離乳食のとうもろこしレシピ
離乳食のとうもろこしレシピは缶詰やフレークを賢く活用!
離乳食でとうもろこしは初期から使えて、冷凍コーンや缶詰は保存にも便利ですが、裏ごしして薄皮を取り除く必要があるためペーストにするのは一苦労です。そんなときはミキサーやブレンダーを活用したり、ベビーフードやとうもろこしフレークが使えます!レンジ加熱のコツ、段階レシピもご紹介。
離乳食でとうもろこしはいつから?裏ごしたものからスタート!
とうもろこしは甘みが強いので、赤ちゃんが気に入りやすい食材の一つです。離乳食以降も、コーンバター、コーンポタージュなどとうもろこしを使った料理が好きな子供はとても多いです。
とうもろこしを離乳食ではいつからどのように与えていくのか解説します。
初期からOKだが裏ごし必須!薄皮を取り除いて使おう
とうもろこしは離乳食初期から食べられますが、薄皮は消化の負担となるので、初期は必ず裏ごしをして取り除いてあげましょう。とうもろこしを離乳食で使うときの固さや大きさの目安は次の通りです。
離乳食初期(5~6カ月) | |
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裏ごしし、薄皮をのぞきできるだけ滑らかなペースト状にします。 | |
離乳食中期(7~8ヶ月) | |
初期と同様のペースト状・慣れてきたら加熱して2㎜程度に細かく刻んで、飲み込みやすい食材と一緒に。 | |
離乳食後期(9~11ヶ月) | |
5㎜程度(小さい粒ならおおよそ半分)に粗く刻みます。 | |
離乳食後期(1歳~1歳半) | |
小さいものなら粒のままでOK。 |
ペーストにするための裏ごしが面倒!そんなときの対処法
初期から中期のはじめにかけて赤ちゃんに食べさせようとすると「すりつぶしたあとに、裏ごしまでするなんて面倒!」と感じることも多いでしょう。とうもろこしはあくまで野菜の1種に過ぎませんから、離乳食に取り入れるのは薄皮ごと食べられるようになる後期以降としても構いません。
しかし、裏ごし済みのお湯で溶かすとうもろこしフレークや冷凍キューブを購入したり、ミキサーなどを活用すれば、初期でもさほど面倒に感じず、離乳食にペースト状のとうもろこしを取り入れることができますし、とうもろこしのペーストは後期以降も使えます。
離乳食用のとうもろこしの選び方ポイントやペーストの作り方は、後述していますので参考にし、負担が少なくなるようにしていきましょう。
薄皮は中期後半から様子を見ながら!お腹がゆるくならないかチェック!
離乳食中期後半、離乳食を開始しておおよそ3ヶ月ほど経った頃から取り入れても構いません。とうもろこしの薄皮をそのまま食べさせると便にそのまま出てしまうので心配になる方もいるかもしれませんが、食物繊維として働いているだけなので「そのまま出てくる=消化不良」という訳ではありません。
お腹の調子が良くない日は、薄皮は取り除いた方が良い
ただし、赤ちゃんは大人に比べて消化機能が未熟なのは間違いなく、体質や体調によっては離乳食の内容よって下痢を引き起こすこともあります。
中期・後期などの時期に限らず、風邪をひいた後、なんとなく体調が良くないとき、便がいつもに比べて軟らかいような日は、とうもろこしの薄皮は使わないようにしましょう。
薄皮は飲み込みづらいので、上手にモグモグできているか確認
薄皮があると飲み込みづらいのは確かですから、皮だけ吐き出してしまう、口の中にいつまでも残るときは、もう少しペースト状を続けましょう。赤ちゃんが上手にモグモグできるかどうか見極め、飲み込みやすい食材と組み合わせるなど工夫が必要です。
とうもろこしは大人でもコーンスープ、ポタージュなどなめらかな液状の料理も多いですし、裏ごし済みコーンフレークやベビーフードもありますので、中期も初期と同じようにペースト状を続けても良いでしょう。
とうもろこしをそのまま食べられるのは1歳頃が目安
裏ごしして薄皮を取り除かなくていいのはもちろん、とうもろこしの粒を包丁等で刻まないでそのまま食べられるのはおおよそ1歳頃の離乳食完了期が目安です。
離乳食のとうもろこしの選び方~缶詰も冷凍もフレークも使ってOK
とうもろこしは旬を迎える夏には皮のついた新鮮なものをスーパーで購入できますが、それ以外の時期でも缶詰や冷凍コーンが年中販売されています。
また、裏ごし済みのでキューブ状になった冷凍食品や、裏ごしたものを乾燥させてフレーク状にしてお湯で溶いて使える商品、ベビーフードにも瓶に入ったものやフリーズドライなど様々な種類があります。
冷凍コーンは、少量ずつ使いやすくて長期保存も可能!
「冷凍コーン」「スーパースイートコーン」「カーネルコーン」などの名前で売られている冷凍のとうもろこしは粒ごとに分かれているので離乳食でも少量ずつ使いやすく、長期保存も可能です。
塩などの調味料を使っていない素材そのままのものがほとんどなので、再加熱して裏ごしすれば初期から使うこともできます。後期以降は、おやきやハンバーグに混ぜたりなど、活躍の機会が更に増えるでしょう。
缶詰(コーン缶)は、原材料チェックし、塩抜きして使おう
とうもろこしの缶詰、通称「コーン缶」も離乳食に使って大丈夫です。冷凍コーン同様に、粒が分かれているので使いやすいでしょう。ただし、商品によっては調味料を使っているものがありますので、原材料はチェックしてください。
原材料がとうもろこしのみもしくは食塩のみ添加されているものを選び、熱湯をかけて塩抜きししたうえで使いましょう。初期は食塩無添加の缶詰がおすすめです。塩抜き前、または塩抜き後のコーンはフリーザーバッグなどに入れれば冷凍可能です。
裏ごし済みフレーク・ベビーフードは、初期・中期の必需品かも!?
「とうもろこしの裏ごしは時間がかかって面倒!」というママにおすすめなのが裏ごし済みのとうもろこしフレークやベビーフードです。初期・中期はもちろん、後期以降もペースト状のとうもろこしは色々なレシピに使えますし、スープなど大人向けの料理にも活用できます。
フレークはお湯で戻すだけで簡単に使うことができ、乾燥しているので保存期間が長いことも特長です。ベビーフード用の裏ごしとうもろこしは、瓶詰になっていたり、フリーズドライ製法でキューブ状になっていて赤ちゃんの1回分ずつに小分けされているものもあります。
生協などでは冷凍した裏ごしコーンのキューブもありますので、お好きなものを用意しましょう。ベビーフードはもちろん、とうもろこしフレークも無添加・無着色の商品が多いので安心して使える商品が多いはずです。
旬の時期は生のとうもろこしをぜひ味わってほしい!
とうもろこしの旬は7月~8月と短いので、ぜひ旬の時期は美味しいとうもろこしを選んで離乳食に使ってみましょう。とうもろこしを選ぶ時には3つのポイントをチェックしましょう。
美味しいトウモロコシの特長
- 皮付きの場合は皮の緑色が濃く、ひげが褐色から黒褐色のものが完熟しているサイン!
- ひげは1本1本が粒とつながっているので、多いものほど粒が多い!
- 皮がなくて実が見えるときは、ぎっしりと詰まって隙間のないものを選ぼう!
生のとうもろこしはレンジで加熱すれば時短できる!
生のとうもろこしのゆで時間は約12分程度です。
たくさんあるときは鍋で茹でる方が時間短縮になりますが、1~2本程度ならレンジを使った方が1本あたりの加熱時間を短縮できますし、洗い物の量も減らせます。
また、とうもろこしを鍋で茹でると、お湯の中に栄養素が溶けだしてしまったり、茹で時間が長いと水っぽくなって味が落ちてしまいます。レンジで加熱することは、栄養を極力失わせず、とうもろこしの美味しさを損なわない、理にかなった調理法なのです!
トウモロコシの皮はできるだけ剥かないこと!
とうもろこしは実は非常に鮮度が落ちやすい野菜で、収穫後1日で甘みや栄養が大きく減ってしまうとも言われます。
レンジ加熱の場合は皮つきのままが理想です。もし皮を剥く必要がある場合も、できるだけ加熱直前までは皮は剥かないで保存しておくのが栄養価・美味しさの面からはベターです。
皮つきのとうもろこしの下ごしらえ
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皮がある場合は皮ごと洗ってラップに包み、電子レンジ600Wで5分加熱し、そのまま3分蒸らします。
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両端を2㎝程度ずつ切り落として皮をむくとヒゲが簡単に取り除けます。
皮なしのとうもろこしの下ごしらえ
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とうもろこしを両手で雑巾絞りをするようにすばやくこすってひげ根を取り、塩水に浸します。
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ラップでぴったりと包んで電子レンジ600Wで3分加熱して一旦取り出し、再度2分加熱したら、そのまま3分蒸らします。
とうもろこしの裏ごしはミキサーかブレンダーを使おう!
中期後半以降は薄皮も食べても問題のない赤ちゃんも多いですが、消化の負担となりやすので、できれば薄皮を取り除いた裏ごし済みのコーンを使うことをおすすめします。
裏ごしはとても面倒なので、ベビーフード等に頼らない場合は、加熱したとうもろこし1本分をミキサーかブレンダーでペーストにし、まとめて裏ごして、冷凍したものをストックしておくと便利です。以下では、生のとうもろこしを茹でて使っていますが、冷凍コーンや塩抜きしたコーン缶を使っても構いません。
とうもろこしのペースト
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加熱したとうもろこしは皮をむき、3等分にして縦において、包丁で身だけを切り落とします(冷凍のコーンを使う場合はレンジであらかじめ加熱しておきます)。
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ミキサーに1と湯冷ましをとうもろこし50gあたりに大さじ1(とうもろこしの水分に併せて調整する)入れて攪拌します。
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2を裏ごしします。
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フリーザーパックにまとめて入れる、もしくは製氷器に小分けします。冷凍庫で2週間保存ができます。
離乳食のとうもろこしレシピ
とうもろこしを使った離乳食初期・中期・後期・完了期のレシピをご紹介します。今回は生のとうもろこしを使用していますが、ペースト状のものはとうもろこしフレークやベビーフード、粒状のものは缶詰や冷凍コーンでも代用可能です!
初期(5ヶ月・6ヶ月)のとうもろこしレシピ
初期は裏ごしの方法でご紹介した、とうもろこしペーストだけからスタートしましょう。慣れてきたら主食となるパン粥やお粥にのせるのがおすすめです。かつおや昆布の和風だしは、野菜スープや粉ミルクを使って洋風粥にしても美味しいです!
とうもろこしの和風粥
材料
- とうもろこしペースト 小さじ 1/2
- だし汁 小さじ1/2
- 10倍粥 小さじ1
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とうもろこしペーストとだし汁を混ぜ合せ、お粥にかけます。
中期(7カ月・8ヶ月)のとうもろこしレシピ
中期は赤ちゃんの成長に合わせて裏ごししたペーストを利用しながら、徐々に細かく刻んだものを取り入れてみても良いでしょう。とうもろこしはたんぱく質食材と組み合わせると栄養バランスがよくなります。
白身魚のとうもろこし和え
材料
- とうもろこしペースト 小さじ1
- 白身魚(鯛/タラ) 10g
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白身魚を茹でてほぐし、とうもろこしペーストをかけます。
とうもろこし入りマッシュかぼちゃ
材料
- 茹でたとうもろこし 10g
- かぼちゃ 15g
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とうもろこしは2㎜程度に細かく刻み、かぼちゃはラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱してつぶし、混ぜ合わせます。
後期(9カ月~11ヶ月)のとうもろこしレシピ
後期になると早い子は手づかみ食べに興味が出てきます。とうもろこしの粒は小さく詰まりやすいのでそのまま与えるのはまだ無理なのでみじん切りにします。他の食材と組み合わせて、つかみ食べもできる形状の調理を心がけましょう。
とうもろこしの蒸しパン
材料
- 茹でたとうもろこし 小さじ2
- しらす 小さじ1
- 小麦粉 大さじ2
- ベーキングパウダー 小さじ1/5
- 豆乳 大さじ2
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とうもろこしは5㎜程度に粗くみじん切りにします。
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ボウルに小麦粉とベーキングパウダーを入れてよく混ぜ合わせ、とうもろこしとしらす、豆乳を入れて混ぜ合わせます。
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耐熱容器に2を入れてふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで1分加熱します。
コーンソースのパングラタン
材料
- 裏ごししたとうもろこし 大さじ1
- 冷凍ほうれん草 5g
- サンドイッチ用食パン 1枚
- ピザ用チーズ 小さじ1(スライスチーズ1/3枚でもOK)
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食パンを16等分に切り、冷凍ほうれん草は5㎜程度に刻みます。
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耐熱容器に食パン、ほうれん草、裏ごし済みとうもろこし、ピザの順に乗せ、オーブントースター900W~1200Wで5分焼きます。
完了期(1歳~)のとうもろこしレシピ
とうもろこしの大きさの目安は粒のままでもOKになりますが、粒をそのまま与えるとむせてしまうこともあるので、赤ちゃんが詰め込まないように注意してあげましょう。ハンバーグやおやきなどに混ぜればよいアクセントになります。
コーン入り鶏ハンバーグ
材料
- 加熱済みとうもろこし 10g
- 玉ねぎ 10g
- にんじん 10g
- 鶏ひき肉 30g
- 卵 小さじ1
- 塩 少々
- サラダ油 少々
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玉ねぎとにんじんはみじんぎりにして、ラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱します。
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ボウルにサラダ油以外の材料を入れて混ぜ合わせて成型します。
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フライパンにサラダ油を薄く敷き、2を両面しっかり焼きます。
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