赤ちゃんのたっちはいつできる!?遅い・早いの見分け方
たっちは赤ちゃんが何かにつかまったり、自分自身の力だけて立つことです。
今まで、はいはいしかできなかった赤ちゃんが二本足で立つのは、赤ちゃんの成長を感じられる大きな出来事ですよね!赤ちゃんがはいはいし始めると、次はいつたっちをし始めるのかな?とたっちデビューをワクワクした気持ちで心待ちにしているパパやママも多いでしょう。
たっちの定義は?支えいらずで二本足で立っていられたら完成!
「今たっちのような仕草をした…!」と思う瞬間があったとしても、赤ちゃんはつかまり立ちをしながら少しずつ手を離し始めたり、しゃがんだ姿勢からスッと立ち上がる様子を見せたりすることもあるので、「今のってまさか…でも本当にたっちかな…?」とはっきりしないことも多いもの。
赤ちゃんは徐々に成長するため、なにごともその日から急にできるようになるわけではなく、日を追って少しずつたっちに近いポーズを見せはじめます。
二本足で立てるようになったら、立派にたっちができるようになった成長の証ですよ。
たっちのプロセス:「つかまり立ち」から「ひとり立ち」へ
基本的な赤ちゃんの成長プロセスは、はいはいの卒業が近くなってくるとつかまり立ちを始めます。一般的にはつかまり立ちから伝い歩き、そしてひとり立ちへと成長していきます。
つかまり立ちとひとり立ちは同じたっちと言っても大きな違いがあります。それは赤ちゃんのバランス感覚。つかまり立ちは手で支えながらたっちをするので特に手でバランスをとりながら、足も一緒に使っているような状態です。急に視線が高くなるため、ひとりでのたっちをこわがる赤ちゃんもいます。
つかまり立ちは、手の力を使いつつ脚で立てるようになった証
つかまり立ちは、赤ちゃんが座った状態から何かにつかまりながら立つようになることです。手の力がだいぶ強くなって、体重を自分の手で支えられるようになった成長の証です。
つかまり立ちをし始めると今までよりも視線が高くなるため、赤ちゃんの好奇心も倍増します。はいはいをしながら目的の場所へ行っていた(ハイハイをしない子もいます!)のが、つかまり立ちをしはじめると伝い歩きで移動できるようになります。
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ひとり立ち=たっち!つかまり立ちの手を思わず離したらたっち完成!?
ひとり立ちは何もつかまらずに自分自身だけで立つことで、これがいわゆる「たっち」。伝い歩きが上手になって下半身が安定してくると、立ったまま何かに夢中になっている赤ちゃんが不意につかまっていたものから手を離すことがあります。つかまり立ちをしているときにパパやママが声をかけると「抱っこして」の動作で手を伸ばしたことがきっかけになることも。最初は手を離すことを怖がる子もいますが、そんな偶然がつかまり立ちから手を離すタイミングにつながるでしょう。
最初は赤ちゃん自身もひとりで立っている状態にびっくりしてすぐにペシャンとしりもちをつきますが、きっかけがあればあとは赤ちゃんの意欲に合わせてどんどんひとり立ちに慣れるようになっていきます。
つかまり立ちからひとり立ちができるようになった赤ちゃんは、少し時期が経つと今度は何もつかまらずにエイっとしゃがんだ状態からたっちできるようになります。
これの繰り返しにより徐々に足の力だけで体のバランスを支える感覚や手足を別々に動かす力が発達していきます。そうするとあんよをし始めるのも目前でしょう!
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たっちデビューの平均時期は10か月以降
周りの赤ちゃんは平均的にいつたっちを始めたか気になりますよね。
たっちデビューを質問したアンケート調査結果によると、つかまり立ちは早ければ生後5ヶ月を過ぎた頃からやり始める赤ちゃんが見られます。最も多かったのは生後7ヶ月の赤ちゃん。
赤ちゃんがひとり立ちをする時期はかなりばらつきがありますが、生後8ヶ月から11ヶ月頃にできるようになる赤ちゃんが多く、最も多かったのは生後10ヶ月でした。
しかしたっちの発達はかなり個人差があるため、平均よりも遅かったり早かったりしても気にしすぎる必要はありません。
たっちが早くても、あんよが早いとは限らない!?
たっちをするのは早かったのに、なかなかあんよを始めない…と悩む方もいます。たっちのとあんよはセットで発達していると思いがちですが、実は2つの成長はセットでできるものではありません。
つかまり立ちが好きな赤ちゃんでも、立ったり座ったりする動作が好きな赤ちゃんはなかなか伝い歩きを始めない子もいます。逆になかなかたっちができなくても、好奇心が強く、歩くことに興味を持っている赤ちゃんは、つかまり立ちをし始めるとすぐに伝い歩きに発展することもあります。
たっちができるかどうかは「1歳健診」の項目の一つ
1歳健診では赤ちゃんの運動機能をチェックします。声かけに反応するか、言葉を理解しているかといった内容も調べますが、たっちも確認項目のひとつ。
つかまり立ちやひとり立ちができるか、できたら赤ちゃんの様子も確認します。しかし普段はできていても病院だとなかなかやってくれない赤ちゃんもいますよね。その場合は普段の様子を伝えればOKです。まだたっちができない赤ちゃんは、その旨を医師に伝えます。
【たっちが早い・遅い】たっちのお悩み&練習方法
平均よりも早かったり遅かったりするとパパやママは心配になるかもしれません。「赤ちゃんの成長スピードが早い・遅いのは自分の接し方が悪いせいかな」と自分を責めてしまう方もいますよね。しかし決してそんなことはありません!なぜ赤ちゃんのたっちが早い・遅いのか。疑問を解消しましょう。
そしてたっちが遅い赤ちゃんにできる練習方法はあるのでしょうか?合わせてご紹介します。
たっちのお悩み
「生後5ヶ月から6ヶ月の早い時期からつかまり立ちをし始めたけど赤ちゃんの体に負担がかかる!?」「生後10ヶ月を過ぎてもたっちをする気配がないけど、うちの子大丈夫!?」たっちの成長スピードにまつわる2大疑問にズバリお答えします!
生後5ヶ月から6ヶ月でつかまり立ちが始まった
生後5ヶ月頃につかまりだちをする赤ちゃんは、つかまり立ちをする赤ちゃんは成長が早い方だと言えるでしょう。周りのお子さんに比べてあまりに成長スピードが早いと、手や足に余計な負担がかかるのではと心配になるかもしれません。中には周りから「はいはいの時期が短いと赤ちゃんの発達によくない」と言われてしまうことも。
しかし、自分の力でつかまり立ちをしたなら、しっかりと手や足の力、足腰が成長している証拠です。赤ちゃんは毎日の遊びや運動を通して次の成長ステップに進む準備をしているのです。
昔ははいはいの時期が短いと「足腰が弱い子になる」、たっちが早いと「O脚になる」と言われることもありましたが、自分でたっちを始めたのはその準備ができたという証拠なのでたっちが早くても問題ありません。
生後10ヶ月を過ぎてもたっちをしない
子供自身が元来慎重な性格、たっちよりもはいはいが好き、体重が重めなど、赤ちゃんの性格や体格、運動能力の良し悪しなどたっちの発達スピードは様々な要素によって左右されます。赤ちゃんがなかなかたっちを始めなくても、それは「自分のペースで発達しているんだな」と思って赤ちゃんの成長を見守ってあげてください。一度たっちのコツを覚えてしまえば、赤ちゃんはぐんぐん上達してくれるでしょう。
しかし、たっち以前につかまり立ちをし始めない赤ちゃんの中には、赤ちゃん自身が原因なのではなく、赤ちゃんの周りにつかまりやすい高さの棚や机がない環境ことが原因になっていることもあります。そんなときは手のひらをしっかり開いてとべたりとつけることができる、赤ちゃんの腰程度の机や棚を用意してあげるといいでしょう。
たっちの練習はしてもいいの?
たっちの練習方法はあるのでしょうか?ほとんどの赤ちゃんは見守っていても自然にたっちができるようになるため、あまり早い時期から無理にたっちの練習をさせる必要はありません。逆に嫌がるのを無理に練習をさせてしまうと足腰や精神面に影響を及ぼしてしまうことも…。
たっちを始めるのが遅くて心配な場合は、赤ちゃんとのコミュニケーションの一環として、笑顔で楽しみながら行うようにしましょう。「たっちするって楽しいんだ!」と赤ちゃんにインプットするのも大切です。そのためにも赤ちゃんのご機嫌がいいときに行うようにしましょう。
注意点は赤ちゃんが嫌がったら続行せずに中断してあげることです。また、不安定ですから転倒によるケガも心配です。たっちの練習をしているときはパパやママは必ずそばで見守ってあげてください。
つかまり立ちの練習方法
まずはパパやママが赤ちゃんを抱っこしながらつかまり立ちの姿勢にしてあげ、赤ちゃんが1人で何かにつかまっている状態にします。
最初は自分の手で支えて立っている状態にびっくりしてすぐにおすわりの状態になりますが、徐々につかまり立ちに慣れてくると、好奇心を持って自分でつかまり立ちを行うようになるでしょう。
ひとり立ちの練習方法
パパやママが赤ちゃんの手を持ってあげてつかまり立ちの姿勢を作ったら、そっと手を離してひとりで立たせてみましょう。最初は怖がってすぐに尻もちをついてしまうかもしれませんが、楽しく繰り返していると赤ちゃんも徐々に慣れてくるでしょう。
同じ月齢くらいの赤ちゃんがひとり立ちをしている姿を見せるのも、赤ちゃんへのいい刺激になります。公園や子育て支援センターなど子どもが集まる場所に連れて行って、周りのお子さんの様子を見せてあげるのもいいでしょう。
たっちが始まったらおすすめのおもちゃ
たっちができるようになったら赤ちゃんの視界は一気に広がります。たっちをしたとき、はいはいでは見えていなかった高い位置の視点に気付かせてあげられるようなおもちゃを用意すると夢中になって遊んでくれるでしょう。
あんよの練習にもOK!「手押し車」
手押し車はつかまり立ちを始めた時期から遊ぶことができます。手や足の筋肉を使ったり、バランス感覚をつけたりできるので、たっちの次のステップであるあんよの練習にも効果的です。
赤ちゃんが行きたいと思った場所へ自分の足で行ける喜びを知ることができるので、あんよへ興味を持つきっかけにもなるでしょう。
どの手押し車を選ぶか迷ったときは、プラスチック製のものよりも赤ちゃんの手になじみやすく、頑丈な木製の手押し車がおすすめ。
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たっちの発達は個人差が大きいので安心して見守って
赤ちゃんの成長を大きく感じられるたっちは、赤ちゃん本人にとっても、パパやママにとっても感動的なできごとですよね。しかし、赤ちゃんの時期は成長の個人差が大きいものですが、我が子の成長が人よりも早い・遅いと逆に悩みの種になるかもしれません。その子の性格や体格などに左右されて「たっちは遅かったけど、あんよは早かった」なんてこともよくあることです。
赤ちゃんは好奇心を持ってどんどん新しい遊びを覚えていきます。その過程で次のステップに必要な筋肉やバランス感覚などを養っています。コツさえつかめばあっという間にたっちができるようになるので、後から振り返ってみると「あのとき悩んでいたのは何だったんだろう…」と赤ちゃんの成長をたくましく感じられるでしょう。
発達が早くても遅くても、赤ちゃんは自分のペースで毎日成長のために必要な訓練を行っているので安心して見守ってあげてください。赤ちゃんが何かしようとしたとき、または何かできたときに、パパやママがしっかり目を見て笑顔で喜ぶことが、赤ちゃんのやる気を養う何よりも大切なことです。