赤ちゃんが寝ながら泣くとき
赤ちゃんが寝ながら泣く…寝言泣きの対処法・夜泣きとの違い
赤ちゃんが夜な夜な寝ながら泣く…それは夜泣きではなく赤ちゃんの寝言泣きかもしれません。寝言泣きはを見ている状態、目が覚めて泣いている夜泣きとは区別され原因も対処法も違います。寝言泣きと夜泣きとの違いや赤ちゃんが寝ながら泣くとき、眠りを妨げずに対処する方法をご紹介。
夜泣きじゃないかも!赤ちゃんが寝ながら泣くのは夢を見ている?
赤ちゃんが寝ながら泣く光景を見たことはありませんか?夜泣きと思って泣いている赤ちゃんのそばにかけよってみると、目はつぶられたままで、意識は覚醒していない様子。「寝ぼけたのかしら?」と不思議になりますが、実はこれ「寝言」泣き という泣き方の可能性があります。
毎晩繰り広げられる赤ちゃんの夜泣きや一度覚醒したあとの寝ぐずりに悩んでいる親御さんもいると思いますが、もしかしたら夜泣きとは違う寝言泣きかもしれませんので、「泣いた!あやさなきゃ!」と即行動に移すまえに一度赤ちゃんの様子を観察してみることが大切です。赤ちゃんの夜間の泣き声にに悩んでいる親御さんは、寝言泣きの可能性を探ってみましょう。
赤ちゃんの「夜泣き」とは違う「寝言泣き」ってなに?!
1ヶ月未満の赤ちゃんが夜に泣きだすと、すぐに「夜泣きだ!」と思ってあやしてしまいそうになりますが、しかし、赤ちゃんが夜に泣いてもそれは夜泣きではなく寝言泣きの可能性もあり得ます。
赤ちゃんの寝言泣きと言われても、まだまだ言葉も習得していない赤ちゃんですから、「寝言泣きってなに?」「赤ちゃんは寝言言わないでしょ!」と思ってしまいますよね。
ここからは赤ちゃんの夜泣きと寝言泣きの違いを見ていきましょう。
「夜泣き」と「寝言泣き」の違い
夜泣きとは、赤ちゃんがなにかを訴えている泣き方
赤ちゃんが夜に泣く理由、それは何かを訴えているから。まだ喋れなくて上手に感情を伝えられない赤ちゃんにとって、泣くことは唯一できるコミュニケーション。普段からお腹が空いたりママやパパを呼ぶときにも大きな声で泣いて、訴えたいことを訴えているのです。
夜泣きも同じで、ふと目を覚ましたときの暗闇を不安に感じたり、眠たいのにねられないといった不快感を泣いて訴えていることも。まだうまく眠られない赤ちゃんがパパママの手を借りて再び寝るために泣いていると考えられます。
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寝言泣きとは、赤ちゃんに「伝えたいこと」がない泣き方
夜泣きとは少し意味合いが違う寝言泣き。大人と同じように、赤ちゃんも寝ているときに寝言を言うことがあり、この場合は夜泣きとは違うもの。なにか訴えたいことがある訳ではなく、単に寝ぼけていたり、睡眠中に脳が興奮して声が出ているだけです。
もちろんまだ言葉を話せない赤ちゃんは、寝言を言う代わりに泣いているので夜泣きとの区別をつけるのが若干難しいものでもあります。
寝ながら笑う?
赤ちゃんの寝言は泣く代わりに笑うときもあります。これなら「楽しい夢を見ているのかな?」と親御さんもホッと一安心。
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大人も子供も同じ!赤ちゃんが「寝言泣き」をする原因
大人が寝言を言う理由―――それは夢を見ていたり、寝ているのに体が緊張していたり、その日のコンディションやその人の性格によっても違います。
そして、もちろん赤ちゃんが寝言泣きをする際にもそれなりの理由が隠されていますが、大人の寝言とは少し違う赤ちゃんの寝言泣き、その起こる原因がこちら!
睡眠中に今日一日の出来事を思い出している
赤ちゃんも寝ているときに、今日あったことを思い出し脳内で記憶の整理をします。「ママに褒められたこと」「パパが遊んでくれたこと」「親戚のおじさんに会って大泣きしてしまったこと」などなど。1歳未満の赤ちゃんには毎日のように新しい発見がある刺激的な日々を送っているのです。
ストレスを感じて興奮している
赤ちゃんが寝言泣きをするときには、何らかのストレスを感じていると言われています。その日、ぐずったり思うように遊べなくて泣いてしまったり…その日にあった記憶を思い出すことが、寝言泣きに繋がります。
赤ちゃんもレム睡眠時が要注意?「寝言泣き」を見分ける特徴
赤ちゃんの夜泣きと寝言泣きは、泣いている理由が違えど「どっちなの?」と判断するのは難しい!
夜寝ていた赤ちゃんが泣きだしたときには、どのようなポイントをチェックすれば夜泣きと寝言泣きの違いを見つけられるのでしょうか?
泣く時間の間隔をチェック
夜泣きと寝言泣きの違いを判断するためには、泣きだす時間の間隔に注目!
人は寝ている際に、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を90分~120分間隔で繰り返していて、浅い眠りであるレム睡眠のときに夢を見たり寝言を言ったりします。
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1時間おきに泣く
浅い眠りと深い眠りを繰り返すことは1歳未満の赤ちゃんにも当てはまりますが、睡眠の安定しない赤ちゃんは大人よりもレム睡眠の時間が短く、また繰り返しの感覚も短く40~60分間隔で訪れます。
一概には言えませんが夜泣きも寝言泣きも眠りの浅い時間帯に起こるとされ、理由のある夜泣きの場合は一時的でも原因を満たすことで落ち着き、またしっかりと寝てくれます。
ですが、赤ちゃんが1時間おきにヘロヘロと泣くようなら、寝言泣きの可能性は高くなります。
手足をバタバタさせる
寝言泣きをしている赤ちゃんは、手足をバタバタと動かす特徴があります。泣いていても手足を一生懸命に動かしているのであれば、夢を見ているのかもしれません。
大抵は2~3分でおさまる
夜泣きは赤ちゃんの欲求が満たされるまで、または赤ちゃんが泣き疲れるまでは泣きやみませんが、寝言泣きの場合は大抵2~3分でおさまります。赤ちゃんが泣きだしたかと思ったら、またスヤスヤと寝ているときには寝言泣きをしていたことになりますね!
赤ちゃんの「寝言泣き」が発生!ママがとっさにできること
夜中に赤ちゃんが泣きだしたときには、「夜泣きだ!」と判断せずに寝言泣きの可能性も考えた上で、以下のようなことを試してみてください。
何もせずにしばらく静かに見守る
寝言泣きである場合には2~3分で泣き止んで再び寝てくれるので、抱っこしたりあやすことはせずにしばらく様子を見てみましょう。
寝言泣きの特徴をチェック
静かに赤ちゃんの様子を見ながら、寝言泣きの特徴である手足の動きや赤ちゃんの泣き方・泣く時間などをチェック。
背中やお腹をトントンしてあげる
夜泣きと寝言なきの判断がつきにくい場合には、お腹や背中を優しくトントンとしてあげましょう。起こさない程度の力加減でそっと手を添えるイメージで!
- 赤ちゃんの睡眠は眠りが浅いレム睡眠の時間が多いため寝ぐずりや夜泣きを引き起こす原因の1つになります。赤ちゃんが夜も快適に過ごすためのお昼寝時間の目安など理想的な睡眠環境を作るための方法です。
ちょっと待った!「寝言泣き」のときにママがしてはNGな行動
夜泣きにはOKでも寝言泣きにはNGとなる対処法もあります。しかし、それは寝ていた赤ちゃんが泣きだしたら、ついやってしまいがちな行動は以下の2つ。
●声をかけて起こす
●抱きあげてあやす
これらは、寝言泣きであった場合には赤ちゃんを起こしてしまう行動。
睡眠障害になったり夜泣きの原因になったりするので要注意です。寝言泣きの可能性がある場合には、静かに見守ってあげる姿勢でいることを忘れずに。
「寝言泣き」が止められない赤ちゃん、ママが知っておきたい対処法
毎日のように赤ちゃんが寝言泣きをする場合、毎晩お世話をする親御さんは「コレをすればすぐに寝てくれる!」という対処法を身に着けておきたいもの。
赤ちゃんに安心感を与えて安眠を促す
何らかのストレスを感じていたり夢を見ている赤ちゃんには、起こさずに安心感を与えてあげるのが先決。一番簡単なのは手を優しく握ってあげたり頭を撫でてあげましょう。手足を激しく動かしている赤ちゃんは、全身でストレスを感じている場合があるので、タオルや毛布の上からそっと抱きしめてあげると落ち着きます。
ママの声を聞かせてあげて安心させる
ノンレム睡眠の時間帯が長い赤ちゃんは寝ているときにも外の声が聞こえています。
眠りの浅いときに聞き慣れているママやパパの声を聞くことで、緊張をしていても安心を取り戻せます。いつもかけているような言葉をささやいてあげたり、小声でいつも歌っている子守歌や赤ちゃんが好きな歌を歌ってあげましょう。
激しく泣いているときには
夜泣きと同じくらい激しく泣いている寝言泣きの場合、やはりそのまま静かに見守るのは心持たなく感じてしまいますよね?!そんなときには抱っこしてあげたりおっぱいをあげると落ち着いてくれます。
赤ちゃんも寝言とは言えど泣くことで多少疲れてしまうため、激しく泣くことが多い場合には抱っこしてあげていると日に日に安心感を覚えていきます。
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「夜泣き」も「寝言泣き」も忍耐を持って気長に向き合おう!
赤ちゃんが夜泣きをする1歳未満の子育て期間は、親御さんにとっても体力と気力勝負なハードな時期。夜泣きであっても寝言泣きであっても、かなりの忍耐が必要です。赤ちゃんが成長するとこんな夜泣きもなくなるので、それまでは赤ちゃんの「泣く」というコミュニケーションと気長に付き合っていきましょう!