夜泣きの原因を月例別で知りたい!

夜泣きの原因!月齢別で見る赤ちゃんの夜泣きを解説!

ママを悩ます赤ちゃんの夜泣きの原因は月齢によってどう違うのでしょうか?新生児から12ヶ月の赤ちゃんの成長により夜泣きの原因は違うのか?それぞれの月齢で夜泣きの原因にはどんなものがあるのかなど、赤ちゃんの脳の発達や生活リズムの観点からなぜ泣くの?その理由に迫ります。

夜泣きの原因!月齢別で見る赤ちゃんの夜泣きを解説!

赤ちゃんの成長で違う「夜泣きの原因」

夜泣きの原因がわかれば、終わりが見えない赤ちゃんの夜の儀式のようになっている夜泣きにも、少しだけ気持ちを楽にして対応していくことができます。

赤ちゃんの夜泣きは長く続くものではない…とはいえ、連日の泣きやまない夜泣きの対応には、「こっちまで泣きたい(泣)」という思いに駆られてしまいます。

ひとくちに夜泣きとはいうものの、月齢によって夜泣きの原因は違うものです。赤ちゃんは、たった一年の間に驚くほどの成長を果たすため、体と心の成長とともに夜泣きの原因も変化していくのです。

そういった月齢ごとの夜泣きの原因を理解することで、具体的な対策や改善のヒントを見つけやすくなるはず!今回は、赤ちゃんの夜泣きの原因について、月齢ごとに詳しく見ていきましょう!

新生児期から生後1ヶ月頃の夜泣き原因

大きく口を開けあくびをする赤ちゃん

新生児期から生後一ヶ月頃の「夜泣き」とその原因ですが、生まれたばかりで昼夜の感覚がない新生児期の夜泣きは、正確には「夜泣き」とは言えません。生後1ヶ月頃までの赤ちゃんが、夜に泣く理由はいくつかあります。ひとつずつ見ていきましょう。

体内リズムが全くない新生児~1ヶ月は夜泣きに非ず!

人間が一日を送るには毎朝同じ時間に起きること大切です。朝同じ時間に意識的に起床することで体内時計がリセットされ、夜寝て朝起きる一日の生活リズムが整うのですが、赤ちゃんには時間の感覚はなく、「昼間だから泣いても大丈夫、夜だから泣いてはいけない」という区別がありません。

昼夜のないお腹の中から出てきたばかりの生まれたての赤ちゃんは、産まれ落ちて即太陽のリズムに合わせられるわけがなく、これからゆっくりと時間をかけて「朝」「夜」を覚えていこうという段階なのです。

赤ちゃんが泣くのは「不安」や「不快」だから

眠れずどこか遠くを見つめる赤ちゃん

赤ちゃんにとって生まれてから経験することは、何もかもが初めてのことばかりで、ママ以外の全てが不安であり刺激です。

例えば

  • 「全てが見たこともないものだらけの火星あたりに、突然ワープした感覚」
  • 「コミュニケーションが取れず自分の意志を伝える術がない火星人が近寄ってきて怖い」
  • 「唯一の頼りは自分を火星に連れてきた昔からの知り合いの優しい火星人(←お母さん)」

…といった感覚でしょう。これは不安で当たり前です。一日の長さも違いますし、これでは泣くしかないのです。

お腹がすいた

夜遅くまでおもちゃで遊ぶ赤ちゃん

初めてのお誕生日を迎えるまでに、赤ちゃんは目覚ましい成長を遂げますが、コミュニケーションの方法を知らない産まれて間もない赤ちゃんにとって、最も重要なのは「生命維持」です。

生まれて間もない新生児期から生後1ヶ月頃までの赤ちゃんは、まだまだ上手におっぱいも飲めないときで、生まれながらに備わった「吸啜反射」でおっぱいまではたどり着いても、筋力も体力もまだ備わってなく、一度にたくさんのおっぱいを飲めません。

そのため昼夜を問わず2、3時間ごとに授乳が必要となり、飲んで寝ただと思ったらすぐにお腹が空いて、泣いて起きる、飲んで寝るの繰り返しです。

まだまだ弱い存在の赤ちゃんは、生命維持のため、「お腹がすいた」感覚を赤ちゃんは「不快感」として感じ、唯一の頼りのお母さんに泣くことで伝えようとしているのです。生後4ヶ月以降になると、一度に飲めるおっぱいやミルク量も安定してきます。

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おむつが不快

寝付けずに不機嫌になる赤ちゃん

赤ちゃんが感じる不快感は出生後、日を重ねるごとに多岐にわたっていきます。母乳を飲むことで排泄も促されるため、オムツが濡れた不快感を訴えていることもあります。

赤ちゃんは膀胱が小さく、おしっこがたまる量も少量なので、大人よりもおしっこの回数が多いのです。とくに、眠っている間におむつが濡れる不快感は、起きているときよりも何倍も増すといわれています。

おむつが不快、不安で怖い…、全て昼夜に関係なく「泣く」という手段で伝えるため、お母さんは対応が大変ですが、日々の成長の証でもあるのです。

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産まれたては基本的に睡眠が浅い

眠い中ママにはいはいで近づく赤ちゃん

新生児はレム睡眠ノンレム睡眠の周期が短く、またレム睡眠の率も睡眠の約3分の2と多いため、眠りが浅いことが多いと言われています。

人間は眠っているとき、眠りが浅いときに不快感が増しやすいといわれていることを考えると、眠りが浅い時間帯が多いために、おむつのむれ空腹感に気づきやすい「体質」であるといえます。

モロー反射でびっくりした!

赤ちゃんには、生まれながらに備わっている原始反射がいくつかあります。原始反射は、弱い存在の赤ちゃんが外の世界で生きていくために必要なものです。なかには、長い歴史の中で人が生き残るために必要だった反応もあり、これらの反射の多くが成長過程で消失していきます。

赤ちゃんの原始反射の大御所「モロー反射」もそのひとつで、大きな音や大きな音や光に驚くと同時に手足を出して抱きつくしぐさを見せる反射です。寝ている間にも起こり、赤ちゃんは大きな音よりも、むしろモロー反射による自分の動きに驚いて泣いてしまうのです。

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生後2ヶ月から3ヶ月頃の夜泣きの原因

眠る赤ちゃんを抱っこするパパ

生後2ヶ月になってやっと、赤ちゃんは「昼間は明るい、夜は暗い」といった昼夜の認識を持ち始め、このころから外気に触れる機会も多くなってきます。天気が良い日にはベビーカーでお散歩に行けますし、少しずつお出かけの範囲が広がり、出かける楽しみも増えていく時期です。

おひさまの光をたっぷり浴びられるお出かけは、赤ちゃんのストレス改善にもなるので好ましいのですが、一方で赤ちゃんは目もだんだんとはっきりと見えてきており、驚いてしてしまうことも多々あるのでしょう。

首がしっかりと据わるまでもう少しの生後2~3ヶ月の時期ならではの「夜泣きの原因」とは、どのようなものでしょうか。

生活リズムはまだ完璧じゃない

赤ちゃんと兄弟のように育ったチワワ

昼と夜の区別がつくようになると、朝は起きて夜は寝るという一日のリズムにも徐々に適応していきますが、生後2ヶ月から3ヶ月頃は、まだまだ正常に体内時計が機能しているとは言えないため、、夜中に起きてしまう「失敗」も多いのです。

ママは、仕方がないとおおらかに構えましょう。このころはママの疲れも溜まってくるころなので、できるだけ、赤ちゃんと同じリズムで休んでください。

目と耳の発達がめざましい時期

生後間もない赤ちゃんはほとんど目が見えていませんが、生後2ヶ月から3ヶ月頃になると視点も定まり、新生児期と比べ物にならないほど視覚が発達してきます。だからこそ、刺激を受けるのも多い時期です。日中にあまり驚くようなことがあると、夜間に思い出して泣いてしまうことも出てきます。

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聴覚についても、耳はすでに胎児の頃から聞こえているものの、「聞きなれた音」「いつもと違う音」の認識が徐々に増えていきます。また、大人にも苦手な音があるように、赤ちゃんにも苦手な音があります。特に電化製品のモーター音などは赤ちゃんの耳にとって耳障りといえる音だといえます。

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夜の暗闇が不安になり泣き出すことも

ママが近づくと目を覚ます赤ちゃん

夜の真っ暗な部屋に不安を感じる赤ちゃんもいます。目が見えるようになったからこそ、暗闇が怖いと感じているのかもしれません。ですが、夜泣きに負けて電気をつけると生活リズムをつけられませんので、なんとか「夜は暗い、しかたない」と知ってもらいましょう。

夜泣きじゃないけれど…「黄昏泣き(コリック)」がみられる時期

生後2~3ヶ月頃になると、夕方ぐずぐずと泣き始める赤ちゃんも出てきます。おむつでもないし、抱っこどころかおっぱいやミルクでも止まらないぐずぐず泣きは「コリック」かもしれません。

ときには激しく泣く赤ちゃんもいますが、大体決まった時間で泣き止むようであれば、やはりコリックと呼ばれる黄昏泣きの可能性があります。

原因不明のぐずぐず泣きには、つい「病気かな?」とすら思ってしまいますが、コリックは、いくつか「これが原因じゃない?」と予想される説はあるものの、はっきりした原因解明には至っていません。

  • ミルク量を飲めるようになった半面、消化器官はまだ安定しておらずガスがたまりやすい
  • 一日のリズムが整い始め、夕方になると倦怠感が出てくる
  • 夕方はママが忙しくイライラしているから

コリックは赤ちゃんの発達とともに自然と消えていく一時的なものなので、普段の赤ちゃんが元気そうならそれほど心配する必要はありません。

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体温調整がうまくできないことが安眠を妨げる

保育士に抱かれる少し人見知りの赤ちゃん

赤ちゃんの未熟な機能はたくさんありますが、体温の調整もそのひとつです。とくに、夏場は室温の急激にな変化についていけずに、のぼせてしまうこともあります。身体に熱がこもり、快適な睡眠を妨げられてしまうことが、夜泣きの原因のひとつになっているとも考えられます。

寒い時期には、温かさを保ってあげるために衣類や掛布団を足しますが、やはりのぼせには若干注意が必要です。基本的に赤ちゃんは大人よりも暑がりなのです。

赤ちゃんが眠ったあと、足の裏を触ってみて体温が上がりすぎていないかをチェックしてあげましょう。

生後3ヶ月から5ヶ月頃の夜泣きの原因

寄り添い眠る仲良し兄弟

生後3ヶ月頃に赤ちゃんの首がすわり始め、生後4ヶ月頃には首すわりが完成します。首が据わると赤ちゃんを連れた行動範囲もぐっと増え、外出する機会もどんどん増えていきます。お散歩や外出は赤ちゃんにも、お母さんのストレス解消のためにも良い気分転換になります。

赤ちゃんにとってはお出かけ先での見るもの触るものすべてがはじめてであることも多く、驚きや感動は脳に良い刺激となる半面、知らぬ間に夜泣きの原因となる刺激を受けていることも少なくはありません。

自我が芽生えることで感情も発達!人見知りが始まります

夜泣きが激しい年ごろの赤ちゃん

生後3ヶ月を過ぎたころの視力は焦点が合い、しっかりと自分の目で見られるようにまで発達しています。いつも一緒にいるお母さんやお父さんの顔ももうすでにちゃんと見れていて、「特別な人・大好きな人」と認識できるようになるのです。

その半面で人見知りが起こり、慣れない人に抱っこされると、急に不安になって泣き出してしまう赤ちゃんもいます。時と場合によっては困ってしまうこともありますが、赤ちゃんに特別な存在だと認識してもらえることは、やっぱり嬉しいことです。また、このような自我の芽生えと感情の発達は、脳や心もしっかりと成長を続けている証です。

感情の発達途中にある赤ちゃんにとって、人見知りにより感じた不安が眠っている間に思い出され、結果夜泣きを引き起こしているとしても、無理もないことでしょう。

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外出が増えるに伴い何気ない発見に驚く日々

初めての噴水に大興奮の赤ちゃん

大人でも初めて見るもの聞くもの触るものに驚いたりすることはいまだにあるでしょう。人生経験数ヶ月の赤ちゃんにとっては、まさに毎日が驚きの連続です。驚きや感動は脳に良い刺激となりますが、あまりに過剰な驚きや興奮は、ときとして快眠を妨げる原因になります。

首が据わった後はベビーカーでのお出かけも増えますし、縦抱きにより視野も広がり、赤ちゃんの触れる世界はぐんと大きくなります。昼間の刺激を受けての夜泣きは、脳が成長し記憶力が発達している成長の証ともいえるのです。

生後6ヶ月から8ヶ月頃の夜泣きの原因

ボールプールで溺れる赤ちゃん

一般的には、6ヶ月ころから夜泣きには悩まされることが多いと言われています。生後6~8ヶ月頃の赤ちゃんは、徐々に腰が据わりはじめ、寝返りやお座り、ハイハイなど一気に目覚ましい身体機能の成長を遂げます。同時に全身を使った遊びが出来るようにもなり、赤ちゃんの興味はもっと広がっていきます。

まだまだ初めて体験することも多い時期なので、楽しさの半面で興奮しすぎてしまうことも多く、思いがけずに夜泣きの原因を作っていることもあるでしょう。このころの夜泣きは何が原因なのか、詳しく見ていきましょう。

乳歯が生え始める生後6ヶ月頃に起こる「歯ぐずり」

ママを見つめる歯の生え始めた赤ちゃん

赤ちゃんの乳歯は、平均で6ヶ月頃から生え始めていきますが、これが「夜泣きは6ヶ月頃から始まる」といわれているのとも少し関係があるようです。

乳歯の生え始めは、「歯茎がむず痒い」など赤ちゃんにはちょっと不快である模様。生後6ヶ月以降ともなると、新生児期と比べるとまとまって寝る時間も増えていきますが、睡眠リズムの安定にはもう一息です。夜中でも、眠りが浅いタイミングに歯がむずがゆいと、もちろん夜泣きの原因になり得ます。

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脳の発達が一時的な夜泣きの原因を生む!?

お風呂に飽きて抱っこをせがむ赤ちゃん

生後6ヶ月から8月頃の赤ちゃんは、脳の発達が目覚ましく、記憶力もめきめきと発達していきます。脳の発達に伴い、それまでとは違った「脳の発達過程にあるが故の夜泣きをする」ことも増えていくのです。

夢を見るようになる

昼間、全身を使った遊びをしたり、いつもと違うお散歩コースを歩いたり、楽しみもたくさん増えていく時期ですが、夢を見たり、昼間の興奮を思い出してしまうことが増えていきます。

俗にいう「疳の虫」「虫が起こる」状態ですが、昼間に興奮しすぎて夜泣きをしてしまう赤ちゃんも少なくありません。

人見知りが多くなる時期

赤ちゃんによっては、激しい人見知り継続している時期でもあります。特に、普段あまり会う機会のない人に会った夜などは、夜泣きをしてしまう傾向にあります。

しかし、人見知りも脳がちゃんと発達している成長の証です。赤ちゃんによってはもう少しだけ続くこともありますが、ゆったり構えて見守ってあげましょう。

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離乳食がはじまる

離乳食が始まった赤ちゃん

生後6ヶ月頃から、離乳食を開始していきますが、これも赤ちゃんにとっては大きな変化です。赤ちゃんがこれから成長していくにあたり、離乳はとても大切なステップですが、離乳食を始めた頃から夜泣きが多くなったと感じるお母さんも少なくありません。

消化に時間がかかり、お腹の調子も安定しない

離乳食を始めたばかりのころは、母乳やミルクのみのときに比べてお腹の調子が安定しない子も多いものです。離乳食は赤ちゃんの様子を見ながらゆっくりと進めていきますが、ただでさえ食べ物を消化する「消化酵素」の働きが未発達な赤ちゃんの中には、お腹が張ったり便秘気味になったり、逆にうんちがゆるくなってしまう子もいます。

離乳もある程度進んでうんちのリズムも安定してくると、徐々にお腹の調子も安定していきますが、お腹の不調が夜泣きの原因となることがあります。

生後9ヶ月から10ヶ月頃の夜泣きの原因

夜に突然起きてはいはいを始めた赤ちゃん

ハイハイが上手になり全身運動が活発になるとともに、脳もどんどん活発になります。出来ることが増えてたり、いやいやを覚えてみたり、赤ちゃんの世界はたくさんの興味で埋め尽くされていきます。生後9ヶ月頃の夜泣きの原因とはどのようなものでしょうか。

後追いを始める赤ちゃんも

生後9ヶ月ごろになると、いつも一緒にいるお母さんが洗濯や掃除の家事やトイレなどで少し離れるのだけでも、「お母さんどこに行ったのかな」という不安や興味から後追いをしてくるようになります。後追いは同年代のお友達などたくさんの人と関わる機会を持ったり、もっともっと赤ちゃんの世界が広がるにつれ、だんだんと消えていく一時的な現象です。

ちょっとした不安を感じてもすぐに安心できればよいのですが、「後追いしたけどママを見つけられなかった」などの大きな不安につながると夜泣きの原因となります。ママはまだまだ休む暇もありませんが、後追いして来たらなるべくしっかり抱きかかえ、安心させてあげましょう。

睡眠リズムをしっかり安定させましょう

パパの頭をなでなでする優しい赤ちゃん

生後9ヶ月ころには大半の赤ちゃんが夜間はまとめて寝られるようにはなります。離乳も進み、母乳育児でも夜間断乳に成功している子も多いのではないでしょうか。夜間断乳は夜泣き軽減のカギでもあります。

ですが、腰も据わって同年代の子とも遊べるようになる時期なので、楽しいこともいっぱいです。その結果、疳の虫が起きてしまう可能性があります。

たまたま疳の虫がおこったとき、夜間断乳開始したばかりで夜中におきてしまうとき…体力がついてきた赤ちゃんなので夜泣きパワーも炸裂しますが、どんなに泣いても電気はつけないようにしましょう。
ここまで来れば、睡眠リズムの確保まで目前です。ママがつらいときは、パパやおばあちゃんに頼って乗り切りましょう。

生後11ヶ月から12ヶ月頃の夜泣きの原因

寝起きが悪く外の風景を見つめる赤ちゃん

1歳間近になると、早い赤ちゃんでは伝い歩きや言葉らしき単語を話し始めるなど、お母さんにとって育児のやりがいを実感できる機会が増えてくる時期です。その半面、夜泣きをする子はパワーを伴い、急に激しい号泣が始まってしまうこともあります。

感情の発達につれて自己主張は立派なものに

離乳食が進み、授乳との併用もだいぶ進んできたこの時期、赤ちゃんの感情はより発達し、自己主張やいやいやが始まることもあります。

それまで食べていた食べ物を「これ食べたくない」と吐き出してしまったり、それまで遊んでいたお気に入りのおもちゃを「これつまんない」と投げてしまったり、早い子ではイヤイヤ期の到来を思わせるしぐさを見せることも。

とは言っても、まだ言葉で自分の意思を伝えることのできない赤ちゃんにとって、お母さんに「これがいい、こうしたい」と伝えるのはとても難しいものです。自分の意志が伝わらないもどかしさが夜泣きにつながる赤ちゃんもいます。

お昼寝の時間帯、生活リズムの乱れに気を付けて!

歩行器遊びの最中に寝落ちする女の子

日中はたっぷり遊んで食べて、夜はぐっすり眠ってと、多くの赤ちゃんの一日の生活リズムが安定しているでしょう。体力がかなりついてきていますので、変な時間帯にお昼寝をしてしまうなど、リズムの乱れは夜間の睡眠の妨げとなってしまう可能性は十分にあります。

お昼寝の時間が長かった、遅かった、お風呂に入る時間が遅かった、飲み会帰りのパパに起こされたなど、ちょっとした生活リズムの乱れが夜泣きの原因となることもあります。1日の生活スケジュールが乱れないように、意識することが重要といえるでしょう。

添い乳はおわり!

お兄ちゃんが大好きで一緒に寝る赤ちゃん

断乳に向けて準備を進めているのなら、入眠前のおっぱいはそろそろおしまいにしましょう。まだ赤ちゃんの入眠に添い乳をしているのなら要注意です。実は、それが夜泣きの原因を生み出している可能性があります。というのは、赤ちゃんは母乳でしかリラックスする術を知らないからです。

赤ちゃんはそろそろ、母乳以外で「リラックスして眠る方法」を見つけるべきですが、、ママが添い乳をしている以上、うまくいきません。パパやおばあちゃんにも協力してもらいながら、入眠儀式と夜間のおっぱいをあきらめてもらいましょう。

水分補給が大切

母乳やミルク以外にも食べ物を口にすることも多くなる時期ですが、赤ちゃんは汗っかきで、知らず知らずのうちに水分が不足していることも少なくありません。

大人でも夜中に喉が渇くことがあるように、体が小さく体温の高い赤ちゃんも、眠っている間に喉が渇いて泣き出すこともあります。。寝汗をよくかく子は、水分補給をさせてあげてから寝かせてあげましょう。

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終わらぬ夜はありません!夜泣きの原因が分かれば対処もできる!

初めてのお誕生日を迎える日までに、驚くほど心も体も成長していく赤ちゃん。さらに、私たちもひとりひとりに個性があるように、赤ちゃんもまたそれぞれの個性を持っているため、「どの赤ちゃんにも効果テキメン!」といった夜泣きの改善方法はなくても、「なぜ泣いているか」といった理由がある程度でも特定できれば、対策も見えてくるものです。

ママを悩ます赤ちゃんの夜泣きですが、終わらぬ夜はありません。気持ちを楽に、夜泣きの原因を知って、対策や軽減を図りながら、今しかない赤ちゃんとの毎日を楽しんでください。