0歳から絵本を読み聞かせよう!

0歳から絵本を読み聞かせたい!赤ちゃんの読み聞かせ効果

0歳の赤ちゃんにも絵本の読み聞かせを始めよう!絵本の読み聞かせは子供の知性や感受性を育みますが、生まれたばかりの赤ちゃんや0歳の赤ちゃんにとっても大切です!言葉でのコミュニケーションが出来るようになる前から赤ちゃんに絵本を読み聞かせる効果、赤ちゃん絵本の読み聞かせ方を伝授!

0歳から絵本を読み聞かせたい!赤ちゃんの読み聞かせ効果

赤ちゃんの頃から絵本に親しむ!0歳からの絵本読み聞かせのススメ

幼い頃、パパやママに絵本を読んでもらった記憶はありますか?絵本を通じた親と子の時間はより豊かなひとときとなりますよね。多くの方が、「今は赤ちゃんだからもう少し大きくなったら絵本を読んであげたい」と考えていることでしょう。

ですが、赤ちゃんに絵本を読み聞かせる場合、パパママと言語でのコミュニケーションがとれるようになった幼児への読み聞かせのようにどストレートに物語を展開してみても悪くはありませんがもちろん理解はしていませんし、赤ちゃんとのコミュニケーションと言う意味ではほかの方法でもよいかもしれません。

今回は赤ちゃんの脳と心を育てる0歳からの絵本の読み聞かせについて詳しく探っていきましょう。

絵本の内容なんてわからない!それでも0歳から絵本を読み聞かせたい理由

赤ちゃんに絵本を読み聞かせてあげるとはいっても、低月齢であるほど絵本のストーリー性はもちろん絵本に描かれているイラストなども理解はできないでしょう。昼夜の区別もない生まれたての赤ちゃんならば視界すらぼんやり・・・絵本を見せたってちんぷんかんぷんであることは想像に難くありません。
赤ちゃんに絵本を読み聞かせを始めるには、いつごろが適しているのでしょうか?また、言葉の理解が追いつかない赤ちゃんの頃から絵本を読み聞かせたい理由はどこにあるのでしょう。

0歳の赤ちゃんに絵本の読み聞かせするのはいつから?

赤ちゃんに絵本を読み聞かせるのはいつから?

右も左もわからない0歳の赤ちゃんに、絵本を読み聞かせても当然その物語性などは理解できません。

子供が絵本のストーリー性を理解できるのはだいたい2歳のころ。1歳のころには「わんわん(犬)」「ぶーぶー(車)」「ねんね」や「うまっ(ごはん)」など物事を示す言葉を覚えはじめ、徐々にあいさつや基本的な生活習慣についても理解ができたりパパママとは身振りや覚えたての幼児語でコミュニケーションがとれるようになり、それ以前の0歳代はこれらの基礎を築く時期となります。

赤ちゃんの頃にはまだまだ絵本の物語性は理解できなくても、パパママの愛情が向けられているかどうかはちゃんとわかっています。絵本の読み聞かせを通して「お腹の外ではさまざまなものごとがあって、パパママと意思の疎通が出来るよ」という感覚的な理解を導きコミュニケーションの素地を築いてあげたいですね。

みんな結構赤ちゃんのうちから読み聞かせている

実際の育児をのぞいてみると、みなさん赤ちゃんのうちから絵本の読み聞かせを実践しているようです。スタート時期として生後3、4ヶ月から読み聞かせはじめる方が多いですが、この頃は赤ちゃんがパパママの顔を認識してしっかりと笑うようになって、授乳とおむつの繰り返しだった単調な育児が一気に華やぐ時期でもあります。

言葉の理解はまだまだな赤ちゃんに向けた絵本は意外に豊富ですし、赤ちゃんは基本的にパパママが優しく語りかけてくれるのが大好きなので、絵本を通じて語りかけを増やしていきましょう。

0歳から絵本を読み聞かせたい理由

内容なんて全く理解していない赤ちゃんに絵本を読み聞かせることに、どんな意味があるのでしょうか?昼夜の感覚もない新生児に絵本の読み聞かせを行うのは、意味がなく滑稽なことなのでしょうか?

赤ちゃんはパパママの声を聞いて安心する

胎内では暖かい羊水に包まれ安全だった赤ちゃんですが、産後は自分を取り巻く羊水が空気に変わり、温度も羊水ほど暖かではありません。まだ視界もぼんやりで、息をしておっぱいを飲んでうとうと寝て一日一日を生きる分しか体力もない赤ちゃんにとっては外界は不安しかありません。そんな赤ちゃんにとって、聞き慣れたパパママの声は安心材料。

0歳からの絵本の読み聞かせや語りかけを通して赤ちゃんにパパママの声を聞かせることは、赤ちゃんにとっておっぱい以外で安心できる要素となり、何もかもが不安な赤ちゃんの情緒安定に一役も二役も買います。
となると、「絵本の内容なんて理解していないから」という理由で赤ちゃんに絵本の読み聞かせや語りかけをしないほうが考えさせられてしまいますね。

絵本読み聞かせのメリットは赤ちゃんがママの声で精神安定できる

赤ちゃんの耳は胎児の頃から聞こえている

赤ちゃんの脳は、妊娠初期の早い段階で作られています。妊娠6、7ヶ月の頃になると脳の神経回路もできてくるため、赤ちゃんは胎児の頃から「ママの声」を聞いていると考えられます。そのため、胎教としてお腹の中にいる頃から読み聞かせを行うママも多いですね。
赤ちゃんが胎児の頃から絵本の読み聞かせを行うくらいなのだから、新生児期の赤ちゃんに絵本の読み聞かせを行うのは決して無駄ではありません。

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親子のスキンシップが愛情ホルモンを分泌させる

0歳の赤ちゃんが絵本の内容を理解するのはまだまだ先ですが、1冊の絵本を親子で見つめて共有する時間のパパママに抱っこされているときの体温、パパママの優しい表情や声は、愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌を促進します。
一時期『ハグ』が注目されたのも、オキシトシンがスキンシップで分泌が促されるからなのですが、さてこのオキシトシン、赤ちゃんとパパママ相互の愛情を深める育児には欠かせない大切なホルモンで、子供には親の愛情を受け満たされ安心すると知能レベルやストレス耐性を高める効果もあると言われています。

また、赤ちゃんと触れ合う時間を意識して設けることは赤ちゃんだけでなく親自身にもメリットがあります。育児のストレスや疲労が蓄積し、子供を愛するエネルギーが削られてしまうこともありますが、そんなときはスキンシップで子供への愛情はチャージされます(ただし疲れにはリフレッシュも大切ですよ!)。ちなみにママには母乳分泌効果もあるらしいですよ!

脳と心の発達を促す

言わずとも知れた内容になってしまいますが、超有名な絵本の読み聞かせ効果として『子供の脳の発達を促す』要素は重要ですよね。我が子にはできるだけ利発に育ってもらいたいのが親の願望でもあります。

子供が物事を示す単語を覚え、絵本のエピソードを理解できるようになると想像力も一気に膨らんでいきますし、絵本に慣れ親しんでいる子なら絵本を開いた瞬間から意識が絵本に向けられるようになります。これは興味や集中力も備わっていっている証拠。

想像力はもう少し成長してからの話になりますが、好奇心や集中力は実は赤ちゃんの頃から育てることができます。パパママが近くにいる安心感にみたされた環境下では、子供は物怖じなくさまざまなことに興味を持ってくれるようになります。

絵本の読み聞かせがまさにその環境を手軽に実現出来るものとなり、最初はパパママや絵本に向けられていた赤ちゃんの意識や興味の対象は、成長とともに次第に広がって絵本を飛び出て様々なことに向けられていき、どんどん広がる好奇心や興味が集中力や想像力、知性をぐんぐん育んでいきます

子供の利発さに関わる脳の情報伝達物質『シナプス』の数がほぼ決まるのは幼少期であることも考えると、赤ちゃんの頃から愛情たっぷりの環境で育てることには大きな意味があります。

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赤ちゃん絵本の読み聞かせ方のポイント

赤ちゃんの視力は生まれてからメキメキと発達していきます。新生児期のうちは視界はぼんやりしているので、物語どころか絵を絵として見てもらうのまだまだ先のこととなります。
0歳の赤ちゃんにはどのように絵本を読み聞かせていけばよいのでしょうか?

優しい声と表情を重視!赤ちゃんはパパママの顔をちゃんと見ています

0歳の赤ちゃんに読み聞かせをする一番の目的は要するにスキンシップです。
生まれたばかりの赤ちゃんに愛情をたっぷり感じてもらうために、優しい声と表情で絵本を読んであげましょう。

赤ちゃんは表情をパパママの顔を見て覚える

たくさんの哺乳類の中でも、ヒトは感情を表情で表す生き物で、人種に関係なく悲しいときは泣き、嬉しいときには笑う・・・言葉が通じなくても表情は世界共通です。また、通常の場合殆どの人間が他人の表情を読み取る力を持っていて、赤ちゃんは本能的にパパやママから表情での感情表現を覚えていきます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、視界がぼんやりながらにも一生懸命パパママの顔を見ようとしていますが、赤ちゃんはパパママの顔を見て真似をして表情を出せるようになるため、赤ちゃんには表情豊かに接するようにしましょう。

毎日読み聞かせタイムを設けよう

赤ちゃんが自分から「絵本を読んで!」というようになるのはまだまだずっと先。それまではパパママが赤ちゃんの読み聞かせタイムを率先して設けることが大切です。毎日の習慣にしましょう。

ほとんど寝ている新生児期

授乳のときやおむつ交換、お風呂のとき以外はほとんど寝ている新生児期の赤ちゃんは、「寝たな」と思ってもすぐに「ふぇー・・・」と泣き出すことの繰り返し。
読み聞かせのタイミングなんてほぼ無いようにも感じますが、実は新生児の頃の赤ちゃんは大人のようにはしっかり熟睡していません。

授乳のあと、寝たなと思ったときにそっと絵本を読み聞かせてあげるとママの声を心地よい子守歌として聞いているはずですよ。

この頃の読み聞かせは物語形式がおすすめ。後述するオトマトペをてんこ盛りの本よりも、ママ自身が読み聞かせてあげられやすいです。

起きている時間が出来たら

赤ちゃんが起きている時間がふえたり、表情が豊かになってきたらご機嫌な時間を狙って絵本を読み聞かせてあげましょう。

物語形式の本よりは、色彩やコントラストがはっきりした絵本の絵を見せてあげながら優しく語りかけてあげましょう。

赤ちゃんの顔を見ながら

子供の様子を見ながら絵本を読み聞かせてあげること

絵本を読み聞かせるときは、抱っこしながらでもベビーベッドの脇に座って読み聞かせる場合でも、赤ちゃんの表情を見ながら、また、赤ちゃんにもパパママの表情を見せるように意識しましょう。
赤ちゃんが何かを訴えるように泣いているときにも読み聞かせを強行突破するのではなく、赤ちゃんペースに合わせて読み聞かせを中断することも大切です。

0歳からの絵本の選び方

0歳の赤ちゃんにはどんな絵本がおすすめでしょうか?
先にも触れたようにほとんどの時間うとうとと寝ている新生児期のうちはママが読みやすい本、少し大きくなったら読み聞かせてあげたい本をチョイスすると良いので、以下からは生後2、3ヶ月が経過して徐々に起きている時間が長くなった赤ちゃん向けの絵本の選び方のポイントを見ていきましょう。

ストーリー性はなくてOK何なら文字なしでもOK

赤ちゃんの絵本は文字がない本も多いですが、生後1年未満は物語の意味は理解はできないので、ストーリー性よりもオトマトペを重視して絵本を選んであげます。

オトマトペとは

オトマトペとはものごとの声や音、様子、動作、気持ちを表した音のことで、ものが発する「ブーブー」や「ワンワン」といった擬音語と「にこにこ」や「きらきら」「ふわふわ」など本来は音のない気持ちや状態をあらわす擬態語で、感情や情景が感覚的に表現されます。

オトマトペの効果

オトマトペは感覚的でありものごとのイメージ像と動作がむすびつきやすいため、赤ちゃんから幼児期の子供にも伝わりやすいというメリットがあります。

車の絵を指差しながら「ブーブー」、犬の絵を指しながら「ワンワン」と読み聞かせていくために、文字がない絵だけの本を選んでもOKです。もし、普段からいないいないばあなどでもコミュニケーションを図っているのであれば、いないいないばあの絵本を選んであげても喜ぶはずです。

低月齢ほどコントラストがはっきりしているもの

赤ちゃんはコントラストのはっきりしたものを見つめる傾向があります。
低月齢の赤ちゃんがしきりにパパママの髪の毛や目を見るようなしぐさをするのもそのためで、1、2ヶ月の頃は白黒がハッキリした模様の絵本からスタートし、色彩がくっきり鮮やかな絵の絵本を中心に見せるようにすると注意を向けてくれるでしょう。
逆に視界がぼんやりとひらけてきたころの赤ちゃんには繊細な絵を見せても、反応はイマイチかもしれません。

赤ちゃんに破壊されにくい絵本を

赤ちゃん破壊魔

赤ちゃんは本を本として扱うことはできません。
普通の本ならうっかりやぶいてしまったり、口に入れるようになってからベロベロとヨダレをつけて汚してしまうこともあるでしょう。絵本はよれよれになるほどたくさん読んであげたいので、興味を示した結果汚れたり破れてしまっても気にすることはありませんが、以下のような絵本が数冊あっても良いですね。

厚紙の本

赤ちゃんの本は一枚一枚がしっかりとした厚紙で作られていることが多いですが、ページが厚手の絵本は、読み聞かせ中に興味を示して掴んできたとしても破れたりはしません。
赤ちゃんと絵本を通じてコミュニケーションを図るときには、赤ちゃんに破壊されにくい本を選んであげるのもよいでしょう。

布絵本

布絵本は赤ちゃんの不器用な手先でも掴みやすく、音が出たりといった工夫もあるので本というよりはおもちゃ的感覚が強くはありますがおすすめ絵本のひとつです。
投げたり引っ張っても0歳の赤ちゃんの力では壊れたりせず、けがもないので生後半年くらいからのいたずら盛りの赤ちゃんにはぴったりですね。

0歳からの絵本の読み聞かせは優しさが大切

パパママは家庭を維持するための仕事や家事にも忙しく、絵本を読んであげる気力体力が残っていない、余裕がない、ということもあるでしょう。

ですが、絵本の読み聞かせの効果は赤ちゃんの教育的側面よりも、絵本の読み聞かせによる豊かなコミュニケーションが親子間の愛情を満たすという要素が一番重要です。パパママと赤ちゃんがお互い心身ともに愛情に満たされ、その結果知性や感受性を伸ばしていく・・・赤ちゃんのころから絵本の読み聞かせは素晴らしいものです。親子で絵本を読む時間は、何とかして確保していきたいものですね。