離乳食作りにミキサーは必要?

離乳食でのミキサーの使い方~裏ごし不要でやっぱり便利!

離乳食作りにミキサーは必要か、購入を悩んでいる方に向けて、ミキサーやブレンダー、フードプロセッサーの違いや特徴、ミキサーを使った離乳食作りのコツを紹介します。おかゆや野菜のペーストを作る際にも、裏ごし・すりおろしがいらず、栄養価が優れた離乳食を作りやすいのは大きなメリットです!

離乳食でのミキサーの使い方~裏ごし不要でやっぱり便利!

離乳食にミキサーは必要?どんなときに活躍するの?

離乳食を開始するならミキサーがご自宅にあると時短になりますし、レシピの幅も広がります!ミキサーといえば、ミックスジュースやスムージー、ポタージュを作る際に使う便利な調理器具の1つですが、離乳食作りにも大いに役立てることが可能なのです。

特に大活躍するのが離乳食初期。赤ちゃんの離乳食は、裏ごしやすり潰しが必要ですが、ミキサーなら、お米や野菜などの食材を、簡単にトロトロとした食感にすることができます。

ミキサー・ブレンダー・フードプロセッサーの違い!離乳食に便利なのはどれ?

ミキサーと似たような商品に「ブレンダー」や「フードプロセッサー」などがあります。どれも持っていないけれど、離乳食をきっかけに購入したい人に向けて、それぞれの特徴をご紹介します。

ミキサーの特徴~まとめての離乳食作りに便利!食物繊維もそのまま摂れる

ミキサーで野菜や果物をかき混ぜる

専用のカップに水などの水分と一緒に野菜や果物を入れると、粉砕し、かき混ぜて(「攪拌する」とも表現)、混ぜ合わせることができる調理器具です。食品を丸ごとポタージュ状できるので、食物繊維などの栄養素もそのまま生かせます。

離乳食の1回の量は少量なので、ミキサーで野菜のペーストを作る場合は、量が多いので冷凍が必須です。離乳食が終わってからは、ポタージュを作ったり、手づくりのジュースを作ったりして活躍させられます。

ブレンダーの特徴~少量・食べきりサイズの離乳食もあっという間に完成

ハンドブレンダーで卵をかき混ぜる

ブレンダーとは英語でミキサーを表すため、ここではスティック型のハンドブレンダーについて解説します。ミキサーと同様に食材を水分と共に粉砕し、かき混ぜて混ぜ合わせることができる調理器具です。

ミキサーとの違いは、どんな容器でも攪拌が行える点にあります。コンパクトなので、ボウルや鍋、盛り付け用のお皿に材料を入れて、そのままスイッチを押し、攪拌が可能です。

ミキサーに比べて処理できる量が少ないのですが、食べきりサイズのものや少量のドレッシングやソースを作るときに便利な器具です。1食分の離乳食を作るだけならミキサーよりも使い勝手は良いでしょう。

フードプロセッサーの特徴~中期以降のみじん切りやひき肉作りに活躍

フードプロセッサー

専用の容器に食材を入れると、刃で細かく粉砕しかき混ぜることができる調理器具です。ミキサーとの大きな違いは水分が不要なので肉類をミンチにする、野菜のみじん切りを作るといった作業が可能な点です。

ミキサーより粗っぽく粉砕するのでポタージュ状のものを作る際にはお勧めできませんが、離乳食中期以降では活躍させられる機会も増えてくるでしょう。

フードプロセッサーの種類によっては、付属のカッターを交換することで野菜の千切りやおろすといった作業が可能なものもあります。

離乳食にミキサーは便利?メリット・デメリット

離乳食や普段の食事作りのためにミキサーを購入するなら、メリットとデメリットを知っておきましょう。

離乳食作りにおけるミキサーのメリット

離乳食でミキサーは食材の栄養素をまるごと摂取できたり、調理時間を短縮できるなどのメリットがあります。1度に大量のペーストを作るなど、冷凍保存・フリージングを駆使した離乳食ライフを送りたい人には特におすすめです!

食物繊維がまるごと摂れる

ミキサーは食材をそのまま粉砕するので、ジューサーとは異なり、絞ってしまうと失われる食物繊維がそのまま摂取できます。便秘予防の観点からは、ジューサーよりもミキサーがおすすめです。

滑らかで離乳食初期でも食べやすい固さ・大きさにできる

ミキサーで作ったペーストは、初期の赤ちゃんにも飲み込みやすい滑らかな仕上がりになります。裏ごしやすり潰しは面倒な作業ですし、粒が荒いと赤ちゃんが嫌がることもあります。口当たりの良いペーストに仕上げることで、苦手なお野菜ができにくくなるというメリットがあります。

1度に大量の調理ができるので、冷凍離乳食に便利

カボチャスープ

裏ごしやすりおろしは少量しか作ることができず、すり鉢などにカスが詰まってしまい洗う時もたいへんです。ミキサーを使えば、すりおろしや裏ごしといった作業を簡単に行えて、調理後の後始末もスムーズです。

大量に作ったものは取り分けメニューや製氷皿などで小分けし、冷凍保存して上手に使い切りましょう。

離乳食作りにおけるミキサーのデメリット

離乳食作りにミキサーは便利ですが、「わざわざ購入するほどでもない」という意見もあります。確かに収納スペースがありますし、1度に大量に作らない人にとっては後片付けが面倒に感じることもあるでしょう。

攪拌のためには水分が必要

ミキサーはかき混ぜる際に水分が必要なため、水分の少ない食材を処理する場合は必ず水分を追加しなくてはなりません。離乳食に使う場合は、一度沸騰させたものか、ウォーターサーバーの水などを使うなど、衛生管理を心がけましょう。

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材料が熱いままの調理は基本不可

離乳食は消化が未熟な赤ちゃんのための調理なので、衛生管理のために加熱処理が原則です。

しかし、ミキサーを使って調理する場合も加熱調理が必要ですが、食材が熱いまま蓋をしてミキサーにかけると、容器内の空気が膨張して、蓋が飛んで中身が破裂する恐れがあります。そのため、適度に冷ましてから調理しなくてはなりません。

最近のミキサーには耐熱ガラスを使用し、熱々の食材のまま作業が可能なものもあります。冷ますのが手間な場合は、耐熱ガラス使用かどうかをチェックすると良いでしょう。

収納スペースが必要なので置き場所は要検討

ハンドブレンダーは、収納スペースをあまりとらずに済みますが、ミキサーは本体やボトルなど大きなパーツがあるため、収納スペースを必要とします。

最近では飾ってもおしゃれなタイプや小型のものなど種類は豊富なので、ご家庭の雰囲気に併せてインテリア感覚で選ぶのがおすすめです。

離乳食でのミキサーの使い方&簡単レシピ

ミキサーはペースト状にすることが得意な調理器具なので、特に初期の赤ちゃんのお口にぴったりな固さに仕上げる際には大活躍します。また、食材を丸ごと粉砕するという利点を活かして栄養価の高い離乳食づくりも可能です。
ミキサーを離乳食作りでどのように活用するか、レシピを交えてご紹介します。

葉物野菜のペーストづくりが簡単

離乳食でミキサーが最も活躍するのが野菜のペースト作りです。

特にほうれん草、小松菜、キャベツ、白菜といった葉物野菜は繊維質で、すり鉢ではすりつぶしにくく、作った後に器具を洗うのも大変です。

ミキサーを使えば簡単にペーストができて、調理後のお手入れも楽ちんです。野菜のペーストは、離乳食初期はもちろん、中期以降も様々なレシピに使えるので、冷凍で常備しておきましょう。

小松菜ペースト

小松菜のペースト

材料

  • 小松菜の葉先 1袋分(70g)
  • お湯 小松菜の半分(35cc)程度
  1. ラップに包まれたカット済みの小松菜

    小松菜は良く洗い1㎝程度の長さに切り、ラップに包んで電子レンジ600wで1分加熱します。

  2. ミキサーの中に入れられた小松菜

    小松菜とお湯を入れてミキサーにかけます。水分が足らず回転しにくい場合はお湯を足します。

  3. フリーザーバッグに詰められた小松菜ペースト

    出来上がったものはジッパー付きの保存袋に平らになるように入れ、冷凍庫に入れ、固まったら使用する分だけ割って使うと便利です。製氷器や小分けにする離乳食容器で冷凍保存するという方法もあります

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離乳食初期のおかゆ作りで失敗なし

10倍がゆ

生後5ヶ月、6ヶ月で離乳食を始めるときは、まずは10倍がゆを赤ちゃんに食べさせます。

10倍粥は加熱処理だけではつぶつぶが残ってしまうため、赤ちゃんが飲み込みやすくなるように裏ごしやすりつぶすといった処理をしなければなりません。

ミキサーを使えば簡単にトロトロのなめらかな状態にできるので、初めてお粥作りにチャレンジするママでも失敗することはありません。

10倍粥の作り方

  • ごはん 大さじ1
  • お湯 大さじ4

 

ごはんとお湯を入れてミキサーにかけます。
出来上がったものは製氷機などで小分けにして冷凍保存し、1週間以内に食べきるようにしましょう。

10倍粥は、お米に対して10倍の水で炊き上げますが、ご飯1に対しては水4~5の分量で作ることが可能です。

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芋類・根菜類も裏ごしいらず

さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ、にんじんといった芋や根菜類は初期から与えることができ、甘味も強いので赤ちゃんが好みやすい食材ですが、裏ごしが面倒です。

裏ごしの代わりに水分を加えながらミキサーで処理すると、簡単に滑らかなペーストを作れるため、離乳食のレパートリーが広がります。

さつまいものペースト

さつまいものペースト

材料

  • さつまいも 1/3本(70g)
  • お湯 さつまいもの半分(35cc)程度
  1. ラップのうえにある崩れたさつまいも

    さつまいもは皮をむいて水に5分浸してあくを抜き、水気を切ってラップに包んで電子レンジ600Wで2分程度加熱します(ラップの上から指でつぶせる柔らかさに仕上げます)

  2. ミキサーに入れられたさつまいも

    1とお湯をミキサーにかけます。

  3. フリーザーパックの中にある砕かれた冷凍済みさつまいもペースト

    出来上がったものは小松菜のペーストと同様にジッパー付きの保存袋に平らになるように入れ、冷凍庫に入れ、固まったら使用する分だけ割って使うと便利です。

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栄養たっぷりなポタージュも作れる

白菜の軸やブロッコリーの芯など、繊維質が多く、下ごしらえが大変な食材からも、ミキサーを使えば野菜を丸ごと使った栄養たっぷりのポタージュが作れます。

ポタージュは離乳食としてはもちろん、味付けをすれば大人用の汁物としても献立に加えられます。

滑らかに仕上がりますが、繊維質が多い部分を使うポタージュは、赤ちゃんには負担となってしまう恐れがあるため、茎などを使う場合は、中期以降から与えるようにしましょう。

白菜のポタージュ

白菜のポタージュ

材料

〈大人2人+赤ちゃん〉

  • 白菜1/4カット
  • 昆布だし1/4カップ(50cc)
  • 塩 小さじ1/2/
  • 黒こしょう 適量

白菜1/4カットと小スプーンの塩とカップに入った昆布だし

  1. まな板の上でカットされた白菜

    白菜はざく切りにします。

  2. お湯のはった鍋で茹でられた白菜

    鍋に白菜、昆布だしと塩を入れて蓋をし、20分弱火で蒸し煮します。焦げ付かないように気を付けます。

  3. ミキサーの中でピューレ状にされた白菜

    2の粗熱をとり、ミキサーでピューレ状にします。ここで離乳食は完成です。

  4. 皿に盛りつけられた大人用の白菜ポタージュと離乳食用の白菜ポタージュ

    大人用は黒こしょうで調味して完成です。

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赤ちゃんが飲み込みにくそうな場合にも対応可能

せっかく作った離乳食でも、繊維質やつぶつぶが残ってしまっていたり、赤ちゃんの食べる意欲がいまひとつなときには、食べる前に嫌がったり、口に入れても上手に飲み込んでくれないことがあります。

そんなときにも、ミキサーなら、熱湯や調乳済みミルクを使って飲み込みやすい状態に調理しなおすことが可能です。

付属ミルやカッターがあれば、「ふりかけ」も作れる

ミル機能や波型カッターが付属しているミキサーであれば、手作りのふりかけを作ることもできます。小魚やあおのりなど、不足しがちなカルシウムや鉄分を補える食材を使って、手作りふりかけを作り常備しておくと便利です。添加物の心配がないので、離乳食後期以降、幼児食にもぜひ使いたい1品です。

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離乳食に使いやすいミキサーの選び方

ネットや家電量販店に行くと、様々なミキサーが販売されています。離乳食作りで使うミキサーとしてどのようなものが良いのか、選ぶポイントを解説します。

ポイント1:小型

離乳食には容量500ml前後のもので十分です。小型である方が収納スペースも少なくて済みます。離乳食1回分は食べる量が増える後期でも大さじ3杯(45ml)あれば十分なので、小型のミキサーでも十分な量のストックを作れます。

また、離乳食だけでなくママや幼児期になってからのスムージー・ジュース作りの際も飲み切りサイズで作れる方が便利です。最近では、ボトル部分に専用保存用の蓋が付属されており、調理後にそのまま保存容器や飲用カップとして使えるタイプもあります。

ポイント2:ボトルはガラス製か食洗器対応

離乳食は衛生管理の徹底が不可欠です。使用後は熱湯消毒ができるガラス製か、食洗器をお持ちの方であれば食洗器対応で洗えるものを選ぶと、使用後の片付けが楽になります。

ポイント3:安全機能がある

ミキサーには必ず刃がついているので危険な調理器具です。スイッチを押すとすぐに動いてしまわないように、蓋や本体とボトルがきちんとセットされていないと動作しないといった安全機能が付いているものを選びましょう。

ポイント4:ワット数や消音性にも注目

消費電力量を意味するワット数によって粉砕するパワーに差が生じるので、より滑らかに仕上げたい場合はワット数の高いものを選ぶようにしましょう。

ただし、ワット数が高くなると音が大きくなるというデメリットもあります。消音性に優れた製品もありますし、小型ミキサーであればワット数は200Wあれば十分なパワーを発揮するので目安にしてください。