夜泣き放置と見守り育児の違い

夜泣き放置と見守り育児の違いは?ノンストレスの夜泣き対策

夜泣きを放置するとサイレントベビーになるなんてことはありません!夜泣き放置と見守り育児の違いを具体的に紹介します。夜中に抱っこ、は泣き癖がついてしまう可能性があります。月齢別の赤ちゃんの夜泣きの原因を理解することでママもストレス無く夜泣きに対処できます!

夜泣き放置と見守り育児の違いは?ノンストレスの夜泣き対策

赤ちゃんの夜泣き放置は悪?夜泣きの原因&正しい夜泣き対策

夜泣きをしたときにあえて放置するという夜泣き対策があり、アメリカなどで主流の育児法では「夜泣き=すぐに抱っこ」ではありません。

赤ちゃんが夜中に泣くとママやパパは急いで抱き上げて泣き止まそうと一生懸命になりますが、掛け寄って抱き上げてしまうことが、赤ちゃんの夜泣きを悪化させることもがあるのです。

「こんなに一生懸命頑張っているのに悪いことなの?」と気を悪くしないでください。赤ちゃんを抱っこするのは、決して悪いことではありません。しかし夜に抱っこしてしまうと「本来は赤ちゃんが睡眠の時間であるにもかかわらず、抱き上げることで完全に目覚めさせてしまう原因」になります。

大人でも「夜中にトイレに起きてしまい、目が冴え眠れなくなり朝を迎えてしまった」という経験は、たくさんの方があるでしょう。
睡眠不足のまま朝を迎えると、体がだるい・頭が冴えないなど、翌日に影響を及ぼしますが、これは赤ちゃんも同じです。

赤ちゃんを泣き止まそうとするための抱っこが目を覚ましてしまう原因となり、眠りたいのに眠れない悪循環を生んでしまいます。悪循環を断ち切るためには、正しい夜泣き対策と原因を知る必要があります。

赤ちゃんの夜泣き対策どうしていますか?

布団からハミ出て眠る赤ちゃん

赤ちゃんの夜泣きを軽減する方法の1つに、夜泣きを放置(見守る)する方法があります。放置と聞くと、無責任?ネグレクト?と思う方もいるかもしれませんね。
しかし、ここで言う夜泣きを放置するというのは、育児放棄とは違い、赤ちゃん自身が睡眠のタイミングをつかむという目的があります。ねんねトレーニングと言い換えても良いでしょう。

赤ちゃんの夜泣きを放置(見守る)する方法は、矛盾していると思われるかもしれませんが、赤ちゃんとママの夜泣き対策には、今までの発想を180度変える方法だと思いますので、今回はあえてご紹介したいと思います。

夜泣き対策間違ってない?赤ちゃんの夜泣きが続く原因

夜泣き後に疲れて眠る赤ちゃん

皆さんは、夜泣きの対策どうされていますか?「対策って言われても、とにかく泣かせないことに精一杯」「どうすれば泣き止むかがわかれば苦労しない」もっともな意見だと思います。現実的な対策についても「これをすれば赤ちゃんはすぐに泣き止むよ」という方法があればいいのですが、そんな魔法のようなあやし方や対策方法は、残念ながらありません。

大人であっても、性格や嗜好が一人一人違うように、赤ちゃんもそれぞれ性格や嗜好があります。
言葉が交わせるのなら、意思の疎通も図りやすいですが、赤ちゃんは言葉が離せないためとても難しいですよね。しかし、現在の環境や方法を改めて見直すことで、赤ちゃんの夜泣きの原因や対策・方法が見えてくることもあります。

現在の夜泣きの対策・赤ちゃんを泣き止ませる方法を見直し、新たな方法を知ることで赤ちゃんの
夜泣きを軽減させられるかもしれません。ここでは具体的に赤ちゃんの夜泣きの原因や対策・方法について詳しくご紹介いたします。

「泣いたらすぐ抱っこ」が夜泣きを悪化させる?

夜中に赤ちゃんが泣いたときに普段していることといえば

  • おむつが濡れていないかを確認
  • して、おっぱいやミルクなどを与える
  • 泣き止むまで抱っこして部屋を歩き回る
  • 赤ちゃんが眠るまで車でドライブ

など、聞くだけなら納得出来ても、実際に毎日の生活で取り入れることでママやパパの負担になることもありますよね。特に赤ちゃんの夜泣きは、時間が夜遅くなればなるほど、ご近所の目を気にしてしまい、ママ自身が焦ってしまいます。

赤ちゃんが夜泣きをする原因は、感情の芽生えとも関係しています。大人と違い赤ちゃんは産まれてから見るもの聞くものすべて初めての体験です。その体験を1年間積み重ねて感情が形成されていきます。大人は眠っているときに寝言を言う人は珍しくありません。
大人にとっての寝言が赤ちゃんにとって夜泣きだと言われています。そんな夜泣きをあやすための抱っこが、かえって夜泣きを悪化させることもあります。

赤ちゃんは泣くことで周りの人がかまってくれることを自然と学習してしまう

パパに抱っこされて泣き止んだ赤ちゃん

赤ちゃんをすぐ抱っこすることを「抱き癖がつく」と呼びますよね。なんだか悪いことのように聞こえますが、赤ちゃんを抱っこする事は、コミュニケーションを図るためにはとても有効なスキンシップのひとつです。

実際に抱き癖がつくことはないともいわれています。
しかし夜泣きの際に抱っこをすると「眠りを妨げる原因」になることもあります。朝まで快適に、たっぷり眠るためには、赤ちゃんが泣いた時にすぐに駆け寄って抱っこしてしまう周囲の行動は、かえって逆効果であるといわれる由縁はここにあります。

なぜ逆効果なのか?本来であれば眠っている時間帯に抱き上げてしまう行為は、まだ時間の感覚のない赤ちゃんにとっては目を覚めさせてしまう原因を大人が作ることと同じです。

赤ちゃんにとってママやパパの抱っこはとても心地良く、安心感が得られます。
言葉の話せない赤ちゃんにとって自分の意思表示をする唯一の手段は泣くことで、泣くと抱っこしてもらえると赤ちゃんも学んでいきます。
赤ちゃんのかまって欲しい欲求が夜泣きへとつながっていることも十分に考えられます。

泣いたら抱っこは泣き癖がついてしまう可能性も

「泣いたらすぐ抱っこ」を続けると赤ちゃんは感情に関わらず、常に泣くことが癖になるとも考えられます。
言葉の話せない赤ちゃんは「いっしょに遊んで」など、自分の意思表示をする術を持っていません。また、時計で時間を計って一日の行動をしている大人と違い、昼夜の感覚もまだはっきりしていない赤ちゃんだからこそ、真夜中であっても泣く事は珍しいことではありません。

このように泣いたらすぐ抱っこすると感情に関わらず泣いてしまう赤ちゃんにとって、逆に泣き癖をつけることに繋がります。また、生後1年間の間に感情も芽生える事から、感情の表現を泣くことでしか表せない赤ちゃんは、泣く機会が更に増えていくことも考えられます。

泣き癖がついた赤ちゃんは人見知りが激しくなることがある

見守り育児をされて少し不満げな赤ちゃん

わかりやすい例は生後6ヶ月頃から始まる人見知りです。
この頃の赤ちゃんは人を認識するのが難しいですが、いつも一緒にいる大好きなママ以外の人に抱かれると火がついたように泣き出すことは決して珍しくないことですよね。
これは赤ちゃんに感情が芽生えたから起こる行動といえます。

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夜泣き放置の影響が心配…サイレントベビーにするかしないか

夜泣きを放置することで赤ちゃんの精神に何か重大な影響が及ぼされるのではないかと心配になることもあるでしょう。

サイレントベビーをご存知でしょうか?サイレントベビーとは、赤ちゃんが泣いたりぐずったときに、無視し続けることで赤ちゃん自身が

「泣いても仕方がない。泣いてもかまってはもらえない。泣いても抱っこしてくれない」

と諦めてしまい、赤ちゃん特有の

  • 泣く
  • 手足をバタバタと動かす

などママに対する意思表示行動を全く示さなくなってしまうことをいいます。
産まれたばかりの赤ちゃんがあきらめることを覚えるなんて切ないですよね。

赤ちゃんは、本来昼夜を問わずに泣きます。夜泣きを放置すると、うちの赤ちゃんはサイレントベビーになってしまうのでは?と心配するママもるかもしれませんが、夜泣きを見守った次の日の昼間は赤ちゃんと十分にコミュニケーションを取れば心配ありません。

10分くらいなら泣かせたまま様子を見ても大丈夫!

ベビーベッドで気持ちよさそうに眠る赤ちゃん

赤ちゃんが1日に泣く時間は個人差があります。

「うちの子はあまり夜泣きをしない」
「いつも泣いてばかりで、いつになったら泣き止んでくれるの?私が泣きたくなってしまう」
「昼間がよく泣くけれど、夜はぐっすり寝てくれる」

など、赤ちゃんによって本当に個人差があります。一日中泣いている赤ちゃんのお世話をしているママは精神的バランスを崩してしまうほど心理的に圧迫されることもあるかもしれません。

ママは赤ちゃんの育児だけではなく、家事もこなしています。赤ちゃんが健やかに成長していくことも大切ですが、ママの精神的ストレスを解消するのもとても重要です。
赤ちゃんが泣くたびに抱っこしていては、ママにとって育児が苦痛になります。
ストレスで精神的に追い詰められる前に10分くらいなら泣かせておいても大丈夫!というくらいの心の余裕を持つ事がとても大切ですよ。

海外では赤ちゃんが泣いてもすぐ抱っこせずに見守り育児をする国が多い

海外では赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこしたりせずに、しばらく様子を見ながらもあえて放置する見守り育児をされている国がとても多いです。
「赤ちゃんが泣くのは当たり前のこと。しばらく泣かせておけばそのうち泣き疲れて眠ってしまう」という考え方が一般的なことから、見守り育児が主流となっています。

海外の人たちからすると、日本の育児はとても過保護なものに見えることもあるそうです。しかし、広大な家が一般的でお隣との距離も離れている海外の住宅と、お隣との距離が近く家のスペースも限られている日本の住宅環境では同じような考え方で育児ができないことは無理もありません。

夜泣きに関して、ママの精神を圧迫し、ストレスを一番感じてしまうのが、就寝中の家族の存在やご近所の存在ですよね。
「早く泣きやませなければご近所迷惑になってしまう」「早く泣きやませなければ家族が目を覚ましてしまう」などの焦りが、抱っこし、赤ちゃんをあやすという行動に表れてしまうのは自然なことかもしれません。

夜泣きは日本特有の現象?

すまきにされて夜泣きが収まった赤ちゃん

海外では赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこせず見守っている国が多いとご紹介しましたが、夜泣きは日本特有の現象だということをご存知の方は少ないと思います。

海外では夜泣きという言葉は、あまり一般的に使われていません。そのため、夜泣きは日本特有の現象であると言われています。生活環境や住宅環境が違うことから、一般的な育児の方法が違う事も関係しています。

放置とは睡眠時の育児を完全に放棄すること。見守ることとは全く違います!

いま一度誤解しないでいただきたいのは、赤ちゃんの夜泣きを放置しながら見守ることと、完全に放置することは赤ちゃんに対する寄り添い方が全く違うということです。

夜泣きを放置して見守るのはあくまでも赤ちゃんの様子を見ながら距離を置いて見守ること。
赤ちゃんの泣き声に敏感なママにとって、放置しながら見守るのは、本当に苦痛を伴うことだと思います。
「かけよって抱きしめてやりたい。泣かせたままではかわいそう。泣き止ませてやりたい」と思ってしまう、ママ自身の心の葛藤とも闘いながら見守る事が夜泣きの放置(見守り放置)です。

逆に火がついたように泣いている赤ちゃんの状態であっても、何時間も放っておいたり、オムツを替えず授乳もせず赤ちゃんをずっとそのままにしておくのはは放棄です。

赤ちゃんが体調崩しているときには、いつもより夜泣きがひどいこともあるでしょう。育児の放棄という意味での放置は絶対に止めて下さい。

赤ちゃんの月齢でみる夜泣きの理由

ママに抱っこされてグズリをやめた赤ちゃん

赤ちゃんは生後1年から2年までの間に感情の芽生えと同時に体内時計が徐々に発達していくことで生活リズムを身に付けて行きます。
夜泣くことが夜泣きだといわれていますが、同じように夜泣きが続いているとはいえ、月齢ごとに夜泣きの原因も変化していきます。

原因が変化していくことを理解することで、対処の方法も広がって行きます。とはいえ、言葉でコミュニケーションをとることができない赤ちゃんの夜泣きの原因を理解するのはとても難しいです。

そこで一般的に月齢ごとの「赤ちゃんの夜泣きの原因ではないか?」とされる原因について詳しく解説します。

生後3ヶ月ごろは夜泣きをする子は少ない

生後間もない頃は赤ちゃんの視力は大人でいうと0.02ほどしか見えていません。視力が悪い方なら理解できると思いますが、視力0.02の状態を例えていうと、人の顔やものがはっきり認識できない状態です。

加えて生後間もない赤ちゃんにとっては、見るのも聞くのも全て初めてのものばかりです。
次第に目や耳が発達していくとともに不快に思うもの、音の認識も同時に発達してくることで、感情が芽生え始めます。

赤ちゃんの耳の発達する段階

五感の中で一番早く発達するのが耳です。
赤ちゃんはママのお腹の中にいる時から既に音が聞こえ、胎内音を聞いて10ヶ月まで成長します。おなかの中の赤ちゃんに音楽を聞かせる胎教が良いこととされているのはこのためです。

ですが、生後間もない赤ちゃんには音と言う認識はまだありません。一般的に音と言う認識が生まれるのが生後3ヶ月頃になります。

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赤ちゃんの目の発達する段階

赤ちゃんの目は生後間もない頃はほとんどものが見えない状態です。
とは言え大人でも目が悪い人には色の認識は出来ないか?といわれると違いますよね。色の認識はぼんやりとしていてもできるように、生後間もない赤ちゃんも同じような視覚です。
生後3ヶ月頃までに目の焦点が合うようになり、視覚が発達してものがはっきりと見られるようになります。

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生後半年~1歳くらいに本格的な夜泣きが始まる

布団の中でうつぶせ寝の赤ちゃん

夜泣きが始まるのは一般的に生後6ヶ月頃と言われています。体内時計は平均で生後4ヶ月頃までに出来上がり、生活リズムをつけやすくなります。昼と夜の区別がつき始め、新生児期とは違い夜まとめて眠ってくれるようになったと感じるのも生後6ヶ月頃からです。体内時計の発達とともに感情の発達も見られるため、昼間の刺激が夜フラッシュバックすることも考えられます。

また、赤ちゃんの歯は生後6ヶ月頃から生え始めることはすでに医学的にも証明されていますが、歯が生える時期には、むず痒いなどの症状が見られ、赤ちゃんの睡眠中は特に、起きている時よりも不快感が増すといわれています。

こうした原因から生後6ヶ月から1歳までは夜泣きがもっとも激しい時期ともいえます。

生後1歳~2歳くらいの夜泣きの特徴や原因

生後1歳を過ぎると、夜泣きの原因にも子供の感情が深く関わるようになります。この頃の夜泣きの原因でもっとも多いのが、精神的な不安です。

人の顔の認識もはっきりできるようになり、人見知りも激しくなります。ママの職場復帰のタイミングと同時に保育園に通い始める赤ちゃんもいると思います。
ママと離れ、日中を過ごす保育園では楽しいことも溢れていますが、まだコミュニケーションのうまくとれない幼児にとっては不安に溢れています。

生後1歳未満のときは全く夜泣きに悩まされることがなかったのに、1歳過ぎから急に始まった夜泣きにはこうした原因が考えられます。

月齢に関わらず一日のお昼寝時間と時間帯も夜泣きの原因になる

毛布に顔をつけて熟睡中の女の子

お昼寝のさせ過ぎも、夜泣きの原因の一つになります。みなさんは、休日に昼まで寝てしまい、夜寝付けない日を過ごした経験はありませんか?
同じように赤ちゃんも、お昼寝時間が長すぎて、夜に寝付けないことが夜泣きの原因になることも十分考えられます。

月齢別の理想的な1日のトータルお昼寝時間と、時間帯をまとめてみましたので、参考にしてみてください。

一日の理想的なお昼寝時間と時間帯

新生児期から生後2ヶ月まで

1日のトータルのお昼寝時間と時間帯…お昼寝という区切りは必要ありません
もともと生後2ヶ月までの赤ちゃんは1日を25時間のサイクルで過ごすため、寝ては起きを繰り返し1日のうちの16〜18時間を寝て過ごすことは正常なことです

生後3ヶ月から生後4ヶ月

1日のトータルお昼寝時間と時間帯…午前中に1時間 午後1時間 夕方4時前までに1時間の合計3~4時間程度

生後6ヶ月から8ヶ月

1日のトータルお昼寝時間と時間帯…午前中に1時間 午後に2時間の合計3時間

生後9ヶ月から1歳

1日のトータルお昼寝時間と時間帯…午後に2時間程度

赤ちゃんとママの良い関係を築く「見守り育児」で夜泣き対策

見守り育児に慣れてきた赤ちゃん

「成長するまで、夜泣きに付き合うしかない」
「今以上の方法なんて思いつかない」
「毎晩の夜泣きに付き合うのが精いっぱいで方法を考える余裕なんてない」

どの理由もママのストレスに繋がります。
赤ちゃんのためにも夜泣きをさせないようにと頑張れば頑張るほど、ママが苦しんでしまうのでは元も子もありませんよね。

そこでオススメしたいのが、すこし肩の力を抜き「今までの価値観を捨てて、ママの価値観とは真逆の方法も試してみる価値がありますよ」という方法です。
赤ちゃんを泣き止ませるために、自分が疲れているにもかかわらず、赤ちゃんのお世話を一生懸命しているママにとって真逆の方法のひとつが、赤ちゃんの夜泣きを放置する見守り育児ではないでしょうか?

夜泣きを見守る練習をしてみましょう!

放置というと罪悪感が完全に拭えない人もいるかもしれませんね。では、「心は赤ちゃんのそばにおいて様子を見守る」ことはどうでしょうか?

オススメしたい夜泣きを放置する方法は、まさに見守ることです。見守ることに罪悪感なんていりませんよね。「見守るだけなら試してみようかな」と思えたら、早速練習してみませんか?

これまで、赤ちゃんが泣くと、駆け寄り、あやしていたママにとって、赤ちゃんの泣き声を聞き続けなければいけないことは、とても辛いことかもしれません。
ママ自身が「抱っこしないで我慢ができる自信がない」と思うのであれば、初めはお昼寝の際に練習しても良いですね。

4つの段階にわけて、放置(放置しながら見守る)の練習

1.最初は、泣き始めた1分後に赤ちゃんのそばに
2.次は泣いたら5分後に赤ちゃんのそばに
3.だんだんと側に行く時間の間隔を長いスパンに
4.赤ちゃんが、寝る時間だと覚えて自分の力で寝られるようになることも

泣いている赤ちゃんを見守ることは何よりママにとって辛いことだと思いますが、赤ちゃんが自分で眠れる環境づくりの一つだと捉えて、ぐっと我慢です。

5分、10分、15分と、まずは5分単位でリズムを作っても良いかもしれませんね。長いスパンで試してみたいのなら、時間を計ってみるのも目安を作る上では効果的ですよ。

赤ちゃんもぐっすり快眠!生活リズムを見直そう!

お昼にママとおでかけしている兄妹

赤ちゃんが朝までぐっすり眠るために、生活リズムを見直すことはとても重要なことです。小学校に上がるくらいの年齢になれば、時計が読めるようになり、現在の私たちは時計を見ることで、時間を計りながら生活する習慣がついていますよね。

けれど赤ちゃんには、時計を読むことはできません。時計の代わりとなるのが体内時計と生活リズムです。
正しい生活リズムを身につけることで、夜泣きの対策だけにとどまらず、健康的な毎日を過ごすための基礎を作ることにも繋がっていきます。

夜泣きを軽減させるために役立つ方法をまとめたので、現在の赤ちゃんの1日を振り返ってみてくださいね。

夜泣きを軽減させる6つの方法

夜泣き「見守り育児」を実践するにしても、やはり夜泣きは少ない方が良いはず。夜泣きを軽減させるためには、昼間の過ごし方が大切です。

1.昼夜のメリハリを

昼間は、外に出るなど、赤ちゃんの体に「昼間は明るく、夜は暗い」という感覚をつけてあげることで夜の睡眠がスムーズになり、結果夜泣きへの軽減へと繋がることは多々あります。

2.決まった時間に起こしましょう

「赤ちゃんが起きた時間が1日の始まり」というご家庭も多いかと思いますが、決まった時間に起こすことから1日のリズムを決めていくことが大切です。

3.お日様をたっぷり浴びて、体を使った遊びを

赤ちゃんが歩けるようになったら、公園に行くなどして昼間は体を使った遊びをさせましょう。体が疲れることで、赤ちゃんの眠りが深くなりますよ。

4.お昼寝は時間を決めて

生後3ヶ月を過ぎたら、1日のお昼時間はトータルで3時間以内にしましょう。お昼寝時間が長いことが夜中の目覚めに繋がり、夜泣きを引き起こす原因となってしまいます。

5.お風呂は最低でも寝る1時間以上前に入れましょう

赤ちゃんの寝付きは、眠る際の体温と密接な関係があります。体温が高すぎたり、低すぎたりすることも寝つきが悪くなる原因の一つとなるので、お風呂は眠る前の1時間以上前に入れてあげるのがベストです。

6.赤ちゃんとママの就寝儀式を

赤ちゃんにはそれぞれお気に入りがあると思います。眠る前にお気に入りのアイテムを渡すことで、赤ちゃんに「これから眠るよ」というサインとして癖付けもしやすくなるので、それぞれのご家庭で就寝儀式を作ってみてください。

赤ちゃんにとって睡眠環境はとても大切

お気に入りのぬいぐるみと添い寝する赤ちゃん

赤ちゃんの睡眠環境を整えることは夜泣きの軽減だけでなく、快眠にもつながります。大人よりも音や光、皮膚など敏感な部分の多い赤ちゃんですが、私たちが気づかないところで睡眠に対するストレスを感じていることも少なくはありません。

何気ないことだからこそ、なかなか気づくことが難しいチェック項目をまとめてみましたので、睡眠
環境を整えるヒントにしてみてくださいね。

赤ちゃんの睡眠環境をチェック

1.寝室での明かりは真っ暗に
2.赤ちゃんには生活音さえ異音。なるべく音が聞こえない部屋で寝かせましょう
3.赤ちゃんの体温が高くないか、冷たくないかチェックしましょう
4.ふとんをかけ過ぎない・着させ過ぎない
5.添い乳で寝かしつけるのをやめましょう
6.夜中の授乳を断つ決心を

特に5、6は、毎日の日課になっているご家庭も少なくないと思います。添い乳で眠るのが当たり前になっている赤ちゃんは、眠りが浅いゆえに夜中に目を覚まし、寝ぼけている時に「ママのおっぱいがなくなった」と泣くことも少なくありません。

また、生後6ヶ月を過ぎて歯が生え始める時期になると、添い乳や夜中の授乳は赤ちゃんの虫歯や歯並びへ影響することもあります。
生後6ヶ月過ぎたら、お風呂上がりの水分補給はお茶か水にするなど、時間に気を付けることも毎日の生活リズム作りに役立ちますよ。

夜泣き「放置」ではなく「見守り」!罪悪感は不要です!!

夜泣きの見守り育児や対策についてご紹介してきましたが、何よりも大切なのは赤ちゃんとママに最適な対策方法や環境作りです。

赤ちゃんが泣くことで、ご近所から苦情が来ることもあるかもしれません。しかし赤ちゃんに触れたことがない人や全く無縁な環境で育った人を探す方が難しいのではないでしょうか。誠意を持って「いつも遅い時間に騒がしくしてしまい申し訳ありません」の一言があればママの気持ちは伝わります。

まわりの目はその都度誠実に対応することでクリアしながら、赤ちゃんとママにとっての最適な快眠生活を大切に今しかない赤ちゃんの育児を楽しんでくださいね。