巻き方はコツをつかむまでは少し難しいかも知れません。次のステップに従って、赤ちゃんをくるんでみてください。では基本の巻き方からご紹介。
1.おくるみをひし形に広げて置く
2.赤ちゃんの首を置く部分の角を内側に折り曲げて、逆五角形を作る
3.頭だけがおくるみからはみ出す位置に赤ちゃんを寝かせる
4.赤ちゃんの右腕を伸ばして、身体に密着させる
5.赤ちゃんの右腕側のおくるみの端を左側にもっていき背中の下に折り込む
6.赤ちゃんの左腕を身体に密着させる
7.おくるみの下の角を、赤ちゃんの左肩の下へ織り込む
8.左側の端をもち赤ちゃんの身体にぐるぐると巻き付けてしっかり固定
夏もおくるみを使うなら!
涼しい素材のおくるみを選ぼう
赤ちゃんがぐっすり眠れるようになるおくるみですが、夏に使う場合は涼しいおくるみを選ばないと、今度は暑さでご機嫌ナナメに……。
おくるみは、赤ちゃんは落ち着いて寝られる反面、やっぱりグルグル巻きは暑い!ですので、夏のおくるみは薄手で通気性の良いものを選びましょう。
基本はガーゼ素材がおすすめ
表面には糸などの突起がなく滑らかなものが良いので、パイル地(タオルのような素材)より、ガーゼ生地のほうが肌に優しいですよ。
速乾性のあるひんやり素材がベター
夏場はひんやり素材を使用したおくるみがベスト。さらに汗を吸収したらこまめに洗っていつも清潔を保てるよう、速乾性があるものが良いですね。
おくるみサイズ
赤ちゃんをしっかりくるめるよう、サイズは90cm×90 cm以上の正方形のものを選びましょう。
正方形でないおくるみもありますが、ポケット状になっているものなどはサイズ感が合わないなど、上で説明した巻き方ができないために赤ちゃんの手足をしっかり固定するのが難しいとなると、おくるみとしての機能を果たせないということも。
ある程度月齢が進むまでは正方形がおすすめです。
あせも対策にお肌の休憩時間と水分補給を
夏に使用するおくるみは、通気性・吸湿性にすぐれた薄手のおくるみを選ぶことが大切ですが、それでも汗っかきの赤ちゃんは汗をかいてしまい、あせもが発生してしまうリスクは大きめ。
幾ら通気性の良い素材を使っているとはいえ、日中だろうと夜中だろうと夏場に長時間のグルグル巻きは避け、赤ちゃんが汗をかいていないかを頻繁にチェックしてあげるようにしましょう。お腹や背中を触ってみて、しっとりしていれば赤ちゃんが暑がっている状態です。そんな時はおくるみをはずして水分補給のタイミングです。
再度巻くとき、赤ちゃんに負担にならないように少しエアコンの温度を調節してみましょう。
夏のおくるみQ&A
夏場の1ヶ月健診におくるみは必要?
病院などの屋外施設は、小さな赤ちゃんにとっては空調が少し涼しすぎることもあるので、おくるみはあると便利。
ねんねの時の赤ちゃんは、暑さ寒さに応じて、外で着替えをするのが大変なので、少し寒い時にさっとくるめるおくるみを持っておくと良いですね。
また、病院には感染症にかかっている赤ちゃんもたくさん来ているので、オムツ替えの時には直にベッドに寝かせるのではなく、タオルを一枚敷いてあげたいもの。そんなときにもおくるみがあると清潔で安心です。
バスタオルでも代用できるのでは?
買うと意外と高いおくるみ。家にあるもので代用したいと思う方も多いことでしょう。特に、バスタオルで代用できないか、という声が良く聞かれます。
バスタオルは長方形なので、そのままではうまくくるむことができません。もし、バスタオルを使うのであれば適度な大きさに縫い合わせるなどすれば、不便なく使えそうです。
但し、大人用のパイル地のバスタオルは生地の表面がなめらかでないため、生まれたばかりの赤ちゃんには刺激になる可能性もなきにしろあらず。できれば、ガーゼ素材などの赤ちゃん用のものを使うことがおすすめです。
短期間しか使わないならもったいないような気も…
おくるみというと、生まれたばかりの小さな赤ちゃんにしか使わないイメージですが、正方形の大判の布であるおくるみは、色々な用途に使用することができます。特に、夏用の綿のおくるみはおくるみ以外にも使い勝手が良いものも。
おくるみとして使わなくなったら
・赤ちゃんがお昼寝の際にかけるタオルケットの代わりとして
・ベビーカーで移動する際の日よけとして
・オムツ替えをする際に下に敷くシートとして
・ママのひざ掛けとして
・赤ちゃんのお風呂上りのバスタオル代わりとして
・授乳ケープにリメイク
実際おくるみは何ヶ月頃まで使う?
おくるみを使って赤ちゃんがぐっすり眠れる姿を見て、今度は「いつまでこの姿勢で寝ていていいんだろう?」と疑問に思うこともあるでしょう。手足をみっちり固定していたら、運動が妨げられて発達が遅れるかも…などと不安になることも。
でも、大丈夫です。
赤ちゃんが寝返りできる頃になれば、自分からジタバタと脱出したがります。ジタバタして赤ちゃんが自らおくるみをはい出る頃がおくるみ卒業のサインです。くるまれている姿勢よりも、解放されていたほうが赤ちゃんにとって気持ちが良い、と自然に感じる日が来るまで、おくるみでくるんであげても赤ちゃんの発達に支障はありません。
夏におすすめのおくるみ特選5つ
生まれたばかりの赤ちゃんが夏を快適に過ごせるおすすめのおくるみを集めました。何枚あっても困らない夏のおくるみは、出産祝いにもおすすめですよ。
英国王室御用達「エイデンアンドアネイ」
英国ジョージ王子誕生時には、キャサリン妃がエイデンアンドアネイのおくるみを使用していることで話題になったaden+anais(エイデン アンド アネイ)は、2004年に誕生した、比較的新しいブランド。サラ・ジェシカ・パーカー、ジェシカ・アルバなどのハリウッドセレブも多く愛用しています。
ハートブレイカー/エイデンアンドアネイ
特徴は、探してもなかなかない120×120cmの大判な正方形であることと、「モスリンコットン」という素材を使用していることです。
モスリンコットンは通気性が高く、伸縮性に優れているので、おくるみには最適な素材です。また、普通の綿素材は、洗濯を繰り返すと生地が固くなってしまうことが多いのですが、モスリンコットンの場合は洗濯するほど柔らかくなるという特徴があります。
赤ちゃんのものは頻繁に洗濯をするので、風合いが衰えないのはありがたいですね。
エイデンアンドアネイが「しまむら」で買える!?
ちょっと高級な印象がある「エイデンアンドアネイ」ですが、手の届きやすい価格帯の姉妹ブランドが2009年に誕生し、2015年には日本に上陸しました。
お手頃価格の新ブランド名は「エイデンBYエイデンアンドアネイ」。しまむらグループのベビー&子供服専門店、「バースデイ」で購入できますよ~!
お手頃価格の秘密は…
・縫製が若干簡素(縫い目がやや大きく、糸も太め)
・4枚セットのおくるみのうち1枚が無地
・エイデンアンドアネイよりも大きさが一回り小さい(112cm×112 cm)
出典:www.s-birthday.com
新生児【4枚組】スワドル/エイデンBYエイデン アンドアネイ
エイデンアンドアネイの使い心地を気軽に試してみたい、という方はまずはこちらのお手頃ラインから試してみてはいかがですか?
あのこぐまちゃんブランドのおくるみも!
あまり知られていませんが、こぐまちゃんブランドでもおくるみを販売しています。
こぐまちゃんシリーズの絵本が好きな方には、特におすすめです!絵本に登場する絵柄が、大判ガーゼ一面にちりばめられています。
ホットケーキや、ホットケーキを作る時に割れてしまった卵、水遊びのジョウロ、どろあそびの道具などなど…。こぐまちゃんシリーズが好きな方が見ると、どのタイトルかすぐにわかるイラストがいっぱいで、見ているだけで楽しくなります。
赤ちゃんが少し大きくなったら、このおくるみを広げて見せてあげましょう。きっと喜んで指さししてくれますよ。
こぐまちゃんガーゼケット/こぐま社
こぐまちゃんおくるみは、可愛いだけでなくダブルガーゼで肌触りが優しく、かなり薄手なので夏にはもってこいのおくるみ!しかも100cm×100 cmの大判なので少し大きくなっても使いやすいはず。
寝かしつけに大人気のスワドルミー
スワドルミーは、おくるみの中でも特に、夜泣きやぐずり対策のために開発されたもので、正方形のおくるみでうまく赤ちゃんをくるめないという方でも簡単に巻くことができる形状をしています。
出典:ebaby-select.jp
Summer Baby Swaddle Meスワドルミーサックス/ Summer
スワドルミーのおくるみは、開くとポケットが中心になっています。そのポケットに赤ちゃんの足を入れて、上半身は羽状になった布を面ファスナーで留めるだけという仕様。小さなうちは大き目かも。
おくるみを全部外さなくても、足元だけ開いてオムツ替えができるのはありがたポイントです。
ちなみに、こちらの商品は「サマー」と名前がついていますが、これは「夏用」という意味ではなく、スワドルミーのメーカー名です。創業者の赤ちゃんの名前だそうですよ~。
おくるみだけじゃない!色々使えるガーゼケット
低月齢の赤ちゃんを連れてのお出かけは、何かと荷物が多くなってしまいますよね。特に夏場おくるみのようなブランケット状の布を何枚も持ち歩いていては布団屋にでもなった気分です。夏の外出はマルチに使えるこちらのガーゼケット一枚を使いまわしましょう。
オーガニックコットンふんわりダブルガーゼケット/ベビーグース
おくるみとしてだけでなく、授乳ケープ、おひるねケット、ベビーカーの日よけなど、さまざまな用途に応用が可能な仕様なので、これだけの用途がこのガーゼケット1枚で済むと、お出かけの荷物もコンパクトになりますね。
素材はダブルガーゼで、夏はもちろん通年気持ちの良い肌触り。110cm×110 cmと大きめです。
赤ちゃんがぐっすり眠れるおくるみが見つかりますように!
選び方と使い方によっては、暑い夏でも赤ちゃんが快適に過ごせるおくるみ。
赤ちゃんにとってぐっすり眠れることは、脳の発達にも良い影響を与えるので、是非お気に入りの一品を見つけて夏でもおくるみにチャレンジしてみてくださいね。
赤ちゃんがおとなしくおくるみに包まれてくれる期間は意外と短いので、貴重な可愛いおくるみショットをとっておくのもおすすめですよ。