離乳食にお好み焼きはいつからOK?アレルギーが心配なときは?
お好み焼きは小麦粉にキャベツなどの具材を混ぜたものを鉄板で焼いたものという認識が一般的でしょう。家庭でもフライパンやホットプレートを使って気軽に作れますし、最近ではコンビニなどの中食や冷凍食品もあり、身近な家庭料理です。
具材を混ぜて焼くだけのお好み焼きは離乳食でも取り入れられる調理方法ですが、小麦粉や卵といった材料を使うのでアレルギーのことが気になる方もいるかもしれません。
離乳食でお好み焼きはいつから始めたらよいのか、アレルギーにはどのように対応したらよいのか解説します。
お好み焼きは歯茎で噛めるようになる後期(9ヶ月)からOK!
手作りのお好み焼きは歯茎で噛む力が必要になるので、離乳食後期頃、月齢9ヶ月過ぎから与えることができます。
後期は噛む力が弱く、赤ちゃんによってその力に差もあるので、生地をふんわりと仕上げる、小さくちぎったものを用意するなどして、食べやすくしてあげましょう。
小麦や卵のアレルギーがあってもお好み焼きは食べられる!
お好み焼きに使う代表的な材料には、乳幼児のアレルギーが多い小麦や卵があります。すでにこれらの食品にアレルギーがあることが分かっている赤ちゃんの場合、お好み焼きを取り入れたくても難しいと考えている方もいるかもしれません。
小麦粉の代わりに米粉、卵の代わりに豆腐やベーキングパウダーで代替え可能
お好み焼きは、小麦粉や卵が絶対に入っていなければできない料理ではありません!小麦粉の代わりに米粉、卵の代わりに豆腐やベーキングパウダーといった代替品を使って調理できるので、アレルギーのある赤ちゃんにも手作りして食べさせることができます。
「はじめての食材」を混ぜて作るお好み焼きはNG
お好み焼きは生地と様々な具材をミックスして調理するので、「はじめての食材」を2種類以上まぜてお好み焼きを与えた場合、もしアレルギーを発症しても原因を特定することが難しくなります。はじめて食べる食材は、お好み焼きに混ぜないのが賢明です。
離乳食で作るお好み焼きにおすすめの材料
お好み焼きは、「お好み」というだけあって、自分の好きな材料を混ぜて作れるので、アレンジが無限に広がる面白い料理です。
離乳食で作るお好み焼きは、粉(糖質)+たんぱく質食材+野菜の3つを揃えると栄養バランスが良くなります。たんぱく質食材は、ふわふわに仕上げる効果もある卵や豆腐を生地に混ぜて使う場合と、栄養価を高めるために具材に加えるという2つの方法があります。
粉は薄力粉か米粉で!市販のミックス粉はもう少し待って!
お好み焼きに使う粉は、一般的には小麦粉、グルテンという粘性の成分の配合率が少ない薄力粉を使います。
また、米粉にはもともとグルテンが入っていないので、小麦アレルギーの場合やもっちりとした食感にしたい場合に代用することができます。
ただし市販のお好み焼きのミックス粉は、塩分や商品によっては旨味調味料が含まれていることもあるので、離乳食では使わないようにしましょう。
卵・豆腐でふわふわに!ベーキングパウダーを入れてもOK
お好み焼きのふわふわ感を作るためには、生地に卵や豆腐、もしくは豆乳を混ぜ込みます。
大人が食べるお好み焼きには山芋を使うこともありますが、アレルギーや食物不耐症のリスクがあるため、離乳食では無理に混ぜ込む必要はありません。
卵や大豆製品にアレルギーのある赤ちゃんの場合は、アルミ不使用のベーキングパウダーを粉大さじ2に対して小さじ1/5程度加えて代用しましょう。
ちなみにベーキングパウダーの主成分は重曹と同じですが、重曹は小麦と反応すると黄色くなり少し苦みを帯びる可能性があるので、ベーキングパウダーを使うことをおすすめします。
野菜は好きなものをお好みで!事前にレンジで加熱して混ぜ込もう
お好み焼きに入れる野菜と言えばキャベツが代表的ですが、離乳食ではキャベツ以外にも赤ちゃんが食べ慣れている野菜をみじん切りにしていれると栄養価もUPできて、たくさん食べられるというメリットもあります。
キャベツや白菜といった葉物野菜はみじん切りにして蒸し焼きすると十分柔らかくなりますが、葉物でも量が多い場合やにんじんや玉ねぎなどの根菜を入れるときはレンジで加熱すると柔らかくなって食べやすいでしょう。
豚の赤身肉・しらす・納豆・ツナなどたんぱく質を取り入れると栄養価アップ!
ふわふわ感を出すために卵や大豆製品を加えるとたんぱく質も補うことができますが、大量に入れることは難しいので、豚の赤身肉、鶏や豚のひき肉、しらす、ひきわり納豆・ツナ缶など赤ちゃんが食べ慣れたたんぱく質食材を具材として加えましょう。
特にアレルギーで卵や豆腐が使えない時は、たんぱく質食材を積極的に加えるように心がけましょう。
離乳食用のお好み焼きにトッピングは?ソースは使ってもいいの?
大人が普段食べるお好み焼きにはソースや青のり、かつおぶしといったトッピングされていますが、離乳食では食べやすさや味覚の成長のためにも注意すべき点があります。
トッピング食材は生地に混ぜ込む!調味料を減らせて食べやすさもアップする
普段お好み焼きのトッピングに使われる青のりやかつお節は風味が強いので、離乳食では生地に混ぜ込むことで旨味を活かして、調味料に頼らない味付けに役立ちます。
また、後期頃の赤ちゃんはフォークなどの食器はまだ上手に使うことができず、手づかみ食べで手先を使う練習をする時期なので、青のりやかつお節が上にトッピングされていない方が手で扱いやすくなり食べやすいはずです。
1歳から使える市販のソースを利用してもOK!
お好み焼きの味付けにはソースが一般的ですが、大人用のソースは味が濃く、ミックス粉と同様に旨味調味料などが使用されていることもあり離乳食で使うことはおすすめできません。
使うのであれば、完了期に入ってから1歳から使える薄味でアレルギーにも配慮した乳幼児向け商品を利用するのが良いでしょう。赤ちゃん用品店や大型のスーパーなどで販売されています。もちろん1歳から使える商品であってもかけすぎはNGですから、スプーンなどにとって薄くのばすようにしましょう。
離乳食におすすめのお好み焼きレシピ
赤ちゃんが食べやすい離乳食にぴったりのお好み焼きレシピを4つご紹介します。
小麦や卵アレルギーに対応したものやボリュームアップの方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
後期(9ヶ月~11ヶ月)のお好み焼きレシピ
お好み焼きは後期の初めは歯茎で噛むことが難しいので、できるだけ柔らかくふわふわに仕上げるようにしましょう。焼いているときは、ヘラで押しつぶさないようにしてください。
また、アレルギーが心配な場合はアレルギーの心配のない食材だけを使ったお好み焼きでスタート知るのもおすすめです。
納豆入りベビーお好み焼き
材料
- キャベツ 30g
- ひきわり納豆 大さじ1
- 薄力粉 大さじ1
- 卵 1/4個
- 青のり ひとつまみ
- かつお節 ひとつまみ
- サラダ油 少々
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キャベツは細かく刻みます。
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ボウルにサラダ油以外の材料をすべて入れて混ぜ合わせます。
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フライパンにサラダ油を敷いて2の生地を流し入れて両面しっかり焼きます。
卵なし小麦粉不使用!米粉のお好み焼き
材料
- 米粉 大さじ2
- ベーキングパウダー 小さじ 1/5
- だし汁 大さじ2
- にんじん 15g
- 白菜 15g
- しらす 大さじ1/2
- かつお節 ひとつまみ
- 青のり ひとつまみ
- サラダ油 少々
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にんじんと白菜は細かく刻んでラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱します。
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ボウルに米粉とベーキングパウダーを入れて混ぜ合わせ、だし汁を入れて生地を作ります。
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2に1で刻んだにんじんと白菜、塩抜きしたしらす、かつお節、青のりを加えて軽く混ぜ合せます。
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フライパンにサラダ油を薄く敷き、3の生地を入れて焼きます。
完了期(1歳~)のお好み焼きレシピ
完了期になると歩き始める子も多く、活動が活発になるので食べる量が増えます。お好み焼きにはたんぱく質食材をしっかり取り入れ、うどんやご飯を入れてボリュームUPしてあげましょう。
また、赤ちゃんによってはフォークなどの食具を使って食べることにも興味が出てくるので、お好み焼きを使って道具を使った食べ方の練習をするのもおすすめです。
豆腐でふわふわお好み焼き
材料
- 小麦粉(米粉) 大さじ2
- 絹ごし豆腐 大さじ 1
- だし汁 大さじ1
- 鶏むねひき肉 15g
- ミックスベジタブル 10g
- キャベツ 30g
- かつお節 ひとつまみ
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キャベツは細かく刻み、ミックスベジタブルと一緒に耐熱容器に入れてラップをふんわりとかけて電子レンジ600Wで1分加熱して柔らかくしておきます。
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小麦粉と豆腐とだし汁を混ぜ合わせて生地を作ります。
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鶏むねひき肉、ミックスベジタブル、かつお節を入れて軽く混ぜ合せます。
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フライパンにサラダ油を敷き、2の生地を焼き、焼きあがったら醤油をかけます。
うどん入りボリューム満点ベビーお好み焼き
材料
- キャベツ 50g
- 冷凍ほうれん草 10g
- うどん 50g
- 豚もも肉 10g
- 小麦粉 大さじ2
- 卵 1/2個
- だし汁 大さじ1
- 青のり ひとつまみ
- 1歳から使える好み焼きソース 小さじ1程度
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キャベツとほうれん草は細かく刻んでラップに包み、電子レンジ600Wで30秒加熱し、うどんは茹でて細かく刻みます。
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豚肉は1cm程度に細かく刻みます。
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ボウルに小麦粉、卵、だし汁、1、2を入れて混ぜ合わせます。
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フライパンに薄く油を敷き、3の生地ををしっかり焼いて薄くソースをかけます。
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