お好み焼きづくりのコツ~小麦粉に入れる水はよく冷やしてから加えよう!
「だし汁など加える水分を冷やす」このひと手間がお好み焼きをおいしく作るコツです!
お好み焼きを家で作る際に生地がべちゃっとしてしまう原因の一つとして、グルテンが形成されすぎているということがあります。
グルテンとは、小麦粉に含まれるたんぱく質と水分が結合した粘りのある成分のことで、特に水分の温度が高いと形成されやすく、グルテンが多くなると粘り気が強く焼き上がりがべちゃっとするだけでなく、混ぜるときにダマになる原因にもなるのです。
お好み焼きの生地を作る際には、だし汁などの水分はよく冷やしたものを使うと、混ぜる際にダマを作らず、焼き上がりをサクサクに仕上げることができます。
お好み焼き離乳食のメリット
お好み焼きは具材でアレンジが可能なだけでなく、離乳食に取り入れることで赤ちゃんとママの両方に次のようなメリットがあります。
離乳食後期の「手づかみ食べ」欲を満たせる
手づかみ食べは、厚生労働省が策定した「授乳・離乳の支援ガイド」においても、赤ちゃんが目と手と口の動作を上手にコントロールする能力を自発的に育むために、離乳食後期頃から積極的に行うことが推奨されています。
また、こちらから促さなくても赤ちゃんの離乳食の様子を見ていると、フォークなどはまだ上手に使えませんから「手で食べたい!」といった手づかみ食べへの欲求が感じられることが多いのではないでしょうか。
お好み焼きは、焼いたものが成型されているので手づかみしやすく、慣れてくるとフォークや箸などの食具を使って食べる練習にも使えます。
五大栄養素がお好み焼き1品で食べられる
お好み焼きは、粉(炭水化物)・卵/大豆製品/肉類(たんぱく質・脂質)・野菜(ビタミン・ミネラル)という五大栄養素を1品に全て含むことができる料理です。
栄養のバランスを考えた献立を毎回準備することは大変なので、時にはお好み焼きだけでの献立でママが息抜きをするのもおすすめです。
材料を混ぜて焼くだけで簡単!取り分け離乳食として家族が同じものを食べられる
お好み焼きの基本的な調理工程は、「具材を切って生地に混ぜ込んで焼くだけ」なので、シンプルさが魅力です。
キャベツは大人用でもみじん切りが基本なので離乳食用に用意する必要もありません。
生地を小さく切り分けるもしくは焼く際に小さくする、ソースを使わないもしくは幼児用にするといった手間の少ない取り分け方法で、家族みんなが同じものを食べられるというメリットがあります。
たくさん作って冷凍でき、おでかけ時の持ち歩きもOK
お好み焼きは冷凍保存しやすいので、多めに作っておけば忙しいときにさっとチンして赤ちゃんのご飯にすることも可能です。また、水分量も少ないので、おでかけ時の食事や補食(おやつ)として持ち運ぶのにも便利です。
お好み焼きを冷凍保存した場合は2週以内に食べきるようにし、食べる際にはレンジ等で再加熱することを忘れないようにしましょう。
離乳食にお好み焼きを作ったら献立はどうするべき?
お好み焼きは比較的栄養バランスが良い料理で五大栄養素を含んではいますが、「お好み焼きだけで1食を済ましてもいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
お好み焼き・フルーツ・汁物の献立がおすすめ
栄養バランスは、1日や1週間のトータルで考えるのでお好み焼きだけの食事が悪い訳ではありませんが、献立としては新鮮な果物と汁物を付けるのがよりオススメです。お好み焼きだけを食べるとむせてしまうことあるので野菜たっぷりのスープや味噌汁といった汁物を添えましょう。
また、加熱に弱いビタミンCを補うためにフルーツを付けると、彩りもよくなります。
お好み焼き+ご飯の「重ね食べ」は今後の成長も考えてやめよう
大阪など地域によっては「お好み焼き定食」と言ってお好み焼き+ごはんといった糖質の重ね食べメニューもあるようですが、糖質過多は肥満や生活習慣病の原因になると大阪府が注意を促しているほどです。赤ちゃんは活動量が多いので、多少糖質を多くとっても問題はないですが、離乳食期から重ね食べ習慣をつけることはおすすめできません。
赤ちゃんがたくさん食べるようになり、お好み焼きに少しボリュームを出したいという場合は、レシピでもご紹介したうどんやご飯を生地に混ぜる方法を試してみてください。もちろん、そればかり食べるのではなく、翌日以降は野菜を多めにとるなど、バランスをとっていくことが大切です。
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