赤ちゃんが夜起きる理由と対処法
赤ちゃんが夜起きるのはなぜ?ぐっすり眠らせる10の方法
赤ちゃんが夜起きるのはなぜ?月齢が進み、そろそろ生活リズムがついても良いはずなのに、夜に何度も起きてしまう赤ちゃんへの上手な対処法をご紹介。昼間の過ごし方を見直し、朝までぐっすり眠らせるための入眠儀式を実践しましょう。生後6ヶ月頃の生え始めなど、赤ちゃんが熟睡できない原因とは?
赤ちゃんを夜起きさせないための昼間の過ごし方
赤ちゃんが夜起きるとママやパパも当然付き合うはめになります。夜間に覚醒するだけで夜泣きのように激しくなく訳ではないのならマシという考え方もできますが、やはり親は寝不足になりますし、赤ちゃんの生活リズムの崩れも心配です。
できれば、赤ちゃんには朝までぐっすりと眠って欲しいもの。そのためには、昼間の過ごし方も非常に重要です!赤ちゃんを朝まで寝させる方法を4つ紹介いたします。
1.規則正しく生活し、朝と夜の区別をつけよう
昼間は起きて、夜は寝る。お腹の中で昼夜の無い生活を続けてきた赤ちゃんにとって、これは当たり前のことではありません。ママやパパが少しずつ教えてあげる必要がある習慣です。
生活のリズムを早く身につけさせるためにも、食事の時間や就寝時間・起床時間をなるべく同じにし、赤ちゃんの生活を規則正しいものにしてあげましょう。
もちろん、赤ちゃんの生活を規則正しくするためには、周囲の大人の生活も規則正しくすることが好ましいです。夜勤があるときや旅行のときなどは仕方ありませんが、赤ちゃんの生活リズムが整うまでは、なるべく規則正しく生活するようにしてください。
2.入浴タイミングやお昼寝時間をコントロールしよう
起床時間や就寝時間、食事時間以外にも、生活リズムを左右するタスクはいくつもあります。
お風呂は19時までに済ませたい
お風呂には赤ちゃんの体力を適度に消耗させ、体を温めることで心身のリラックス効果もあり、寝つきを良くしてくれます。しかし、入浴時間には注意しましょう。
お風呂に入ると赤ちゃんは身体がぽかぽかと暖かくなりますので、テンションが高くなります。
20時に寝るとしたら、その1時間前の19時までお風呂に入れておくのが理想的です。
お昼寝は16時までで、それ以降は眠らせない
夕方以降にお昼寝をしてしまうと、部屋を暗くしてもなかなか寝付けなくなってしまいます。
例え上手く入眠できたとしても、夜中や明け方など中途半端な時間に起きて、「体力がありあまっています!」とばかりに元気に遊び始める可能性も。
そうすると、昼間に眠くなる、お昼寝をたっぷりする、また夜の眠りが浅くなる…と悪循環に陥ってしまいます。
遅くとも16時までにはお昼寝から目覚めているようにしましょう。
3.お腹が空かないで眠れるように食事時間を調節しよう
赤ちゃんがお腹が空いて夜中に目が覚めてしまわないためには、その日最後の食事をしっかりと摂らせることが大切です。
例えば、20時の授乳がその日最後の食事と決めている場合で考えてみましょう。その前回の授乳で赤ちゃんがたくさん飲みすぎてしまったり、前回の授乳と20時の授乳間隔が短すぎたりすると、最後の食事である20時の授乳の際に赤ちゃんはたくさんおっぱいやミルクを飲むことができません。
そのため、夜中にお腹が空いてしまい、目が覚めたり、泣いたりすることになるのです。お腹が空いて夜中に起きてしまう赤ちゃんの場合、次のことを試してみてください。
お腹が空いて目覚める赤ちゃんに試してみたいこと
- 最後の食事と最後から2番目の食事の間隔を長めにとる。
- 最後から2番目の食事は、赤ちゃんの様子を観察しながら、あまりたくさん飲ませないようにする。
4.赤ちゃんは疲れすぎない程度にしっかり遊ばせよう
日中、赤ちゃんを疲れさせ過ぎると、興奮して寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまいます。ですが、反対に、赤ちゃんがあまり疲れていないときも、眠りが深くならずに、すぐに目が覚めてしまうことがあるのです。
また、疲れていないために食欲がわかず、授乳量が減るケースもあります。夜起きてしまうけれど、おっぱいもミルクもそんなに欲しくない。激しく泣いてエネルギーを消費する子もいますが、ひたすらグズグズする子もいます。
いっぱい遊んで、いっぱい食べる(飲む)というのが、赤ちゃんにとっては自然な生活と心得ましょう。
赤ちゃんが夜起きずに朝までぐっすり眠る10の入眠儀式
赤ちゃんが夜起きないためには、やはりスムーズに寝かしつけて、そのまま深い眠りに落ちてもらうのが1番です。おすすめの入眠儀式を10個紹介します。
1.部屋を薄暗くし、夜=眠る時間を意識させる
寝かしつけの際は寝室を薄暗くし、「暗い=そろそろ眠る時間だな」と赤ちゃんの習慣づけを行いましょう。新生児の視力は0.02程度ですが、明暗はしっかりと把握できていますので、退院してからすぐに実践したい方法です。
間取り上、赤ちゃんの部屋から明るいリビングがどうしても見える場合は、赤ちゃんのベッドを動かすなどして、目に直接光が入らないように工夫しましょう。
2.絵本を読むなどの決まった入眠儀式を習慣化する
赤ちゃんが内容を理解しているかどうかに関わらず、絵本を読み聞かせることには意味があります。お母さんやお父さんの声を近くで聞くことによって、赤ちゃんは安心し、落ち着いた気持ちで眠れるのです。
最初は数ページでも構いませんので、ある程度絵本を読んだら、「今日も楽しかったね。お休み」と言い、赤ちゃんに寝る時間が来たことを教えましょう。毎日繰り返すことで、赤ちゃんは「横になって絵本を読んだら眠る時間だ」ということを覚えていくのです。
3.ゆったりとしたメロディの音楽を流す
赤ちゃんの寝室に、小さめのボリュームで音楽を流しましょう。ゆったりとしたリズムで、赤ちゃんが自然と眠たくなるようなものがオススメです。
4.赤ちゃんにくっつき、スキンシップで心を安定させる
抱っこや授乳ではなく、ママやパパが赤ちゃんにくっつくことで、赤ちゃんがスムーズに入眠し、ぐっすりと深い眠りが得られるケースもあります。
身体をくっつけて横になっていると、赤ちゃんはお腹の中にいるときのような心地よい心臓の音や血液が流れる音を感じやすくなり、安心感を得られるはずです。
5.マッサージをして寝つきを良くする
赤ちゃんの背中やお腹をやさしくさすってあげましょう。本格的にマッサージをするというよりは、赤ちゃんを落ち着かせるためになでる程度で大丈夫です。赤ちゃんが心地よく暖かくなると、寝つきが良くなります。
体だけでなく、眉毛のマッサージもおススメです。
赤ちゃんの眉間のちょっと下の部分からおでこに向かって、撫で上げるようにマッサージしてみてください。赤ちゃんが気持ちよくなって、いつの間にかすーっと眠ってくれることがあります。この方法が効果的な赤ちゃんには、寝かしつけの度に眉間をマッサージしてもOKです。
6.おくるみで巻き、安心して眠りやすい体勢にする
低月齢、生後4ヶ月くらいまでの赤ちゃんならおくるみでおひなまきにしてあげると、お腹の中にいた頃を思い出して、安心して眠れます。また、半巻きといって、お腹から下だけを巻く方法もあります。おくるみの巻き方は色々試して、赤ちゃんの好きな体勢を見つけてあげましょう。
7.布団を少し暖かくしておく
布団の冷たさにびっくりして、それまで眠たそうにしていたのに目がぱっちりと冴えてしまうこともあります。春~秋は特別なことをする必要はありませんが、冬場は赤ちゃんを寝かせるまでは湯たんぽを入れておいたり、少しエアコンなどを部屋に付けて布団全体を温めたりしておくのもおすすめです。
8.赤ちゃんを少し一人にして、興奮をしずめる
赤ちゃんにもよっては、お母さんやお父さんがそばにいると「遊んでもらえる」と興奮してしまい、いつまでも眠らない子もいます。
赤ちゃんの個性や住環境にもよりますが、昼夜の区別がついた生後6ヶ月以降の赤ちゃんには、自分の力で寝られるように働きかける『ネンネトレーニング』という育児の方法もあります。
落ち着いており、あくびをするなど眠そうな様子を見せているときは、少し一人にしてみるのはいかがでしょうか。5分~15分後に部屋をのぞいてみると、案外すやすやと寝ているかもしれません。
9.赤ちゃんの隣で寝たふりをする
お母さんやお父さんが横にいると「もっと一緒に遊びたい」と思ってしまう赤ちゃんも、お母さんたちが眠っているなら「仕方ない」と思って諦めて眠ってしまうこともあります。
赤ちゃんが眠るまで起きて待つのではなく、赤ちゃんが眠るために先に寝たふりをしてみましょう。
10.赤ちゃんを抱っこしながら歩く
赤ちゃんにとってはお父さんやお母さんの身体の暖かさを直接感じられますし、心臓の音をそばで聞くこともできます。また、抱っこによって生じる適度な揺れが心地よく眠りへと運んでくれます。
ただし、抱っこして歩いてもなかなか寝てくれない場合、毎晩続くとお母さんたちにとっても負担になりますから、別の入眠儀式に挑戦してみましょう。なるべく同じ儀式で眠らせたいですので、あまりにも時間がかかる儀式はNGです。
赤ちゃんが夜起きてしまうなら夜間断乳もひとつの方法
一般的に生後6ヶ月~8カ月頃になると、赤ちゃんは寝る前に母乳やミルクを飲むと、朝まで空腹を感じなくなります。しかし、赤ちゃんが夜中に起きておっぱいを求めるのは、空腹だけが原因ではなく、安心したいという気持ちの表れ、それが単なる癖として習慣になってしまっているという可能性もあるのです。
そのため、もう夜中におっぱいは必要ないなと思ったら、ママと赤ちゃんの睡眠のために、夜間は授乳をしないというのも1つの方法です。最初は赤ちゃんも戸惑いますが、新たな生活リズムに慣れると、朝までぐっすり眠れるようになり、日中の活動にもメリハリがつきます。
赤ちゃんが夜起きるのは今だけなので気楽に考えよう
生まれて最初の数ヶ月は、「赤ちゃんはまだ昼夜が分からないから仕方ない」と思って、赤ちゃんが夜起きるたびに目を覚まし、お世話をしてきたお母さんやお父さん。
ですが、生後6ヶ月を超えても赤ちゃんに生活リズムが身につかず、夜起きるような日々が続くと、イライラしたり、泣いてばかりの様子をみると「発達に問題があるのかも」と悪い方に思考が進んでしまうこともあります。
ですが、赤ちゃんとはもともとネンネ下手な存在で、1歳前後までは夜泣きをする子も珍しくありません。いつかはかならず夜はぐっすり寝てくれるようになりますので、できるだけの対策をとり、過度に心配しないようにしてください。