断乳後のお悩み!赤ちゃんの寝かしつけ&ママの体の変化への不安
断乳は赤ちゃんにとってもママにとっても大きなステップアップです。赤ちゃんやママに様々な変化が起きるので戸惑うこともあるかもしれません。
断乳後に健やかな時間を過ごせるためにも、赤ちゃんの夜泣きの対策、寝かしつけのヒントや、ママのおっぱいケアの方法、体の変化とそのケア方法などをご紹介します。
断乳後の赤ちゃんの様子は?スムーズに入眠する方法
赤ちゃんの気持ちの安定剤としても機能していたおっぱいからバイバイする断乳は、赤ちゃんに取って少し不安な気持ちになる出来事でもあります。いつものように寝てくれない赤ちゃんに悩んでしまうママもいるかもしれません。
そんな時に試してみたい、赤ちゃんが安心して眠れるような寝かしつけのヒントや、夜泣きをした時の対応方法をご紹介します。
断乳後は赤ちゃんがスムーズに寝られるように準備をする
おっぱいをあげている時には添い乳でスヤスヤと眠りについていた赤ちゃんも多いのではないでしょうか。断乳後におっぱい無しで寝かしつけられるか不安を抱えるママもいると思います。
断乳を行う1ヶ月前頃から少しずつ眠りの環境を整えておくことで、断乳後もスムーズに寝かしつけを行えるように準備を始めましょう。
赤ちゃんがグッスリ眠れる入眠アイディア
入眠の環境を整え、寝かしつけの時にしっかりとスキンシップを図ることで赤ちゃんは安心して眠りにつきやすくなります。
断乳後にはおっぱいを吸えないため寝かしつけの時に赤ちゃんが泣いてしまうこともあるかもしれませんが、入眠のアイディアをご紹介しますので、是非試してみてください。
いつも同じ音楽で入眠スイッチを入れる
寝かしつけの時にいつも同じ音楽をかけることで、赤ちゃんは「そろそろ眠る時間かな」と認識して眠りのスイッチが入りやすくなります。
インターネットで寝かしつけの音楽を検索すると、オルゴールやピアノ演奏のゆったりとした音楽がたくさんあります。気持ちが落ち着いてリラックスできるような、子供にぴったりの1曲を見つけておきましょう。
絵本は入眠儀式に最適!読み聞かせるときは抑揚をつけない
赤ちゃんとのスキンシップを図るという面でも眠る前の絵本の読み聞かせは有効です。どんな絵本でも良いというわけではなく、自主的に寝ようと思う内容の絵本や、一定のリズムがくりかえされるような絵本を選ぶと眠りにつきやすくなります。
月齢に合わせて絵本を選ぶということも大切です。寝かしつけの時は絵本の読み方も重要な要素で、子供が興奮しないように抑揚をつけずに淡々と読むようにしましょう。
寝かしつけの時に絵本を読むことは、安眠効果や心の安定以外にも、記憶力のアップも期待できるため、1歳になったら入眠儀式としての絵本の読み聞かせを習慣化することをおすすめします。
- 絵本の読み聞かせで赤ちゃんの発育が良くなる5つの理由
絵本の読み聞かせが赤ちゃんの発達に与える影響を解説します。知っているようで、意外と知らない読み聞かせの効果。新生児からでも好影響がある5つの理由を紹介します。
部屋の照明を暗くし「眠る時間」を意識させる
絵本の読み聞かせが終わったら、部屋の照明を暗くして眠りにつく環境を整えます。この時「おやさみなさい」の挨拶をして赤ちゃん自身に照明を消させると「眠る時間」を認識して眠りのスイッチが入りやすくなります。
赤ちゃんを抱っこして家の中をお散歩する
断乳から3日間は寝かしつけの時に赤ちゃんが長時間泣いてしまうことが多いので、抱っこ紐などを使って眠りにつくまで家の中を抱っこしてお散歩をする方法も有効です。
理化学研究所の脳科学総合研究センターによると「ママやパパが抱っこして歩くとすばやくリラックスでき、泣き止んで眠りやすくなる」という研究結果も出ています。
ママだけで寝かしつけを行うのは大変なので、断乳日はパパやおじいちゃんおばあちゃんが家にいる日を選び、周りの家族に協力してもらえる体制を整えてから断乳日を迎えるようにしましょう。
ママの温もりを感じられる添い寝を取り入れる
寝かしつけた後、夜中に起きてしまう赤ちゃんもいるので、赤ちゃんの目が覚めた時には添い寝をしてあげましょう。
赤ちゃんの隣で横になり腕枕をしてあげると、ママのぬくもりを感じることができて赤ちゃんが安心します。
寝つきが良くなるリズム!背中トントンをしてあげる
赤ちゃんは特に単調なリズムが繰り返されることで眠気が促されるため、同じリズムで背中をトントンしてあげると心が落ち着いて眠りにつきやすくなります。
赤ちゃんによって好みのスピードが変わるので、眠りにつきやすい速さを探っておくことも大切です。少し強いくらいの力で背中をトントンしてあげると寝つきが良くなります。
赤ちゃんに水分補給を忘れない
授乳中はおっぱいから水分を補給できていましたが、断乳後はお茶やお水から水分を摂取する必要があります。
ストローマグなどを使い、眠る前や目が覚めた時など、しっかり水分補給ができるように準備をしておきましょう。
- 赤ちゃんに水分補給を!タイミング&白湯や麦茶の飲ませ方
身体の小さな赤ちゃんの水分補給は大切です!小さな体で大人の3倍も汗をかく赤ちゃんは脱水症状になりやすいのですが具体的な水分補給のタイミング、水分補給を嫌がるときの白湯や麦茶の与え方など紹介。
昼間にしっかり遊ばせて夜に体力を残さない
昼間は体力を使いきるようにしっかり遊ばせると、夜に熟睡しやすくなります。夜泣き対策として、断乳を始める当日は朝から公園など外に出て1日中体を使った遊びをすると、夜は疲れ果てて眠りにつきやすくなります。
この時、お昼寝の時間を十分とってしまうと夜の寝つきが悪くなるので短めにするよう注意してください。また夕方にお昼寝をしないようにしてください。
断乳後はママの体の変化も大きく、体力を奪われがちなので、替わりにパパが遊びに連れて行ってもらうとママが休むことができますよ。
断乳後3日間は夜泣きを覚悟
今まで泣いた時におっぱいを飲んでいたのに、断乳をしたことでおっぱいを求めて夜泣きをしてしまう赤ちゃんもいます。特に断乳後3日間は長い時間あやす覚悟が必要です。
泣いている赤ちゃんを見るとママが辛くなってしまいおっぱいをあげてしまいたくなりますが、赤ちゃんのためにもグッと堪えてください。
赤ちゃんの夜泣きを軽くしてスムーズな断乳を迎えられるように、夜間断乳を行うこともおすすめします。
月齢6ヶ月を過ぎたら「夜間断乳」をしておくと寝かしつけで苦しまないで済む
夜間断乳とは夜におっぱいを飲ませずに寝かしつけをすることです。おっぱいには心の安定をもたらしてくれる役割もあるので、赤ちゃんはおっぱいをくわえると安心して眠りにつきやすくなりますが、反対におっぱいの安心感を求めて目を覚ますようになります。
夜間断乳をすることで、夜中におっぱいを求めて起きることがなくなり、朝までぐっすり寝てくれるようになる赤ちゃんもいます。
夜間断乳を開始してから3日間は赤ちゃんがおっぱいを求めて泣いてしまいますが、絶対に授乳しないという覚悟が必要です。
抱っこや添い寝で寝かしつけられるようにしましょう。ある程度月齢が進むと特に意識しなくても夜まとまって寝るようになり、夜間断乳をしておくと断乳もスムーズに行うことができます。
6ヶ月以前の赤ちゃんは一度に飲めるおっぱいの量が少なく夜も授乳の必要があるので夜間断乳を行うことはできません。一度に飲めるおっぱいの量が増え、離乳食をしっかり食べられるようになったという赤ちゃんの成長を確認してから夜間断乳に挑戦しましょう。
- 夜間断乳はいつから?成功する夜間断乳の仕方&時期の見極め
夜間断乳は、赤ちゃんの夜泣きやママの睡眠不足解消に効果的。本格的な断乳の準備にもなり、メリットもたくさんあります。始める時期や進め方、成功させるポイントなど、夜間断乳をサポートする情報をお届けします。
昼間は一緒に過ごしてスキンシップをたくさん取りましょう
赤ちゃんは昼間の運動量が足りないと寝つきが悪くなります。逆に刺激が強かったり、ひどく興奮したりすると夜泣きにつながることもあります。
断乳後にはいつも遊んでいる公園で、朝からしっかり遊んであげるようにしましょう。
また、断乳をすることでママとの触れ合いが少なくなり、いつもより寂しさを感じる赤ちゃんもいます。昼間はぎゅっと抱きしめてあげるなど授乳に変わるスキンシップを十分にとってあげるようにしましょう。
断乳後に変化するママの体に対するケア
断乳後にママの体にはどのような変化が起きるのか不安なものです。授乳中と比べて断乳後にはホルモンバランスの変化などから体に様々な変化が起こります。太りやすくなる、おっぱいが小さくなる、生理の再開、母乳再分泌などに対するケアの方法をご紹介します。
- 母乳が詰まった「しこり」は放っておくと危険!対処法は?
母乳育児中にしこりができて悩んでいるママ向けに、しこりの症状にはどんなものがあるか、原因と対処法についてまとめました。詳しいマッサージの方法や、母乳外来でしこりを解消したママの体験談も紹介。
断乳後のママのおっぱいケア
断乳後は、赤ちゃんの心のフォローで大変だと思いますが、ママも忘れず自分のおっぱいのケアをしましょう。
おにぎり絞りでセルフケアを行う
断乳後のおっぱいトラブルを避けるためにも搾乳方法には気をつけましょう。乳輪を刺激するような自己流の絞り方をしてしまうと、それが刺激になりおっぱいの分泌を促してしまいます。
おっぱい全体を両手で包むようにして、おにぎりを握る要領で優しく絞ります。搾乳器を使って、優しく少しずつ絞るのも良いでしょう。
張りが気になるときはおっぱいを保冷剤や冷却シートで冷やす
血流が良くなるとおっぱいの分泌量が増えるので、おっぱいが張っている時には冷やすようにしてください。
保冷剤をタオルで包み、楽になるまで冷やしてあげるか、冷却ジェルシートを貼るのも有効です。断乳後の3日間は湯船に浸かるのは避けてシャワーだけにしましょう。
搾乳は分泌量が増える原因になるので、ほどほどに留める
搾乳しすぎるとおっぱいの分泌量が増えてしまうので、搾乳のしすぎに気をつけましょう。断乳後は段階に分けて搾乳の量を調整します。はじめの3日間はおっぱいの張りが強いため、1日に3回程度絞りましょう。
この時、胸がパンパンになって痛みがひどくなるまで待つことがポイントです。痛みがないのに頻繁に絞ってしまうと、その分また母乳が作られてしまいます。
4日目以降になると1日に1回程度おっぱいを絞りきってください。おっぱいが白色から透明に色が変わると断乳完了です。
バランスの取れた食事で体重増加を防ぐ
授乳中はカロリー消費量が多く、特に運動をしなくても痩せやすい体になっています。そのため断乳後も同じ量を食べてしまうとカロリーオーバーになり体重が増えてしまうケースが多いです。
断乳後もハードな毎日が続くので無理なダイエットは禁物ですが、バランスの良い食事を心がけ、カロリー摂取量をコントロールすることで産後太りを回避できます。
子供と一緒にできる運動を取り入れることで、カロリー消費量を増やすというのもオススメの方法です。
プロポーションを保つためのバストケア
授乳中はおっぱいが大きくなりますが、断乳を迎えるとおっぱいが以前より小さくなった、垂れて形が悪くなってしまったという話を耳にしたことはありませんか。
これは母乳の分泌から授乳というサイクルを1日に何度も行っているため、おっぱいが何度も膨れたりしぼんだりする運動を繰り返して乳房が疲れた状態になっています。断乳後は早めのバストケアを行うことが大切です。
胸の形を維持したいならナイトブラを着用する
ナイトブラとは寝るときにおっぱいの横流れを防止して、形を整えるブラです。クーパー靭帯の伸びも抑えてくれます。ワイヤーが入っているブラは胸にダメージを与える原因になります。逆にブラを着けずに寝てしまうと、垂れてしまう原因になります。
ナイトブラを選ぶのに大切なのは、背やわきのお肉をバストに集める構造になっているか、バストを持ち上げる構造になっているか、寝ている間の横流れを防ぐことができるか、伸縮性があるか、という点が大切なポイントになります。自分のサイズにあったナイトブラを選ぶようにしましょう。
生理が再開する
出産後の生理が始まる時期には個人差があります。授乳中に生理がくるママもいれば、断乳後数ヶ月して生理がくるママもいます。
断乳して3ヶ月経っても生理がこない場合は病気の可能性もあるので産科にかかるようにしましょう。
断乳後に母乳が出たら病院を受診する
断乳後に母乳が出てきてびっくりしたというママも中にはいるようです。断乳後1年以上経っているのに、おっぱいを絞ったらまだ出てくるということは、おっぱいの内部に母乳が残っているため、母乳を残したままにしておくと様々なリスクがあります。早めに出してあげる必要があります。
この時、搾乳に失敗してしまうと乳腺が刺激を受けてさらにおっぱいが分泌する可能性があるため、産婦人科や助産師外来に行くことをおすすめします。
断乳後に健やかな生活が送れるように事前に準備をしましょう
出産してから毎日何度も行っていた授乳。おっぱいからバイバイする断乳後には赤ちゃんやママに様々な変化が起こります。
おっぱいは栄養や水分をとる役割の他にママと赤ちゃんに安心を与えてくれるため、おっぱいを辞めると赤ちゃんがなかなか眠らなかったり、夜泣きしたりと戸惑うこともあります。
また、おっぱいケアの方法や、ママの体の変化の対応方法を事前に知っておくことも大切です。赤ちゃんにとってもママにとっても断乳後の健やかな生活が送れるように、事前に準備を整えておきましょう。