乳児保育園ってどんなところ?

乳児保育園の特徴&0歳児から保育園に預けるママの心構え

乳児保育園に0歳から赤ちゃんを預けたいと考えたときの心構えとして乳児保育園ってどんなところかや0歳児を預ける不安と影響はどのようなものかなど、赤ちゃんを0歳児から保育園に預けることのリスクや対策について乳児保育園の概要から解説していきます。

乳児保育園の特徴&0歳児から保育園に預けるママの心構え

乳児保育園の特徴と0歳児の赤ちゃんを預けるということ

0歳児の赤ちゃんをこれから保育園に預けたいと考えているママは決して少なくありません。仕事復帰や仕事スタートなど、働くママや身体の具合の悪いママなど広い範囲で保育園の必要性が高まっています。
しかし、0歳児の赤ちゃんを預けるということは、いろんな面での悩みが絶えないのも事実。ママの持っている気掛かりを少しでも軽減して、赤ちゃんを安心して預けられる保育園に出会えると良いですね。

0歳児から2歳児までの乳児に対して保育する環境を一般的に「乳児保育園」とされていますが、「0歳児保育園」ともいわれるのは、法的に乳児のことを0歳児と呼ぶことからの別名です。
ここでは、乳児保育園の特徴や働き、0歳の赤ちゃんを保育園に入れるために必要なことなどを見ていきましょう。

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保育園にはいつから預けられるのか働くママにとって理想の保育園、保育所を探すコツを紹介します。申し込み手順を忘れずに待機児童にならないための対策や、0歳からの乳児保育についても解説します。

乳児保育園のメリット&乳児保育のおおまかな流れ

赤ちゃんを乳児保育園に預けることの大きなメリットのひとつとして、健やかな心身の成長を目的とした生活リズムの習慣化がなされることが挙げられます。赤ちゃんにだって、一日の流れやリズムが非常に大切。乳児保育園では、赤ちゃんの基本的生活のリズムを家庭での1日の流れと大差なく保持してあげることができます。

乳児保育に通う0歳の赤ちゃん

つまり、ママに代わって0歳児からの赤ちゃんの保育をしてくれる環境が整っているのが乳児保育園という施設。乳児保育園では1日をどのようにして過ごすのかをチェックしていきましょう。

基本的生活リズムの確立~健康な心と身体づくり

0歳児の赤ちゃんは、ねんね、授乳の繰り返しですが、月齢が進むとともに、離乳食や日中の遊びなどが増えていきます。赤ちゃんにも、メリハリのある生活リズムと1日の流れを確立しながら愛情いっぱいのスキンシップによって首が座る、寝返る、お座り、ハイハイ、つかまり立ち、そしてあんよといったように、赤ちゃんの健やかな発達を支援していくことを大切にお世話してもらいます。

生活リズムの確立と愛情いっぱいの環境で過ごすことで、赤ちゃん自身が「なんだろう」「やってみよう」などといった好奇心や意欲が生まれることに繋がります。

断乳・卒乳準備&離乳食

先の離乳食の進展にともない、赤ちゃんもママも断乳、もしくは卒乳の準備をしていきます。家庭と園との連携で進める必要が出てきます。昼間の保育はママではないのですから断乳、卒乳のタイミングには蜜な連携とコミュニケ―ションが大事になってきます。

子供か仕事か優先するものに葛藤する母親

離乳食をスムーズに

授乳にくわえて離乳食が始まってくるとミルク以外のものに、まず「慣れる」ことと「食べる意欲」そして「咀嚼力」など赤ちゃんの発達に寄り添いながら、離乳食がスムーズに進むよう補助していきます。乳児園での離乳食やのちの給食には、ほとんどの園で栄養士が中心となって食事作りをしているので、安心できますね。

栄養士の工夫によって、素材の味や素材、栄養や季節感など、「たべること」が生きることとして工夫がなされている環境も、乳児保育園の特徴なのではないでしょうか?

お友達との遊びと触れ合い

赤ちゃんだって同じくらいの月齢の赤ちゃんがそばにいたら嬉しいものです。
赤ちゃんがたくさんいる乳児保育園では、赤ちゃん同士が触れ合えることも大きなメリット。コロンって寝返ったらお友達がいてニコニコしてみたりと、赤ちゃん本人にとってもお友達と過ごす時間は楽しい時間となるでしょう。

運動面・情緒面の発達を促す

保育園では、ねんねの時間がまだ長い赤ちゃんでも、昼間に目を開けて起きている間は身体を動かしてみたりと赤ちゃんの発育に合わせて保育士さんが声をかけたり、だっこしたりなどスキンシップを重ねていきます。これらを通してゆっくりと赤ちゃんの運動面や情緒面の発達を促していきます。

しかし、だからといってママとの触れあいが不必要になるわけではありません。保育士さんやお友達とのスキンシップとママとのスキンシップは、赤ちゃんにとって全くの別物。保育園に甘んじることなく家庭でもしっかりスキンシップを重ね、愛情を注いであげたいですね

0歳児を預ける影響 赤ちゃんを預けるときの考えられるリスク&不安

まだ月齢の低い赤ちゃんを預けなければいけない状況はさまざまです。しかし皆一様に0歳児の赤ちゃんを預けるということにママの不安や心配、気掛かりがたくさんあるのではないでしょうか?

ママが帰ってこなくて淋しい思いをしている男の子

0歳の赤ちゃんを乳児保育園に預けるには、「ママが安心して子供を預けられるか?」が一番大事なポイントとなります。それには、赤ちゃんを保育園に預けることにどんなリスクがあるのかを把握し、今、自分は何に気掛かりがあって、どんなことを心配しているのか?を、ママのなかの不安を一つ一つ解決していくことが必要です。

赤ちゃんを預けるときの周囲の反応

「赤ちゃんを預けて働く」ということへの周囲の理解は、ときに難しい場面があります。
「小さいのに可哀そうよ」とか「預けるなんて早過ぎるわよ」「そんなに仕事が大切なの?」など、耳にして心が痛んだ経験があるママも多いのではないでしょうか?
しかし、何も知らずに好き勝手言う人も多いもの。周りの意見は聞いていればキリがありません。この際、周囲の反応は仕方のないことと割り切りましょう。

乳児保育に預けて周囲から反感を買う父親

「三つ子の魂百まで」、「3歳までは手元で育てたほうが良い」という、昔からの考えや風潮も存在している以上、ある程度の批判があることは受け止めつつもママは他人の言葉に一喜一憂しないことです。

それでも預ける強さが必要

0歳の赤ちゃんを預けるということには賛否両論あるのが実際ですが、子供のことは親が責任を取るもの。その答えが「子供の生活は親が守る」であり、結果「保育園に預ける」ということであれば、何も悩む必要はありません
意外と、保育園に通い出して成長が著しいなど子供のたくましさも目立ってくるようになったら、今度は「さすが保育園は違うわねえ」などと言われるようになるかも知れませんよ!?

ママの気掛かりはしっかり解消しよう

0歳の赤ちゃんを預けるときに抱く、ママの気掛かりはやはり「安心感」と「信頼」なのではないでしょうか?安心して保育園に子供を預けられるかどうか、保育園や保育士さんを信頼して預けられるかどうかですね。まだ自分のことをなにひとつ出来ない赤ちゃんを預けるわけですから、ママの代行ですよね。それを、他人様にお願いするということは、ママの「安心感」と保育園への「信頼」がない限り不可能なことです。

乳児保育に理解を得て喜ぶ母親

不安1.赤ちゃんを預けるときの母乳やミルクは?

まだ授乳期の赤ちゃんを預けるときにぶつかりがちな問題が、母乳やミルクをどうするか?ということ。できるかぎり母乳育児を…と考えるママも、保育園になるとミルクに切り替えなければいけないのでしょうか?授乳に関してはママの育児方針や希望が第一ですから、まずママがどのような育児を望んでいるのか、また仕事との両立が可能なのかどうか、体力的なことも含めて現実的に考える必要があります。

仕事開始後も可能な限り母乳育児を継続していきたいのなら、保育園選びのときに、母乳育児の継続が可能かどうかもチェックポイントとして持っていると良いですね。保育園によっては、冷凍母乳の持参が可能な園もあります

やむをえず母乳育児が不可能な場合は、園の方針に添ってミルク育児に移行しなければいけません。
入園にあたって、授乳に不安があるようでしたら小児科のお医者さんや栄養士さんなど専門家に相談し不安を解決しながら選択、判断していくことも大事です。ミルクへの移行と離乳食開始、すすめ方など、赤ちゃんとママの呼吸も大事ですからゆっくりと様子をみながら進めましょう。

不安2.赤ちゃんを預ける準備

0歳児の赤ちゃんのお世話の大半が「授乳」と「排泄」。
よって授乳時に必要なものと、排泄時のおむつ替えに必要なものが準備品の大半を占めます。あとは、園の意向に添って用意するものの指定がありますから、それぞれの園の説明を受けて準備を進めましょう。
用品の準備も大事ですが、赤ちゃんとママの気持ちの準備、また日々の送り迎えのシミュレーションなどライフスタイル変化に対応する準備もお忘れなく…。

待機児童問題の現状と対策|子供を保育園に入園させる方法
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仕事と子育ての両立に乳児保育が必要な社会

近年の女性の社会進出にともなって共働き夫婦が増加の傾向にあります。女性の結婚、妊娠、出産と人生の節目と同時に働き続けるには、並大抵の工夫と努力が必要です。とくに出産後の女性においては社会での役割と子育ての両立は非常に困難な道となります。

一人の人間を自立して生活出来るまでに育てあげるわけですから、その長い子育て期間の就労にはたくさんの支援や補助も必要となるでしょう。しかし、仕事と育児の両立は並大抵のことではなく、頼れる部分には頼るべき。赤ちゃんを預けることを前向きにとらえ、ママがいきいきと働く姿は必ず子供に良い影響となるはずですから決意と自信を忘れないでくださいね!