赤ちゃんが夜寝ない原因&対策
赤ちゃんが夜寝ないのはなぜ?寝つきをよくする7つの対策
赤ちゃんが夜寝ない原因と対策をご紹介。新生児は昼夜の区別がありませんが、生後3、4カ月になると生活リズムが少しずつ整うはず。母乳やミルク不足・お昼寝のしすぎなど、心当たりはありませんか?赤ちゃんが夜寝ないでイライラしてしまうなら、欧米の見守り放置な寝かしつけを参考にしてみては?
赤ちゃんが夜寝ないのはなぜ?考えられる原因7つ
赤ちゃんが夜寝ないで、大興奮していることってありませんか?出産するまでは「赤ちゃんって、ずっと寝ているもの」と思っていた方も多いと思いますが、実際に子育てをしてみると、赤ちゃんは意外にねんね下手で、昼夜を問わず活動的な子もいます。思うように夜寝てくれなくて悩んでいるママやパパもいることでしょう。
赤ちゃんが夜寝ない日が続くのには、何らかの原因があることがあります。お子さんに当てはまる様子がないか、よく確認してみましょう。
1.おっぱい・ミルクの量が足りない
赤ちゃんに飲ませているおっぱいやミルクの量が少なくて、お腹がすいていることも、夜寝ない一つの原因として考えられます。
ミルク育児の場合は、赤ちゃんがどれくらい飲んだか分かりますが、母乳育児の場合は赤ちゃんがどれくらい飲んでくれているのか、よくわかりません。
母乳の量が足りてないのか不安な場合は、赤ちゃんの体重の増加をチェックしてみましょう。1週間に1度程度体重を計って見て、体重増加率が平均値より低いようなら、おっぱいやミルクの量が足りていない可能性があります。
赤ちゃんの母乳やミルクの量に心配な点がある場合は、かかりつけの小児科や助産師さん・子育て相談センターなどで、一度相談してみるのも良いでしょう。
2.昼間興奮することがあった
赤ちゃんは、昼間に何か興奮するような出来事があった場合、その興奮から夜眠れなくなってしまうことがあります。
昼間に、人混みにお出かけした・来客があった・大きな音などを聞いたなど、何か思い当たることがないか考えてみましょう。赤ちゃんにも適度な刺激は必要ですが、その刺激が月齢や性格に対して、強すぎた可能性もあります。
3.便秘で苦しい
赤ちゃんが便秘している場合、お腹あたりが苦しくて、夜なかなか寝てくれない可能性があります。
赤ちゃんのお腹当りをマッサージしてあげて、便秘が解消するか様子をみてください。
便秘がなかなか解消せず、赤ちゃんが苦しそうな様子をしている場合には、一度小児科を受診しましょう。
4.ゲップが出ていない
ミルクや母乳を飲んだ後に、ゲップがきちんとでていないと、スッキリせず寝つきが悪くなってしまうことがあります。
夜寝る前は、ミルクや母乳をたっぷりと飲ませるはず。できるだけゲップをさせてから、寝かしつけるようにしましょう。
5.部屋が暑い・寒い
部屋の温度が暑すぎる・寒すぎるなど、快適でない場合、赤ちゃんが夜、なかなか寝てくれません。
赤ちゃんが寝る部屋の温度や湿度は、その日の天候に合わせて調節してあげるようにしましょう。
赤ちゃんの布団は、室温によって調節できるように、薄めのものを重ねて使用してください。
6.昼寝のしすぎ
日中、お昼寝をしすぎてしまうと、赤ちゃんが夜なかなか眠りについてくれません。特に、夕方までお昼寝していたときは、大変です。
月齢が進むにつれて赤ちゃんも体力がついてきます。1日のお昼寝の時間が長すぎないか、遅すぎないか再検討しましょう。
7.体内時計が整っていない
赤ちゃんの体内時計がまだ整っていない場合は、昼夜の区別ができておらず、夜寝てくれない場合があります。
赤ちゃんの成長に従い、生活リズムが整ってきますので、ゆったりと成長を見守ってあげましょう。
赤ちゃんはいつから夜寝てくれるようになるの?
赤ちゃんが夜寝てくれない日が続くとママやパパの大変です。
赤ちゃんは、いつになると夜ちゃんと寝てくれるようになるのでしょうか。
3ヶ月頃までは赤ちゃんのペースに合わせる
産まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜の区別がついていないため、昼・夜関係なく数時間おきに目を覚まし、授乳が必要になります。
赤ちゃんの生活リズムは、成長とともに整ってきますので、新生児から生後3ヶ月頃までは赤ちゃんのペースに合わせて生活してあげましょう。
体内時計が整ってくるのは生後4ヶ月頃から
一般的に、生後4ヶ月ごろになると赤ちゃんの体内時計が整ってきて、昼夜の区別ができ、夜まとめて寝てくれるようになります。
ただ、赤ちゃんの成長には個人差がありますので、生後4ヶ月を過ぎても、なかなか体内時計が整わない子もいます。
赤ちゃんが夜寝るようにする7つの対策
赤ちゃんが夜寝てくれないと、ママやパパが寝不足になってしまいます。寝不足からストレスがたまり、イライラしてしまうのは無理のないことです。
赤ちゃんができるだけスッと寝てくれるように、対策してみましょう。
1.昼寝させすぎない/早めに起こす
赤ちゃんの夜の寝付きを良くするためには、昼寝をしすぎないことが大切です。
昼間にお昼寝をしすぎてしまうと、夜寝かしつけの時間が来ても眠たくなってくれません。また、お昼寝から起きる時間が夕方になってしまうと、夜になっても眠たくならず、寝かしつけに時間がかかってしまいます。
お昼寝は、できるだけ毎日同じリズムで行うようにし、午後3時頃までには切り上げるようにしましょう。
2.昼間たくさん遊ばせる
赤ちゃんを昼間たくさん遊ばせて疲れさせると、夜寝てくれるようになります。
家の中でハイハイや寝返りなどを、体を使った遊びを取り入れましょう。
赤ちゃんをベビーカーに乗せたり、抱っこひもで抱っこしたりして、少し家の近くをお散歩してあげるだけでも、赤ちゃんにとっては良い刺激になります。
3.朝早く起こすようにする
朝はできるだけ早く起こすようにして、赤ちゃんの生活リズムを「早寝早起き」に整えてあげましょう。朝早く起きることで、出勤前のパパと過ごす時間ができますので、赤ちゃんにとってもパパにとっても楽しい時間となるでしょう。
保育園や幼稚園に通うことを考えると、早めに早寝早起きの生活リズムができていると、今後とても楽になるはずです。
4.寝るしばらく前から部屋を暗くする
赤ちゃんを寝かしつけるしばらく前から、お部屋の照明を落としておくことで、赤ちゃんが眠りやすい環境を作ってあげましょう。
お部屋が暗くなると赤ちゃんも、「そろそろ寝る時間かな」と分かるようになります。夕方になったらカーテンを閉めたり、寝る1時間前から部屋の一部の証明を落としたりして、徐々に夜の雰囲気作りをしていってください。
5.寝る直前までテレビがついている部屋で過ごさない
赤ちゃんが寝る直前までテレビがついている部屋で過ごさないようにしましょう。大人もそうですが、テレビやパソコンの光を見ているとき、脳は興奮しています。
寝る直前までテレビの光を見ていると寝つきが悪くなってしまいますので、赤ちゃんが寝る時間が近づいてきたらテレビを消して、リラックスモードに切り替え、眠りに入りやすい環境を整えてあげましょう。
6.寝る前のリズムを一定にする
赤ちゃんを早く寝かしつけたい場合は、毎日寝る前のリズムを一定にしてあげることも大切です。
「入浴→授乳→寝かしつけ」というように、毎日同じリズムで生活してあげると、赤ちゃんの体も習慣づいてくれるでしょう。
赤ちゃんの生活リズムが整っていくことで、ママも家事や自分の食事などの段取りがしやすくなります。
7.ベビーマッサージをしてあげる
寝る前にベビーマッサージをして赤ちゃんをリラックスさせてあげると、赤ちゃんの寝つきがよくなることもあります。また、リラックス効果だけでなく、赤ちゃんとママやパパのスキンシップにもなります。
ベビーマッサージは、赤ちゃんの首がしっかり座り、体が安定してきた生後2~3ヶ月後から始めることができます。
ベビーマッサージの手順
<準備するもの>
- マッサージオイル
- 綿のタオル
<手順>
- ママの手を洗い清潔にし、指輪などは外す
- 赤ちゃんを裸にして綿のタオルの上に仰向けに寝かせる
- 赤ちゃんの左右どちらかの足の太ももから足先にかけて両手で優しくマッサージする。反対の足も同じように行う
- 両手の平を広げてお腹の上に置き、時計回りの円を描くように2~3回マッサージする
- 赤ちゃんの首の左右に両手を置き、首から肩・手首にかけて優しく2~3回マッサージをする
- 赤ちゃんをうつ伏せに寝かせる
- 赤ちゃんの首の付け根からお尻にかけて、両手で2~3回上下するようにマッサージする
- 腰から背中・両手の先にかけて、マッサージしていく
- 仕上げに、手首から肩・お尻・足首にかけてなでていく
マッサージをした後は、ミルクや母乳で水分補給をしっかりしてあげましょう。
また、消化する前にマッサージを行うと胃が圧迫されて気分が悪くなってしまうこともありますので、ミルクや母乳を飲ませてから2~3時間経過してからマッサージを行うようにしましょう。
赤ちゃんが夜寝なくてイライラする時の対処法
赤ちゃんに早く寝て欲しくて色々と工夫してみても、全然寝てくれない!ということもあります。
赤ちゃんが夜寝てくれないとママやパパも睡眠不足になったり、疲労が蓄積して、イライラしてくることでしょう。イライラしてしまった場合は、できるだけ早めにイライラを解消するようにしましょう。
パパと交代で起きる
夜寝てくれない赤ちゃんにずっと一人で付き合っているのは大変です。ママとパパと交代で赤ちゃんに付き添うようにすると、負担が少なくなるでしょう。
赤ちゃんによっては、ママが側にいないと寝られないという場合もあるかもしれませんが、ママでもパパでもどちらでも寝かしつけができるようにしておくと、今後、ママが体調不良になった時や下に兄弟ができた時なども助かります。
赤ちゃんと一緒にお昼寝する
赤ちゃんがまだ昼夜のリズムが整ってない場合やリズムが狂って昼夜逆転してしまっている場合は、諦めてママも赤ちゃんと一緒にお昼寝をすることをおすすめします。
昼間赤ちゃんがお昼寝している間に家事をして、夜も赤ちゃんに付き合って起きているとママがお休みする時間が無くなってしまいます。
ママの睡眠不足が続いては、体調不良になったり、母乳の出が悪くなったりすることもありますので、できるだけママの赤ちゃんと一緒にお昼寝して、夜の睡眠不足を補うようにしてください。
夜寝ない赤ちゃんを放置しても良いの?
赤ちゃんが夜いつまでも寝てくれないと、ママも疲れてきて、「赤ちゃんを抱っこしてあげられない、私もベッドに横になりたい」という気持ちになることがあるのではないでしょうか。
実は、寝てくれない赤ちゃんにどのような対応をするかは、国によっても、ママによっても違います。
欧米は見守り放置するのが一般的
アメリカやヨーロッパでは、赤ちゃんのうちから子供部屋があり、就寝時は寝室が別です。夜寝るときも、赤ちゃんが自分ひとりで眠れるように、泣いたからといってすぐに抱っこはしないようです。
ポイントは、単に放置するのではなく、見守りは続けるということ。
ベビーモニターで赤ちゃんの様子を確認したり、泣いてもすぐに抱っこはしないけれど、声をかけに行ったり、トントンと安心させてあげます。
寝かしつけは、赤ちゃんのためのトレーニング
こうした行動を何度が繰り返すことで、やがて赤ちゃんが一人で寝られるようになってくるため、欧米では「夜泣き」という言葉もあまり一般的ではありません。寝かしつけは「赤ちゃんのためのトレーニング」という考え方をするのも、特徴的です。
日本とは住宅事情も違うため、必ず実践できるとは限りませんが、「夜寝ない=抱っこして寝かしつけなきゃ!」と思い込まず、色々な育児の方法があることを理解しておくと、負担も軽減されるのではにでしょうか。
夜寝ない赤ちゃんは寝返りやうつ伏せ寝には注意しよう
赤ちゃんを一人で布団やベッドに寝かせている場合、気をつけなければいけないのが、寝返りやうつ伏せ寝です。
生後3~4ヶ月頃になると、寝返りができるようになります。気付いたら赤ちゃんが、寝返りしてうつ伏せ寝になっていたということもあります。
赤ちゃんのうつぶせ寝は、寝ている間に突然呼吸が停止してしまうSIDS(乳幼児突発死症候群)の危険性もありますので、注意が必要です。
寝返りやうつぶせ寝が心配な場合には、固めの布団にしておくなど、寝返り対策をしておきましょう。縦3つ折りにしたバスタオルを赤ちゃんの背中敷き、両端を丸めて赤ちゃんの両脇辺りくるようするだけでも、立派な寝返りグッズになります。