離乳食にマカロニはいつから?大きさや量、おすすめの種類
離乳食にマカロニはパスタより使いやすい食材ではないでしょうか。日本で言うマカロニとは、一般的に3mm~5mm程度の筒状の短いパスタを指します。パスタは、大きく分けると、細長い麺状のスパゲッティなどのロングパスタと、ショートパスタに分けられますが、マカロニは日本ではショートパスタの代表格です。
ペン先のように斜めにカットした「ペンネ」、螺旋状にぐるぐると巻かれたような形の「フジッリ」、蝶ネクタイの形をした「ファルファッレ」などは正確にはマカロニとは別種ですが、日本ではショートマスタを「マカロニ」と一括りに呼んでしまうことも珍しくありません。
マカロニはレシピの幅が広く、保存期間も長いので、離乳食用にストックしておくと便利です。
茹でるだけで簡単に使えますが、うどんやそうめんよりもコシが強いので、離乳食では標準時間より長めに茹でて、柔らかくしてから使いましょう。
マカロニは中期(7ヶ月・8カ月)からOK!段階別の大きさと量
中期(7ヶ月・8ヶ月)は粗みじんにカットして、茹でた状態で50gまで
離乳食でマカロニは中期(離乳食開始後1ヶ月~2ヶ月)から食べさせて良い食材です。
離乳食中期でマカロニを使う場合は、そのままの形では大き過ぎるので、粗みじん切りにカットし、赤ちゃんが食べやすい大きさにしてから使います。
1回に与えて良いマカロニの量
乾麺の状態 20g程度まで
茹でた状態 50g程度まで
後期(9カ月・10ヶ月・11ヶ月)は1センチ程度にカットし、茹でた状態で75gまで
後期になったら1㎝程度のマカロニを食べられるようになるので、マカロニの種類によってはカットせずにそのまま使えるものも出てきます。茹でたマカロニの手づかみ食べも可能です。
1回に与えて良いマカロニの量
乾麺の状態30g 程度まで
茹でた状態 75g程度まで
完了期(1歳~1歳6ヶ月)は2~4センチで、茹でた状態で100gまで
完了期になれば2㎝〜4㎝程度のマカロニを食べられるようになり、そのままの形を楽しむこともできます。蝶ネクタイの形をしたファルファッレや、キャラクターの形をしたものを調理してあげると、赤ちゃんも喜んでくれるでしょう。
1回に与えて良いマカロニの量
乾麺の状態 40g程度まで
茹でた状態100g程度まで
大きいマカロニが食べられるようになっても、標準通りの茹で方では固いので、離乳食期は、柔らかく茹でてから食べさせてあげましょう。
赤ちゃんのためにマカロニを切るときにはヌードルカッターも便利!
離乳食として与えるマカロニは、包丁でカットしても良いですが、キッチンばさみで切るのも簡単でおすすめです。また、百円ショップなどで手軽に購入できる、ヌードルカッターも離乳食期には便利ですので、1つ持っておくことをオススメします。
ヌードルカッターは長いままのマカロニを、茹でた後にカットすることもできますし、外出先で麺類をカットする時も使えるので、1つ持っていると赤ちゃんとのお出かけ時にも役立ちます。
離乳食におすすめのマカロニの種類
マカロニには様々な種類がありますが、離乳食では通常より柔らかめに茹でる必要があるため、茹で時間が短く済み、かつ赤ちゃんが気に入ってくれそうな形のものがベストです。
早茹でタイプなら、茹で時間が長い離乳食でも時短になる
マカロニでおすすめの種類は、やはり茹で時間が短いものです。離乳食では上旬時間より長めに茹でる必要がありますが、早茹でのタイプのマカロニなら調理時間を短縮できます。
可愛らしく見た目を楽しめるタイプもおすすめ
離乳食作りに余裕があるときには、筒状のマカロニだけでなく、蝶ネクタイ型のファルファッレや螺旋状のフジッリなどの見た目や食感を楽しむのもおすすめです。
野菜が練り込まれた色付きのカラフルなマカロニなど、沢山の種類があります。赤ちゃんも喜び、食事への興味もより一層深まるでしょう。
小麦アレルギーに注意し、マカロニの原材料に卵がはいっていないかも確認
マカロニの原料は、基本的に小麦と水であり、スパゲッティなどのロングパスタとほぼ同様です。しかし、稀ではありますが、中には卵が入っているマカロニもあります。
赤ちゃんが卵アレルギーの場合、購入する前に原料表示をみて、卵が入ってないことを確認して下さい。
パンやうどんなどの小麦粉を主原料とした食品が食べられているなら、マカロニで小麦アレルギーを引き起こす可能性は低いはずです。
しかし、念のため、マカロニをはじめて食べさせる場合は、少量からはじめ、食べた後は赤ちゃんの様子をよく観察してください。もしも赤い発疹やかゆみ、下痢や嘔吐など、体調の悪化がみられた場合は、すぐに病院を受診します。
小麦アレルギー向け「ライスマカロニ」もあり
米や米粉で作られた「ライスマカロニ」という商品もあります。形はペンネや螺旋状フジッリなど数種類あり、ダイエット志向の高まりとともに、グルテンフリーな商品としても人気です。
小麦アレルギーの赤ちゃんには、ライスマカロニでグラタンやサラダなどの料理を作ってあげることもできます。
ただし、時期には要注意。ライスマカロニはもちもちとした食感が特徴で、赤ちゃんには噛み切るのが大変です。1歳を過ぎてから、最初は小さめにカットして与えた方が良いでしょう。
米や米粉で作られたスパゲッティ状のライスパスタも存在します。
マカロニの茹で時間は標準時間プラス3分、大人が唇で噛める程度
離乳食に使うマカロニは、袋に表示されている標準時間より2〜3分長め茹でましょう。大人の唇で噛める程度が目安です。
耐熱皿やシリコンスチーマーで茹でてもいいので、多めの水にマカロニを入れ、電子レンジで10〜15分程度、柔らかくなるまで加熱しましょう。
通常は下味をつけたり、歯ごたえを良くするためにお湯に塩入れますが、離乳食用のマカロニを茹でる際には、塩は入れないようにしてください。
茹でたマカロニは小さく刻んで、冷凍保存がおすすめ
茹でたマカロニは、冷凍保存可能です。
茹でて冷凍しておくと、調理時間を短縮できて楽チンなので、マカロニを使った離乳食を作る際には何回か分を一緒に茹でておくことをおすすめします。
- 柔らかく茹でたマカロニを、時期に合った大きさにカットする。
- 1度に使う量に分け、ラップに包んだ後、保存袋に入れる。
- できるだけ空気を抜きながら密封する。※ストローなどで空気を抜くと効果大!
蓋つきの製氷皿などに小分けにして冷凍してもOKです。冷凍したマカロニは、2〜3週間を目処に使い切りましょう。
マカロニを使った離乳食レシピ
離乳食でおすすめの、マカロニレシピをご紹介します。
マカロニは幅広い食材に合うので、味付けや調理方法を変えれば、レシピのレパートリーはどんどん広がります。
色々な食材と組み合わせて味つけを変えてみたり、変わった形のマカロニなども試してみて、赤ちゃんのお気に入りのマカロニレシピを見つけてみましょう。
中期(7カ月・8カ月)のマカロニレシピ
やわらかくマカロニを煮込めば、スープパスタやマカロニグラタンなどの洋風料理を赤ちゃんに楽しませてあげられます!
離乳食でスープパスタ!?マカロニのトマト煮込み
マカロニをトマトで煮込んだスープパスタのようなメニューです。
トマトはビタミンも豊富で、赤い部分にはリコピンもたっぷり含まれており、栄養価が高い食材です。
トマトと玉ねぎをじっくり煮込むことで、野菜の自然な甘味が増し、とても美味しくなります。
飲み込むのが苦手な赤ちゃんは、片栗粉でとろみをつけると食べやすくなります。
材料
- マカロニ 25g
- トマト(皮を剥き種を取った状態)45g
- 玉ねぎ 25g
- 野菜スープ 200cc
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マカロニを標準時間より2〜3分長めに柔らかく茹で、粗みじん切りにします。
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トマトの皮を湯剥きし、種を取り除き、細かく刻みます。玉ねぎはみじん切りにします。
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鍋に野菜スープと玉ねぎを入れ、玉ねぎが柔らかくなるまで中火で10分程度煮込みます。
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玉ねぎが柔らかくなったら、マカロニとトマトを加え、さらに3分程度煮込んでいきます。
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十分に煮込み、全ての食材が柔らかくなったら完成です。
ツナじゃがマカロニグラタン風
赤ちゃんでも食べられる、マカロニグラタン風のレシピです。
普通のツナ缶は油分も多く塩分も含まれているので、離乳食では、ノンオイルで塩分不使用の水煮缶を使います。
牛乳の部分は、豆乳や粉ミルクでも代用可能です。乳製品にアレルギーがある赤ちゃんは、豆乳や粉ミルクで代用し、粉チーズを省いて調理して下さい。
材料
- マカロニ 15g
- ツナ 10g
- じゃがいも 40g
- 玉ねぎ 15g
- 牛乳 60cc
- 小麦粉 小さじ1
- 粉チーズ ひとつまみ
- 青のり(お好みでひとつまみ)
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マカロニを標準時間より2〜3分長めに柔らかく茹で、粗みじん切りにします。
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じゃがいもを3㎝幅程度に切り、耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ500Wで1分加熱し、柔らかくなったらフォークなどで潰します。
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玉ねぎをみじん切りにします。
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少量の油を引いたフライパンで、玉ねぎがしんなりするまで炒めていきます。
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玉ねぎがしんなりしたら、マカロニ、ツナ、牛乳を加え、中火で2〜3分炒めていきます。その後、小麦粉を加え、よく混ぜ合わせます。
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耐熱皿に盛りつけ、粉チーズをかけたら、オーブン180℃で3分焼いて、完成です。
後期(9カ月以降)のマカロニレシピ
後期9カ月以降になったら取り分けにもおすすめなマカロニサラダを作ってみましょう。きなこマカロニなど赤ちゃんから大人まで楽しめるおやつにも挑戦してください。
ヨーグルト使用!離乳食のかぼちゃマカロニサラダ
栄養満点なかぼちゃとマカロニを使ったサラダです。
かぼちゃはビタミンやミネラルが豊富で、自然な甘味が強いので、赤ちゃんに人気の食材です。マヨネーズの変わりにプレーンヨーグルトを使います。
きゅうりは後期から生で食べられる食材ですが、まだ生のきゅうりに慣れていない赤ちゃんには、さっと茹でてから使いましょう。かぼちゃの部分は、さつまいもやじゃがいもに変えても美味しく食べられます。完成後、大人用として塩やマヨネーズを足して味付けしても良いでしょう。
材料
- マカロニ 20g
- かぼちゃ 20g
- きゅうり 15g
- ヨーグルト 大さじ1
- 野菜スープ 小さじ1
- 無塩バター3g
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マカロニを標準時間より2〜3分長めに柔らかく茹でます。長ければ1〜2㎝程度の長さに切ります。
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柔らかく茹でたかぼちゃをフォークなどで潰します。
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きゅうりをさっと茹で、小さく刻みます。
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全ての材料をボウルに入れます。※バターはレンジであらかじめ溶かしておきます。
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材料を良く混ぜ合わせたら完成です。
赤ちゃんから大人まで大満足なおやつ!きなこマカロニ
マカロニにきなこをまぶすだけで、とっても簡単。保育園などでもよく出される健康的なおやつです。
手づかみ食べもできますし、マカロニを可愛い形のものに変えたりして、赤ちゃんを喜ばせてあげましょう。
お好みで砂糖を少々加えてもOKです。すりごまやバターを加えてアレンジしても、美味しく食べることができます。赤ちゃんだけでなく、子供や大人もおいしくいただけます!
材料
- マカロニ 10g
- きな粉 大さじ1
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マカロニを標準時間より2〜3分長めに柔らかく茹でます。長ければ1〜2㎝程度の長さに切ります。
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茹で上がったマカロニの水気を軽く切り、ボウルに入れ、きな粉を入れます。
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マカロニにきな粉を絡めるように良くまぶしたら完成です。
離乳食にマカロニを活用しよう!
マカロニはストックしておけばいつでも調理できる、便利な食材です。
材料が切れてしまった時や、3回食になってメニューに悩んだ時などにも活躍します。
手づかみ食べしやすいレシピが多く、幼児食にも活躍
マカロニはロングパスタと違い、手づかみで食べの練習にも向いている食材です。生後9カ月以降、離乳食後期の3回食がはじまったら「きなこマカロニ」など、手で食べやすいおやつを与えてみましょう。
手づかみ食べは、赤ちゃんの五感を刺激し、食べる意欲を育てます。おやきなどは材料をまぜて焼くのにやや手間がかかりますが、マカロニならゆでて、簡単に味付けするだけOKです。
離乳食が終了したら、マカロニを揚げたり、オーブンで焼いたりして、かりんとうのようなカリカリとした食感を楽しめる幼児向けおやつにも挑戦してみてください。
マカロニサラダなど取り分けできるメニューが豊富
マカロニを使ったサラダなどは、大人でもおいしく食べられます。取り分けすると食事作りの負担が減りますし、ママやパパと同じ食事をとることで、赤ちゃんは喜びを感じ、食事がより一層楽しいものだと思えるはずです。
大人が食べる分のマカロニは早めにザルにあげると食感を損ないません。もちろん、柔らかめでも気にならないという方はそのまま一緒に茹でてしまってOK。味付けが物足りなかったら、赤ちゃんに取り分けた後に塩などをふりましょう。
マカロニの離乳食レシピは無限大!離乳食作りのお助け食材に!
マカロニは、グラタンやサラダの他、パスタと同じようにソースに絡めたり、スープの具材にしたり、味付け次第ではおやつの時間にも合う万能な食材です。メインメニューにすることもできますし、おかずとして少量付け合わせることもできます。
マカロニはレシピも豊富で、離乳食作りのお助け食材になります。長期保存可能なので、ストックしておけば、いざという時も安心です。色々な食べ方ができるマカロニを、ぜひ離乳食に取入れてみて下さい。