赤ちゃんは新幹線にいつから乗れる?
小さい赤ちゃんを新幹線に乗せるのは少し心配です。でも、遠方で里帰り出産した方は、自宅まで赤ちゃんを連れて帰るのに、新幹線に乗せなければいけない場合もあります。
赤ちゃんを新幹線に乗せるのは1ヶ月健診を無事終えてから
赤ちゃんの生後1ヶ月健診は、出産した産院で受診するのが一般的です。1ヶ月健診で赤ちゃんが順調に成長し、健康であることが確認できたら、新幹線で自宅に戻る準備をし始めても良いでしょう。
また赤ちゃんだけでなく、産後のママの体調も重要です。産後1ヶ月健診で順調に回復しているなら、自宅に戻っても赤ちゃんと生活していけます。
赤ちゃんを新幹線に乗せるのは首が座ってからが安心
里帰り出産から自宅に新幹線で戻る場合は、仕方が無いですが旅行などの用事で新幹線に乗せるのは、生後1ヶ月ではまだ早すぎます。
生後3~4ヶ月経って赤ちゃんの首がしっかり座ってからの方が負担が少なく、ママやパパも道中でだいぶ気が楽になるはずですから、少し待ちましょう。
赤ちゃんの新幹線の料金は基本的に無料!
国内では、基本的に小学生未満の乳幼児の電車の料金は、大人一人に対し乳幼児二人までは無料となっています。
そのため、赤ちゃんを新幹線に乗せる場合は、多くのご家庭では、赤ちゃんの料金は発生しないことが多いでしょう。
ただ、無料というのは赤ちゃんを大人の膝の上に座らせるのを前提としています。指定席で座席を赤ちゃんの分も確保する場合には、赤ちゃんでも約半額の「こども料金」がかかります。また、赤ちゃん連れではあまりいないと思いますが、グリーン券を使う場合は、例え赤ちゃんであっても大人と同額がかかります。
赤ちゃんと新幹線に乗るときは自由席と指定席どちらがオススメ?
赤ちゃんを初めて新幹線に乗せる時は、ドキドキしてしまいます。「自由席で大丈夫かな?」・「指定席を購入した方が良いかな?」と悩んでしまう方もいるでしょう。
新幹線の自由席・指定席の赤ちゃんと一緒に乗る時のメリット・デメリットを理解してから、チケットを予約・購入するのがオススメです。
自由席はお得だけど、座れない可能性があるならやめるのが賢明
新幹線には、自由席と指定席があり、東京-新大阪間の片道運賃では自由席の方が指定席より約1,000円安くなっています。自由席は、指定席より安く乗車できますが、電車に乗ってみないと座席に座れるかわからず、満席の場合、立って乗車するか、次以降の電車を待つことになります。
始発駅から乗車する場合、何本か待てば座れる可能性が高いですが、途中駅から乗車する場合、いつ座れるかわからず、赤ちゃんのオムツや着替えなどのお世話セットを持ったまま立ち続ける必要がででてきてしまいます。ほぼ確実に座れる時間や路線をのぞき、自由席はやめておいた方が賢明です。
ただし、ほぼ間違いなく座れるのなら、自由席もアリです。席が空いているのなら赤ちゃんを座席に座らせても構いませんし(落ちないように注意)、赤ちゃんの様子や周囲の混雑具合を見て空いている場所に移動したりなどできるメリットもあります。
赤ちゃんを新幹線に乗せる時は指定席がおすすめ!
指定席は、自由席より料金が高くなりますが、必ず座れるという安心感があります。早めに駅に到着たり、ホームに並ぶ必要もありませんので、赤ちゃんのご機嫌も悪くなりにくいはず。新幹線の出発時間にだけ合わせればいいので、長距離の移動に慣れていない赤ちゃん連れには有難いはずです。
ただ、新幹線の指定席は路線や時間帯によってはビジネス客が多く、車内で仕事をしている方や仕事で疲れて眠っている方もいます。
「赤ちゃんが大泣きしてうるさい」と感じる人もいるかもしれませんので、泣いたらデッキなどへの移動が必要となり、「指定席をとったけど、ほぼ座席にいなかった」という事態は一応覚悟しておきましょう。
最前列や最後列は荷物を置きやすいので便利!
指定席のメリットは、事前に自分の好きな座席が選べるという点にもあります。指定席を予約する場合は、最前列や最後列がオススメです。
最前列は、座席の前が広いため、足元に荷物をたくさん置けます。赤ちゃん連れでの新幹線乗車は、どうしても荷物が多くなってしまいます。網棚に荷物を置けますが、直ぐに出したい場合が多いですし、赤ちゃんを抱っこしたまま網棚から荷物を取るのは大変ですので、できれば足元に荷物を置いておきたいです。
最後列は、座席のシートと後ろの壁の間に大きな荷物や折りたたんだベビーカーを置けるスペースがあるので、そちらを利用できます。ただ、途中から乗車した場合は、先に乗車した乗客が、そのスペースを利用している可能性もあります。
赤ちゃんが新幹線に乗っている時に泣いたらデッキに出て様子をみよう
新幹線に乗っている時に赤ちゃんが泣いてしまうのはよくあることです。いつもと違う環境で赤ちゃんもビックリしてしまっているのでしょう。
赤ちゃんがすぐに泣き止まなそうな場合は、1度座席を立って新幹線デッキへ行ってあやしましょう。眠たくて泣いている場合は、デッキで立って抱っこしていると自然に眠ってくれることもあります。席を立つ時には、盗難防止のため、貴重品は必ず携帯するようにしましょう。
赤ちゃんと新幹線に乗る時はお昼寝の時間帯を選ぶとママも楽
赤ちゃんと新幹線に乗る時には、赤ちゃんがいつもお昼寝をしている時間帯を選ぶと楽です。新幹線の中で赤ちゃんがお昼寝してくれると、ママもゆっくり休めます。
新幹線に乗る前に母乳やミルクを飲ませてお腹いっぱいにしてあげ、オムツも替えてお昼寝しやすい状態にしておいてあげましょう。
気圧の変化があるトンネルでは赤ちゃんの耳抜きしてあげよう
新幹線がトンネルに入ると、大人でも耳がキーンとなる場合がありますが、これはトンネルの中に入ることで気圧が変化するからです。赤ちゃんは大人とは耳の構造が違うためなんともないこともありますが、時には大人と同じように「耳が痛い!」と感じて、泣いてしまうこともあります。
大人なら耳が痛くなると耳抜きをして対応できますが、赤ちゃんはまだ自発的に耳抜きができませんから、代わりとなる方法でママやパパが耳抜きさせてあげましょう。
赤ちゃんの耳抜き方法
- 母乳やミルクを飲ませる
- おしゃぶりを口に咥えさせる
赤ちゃんが中耳炎などを発症している場合、治って間もない場合は、新幹線や飛行機に乗る前に1度医師に相談した方が良いでしょう。
赤ちゃんを新幹線に乗せて困った時は多目的室が助かる!
新幹線に乗っている途中に、「どうしても赤ちゃんが泣きやまない」なの困りごとが起こっら、新幹線に設置されている多目的室を利用させてもらうことが可能です。
新幹線の多目的室では、オムツ替えや授乳も可能
新幹線の多目的室とは、体の不自由な乗客・歩行困難な乗客のための個室で、新幹線の全車両に設置されています。該当する利用者がいない場合には、子ども連れの乗客や体調がすぐれない乗客も利用可能です。
多目的室の設備は、大人1人が寝られるサイズのベッド兼シートとなっています。赤ちゃんを寝かせたり、オムツ変え・授乳などができます。
多目的室を利用したいときは車掌さんに声をかけること
多目的室は通常は施錠されていますので、車掌さんに声をかけて、鍵を開けてもらい利用させてもらいましょう。健常者は予約できませんので、空いている場合のみ利用できます。
新幹線にベビーカーを持ちこむ時は畳んで邪魔にならないように!
ベビーカーを新幹線に持ち込む時には、折りたたんで他の乗客の邪魔にならないようにしましょう。
赤ちゃん連れでの移動は荷物が多くなるので、特にママが1人で赤ちゃんを連れている場合は、ベビーカーがあると助かる場合もあります。
ただし、新幹線の駅やホームは広く、ベビーカーでの移動はエレベーターを探すのが大変な場合も多いです。最近では、施設側でのレンタルベビーカーのサービスも豊富ですから、目的地によって本当にベビーカーが必要かどうか検討しましょう。
赤ちゃんと新幹線に乗るときの持ち物&あれば便利なグッズ
赤ちゃんと新幹線に乗る時には、忘れ物のないように、事前に準備をしっかりとしておきましょう。事前準備をしっかり行うことで、「泣いたらどうしよう」という不安が和らぎ、心に余裕を持って新幹線の旅を楽しめます。
レジャーシートは座席の足元に敷けるので便利
動き始めた赤ちゃんと一緒に新幹線に乗る時には、小さめのレジャーシートを準備しておくと、足元に敷いて、少しだけ赤ちゃんを床に下ろしてあげられます。最前列の座席なら足元が広いので、特にオススメです。
赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをし始めると、長時間お膝の上にいるのは窮屈で嫌がる子が多くなります。レジャーシートの上に少しだけ降りるだけでも気分転換になり、ご機嫌がよくなってくれれば、ママやパパも助かるでしょう。
赤ちゃんがグズッた時は抱っこ紐が活躍!
赤ちゃんと新幹線に乗る時には、ベビーカーを持ち込む場合でも、抱っこ紐やおんぶ紐を準備しておきましょう。抱っこ紐があると赤ちゃんの体を安定させられますし、ママも両手が空きますので動きやすいはずです。
赤ちゃんが新幹線の中でグズッてしまうと、抱っこをしてデッキに出ないといけない場合もありますが、そのまま抱っこして、立ったり、歩いたりするのは、揺れる車内では不安定で危険です。
オムツ・着替えは多めに準備しておく
赤ちゃんのオムツ・着替えは、多めに準備しておくと安心です。新幹線の中は冷房・暖房の当たり方が席によって違うので、暑すぎる・寒すぎることがないように衣類で調整しましょう。おくるみやカーディガンなど脱ぎ着がしやすい服を持って行っておくと便利です。
おくるみ・バスタオルなどは取り出しやすい鞄にいれておく
赤ちゃんが新幹線の中でお昼寝をした時に備えて、おくるみやバスタオルなど赤ちゃんにかけてあげるものを準備してあげましょう。
座席の上に置くボストンバックなどに入れておくと取り出しにくく、また取り出そうとした拍子に赤ちゃんが起きてしまう可能性もあります。
座席についてすぐ膝の上にかけたり、ママバッグなど手の届きやすい場所に入れておいてください。荷物を少なくしたければ、授乳ケープなどで代用することも可能です。
ミルクや離乳食はもちろん、赤ちゃん用おやつがあっても良い
新幹線の中で赤ちゃんがお腹を空かせた時のために、ミルク道具一式・離乳食(ベビーフード)などを持参してください。新幹線の中でご機嫌で過ごすために、赤ちゃんせんべいなどのおやつを用意しておくのもオススメです。
ミルクや母乳など以外のものを飲める場合には、赤ちゃん用の水筒やベビーマグがあると便利です。新幹線の中は空気が乾燥していますので、赤ちゃんの水分補給は多めに行ってあげます。
赤ちゃんのお気に入りのおもちゃ・新しいおもちゃ
赤ちゃんがぐずった時のために、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを持って行ってあげましょう。また、赤ちゃんがいつものおもちゃに飽きてしまった時のために、新しいおもちゃを持って行ってあげるのもおすすめです。
新幹線の中では音が鳴るおもちゃは周りの方の迷惑になりますので、音がなくても楽しめるおもちゃを選びましょう。赤ちゃんのおもちゃの中には、赤ちゃんが喜ぶ音であるビニール袋のガザガザとして音を取り入れているものもありますが、密室にいる大人には耳障りなことも多いので気を付けてください。
赤ちゃんを新幹線に乗せるか飛行機に乗せるか迷ったときは?
赤ちゃんを新幹線に乗せるか、飛行機に乗せるか迷っている方のために、新幹線・飛行機のメリット・デメリットをご紹介しますので、よく考えて決めて下さい。
赤ちゃんを新幹線に乗せるメリットは、料金や時間の自由度
- 本数が多いので好きな時間を選べる
- 泣いたら立ってあやせる
- 飛行機より料金が安い(大人1人に対し、乳幼児二人まで無料)
赤ちゃんを新幹線に乗せるデメリットは、乗車時間の長さ
- 乗車時間が長くなる
- 駅やホームのバリアフリー対策が遅れているところもある
- CAさんのように手を貸してくれる人がいない
赤ちゃんを飛行機に乗せるメリットは、時間の短さ
- 乗車時間が短い
- CAさんに手助けしてもらえる
- 空港内の移動にベビーカーを貸して貰える
赤ちゃんを飛行機に乗せるデメリットは、運賃と離着陸時の逃げ場のなさ
- 離着陸時に赤ちゃんが泣いてしまう可能性がある
- 離着陸時など立ってあやせない時間帯がある
- 運賃が高い(早めに予約すると安くなる場合も)
- 上の子がいる場合、国内線は3歳から料金がかかる
赤ちゃんとの新幹線の旅は事前準備を大切に!
赤ちゃんとの新幹線の旅は、事前に不足なく持ち物の準備をしたり、駅構内での授乳やオムツ交換ができる場所などの下調べをしておくことで、随分楽になります。
初めて赤ちゃんを新幹線に乗せる時は、親御さんも緊張してしまうかもしれませんが、大人があまり神経質になりすぎるとその気持ちが赤ちゃんに伝わって不安になることもあります。ママやパパも赤ちゃんとの初めての新幹線の旅を楽しむ気持ちが大切です。