実家が遠い育児で辛いのはどんなとき?
一人暮らしや夫婦二人暮らしのときは、実家が遠くてもそこまで気にしていなかった方は多いのではないでしょうか。しかし、妊娠中や子供を産まれると、実家が遠いことが途端に心細く、辛く感じることがあります。
精神的なプレッシャー・孤独感に襲われたとき
赤ちゃんをどれだけ愛していたとしても、四六時中一緒にいれば育児疲れを感じるのは当然のことです。基本的なお世話はもちろん、安全面への配慮も欠かせず、ママは日々プレッシャーと戦っています。
もし実家が近くにあったら、子供を連れて遊びに行ったり、遊びに来てもらったりが可能です。夫が出張のときは、泊まりに行けますし、預けてリフレッシュに出かけられる人もいるでしょう。
しかし、実家が遠い、頼れないママは自分で解決するしかありません。子育てサロンに出かける、夫にお世話を頼む、一時保育を予約するなどの方法がありますが、精神的に余裕がないときには、準備すらひどく億劫に感じます。
自分が体調を崩したとき
普段は「自分ひとりでできる」と思っているママでも、辛く心細いのは体調不良のとき。
産後は頻繁な授乳や赤ちゃんの夜泣きなどで疲労が溜まりやすく、体調を崩すことは少なくありません。しかし、赤ちゃんや小さい子供は、そうした事情があって決しても待ってくれないのです。
旦那さんが仕事を休めればいいですが、体調不良はいつ起こるかわからないもの。「今日はどうしても休めない」という事態も想定できます。
実家が遠い育児ならではのメリット
実家が遠い、家庭の事情で頼れない場合、辛いと感じることは多々あります。しかし、そうした育児環境だからこそ、得られるものもあります。
子育てに自信が持てる
実家に頼れないママは、自分の力で問題を解決する必要があります。大変なことではありますが、乗り越えられれば間違いなく子育てへの自信に繋がります。
夫婦の信頼関係が強くなる
当然のことながら、基本的に夫婦の間に生まれた赤ちゃんは、パパとママがともに慈しみ、育てていく存在です。
- 里帰り出産をしなかったら、夫が早くから父親の自覚が持てた
- 短期間でも育休を取得してくれた
- 赤ちゃんとたくさん遊んでくれた
実家に頼れないからこそ、「夫婦二人でなんとかしなくては!」という気持ちが強くなります。家族の素敵な思い出が増えていくことを楽しみにしましょう。
周囲の人の優しさを実感できる
自分や子供のことを気にかけてくれる存在は、両親だけではありません。友人や近所に住む人、育児相談をした保健師さん、時には見ず知らずの人が力を貸してくれることもあります。
- 精神的に辛いとき、保健師さんがとても親身になってくれた
- 体調不良のとき、友人がお見舞いを持ってきてくれた
育児中は、周囲の人の優しさがとても心に沁みるものです。また、色々な立場の人との関わりは、子供にも良い影響を及ぼすでしょう。
育児に関して余計な口出しをされない
勝手にお菓子や物を買い与えるなど、自分の望まない形で、子供の健康や教育に影響しそうなことをされるのは母親にとってはストレスです。実家を頻繁に行き来をすることで、お互いに遠慮がなくなり、なにかの拍子に関係が悪化することもあり得ます。
親子といえど、今は世帯が別なはず。適度な距離感は大切です。実家が遠い、あまり会わない方が素直に感謝できたり、相手の良い面を認められることも多いでしょう。
実家が遠い・頼れない育児を乗り越えるための方法
実家が遠方だったり、なかなか頼れないような状況ときには、どのように乗り越えていけばいいのか考えていきましょう。
家事は上手に手を抜こう
世の中には家事・育児をしっかりこなして、職場復帰を果たし、仕事も両立させるワーキングマザーもいるようですが、ごくごく少数の限られた存在です。
0歳児がいれば家事は思うように進まないのが当たり前。子供が小さいうちは部屋が散らかり、ご飯が惣菜になるのが一般的です。
実家を頼れないママは、育児ストレスを抱えやすい環境にいます。自分を追い詰めないように、家事は手を抜くのが正解です。
頼れる人やサービスには遠慮なく頼る
「実家が遠い=誰にも頼れない」という訳ではありません。
パートナーである夫はもちろん、友人や近所に住む人、自治体の保健師さんや子育てサロンなどで出会った保育士さんなど、力になってくれる人は必ずいます。
また、ベビーシッターなどの民間の預かりサービスは費用が高いですが、自治体が実施しているファミリーサポートなら1時間500円~1000円程度と費用も格安です。
実家に預けられればお金はかからない?
一時保育などを利用する場合、「実家に預けられればお金がかからないのに」と勿体なく思う方もいらっしゃるかもしれませんが、親とはいえ小さな子供を預けるときには、気を使うことも多々あります。
お礼として現金を渡しても受け取ってもらえない場合が多いので、母の日や父の日、誕生日の贈り物を欠かさず、好物などの手土産を持参している方も珍しくありません。
実家が遠い・頼れない体験談!
実家が遠い、頼れない中、育児をがんばったママたちの体験談です。
辛さを乗り越えたコツ、「実家に頼れるママが羨ましい」と思ったことはないか、気持ちの切り替え方法なども参考にしてみましょう!
里帰り出産はしたが、その後は夫婦のみでの育児体験談
頼る人がいない中での育児
刈谷愛美(30代前半)
一応里帰り出産はしましたが、両親は共働きで、家事のみしてもらった感じです。実家は遠く、飛行機でしか帰れません。産後もそうですが、私はつわりが重くて、妊娠中に「実家に帰りたい」と何度も思いました。
子供が産まれて自宅に戻ったのはいいですが、産後のストレスと赤ちゃんの夜泣きが続き、育児疲れで体調を崩しました。体調を崩しても実家は遠いし、共働きだったため一人で乗り越えるしかありませんでした。旦那も忙しかったため孤独で仕方なかったです。
とにかく体調を崩さないように、マスクの着用や手洗いうがいを徹底するようにしました。友人はよく実家に帰り、楽しく育児をしています。とても羨ましいですが、赤ちゃんとの時間が私は人より多くラッキーだと思うようにしています。
同じような境遇のママ友が救い
高田由美(30代前半)
実家からかなり離れた所に嫁いだ私は、両親からの援助をほとんど受けることができませんでした。里帰り出産はしたので、出産から首の座る3ヶ月までは実家に戻り、赤ちゃんのお世話や私の食事作りなど至れり尽くせりでしたが、自宅に帰ってからはほぼワンオペ育児でした。
実家を頼れない育児生活は大変ですが、周りのママ友も同じ境遇の人が多かったため、励まし合いながら乗り越えました。
妹は実家からそう遠くなく、育児をよく両親に頼んでいて、少し羨ましいなと感じる時もありますが、逆に自分一人で(夫もたまには協力してくれますが)子供をここまで育て上げられたという充実感があり、自分に少し自信を持てるようになりました。
まわりの人の優しさ
さくら(32歳)
実家は遠方、主人の実家もそんなに気軽に来られる距離ではないため、あまり頼ることができません。妊娠中は漠然とした不安はありましたが、育児に何が起こるかよくわかっていませんでした。里帰り出産はしましたが、子供が2ヶ月の時に自宅に戻りました。1番辛かったのは、自分の体調不良の時でした。
寝不足で免疫がさがり、風邪をひいて発熱してるときでも、家事はもちろん、子供の面倒を見なければいけません。ふらふらの中、子供のオムツを替え、お風呂に入れさせ、離乳食を食べさせて。かなりの苦行でした。
しかし、子供が生まれてから知り合ったママ友がとても良い人で、お見舞いを持って来てくれたり、主人もなるべく早く帰って来てくれたりして、みんなの優しさが心に沁みました。
実家が近い人を羨ましいなと思うこともありますが、逆に遠かったおかげで、周りの人と知りあい、周りの人の優しさにいつも助けられているので良かったなぁと思います。
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