赤ちゃんの視力の発達

赤ちゃんの視力はいつから見える?新生児の視力の発達

赤ちゃんの視力の発達や成長を紹介。新生児の赤ちゃんの見え方やいつから見えていつまで成長するのか、月齢ごとに赤ちゃんの行動に併せて見ていきましょう。またテレビやスマートフォンなどの機器が及ぼす赤ちゃんへの影響も解説します。

赤ちゃんの視力はいつから見える?新生児の視力の発達

新生児の赤ちゃんの視力の発達と見える時期について

生まれたばかりの新生児はどこか焦点があっていなくて心配になるママも多いはずです。初めて母乳を与える時もどこかぎこちない動きで「本当に目が見えているのかな」と不安に思うでしょう。結論からいうと新生児の赤ちゃんの目はしっかり見えています。

ママを一生懸命見ようとする赤ちゃん

しかし目で認識したものを考える脳が未発達のため情報が読み取れずに正しく認識できません
成長するに伴い視力も脳も発達し、ものを立体に捉えることができるようになるので、そうなるとママの顔をしっかり見ることができるようになります。

このように新生児の赤ちゃんは不安定な視力ですが安心して育児に専念しましょう。赤ちゃんの目はいつから見えるようになるのか、成長に併せて紹介します。

新生児の赤ちゃんは不安定な視力ですが安心して育児に専念しましょう。赤ちゃんの目はいつから見えるようになるのか、成長に併せて紹介します。また新生児の赤ちゃんの物の見え方や、親は赤ちゃんの視力の発達のお手伝いができるのか、テレビが及ぼす赤ちゃんへの影響などを詳しく解説します。

視力がまだ未発達の赤ちゃん

新生児の赤ちゃんは目と脳が未発達のため、目から入る情報をうまく処理できません。そのためぼんやりした視線になったり、視線の動きがぎこちないことも多くなります。では実際の赤ちゃんの視力どの位あるのでしょうか。見え方なども交えて成長の段階毎に紹介します。

新生児の赤ちゃんは「明暗」と「モノクロカラー」が認識できる

遠くを見つめる赤ちゃんを抱きしめるママ

生後間もない新生児の赤ちゃんは目は見えているのですが、「物を上手く認識できない」ためぼんやりと見えている状態です。
視力は0.02程度で眼球の動きもしっかりと動かず焦点も合いません。しかし明暗はしっかりと把握できるので「視力」としての機能は果たしていると言えます。

認識できる色は黒や白やグレーなど原色に限られます。新生児の赤ちゃんにはママの顔もモノクロに写っています
新生児の赤ちゃんの特徴として、視力の代わりに嗅覚や味覚はしっかりしていることです。胎児のときから音には敏感に反応していたと思いますが、嗅覚はママのおっぱいを探すために必要な能力でしょう。

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生後3ヶ月になると「追視」が始まり「色」が理解できる

横向きで追視をする赤ちゃん

生後1週間もするとものの輪郭が認識できるようになります。新生児の赤ちゃんの焦点距離は16cm~24cmなのでママの抱っこの距離からもう少しだけ赤ちゃんの顔に近づけると、しっかりした目でママを見つめ返してくれます。

赤ちゃんが自分の手を認識したハンドリガードをするのもこの頃です。動くものに反応する「追視」が始まり、ママの笑顔も認識できます。
赤ちゃんが笑顔を見せてくれるのもこの頃なので、幸せな気持ちで育児を楽しむことができるでしょう。

また新生児のときにはモノクロの色しか認識出来なかった赤ちゃんが、生後3ヶ月になると色を認識できるようになります
色覚の発達で始めに認識する色は赤なので、赤色のおもちゃで興味を引くと赤ちゃんも喜びます。赤ちゃんの視力はまだ0.1程度ですが生後3ヶ月を超えると赤ちゃんの視力は急成長します。

ハンドリガートとは

ハンドリガードは、赤ちゃんが自分の手をじーっと見つめたり、顔の前で両手を合わせたりすることで、自分の「手」の存在に気づき、また、自分の意思で動かすことができると認識できることを言います。

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生後6ヶ月までには人も認識できるほど「目が見える」状態になる

遠くにいるママを見つめる赤ちゃん

生後5ヶ月を超えると徐々に物の奥行きや形などを立体で捉えることができます。立体で捉えることができると動くものにもしっかりと反応し、興味が湧いてついつい触ってしまう赤ちゃんもいるほどです。
視力は0.2程度まで成長しはっきりと「目が見える」状態になります。自分でおすわりできる時期でもあるので、赤ちゃんにとっては視野が広がり、より多くの物を見る時期と言えます。

0.2程度まで視力が成長してくるとママの顔もしっかりと認識してきます。人の顔が赤ちゃん自信で認識できることから、人見知りもこの時期から始まるケースがあります。
0.2くらいの視力をもっていると小さな物を掴むなど、これまでの反応とは違い赤ちゃんの成長を大いに実感できます。生後6ヶ月以降は立つ、歩く、など全身を使う運動能力と共に視力も大きく発達します。

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1歳までには自然な眼球運動になる

熟睡中の赤ちゃんを抱っこするママ

生後6ヶ月から1歳になるころには赤ちゃんの視力は0.3程度まで見えるようになります。ブロックや積み木やボールなどをおもちゃと認識して一人で遊んだりもします。自然な眼球の動きで焦点を合わせることができ、多くの色も認識できます。

この頃になると「むすんでひらいて」など指を使った遊びや「いないいないばー」などママと視覚を使った遊びもできるようになります。
たっちに挑戦する赤ちゃんもいるため、行動範囲も更に広がり新しい刺激を取り入れ視力も脳も急成長していきます。

赤ちゃんの視力の成長は3歳まで

たっちしてカメラ目線をきめる赤ちゃん

始めは0.03程度の視力でぼんやりとした視界だったのが、1歳を迎えるまでには0.3程度まで視力は上がり、ママとほぼ同じ視界になったと言えますが、赤ちゃんの視覚はまだまだ成長途中です。
視認できる範囲も広くなるとともに、赤ちゃんの視力も大きく成長します。では赤ちゃんの視力はいつまで成長するのでしょうか。

赤ちゃんは生後3歳まで視力が成長します。その頃になると大人と同じように物を見ることができます。もちろん色も大人と同じように見えます。
視力の成長スピードは赤ちゃんの成長と同様に個人差があるので眼球の動きが不自然であったり、物が見えづらい行動をとっても少し長い目で見てあげましょう。

視力の成長過程で何か不安なことがあったり、気になることがあった場合は病院での診察も視野に入れましょう。病院にかかることでママの心配や不安も取り除けるので精神を安定させて子育てすることができます。

赤ちゃんの視力発達のためにはコミュニケーションが大切

おでかけ先で大好きなパパに抱っこしてもらう赤ちゃん

新生児の頃の生まれて間もない赤ちゃんは1歳までに急成長します。この時期は脳や視力も著しい発達が見られるのでママも積極的に協力しましょう。
赤ちゃんにとって適度な刺激は集中力や記憶力の上昇に大きな効果をもたらします。

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視覚的に赤ちゃんの興味を引くことが出来る赤色のおもちゃを使い、ゆっくりと動かしながら赤ちゃんと遊んであげるととても喜びますよ!

テレビやスマートフォンが及ぼす赤ちゃんへの影響は低い

スマートフォンを見つめる赤ちゃん

視力の成長過程にテレビやスマートフォンは赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか。テレビやスマートフォンのない家庭の方が少なく、赤ちゃんが目を悪くするのではないかと心配するママも多いでしょう。
しかしテレビやスマートフォンを見たからといって赤ちゃんの目が悪くなるという可能性は低いです。それは新生児の内は赤ちゃんの目は殆ど見えていないので、テレビやスマートフォンを凝視できないからです。

注意する点はそれらの機器が放つ光です。赤ちゃんの目は成長過程であまり強い刺激に慣れていません。そのため強い光を長時間浴びると目やにが多くなったり、健康に何かしらの変化が起こる可能性もあります。
またテレビは一方的な情報を与えるため赤ちゃんのコミュニケーション能力低くしてしまう可能性もあります。その結果他の赤ちゃんと遊ぶのを嫌がったり、コミュニケーションが苦手な大人になる、ということも否定できません。

寝起きで少し寝ぼけている赤ちゃん

テレビを見る時は時間を決める、など赤ちゃんの健康を守るためのルールを作ることが大切です。テレビやスマートフォンの影響を過度に心配する必要はないと言えますが、赤ちゃんの目に違和感を感じたらすぐに病院で診察するようにしましょう。