離乳食に使うオートミールの選び方
オートミールを選ぶ前に知っておきたい、オートミールのパッケージに表示されていることのある2つのマークについて解説します。
オートミールは「乳幼児規格適用食品」と表示しているものを選ぶ

オートミールの中には、離乳食用に使うことのある食品として「乳幼児規格適用食品」と表示されている商品があります。
この「乳幼児規格適用食品」は、2012年の8月に消費者庁の発表で表示の義務が始まりました。同年の4月に先に厚生労働省から施行された、食品に含まれる放射性物質の新基準値を満たしている食品に表記が義務付けられた制度です。
表示の対象となる食品は、1歳未満の子供の飲食を目的とした食品や、1歳未満の子供向け食品として認識される可能性が高い商品(粉ミルク/飲用水・飲用茶/牛乳・乳製品は除く)なので、オートミールに限らず離乳食で新しく食品を取り入れる際には、この表示があるかどうかをチェックしてみましょう。
できるだけ「有機JAS」マークがある商品が良い
オートミールはオーツ麦という農産物を使った食品なので、「有機JAS」マークのついている商品があります。農薬や化学物質の使用を抑えて生産された食品の証明で、オーガニック食品と呼ばれることもあります。
日本で「有機JAS」マークを貼れるのは、農林水産省によって定められた日本農林規格(JAS規格)に適合している栽培方法を実践している場合のみです。
有機JASマークは、赤ちゃんに安心して与えられる食品を選ぶための基準として覚えておきましょう。
オートミールとコーンフレークやグラノーラの違い
オートミールは穀物を原料とした食品の総称であるシリアルの一種です。
陳列棚にコーンフレークやグラノーラといった同じくシリアルに分類される食品がすぐそばに並んでいることは珍しくありません。オートミール、コーンフレーク、グラノーラの違いを改めて解説します。

コーンフレークはとうもろこし原料であり、加糖されているものが多い
オートミールとコーンフレークの1番の違いは原料です。
オートミールはオーツ麦を原料とするのに対し、コーンフレークはとうもろこしを原料とした加工食品です。
また大きな違いとして、オートミールは基本的に味付けされておらず、原材料も「オーツ麦(燕麦)」だけのものが一般的なのに対し、コーンフレークは砂糖や塩が加えられている商品が多いです。
コーンフレークは例え「プレーンタイプ」と記載してあっても、風味付けの砂糖や塩などを原材料に含んでいることもありますので、摂取量には注意が必要です。
グラノーラはオートミールにドライフルーツやナッツを加えたもの
グラノーラとは、オートミールやコーンフレークといった穀物のシリアルに砂糖やはちみつなどの糖類を加え、日本では特にナッツやドライフルーツと混ぜた商品を指します。
グラノーラはオートミールやコーンフレークが原料ではありますが、糖質や脂質の配合量が多いですし、ナッツやドライフルーツは消化や咀嚼の面からも赤ちゃんにとっては不向きです。離乳食で使うことはおすすめできません。
オートミールに含まれる赤ちゃんに嬉しい栄養素
オートミールは乾物なので常温保存ができ、保存期間も長いので離乳食には便利な食品ですが、栄養の面でも赤ちゃんの成長に欠かせない成分がたくさん含まれています。

生後9ヶ月以降の赤ちゃんに不足しがちになる「鉄分」
赤ちゃんは生後9ヶ月以降、胎児期に母体から得ていた貯蔵鉄が底をつき、貧血を起こしやすくなります。そのため、離乳食では鉄分を意識的に摂取した方がよいですが、完了期1回分に使えるオートミールの量(30g)に含まれる鉄分は、赤ちゃんが1日に摂取したい鉄分の1/4に相当する約1.2㎎という多さです。
主食としてオートミールを取り入れるのはもちろん、ご紹介したおやきやせんべいのレシピのように間食でもオートミールを使えば不足しがちな鉄分を手軽に補うことができます。
糖質をエネルギーにするために欠かせない「ビタミンB1」
ビタミンB1は糖質を体内でエネルギーとして使う際に必要となる栄養素で、不足するとせっかく摂取した糖質が体内で有効活用されず、かえって食欲不振や疲労の原因となります。
オートミールは主食として考えることができるように糖質を多く含む食材ですが、ビタミンB1も同時に摂取できるので、効率的なエネルギー変換が期待できます。
離乳食完了期1回の摂取目安量である30gのオートミールで、1歳頃の赤ちゃんに摂取が推奨されているビタミンB1の10%を摂取できます。
便秘がちな赤ちゃんは日常的に摂取したい「食物繊維」
オートミールは重量の約9%が食物繊維で構成されています。食物繊維と言えば、便通を促すために大事な栄養素です。
また、オートミールは水分を加えて食べるのが基本なので、便通を促すために必要な水分補給も同時にできるので、便秘がちな赤ちゃんにぴったりです。
小麦アレルギーでもオートミールは食べられるが症状によっては医師に相談
オートミールはオーツ麦(燕麦)と呼ばれるイネ科カラムギ属に分類される植物で、イネ科コムギ属の小麦とは種類が異なります。そのため、小麦アレルギーでも、オーツ麦は除去の対象とはなりません。
ただし、オーツ麦もアレルゲンであるグルテンを微量に含んでいますので、赤ちゃんに小麦アレルギーがある場合は、念のため使い始める前に医療機関で相談することをお勧めします。
また、小麦アレルギーとは別に、赤ちゃんに初めてオートミールを与える際にもアレルギーが起こる可能性はありません。初めて食べさせるときは小さじ1のみにし、赤ちゃんの様子に変化がないか2時間ほど観察しましょう。
オートミールはまずい?離乳食をきっかけに家族でオートミールを楽しもう!
砂糖で味付けされたコーンフレークなどとは違い、オートミールははじめて食べる大人は「まずい」と感じることも珍しくありません。しかし、欧米圏では一般的な食品で赤ちゃんから大人まで抵抗なく食べていますので、「まずい」かどうかは慣れの問題も大きく影響しているでしょう。
オートミールは鉄分や食物繊維を手軽に摂取でき、食後の血糖値の上昇が緩やかで「低GI食品」としても注目されています。大きくなってから突然オートミールを与えるより、離乳食期から赤ちゃんにオートミールを食べさせておいた方が抵抗なく受け入れてくれやすいですし、今後も健康増進効果が期待できます。
今までオートミールを食べたことのないママやパパが食べる際には、まずは赤ちゃんと同様にお湯や牛乳を注いでお粥にしてみましょう。食べにくさを感じるようなら、牛乳と小さめに切った野菜と一緒に煮込んでミルク煮込みにしたり、カップス―プなどと組合せて食べる方法がオススメです。色々な調理方法で食べ慣れると、そのうちシンプルなオートミール粥の風味も気にならなくなります。
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