手づかみ食べが大事な理由

手づかみ食べはいつから?赤ちゃんに興味を持たせる練習方法

手づかみ食べの練習をスタートしよう!離乳食期の手づかみ食べは発達にも好影響が期待できるので、9ヶ月を過ぎたらおにぎりやパン、おやきなど片付けが楽な食品だけでも良いので挑戦させてあげてください。手づかみしないときには、手本を見せてあげるのもおすすめです!

手づかみ食べはいつから?赤ちゃんに興味を持たせる練習方法

赤ちゃんに手づかみ食べをしない・させないのはもったいない!

赤ちゃんは生まれたばかりの時は、ミルクや母乳などの液体のみで育ちます。けれども、生後5・6ヶ月あたりから「食べもの」という存在に巡り合い、少しずつ食べる練習をしていきます。

大人になると当たり前のように食べているわけですが、赤ちゃんの頃にあなたの親がしっかりと離乳期を経てくれたからこそ、当たり前のことが出来るようになったわけです。

赤ちゃんと食事に関することの中から「手づかみ食べ」について紹介!手づかみ食べが子供の大切な成長過程である理由や始まる時期、手づかみ食べに関する悩みの解決法についてお話していきます。

赤ちゃんの手づかみ食べはいつから始まりいつまで続くの?

手づかみで野菜を食べる赤ちゃん

赤ちゃんは、離乳食が始まったころは、柔らかく煮たお粥やすりつぶした魚や野菜をお父さん・お母さんから与えられるがままに、口を動かしています。

段々とお粥の水分がなくなり軟飯へと変わり、おかずもすりつぶしたものではなく、食材の形が分かるようになってくることでしょう。その時期が、離乳食の進み具合が早い子で生後9か月、遅い子でも生後11か月頃になります。

手づかみ食べは離乳食後期9ヶ月頃からスタートする

赤ちゃんが自分で手づかみ食べをし始める時期は、「掴めそうなおかずが、食べられるようになった生後9~11か月頃」の離乳食後期からです。

もし赤ちゃんが自分から手づかみしようとしなかっとしても、パンやおにぎり、おやきなど離乳食後期以降には、手づかみ食べできるメニューを与えたあげることをおすすめします。

手づかみ食べは2歳近くになりスプーン・フォークが上手になるまでは続く

手づかみ食べがいつまで続くのかは個人差がありますが、だんだんとスプーンやフォークの使い方が上手になってくると、手づかみ食べはしなくなります。年齢にしておおよそ2歳頃になると、介助なしでもスプーンやフォークを使って一人で食事がとれるようになります。

手づかみ食べは発達に良いのでどんどんさせていいのですが、それと同時並行で道具を使って食べる習慣、食事のマナーを教えていくことを忘れないようにしましょう。

赤ちゃんが手づかみ食べをしなくてもおかしくない

生後9か月頃になると、赤ちゃんが自然と自分でおかずや軟飯のおにぎりを手づかみ食べし始めるのでしょうか?いえ、そうとも限りません。

食べることに興味がある赤ちゃんは、比較的目の前にあるおかずに自然と手が伸びます。しかし、食べることにあまり興味が無い赤ちゃんは、自分の手で掴んでみようとしません。

手づかみ食べのスタート時期には個人差があり、いくらお父さんやお母さんが手づかみ食べをさせようとしても、ツバメの雛のように口を開けて待っているだけというケースもあるでしょう。

0歳と4歳の筆者の子供の場合の「手づかみ食べ」には大きな違いがあった!

ご飯を手づかみで口に運ぶ赤ちゃん

我が家には、0歳の娘と4歳の息子がいます。ふと思い返してみると、2人の手づかみ食べのスタート時期や手づかみ食べに対する意欲には、大きな差があったことを思い出しました。

まず、第一子の長男の場合。パパが仕事で遅いので、母と子の2人で食卓を囲むことが多く、その上私は子供が寝てから食事をしていたので、長男1人で食べさせることが多かったです。

一応、手づかみ食べしやすそうなメニューを出すのですが、ついつい甘えん坊の彼に促されて、スプーンやフォークで食べさせてしまいました。また、手づかみ食べのお手本も見せていなかったので、なかなか手づかみ食べをしてくれず、周りのママ友からも心配されるほどでした。やっと食事に興味を持ってくれたのは、1歳近くになっていました。

次に、第二子の長女の場合。お兄ちゃんという素晴らしいお手本が隣で、手を使っておにぎりやバナナをバクバク食べているのを見て、生後9か月頃から一緒に頬張るようになりました。

横にいるお兄ちゃんを見ては、自分も掴んで食べるの繰り返し。二番目の子供の成長は本当に早いと言われますが、身近に良いお手本がいると親が教えなくても自然と身に付けてしまうものなのですね。

手づかみ食べはなぜ大切?離乳食を通して赤ちゃんが覚えること

面倒だけど、掃除が嫌かもしれないけれども、それでも子供に手づかみ食べをさせるのには、子供の成長にとても良い影響を与えるからなのです。その理由を確認していきましょう。

理由1.手づかみ食べは、食べる意欲を引き出すから

手づかみ食べする赤ちゃん

手づかみ食べが始まると、好きなメニューとそうでもないメニューへの差がハッキリとしてきます。「もっと食べたい」という気持ちが、自然とおかずに手を伸ばして、自分で食べる喜びを知ることが出来ます。あーんと口を開けて待っているだけでは、自分からもっと食べたい、あれが食べたいという感情は起こりませんものね。

理由2.色んな感触を覚えられるから

ご飯はペタペタと手についてしまう、トマトはつゆが出てくる、うどんは掴みづらいなど、赤ちゃんは色々なおかずを手づかみ食べすることによって、色んな感触を経験出来ます。

「食べることは楽しいんだ!」という気持ちになっていくのです。お父さんやお母さんに食べさせてもらっているだけでは、手で色んな感触を楽しめません。

手づかみ食べをすることで、赤ちゃんは五感をフルに使っていきます。食べものの香りと感触を結び付けられるようになり、自分の好きなおかずが出ると嬉しい、苦手なおかずが出るといやいやをして表現していくのです。

理由3.自分で食べる量やペースをコントロールする練習になるから

手づかみ食べには、赤ちゃんの目・手・口のコントロール能力を向上させる効果も期待できます。 最初は手に力を入れすぎて食べ物を握りつぶしてしまったり、口に入れすぎたりもしますが、だんだんと適切な力加減でつかめるようになり、お口に入れる量もわかってきます。これもまた赤ちゃんにとっては必要な発達段階なのです。

お父さん・お母さんは我が子の「手づかみ食べ」に悩みを持っている

世の中のお父さん・お母さん達は、手づかみ食べのどのようなことで、頭を悩ませているのでしょうか。ジャンルごとにまとめてみました。

手づかみ食べをしない悩み

食事に興味がない赤ちゃん

  • 食事に興味が無いらしく、目の前に一口大のおかずが並んでも反応なし。
  • 口に入れてあげないと、全く食べない。
  • 食べものの感触が嫌みたいで、触っては投げるの繰り返し。
  • 手づかみ食べをしやすいように、形のあるおかずを作っても、それが嫌い。
  • 柔らかいおかずが大好きみたい。
  • 手でおかずを触ってみるけれど、絶対に口に運ばない。

手づかみ食べをした後の片付けの悩み

  • 手づかみ食べが始まってから、床が汚れ放題。
  • 頑張って作ったおかずが床に転げているのを見ると、悲しい気持ちになる。
  • ベビーチェアの間に食べかすが挟まり放題で汚い。
  • 食べかすが散らばった床の掃除に、時間を取られる。
  • 床掃除をするのが面倒だから、手づかみ食べをさせない日もある。

このように、手づかみ食べをしてくれないと悩むお父さん・お母さんもいれば、手づかみ食べをあまりさせたくなくなってしまうほど、食事後の片づけに悩んでいる人もいるのです。どちらの悩みも、親にとってストレスフルであることは間違いないですから、何とかして解決できる方法を見つけましょう。

手づかみ食べをする練習をスタートしよう

子供が手づかみ食べをしてくれないのには、きっとその子なりの理由があるのでしょう。もしかしたら、「手で掴んで食べる」という一連の行動が分からないのかもしれません。今までは、目の前にスプーンが来たら口を開けて待っていれば食べものが入ってくるわけですから、無理もない話です。

そこで、子供が真似しやすい環境を整えてあげましょう。方法はとてもシンプル!お父さん、お母さんが子供と同じメニューを目の前で手づかみ食べしてあげるのです。

小分けにされたごはんとおかずの離乳食

1.お皿にのせるのは手づかみ食べのメニューのみ。

子供用と大人用の二皿準備します。量は、食べきれるくらいにしてください。
(例:角切りのゆでさつまいも10個、一口ハンバーグ3個、一口大に切ったバナナ5個など)

2.まずは大人が食べるところを見せます

「◯◯ちゃん、見てね。あらー美味しそうだねぇ!ママ食べよっと。いただきます」と言って、子供の興味を十分に引き寄せた上で、手づかみで食べてください。

3.食べたら、大げさに美味しさをアピールします

「あー美味しい!もう一度食べてみよう」と言ってください。お父さん・お母さんふたりで「おいしいね」と言い合うなど、会話をしながら食べるのも効果的です。

4.2~3回繰り返します

子供の目に何度も何度も、手づかみ食べをしている姿を焼き付かせます。少しオーバーに手をひろげて、つかんで、口に入れてパクパクしてみましょう。

5.食べないなら手に持たせます

繰り返しているうちに食べ始める子もいますが、それでも食べない場合は、手に持たせてあげて口まで運んであげましょう。

6.さらに繰り返します

ポイっとされても何度も繰り返します。

お父さん、お母さんに理解しておいていただきたいことは、一度試しただけ、1日試しただけで赤ちゃんがすぐに手づかみ食べをマスターするわけではないということです。何度も繰り返すこと、毎日ためしてみることが大切です。

手づかみ食べ後の片付けはこうやってみて!

手づかみ食べをして、一生懸命食べようとしている我が子の姿は微笑ましいものです。しかしながら、食べ終わったあとが地獄絵図!あちらこちらに食べかすが散らばり、それを1日3回も片付けるわけですから、お父さんやお母さんは大変です。

そこで、「手づかみ食べをした後の片付けの悩み」を解決するおすすめの方法をご紹介します。どれも、0歳と4歳の子供のドタバタ子育て中である筆者が、実際に試してみました。是非、参考にしてください。

手づかみで食事する子供と散らかるごはん

ごみ袋で、細かな食べかすも全部キャッチ!

食べこぼし用の床に敷くシートも売られていますが、私はあるもので済ませてしまうタイプ!ごみ袋にハサミをいれて、一枚のシートのようにします。特大のごみ袋を使えば、さらに特大のビニールシートになって、子供が四方八方におかずをポイポイ飛ばしても平気です。

食事後は、食べかすいっぱいになった手作りごみ袋ビニールシートを丸めて、ごみ箱に捨てるだけでOKです。これなら、床に落ちた食べかすを拾って、雑巾で拭くというアクションが全く必要ないので、お父さんもお母さんもノンストレスです。

ベビーチェアの間に挟まった食べかすは、つまようじと広告でお掃除

ベビーチェアの隙間に、細かく刻んだ野菜や米粒などが入り込んで、なかなか取れないと本当にストレスフルです。そこで、わざわざ購入しなくても自宅にあるもので簡単にできるお掃除方法をご紹介します。

ベビーチェアの隙間に挟まった食べかすは、つまようじと雑がみで取り除くと簡単なのです。つまようじは、細かく切った野菜や納豆などに直接刺すことができるので、奥の方に挟まったものでも取り除くことができます。

また、雑がみは隙間にびっちりと挟まった、お粥や豆腐などのつまようじで刺せないものを取り除くときに重宝します。隙間に雑がみをいれてスライドさせれば、摩擦によって食べかすが取れていきます。

手づかみ食べを一生懸命してくれる我が子を、おおらかな気持ちで見守りたいと思う反面、床に落ちた食べかすを這いつくばって掃除していると、悲しくみじめな気持ちになってしまうのもよく分かります。是非、こちらで紹介した簡単お片付け方法をお試しになって、毎日の食べかすの始末をもっと楽にしていきましょう。

手づかみ食べにイライラしないための方法

我が子の手づかみ食べが始まって、イライラしないお父さん・お母さんがいたら、それは本当に珍しいです。ほとんどの方が、汚れ具合のひどさにどうしようもなくイライラしますし、ハッキリ申しあげてそれが普通です。

なぜなら、自分が時間と手間をかけて作ったおかずが床の上に散らばっているのですから、いくら我が子がしたことでも悲しくなるのは無理がありません。

でも、1日3回起こることですから、イライラしっぱなしでは毎日の子育ても楽しくなくなってしまいます。そこで、手づかみ食べをする我が子を前に、イライラしない方法をご紹介します。

パン・おにぎりなど手づかみ食べしやすいメニューを用意する

離乳食期はなにをどうやっても汚れるものですが、汚れ具合をひどくしたくないようなときには、おにぎりやパンなど手づかみで食べやすいメニューを用意しましょう。赤ちゃんの好きな具材を混ぜてやくおやきやお好み焼きもおすすめです。

離乳食におやきがオススメな理由|手づかみ食べ応援レシピ
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一度思いっ切り散らかしてもらいましょう

食べもので汚れた赤ちゃんの手

筆者はこの方法で、何かが吹っ切れました。当時1歳の息子にそうめんを手づかみ食べさせたところ、10秒で悲惨な状態に!そうめんは切れて、フローリングやベビーチェアなどの隙間という隙間に入り込み、掃除をするのが恐ろしいくらいでした。

いつもの私なら、イライラもMAXになるのですが、その日は呆然と息子を眺めるのみ。すると、息子のあまりの汚しっぷりに、笑いが止まらなくなってきたのです。

後にも先にも、そうめんを派手に散らかされたのが一番大変で、その後の食べかすなんてあまり気にならなくなったのでした。一度思いっきり、そして派手に手づかみ食べさせるのが、オススメの方法です。

手づかみ食べは子供の成長過程の一つ!大いにさせよう

今回は赤ちゃんの「手づかみ食べ」についてお話しました。お父さんやお母さんがスプーンやフォークであーんと食べさせてあげる方が、楽ちんかもしれません。手づかみ食べが始まると、ウンザリしてしまうほどに床中が食べかすだらけになってしまうことも少なくないからです。

しかしながら、手づかみ食べは子供の大切な成長過程の一つです。味を覚え、触感を覚え、自分で食べるという意欲が湧いてくる大事な時期ですので、どうぞ大らかな気持ちで見守ってあげてください。