赤ちゃんがよく寝るのはなぜ?

赤ちゃんがよく寝るのが心配!病気の疑いや授乳はどうする?

赤ちゃんがよく寝るのは助かるけれど、寝過ぎな気がして心配している親御さんへ、疑われる病気や異常を解説。基本的によく寝るのは体質であり、心配しすぎないようにしましょう。母乳やミルクを飲ませるタイミングに悩んでいる方は、体重増加に注目!赤ちゃんをよく寝る子に育てるコツも紹介します。

赤ちゃんがよく寝るのが心配!病気の疑いや授乳はどうする?

赤ちゃんがよく寝るのはなぜ?1日中、寝てばかりいる理由

赤ちゃんは本当によく寝る生き物で、特に生後3週間までの新生児は1日の大半を寝て過ごし、その後、月齢が高くなるにつれて少しずつ起きている時間は増えるものの、赤ちゃんが大人よりも長い時間を寝て過ごすのは間違いありません。

なぜ赤ちゃんは大人に比べて1日の睡眠時間が長いのでしょうか?
子供が健やかに育っていくために最も大切といっても過言ではない『睡眠』。寝ている間、赤ちゃんの身体や脳はどのように働いているのか解説します。

眠っている間に『成長ホルモン』を分泌している

『身長を伸ばすホルモン』としてよく知られている成長ホルモンは、深い睡眠状態にあるときに最も多く分泌されます。

赤ちゃんの身長は1年で産まれた時の約1,5倍、体重は約3倍までに急成長します。生まれてから1年あまりの赤ちゃんの成長は、他に類を見ないスピードであり、健全な発育・成長のためには睡眠が必要不可欠です。

成長ホルモンは骨や筋肉を発達させるだけでなく、肝臓や筋肉、脂肪などで行われる代謝の促進や疲労回復などの重要な役割を担っています。

新生児期から生後12ヶ月までの急成長する赤ちゃんの発達
新生児期から生後12ヶ月までの急成長する赤ちゃんの発達

睡眠により脳の発達を促している

睡眠と脳の発育

近年の研究により、脳の中の記憶を司る領域である海馬の大きさと睡眠時間の長さには相関関係があることがわかっています。日頃から睡眠を十分とっている子は海馬がよく発達しているという特徴が見られるのです(注1)。また、日中に学習したことは睡眠によって脳に定着します。

新生児の脳は、大人に比べて未熟な状態にあります。しかし、これまでお腹の中で過ごしていた赤ちゃんにとっては、大人にとっては些細な出来事も大きな刺激です。適切に情報を処理するために多くの睡眠をとらなくてはオーバーヒートしてしまいます。

子供のうちによく寝ることは、体だけではなく、脳の機能を高めるうえでもきわめて大事なものです。赤ちゃんの頃から良い睡眠習慣をつけることが、子供の一生を左右すると言っても過言ではないでしょう。

新生児・赤ちゃんの睡眠時間の目安

お母さんのお腹の中で心地よく眠っていた赤ちゃんは、出産によって初めて外の世界に出てきます。お腹の中とはまったく違う環境に慣れるにはどうしても時間がかかります。

新しい環境への適応のスピードは赤ちゃんごとに異なりますが、どの赤ちゃんも少しずつ睡眠のリズムをつかんでいきます。最初のうちは断続的にしか眠れないので、1日の睡眠時間はトータルで捉えてください。

赤ちゃんの生活リズムの作り方&月齢別タイムスケジュール例
赤ちゃんの生活リズムの作り方&月齢別タイムスケジュール例

新生児~生後1か月頃は16時間~18時間寝る

眠る新生児

生まれたばかりの赤ちゃんは16~18時間寝ています。基本的に寝るか、泣いていると考えて間違いないでしょう。だいたい2~3時間ごとに目を覚まし、泣きながらミルクや母乳を欲しがり、満足したらまたうとうとと眠り始めます。

生後2~3か月頃は14~15時間寝る

起きている時間が少し長くなります。1日の睡眠時間は平均14~15時間ほど。少しずつではありますが、夜はまとめて眠る時間がやや長くなってきます。

生後4~6か月頃は13時間~14時間寝る

体内時計が発達し始め、昼夜の区別がつくようになってきます。朝は1度しっかり起こして日の光を浴びさせると、夜泣き対策になります。

【月齢別】新生児~生後11ヶ月の赤ちゃんの夜泣き対策
【月齢別】新生児~生後11ヶ月の赤ちゃんの夜泣き対策

1日の平均睡眠時間は13~14時間ほど。お昼寝は午前中に1時間程度、午後に2~3時間程度が目安です。

生後7~12か月頃になると、朝起きて夜寝る生活リズムが整う

眠くて目をこする赤ちゃん

体内リズムが整い、朝起きて夜寝る生活ができるようになってきます。夜間もある程度まとめて眠れるようになりますが、生後半年頃から夜泣きをするようになる赤ちゃんもいます。

よく寝る赤ちゃんが心配!病気や異常の可能性は?

赤ちゃんがよく寝てくれるのは親にとっては基本的にはありがたいことです。しかし、あまりにもよく寝る我が子の寝顔を見ているうちに、「いくらなんでも寝過ぎじゃない?もしかして何かの病気のサイン?」と心配になることもあります。

よく寝るときに疑われる病気や障害

赤ちゃんの睡眠時間が長いときには、「身体がダルい」という可能性を疑わなくてはなりません。黄疸などの病気の特徴を説明します。

新生児黄疸~退院時に指摘を受けたなら再受診を!

生まれたばかりの赤ちゃんは、皮膚が白目が黄色みがかっていることが多いのですが、これは新生児黄疸と呼ばれる生理的な現象で、9割の赤ちゃんに見られるとも言われています。黄色っぽく見えるのは血液中のビリルビンが原因ですが、生理的な黄疸の場合、ビリルビン値は徐々に減少し、生後7日以降は自然に減少していきます(注2)。

しかし、退院前に医師がチェックしているはずですが、中には1週間以上たっても黄疸が引かず、光線治療などが必要になるケースもあります。

黄疸が強い・長引いているときは、赤ちゃんもだるさを感じています。入院中に黄疸について指摘されたことがある、目や肌の黄色みがいまだに気になる、母乳の飲みが悪い、なんとなく機嫌が悪い、便の様子が違うなどの場合は、念のため一度病院を受診しましょう。

新生児黄疸の原因は?具体的な症状や光線治療の方法
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発達障害・自閉症の疑い?

自閉症などの発達障害の子供は、よく寝る子が多く、0歳期は手のかからない子が多いという話があります。おそらく自閉症児は他者への関心が低い傾向があることから、そうした俗説に発展したのでしょう。

しかし、確かに2歳未満の自閉症の赤ちゃんは、発語開始や非言語コミュニケーションが遅れることが多いですが(注3)、睡眠時間と発達障害との関係はまだまだ研究段階であり、根拠となるものはありません。

よく寝るのは睡眠環境が良かったり、赤ちゃんの体質にもよります。また、今はよく寝てくれているけれど、数週間後には眠りが浅くなったり、夜泣きが始まるのも乳児の発達にはよく見られる光景です。

自閉症の赤ちゃんに見られる特徴・0〜2歳の頃の発達と所見
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よく寝る赤ちゃんの場合、授乳はどうするべき?

母乳を飲む赤ちゃん

新生児の場合、授乳の間隔は一般的に2~3時間おきとされています。ですが、授乳の間隔よりも、赤ちゃんの体重が順調に増えているかのほうが大切です。

授乳間隔がときどき4~5時間おきになっても体重増加に問題がないなら、無理に起こす必要はありません。疲労は母乳の出を悪くしますから、赤ちゃんが寝ているうちに、ママも身体を休めておいた方がよいでしょう。

赤ちゃんは生後2週間ほど経つと、1日に30グラムほどずつ体重が増えていきます。生後1か月で700~1000グラムほど増加しているのなら栄養は摂れています。

授乳中にすぐ寝る体験談15起こした方がいいの?
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長時間寝ている場合は睡眠中の脱水症状に気を付けて!

赤ちゃんは大人よりも体温が高いため、身体に熱がこもってしまうことがあります。少し目を離した間に大量の汗をかいていたり、以下のような症状が見られるときは、よく寝ていたとしても1度起こして、水分を摂らせるようにしてください。

  • 顔色が悪い
  • 口唇が乾燥している
  • おしっこの量や回数が減っている
赤ちゃんの脱水症状に早く気付くポイント7つ&処置の方法
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赤ちゃんの寝過ぎは基本的に心配なし

黄疸による体調不良など、注意が必要な症状もありますが、赤ちゃんがよく寝るのは基本的には心配のいらないケースがほとんどです。個性や睡眠環境の良さも影響しますし、同じ赤ちゃんでもよく寝る時期、あまり寝なくなる時期などが存在します。

寝ている時間が長いぶん、起きているときにはしっかり遊んで見守ってあげましょう。

赤ちゃんが寝過ぎな気がする…ミルク不足や発達の心配は?
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よく寝る子・寝ない子は何が違うの?

育児書やママ友の話を聞くと、同じ月齢にも関わらず、赤ちゃんの睡眠時間には大きな違いがあります。よく寝る赤ちゃんもいれば、あまり寝ないためにママやパパが困ってしまう赤ちゃんもいます。この差はなぜおこるのでしょうか?

赤ちゃんは眠り方にも個性がある

生後早い段階からまとめて長時間眠れる子もいれば、夜まとめて眠れるようになるまでに時間がかかる子もいます。眠り方も赤ちゃんの個性のうちです。

おおらかにとらえ、必要以上に気に病まないようにしましょう。ただし、寝つきが悪い、すぐ起きてしまう子などは、ちょっとした工夫で熟睡できるようになることもあります。

「二番目の子はよく寝る」って本当?

「上の子のときはなかなか寝てくれないで困ったけど、下の子はよく寝てくれるから助かる」というママの話を聞いたことはありませんか?

結論から言うと、二番目の子だからよく寝る子になるわけではありません。最初の子を寝かしつける際には手探り状態だった親も、下の子のときはコツを飲み込めているはず。親が赤ちゃんを眠らせるのが上手になった結果、「下の子のほうがよく寝る」という印象を強く抱くというのが実際のところではないでしょうか。

もちろん赤ちゃんには個人差がありますので、たまたま二人はよく寝る子、眠るのが上手な子という可能性もあり得ます。

赤ちゃんをよく寝る子にするコツ

上手に眠りへ導いてあげることで、なかなか眠れない子もよく寝る子へ変身する可能性を秘めています!毎日の生活で気をつけたいことを見ていきましょう。

寝る1時間前に沐浴させ、体温が下がったタイミングでお布団へ

沐浴する赤ちゃん

人間の体は、いちど上がった体温が下がるタイミングで眠くなるようにできています。寝る時間の1時間前に赤ちゃんを沐浴させれば、寝る頃には体温が下がり、眠気がやってきます。寝る直前に沐浴させると、脳が活性化して眠気が吹き飛んでしまうので気をつけましょう。

心がリラックスする安眠アイテムを与える

「ライナスの毛布」という言葉を聞いたことはありますか?ライナスはスヌーピーで有名なマンガ『ピーナッツ』に登場するキャラクターです。ライナスがいつも肌身離さず毛布を持っていることから、「ライナスの毛布」は持っていると安心感を得られるものを指します。

赤ちゃんがぐっすり眠るためには、気持ちがゆったり落ち着いた状態になっていることが大切です。よく寝る子にするには、触れているだけで赤ちゃんがリラックスできるようなお気に入りアイテムを用意してあげるのもよい方法です。

ぬいぐるみやタオル、毛布など柔らかくて肌触りのよいものがおすすめです。お気に入りアイテムに触れることで、スムーズに安眠モードに入れるようになるでしょう。

おしゃぶりを与えるのもアリ

おしゃぶりを口に入れてあげるだけで赤ちゃんは満足感を得られ、安心して眠ることができます。
特におっぱいを吸いたい欲求が高まる生後2~4か月頃の赤ちゃんの場合、おしゃぶりが大活躍するでしょう。

もちろん、すべての赤ちゃんがおしゃぶりを好むわけではありません。赤ちゃんが嫌がるようであればやめておきましょう。また、あくまで眠りにくそうにしているのみに使うなど常用しないようにし、生後6ヶ月頃を目安に卒業させましょう。

赤ちゃんのおしゃぶり・依存や歯並びへの悪影響を防ぐには
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昼と夜の区別をしっかりつける

朝、眠る赤ちゃんの顔に日が当たる

赤ちゃんに睡眠リズムを覚えさせるには、昼と夜の違いを少しずつ認識させていくことが重要です。

昼間のうちはカーテンを開いて日の光を浴びさせ、夜は明かりを消して暗さを体感させましょう。明るい昼間は起きている時間、暗くなったら寝る時間というリズムを早いうちから身につけさせることがよく寝る子に育てる秘訣です。

室温や湿度に気を配り、快適なねんね環境を維持

赤ちゃんがよく眠れるように、室温にも気を付けましょう。
エアコンは夏は25度~28度、冬は22度前後に設定しましょう。湿度は40~60%を目安にしましょう。

赤ちゃん快適エアコンの使い方|夏の冷え対策&冬の乾燥対策
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家族で穏やかな時間を過ごす

赤ちゃんが思うように寝てくれないと、親は連日の睡眠不足でフラフラになってしまいます。
しかし、赤ちゃんは親のソワソワした気持ち、イライラした気持ちを敏感に感じ取ります。睡眠不足が続くと誰でも疲れてしまいますが、家事は後回しにしても、できるだけ睡眠はとりましょう。

精神的な不安や心配事があると眠りにくくなるのは、大人も子供も同じです。赤ちゃんの頃だけでなく、ママやパパの精神状態は、大きくなった子供にも影響します。

家ではできるだけ心穏やかに家族でリラックスした時間を過ごし、満たされた気分でお布団に入れるようにしてあげましょう。

赤ちゃんがよく寝るのは成長のため!

新生児のうちはまだ体内時計が整っていませんが、成長するにつれ少しずつ睡眠のリズムが定まってきます。よく寝る赤ちゃんもいればすぐ起きる子もいますが、眠り方も個性のうちです。教科書通りでないからといって悩む必要はありません。

トータルの睡眠時間や赤ちゃんの様子に気を配ってあげましょう。乳児期~幼児期はもちろん、小学校や中学校に通うようになってからも十分な睡眠時間は必要です。

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