パプリカの離乳食レシピ・皮の剥き方

離乳食のパプリカの皮むきのコツは?中期からの段階レシピ

離乳食でパプリカは中期から食べられる食材ですが、皮むきの必要があります。レンジやトースターでの簡単な皮の剥き方や下処理したパプリカの冷凍保存の方法を紹介。中期・後期・完了期のレシピ、ピーマンとパプリカの違い、赤・黄色などパプリカの色による成分や栄養素の違いを解説。

離乳食のパプリカの皮むきのコツは?中期からの段階レシピ

離乳食にパプリカはいつからOK?皮はいつまで剥くの?

離乳食にパプリカを取り入れて、赤ちゃんの食欲を刺激しましょう!
パプリカは赤や黄色が鮮やかなので見るだけでも元気がもらえ、その色が表す通りビタミン類などの栄養がたっぷり含まれています。加熱すると柔らかくなり、甘味が引き立つので、赤ちゃんにもおすすめの野菜です。

「離乳食を食べない赤ちゃんに困っていたけど、盛り付けを工夫したら食べた」なんて話もあるぐらい、赤ちゃんは食わず嫌いが激しく、食べ物を見た目で判断することも多いもの。
パプリカを離乳食に積極的に取り入れて、彩りのよいおいしそうな離乳食を作りましょう!

パプリカは皮をむいてペーストにすれば中期の終わり頃(8ヶ月)からOK

パプリカは水分が多く、加熱すると柔らかくなり甘みも強いので離乳食ではペーストにして中期の終わり頃、月齢でいうとだいたい8ヶ月前後から使えます。
ただし、赤ちゃんによってはパプリカ独特の匂いを嫌がることもあるので、急いで使い始める必要はありません。

パプリカの皮むきはいつまで?1歳頃がひとつの目安

パプリカの皮は薄いのですが、硬くて赤ちゃんの歯茎による咀嚼だけでは噛み切れません。消化の負担になるので、離乳食完了期に入る1歳頃までは下処理してあげた方が良いでしょう。

1歳を過ぎたらパプリカを皮ごと調理し、少しずつ与えてみましょう。最初はお口に残ってべーと舌にくっついた皮を吐き出すこともあるかもしれませんが、徐々に実の部分と一緒に噛み切れるようになります。

皮ごと使う場合は繊維を断ち切る輪切りがおすすめ

離乳食完了期やそれ以降にパプリカを子どもに食べさせる場合は、せっかく離乳食で食べ慣れたパプリカを食べにくくて嫌になることのないように、輪切りにしましょう。縦に入っている繊維を断ち切れるので、柔らかく食べやすくなります。

離乳食で使うパプリカの大きさの目安は?

パプリカを離乳食で使う際の大きさの目安は次の通りです。
完了期以降は柔らかくしたものであれば長さにはこだわらず、前歯で噛みちぎる練習にパプリカを使うこともできます。

離乳食中期(7~8ヶ月)
パプリカの皮をむいてペーストにする。または、包丁で叩きつぶして繊維を断ち切る。 離乳食中期(7~8ヶ月)硬さ大きさ目安
離乳食後期(9~11か月)
パプリカを5㎜角程度の粗いみじん切りにする。オムレツやおやきなどの具材にしても良い。 離乳食後期(9~11か月)硬さ大きさ目安
離乳食完了期(1歳~)
パプリカを8㎜角程度に刻む。細く切って、そのまま手づかみで噛み切る練習をさせても良い。 離乳食完了期(1歳~)硬さ大きさ目安

パプリカの皮の剥き方は?電子レンジやトースター活用で簡単皮むき

離乳食の下処理として行って欲しいパプリカの皮の剥き方ご紹介します。
パプリカの皮はフライパンなどで直接焼いた方がまんべんなく火が通るため皮がはがれやすく、水分が蒸発して甘くなるというメリットがあります。

ただし、離乳食でパプリカ使う場合はペーストにするなど食べやすくするため水分も必要です。そのため、焼くよりも少量から調理できる電子レンジで行った方がよい場合もあります。

電子レンジでの皮むきは少量だけ使いたいとき、水分を残したいときに便利!

電子レンジを使った皮剥きは、少量使いたいときやペーストやスープにするためにパプリカのみずみずしさを損ないたくないときにおすすめの方法です。

  1. ヘタを指で押した黄パプリカ

    パプリカのヘタを指で押してワタと種を取り出します。

  2. ラップに包んだ半分にカットされたパプリカ

    パプリカを半分に切ってラップに包み、電子レンジ600Wで1分加熱します。

  3. ボウルの冷水に浸したパプリカ

    加熱後のパプリカがしんなりしていることを確認して冷水に浸します。

  4. まな板の上にある皮をむいている黄パプリカ

    パプリカの水気をきって皮をむきます。

トースターやフライパン使用の皮むきは、甘味が強くなり美味しく仕上がる!

トースターやフライパンを使った皮むきは、皮が剥がれやすく、パプリカの甘味を引き出せます。冷凍してストックしたいなら、焼いて皮をつるんと剥いたパプリカを細かく刻んでおくのがオススメです。

  1. まな板の上にある半分に切った赤パプリカ

    パプリカのワタと種を手を使って取り出し、半分に切ります。

  2. トースターに置いた赤パプリカ

    パプリカをトースター(テフロン加工したフライパンでもOK)で皮に焦げ目がつくくらい(1000Wで10分程度)焼きます。

  3. アルミホイルに包んでいる赤パプリカ

    パプリカをアルミホイルに包み、粗熱が取れるまで15分放置してから皮をむきます。

加熱したパプリカは5㎜程度に刻んで冷凍保存しよう

パプリカの皮むきは簡単ですが、時間がかかるので毎回下ごしらえをするのが面倒という場合は冷凍保存がおすすめです。

加熱して皮をむいたパプリカを5㎜角程度に刻んで、製氷器に1回分程度に小分けして冷凍する、もしくはジップつきのフリーザーパックに入れて保存し凍ったら割って使うという方法があります。
冷凍した場合は2週間を目安に使い切りましょう。

パプリカを使った離乳食レシピ!

パプリカは皮をむけば柔らかくなって、ピーマンのように苦み成分を含まないので離乳食期の赤ちゃんにとっては食べやすい野菜です。しかし、赤ちゃんによっては慣れないパプリカ独特の匂いや味を嫌がり、なかなか食べてくれないという場合もありえます。

栄養豊富で彩りもよいパプリカを離乳食で赤ちゃんに美味しく食べてもらうための調理のコツや中期・後期・完了期のレシピをご紹介します。

パプリカは甘みを活かして離乳食に取り入れよう!

パプリカを赤ちゃんに好きになってもらうためのコツは、独特の味やにおいを感じさせないように甘さを引き立たせることです。

【中期のコツ】ヨーグルトに混ぜて食べると野菜独特の青臭さが気にならない

最初はパプリカだけのペーストで赤ちゃんにパプリカの味を知ってもらうことが大切ですが、赤ちゃんによっては嫌がることもあります。もしペーストにしたパプリカを嫌がった場合は、少し時間をおいて、今度は赤パプリカ、黄パプリカのペーストをヨーグルトに混ぜて与えましょう。

ヨーグルトに混ぜることで、加熱しても多少残ってしまう野菜独特の青臭さが減り、パプリカの自然な甘みが際立つ一品になります。

離乳食のヨーグルトでおすすめの種類と市販品は?段階レシピ
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【後期のコツ】油を使ってじっくり加熱し甘味を引き出す!味付けには塩を使ってもOK

離乳食後期(9ヶ月~11ヶ月)からは、レシピに本格的に油を使えるようになるので、パプリカをフライパンで炒めるような料理も可能です。油を使ってじっくり加熱することで、パプリカの甘みを凝縮でき、見た目も鮮やかになります。

オムレツやおやきの具としても活躍しますし、パプリカの甘みを引き立てるために、少量の塩やチーズを使った味付けにしてもおいしく仕上がります。

離乳食の味付けはいつから?調味料に頼らずに旨味を出す方法
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離乳食中期(8か月)のパプリカレシピ

中期にはじめてパプリカを与える際は、皮をむいてすりつぶしたり、ブレンダーやミキサーを使ってペーストに仕上げたものからスタートします。ブレンダーやミキサーを使う時は水分を足しましょう。             

赤ちゃんのパプリカデビューに!パプリカのペースト

パプリカのペースト完成品

材料

  • 下ごしらえ済みのパプリカ 5g
  1. すり鉢に入れた赤パプリカ

    パプリカを粗くみじん切りにし、すり鉢ですりつぶします。

  2. ヨーグルトに乗せたパプリカペースト完成品

    食べにくい場合はヨーグルトに乗せるのもオススメです。

離乳食後期(9ヶ月~11か月)のパプリカレシピ

パプリカは細かく刻んでとろみのあるものに混ぜ合わせる、蒸しパンやケークサレといった手づかみ食べできる料理に使うと彩りも良くなります。

大人も食べられるパプリカとじゃがいものスープ

パプリカとじゃがいものスープ

材料

(離乳食5回分/大人2人+離乳食)

  • じゃがいも 1個(100g)
  • 下ごしらえ済みのパプリカ 1/2個
  • だし汁(かつおだしがおすすめ) 1カップ
  • 塩 一つまみ
  1. ラップに包んでつぶしたじゃがいも

    じゃがいもは皮をむいてラップに包み、電子レンジ600Wで3分加熱してラップの上からつぶします。

  2. まな板の上にある刻んだパプリカ

    パプリカはトッピング用に少量を5㎜角に切り、残りは粗みじん切りにします。

  3. ミキサーに入れたじゃがいもとパプリカとだし汁

    ミキサーに1のじゃがいも、粗みじん切りのパプリカ、だし汁、塩一つまみを入れて攪拌します。取り分けにする場合は、大人用にお好みで塩を追加してもOKです。

パプリカ入り米粉のケークサレ離乳食版

完成品

材料

  • 下ごしらえ済みのパプリカ(赤) 15g
  • 下ごしらえ済みのパプリカ(黄) 15g
  • キャベツ 30g
  • 玉ねぎ 15g
  • 卵 1個
  • 牛乳 1/4カップ
  • 米粉 50g
  • ベーキングパウダー 小さじ1/4
  • 塩 少々
  • オリーブオイル 少々
  1. まな板の上にある刻んだキャベツ、玉ねぎ、パプリカ

    キャベツと玉ねぎはみじん切りにしてラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱し、パプリカはみじん切りにします。

  2. ボウルに入れた卵と牛乳

    小さめのボウルに卵を割りほぐし、牛乳と混ぜ合わせます。

  3. ボウルに入れたみじん切り野菜や卵・牛乳などの材料

    ボウルに米粉とベーキングパウダーを入れて良く混ぜ合せ、1のみじん切りした野菜と2の卵と牛乳を混ぜ合わせ、塩を加えてさらに混ぜ合わせます。

  4. 耐熱容器に入れた生地

    耐熱容器にオリーブオイルを薄く塗って3の生地を流し入れ、180℃に予熱したオーブンで20分焼きます。

離乳食完了期(1歳~1歳半)のパプリカレシピ

パプリカのきんぴらは赤ちゃんがつかみ食べできるように長めに切っていますが、食べさせてあげる場合は短く切ってあげましょう。

手づかみ食べにもオススメ!パプリカとにんじんのきんぴら

パプリカとにんじんのきんぴら完成品

材料

  • 下ごしらえ済みのパプリカ 15g
  • にんじん 15g
  • ごま油(サラダ油でもOK) 少々
  • しょうゆ 少々
  1. まな板の上にある細切りのにんじんとパプリカ

    にんじんは皮をむいて3㎝の細切りにし、パプリカはにんじんよりやや太めで同じ長さに切ります。

  2. フライパンで炒めているにんじんとパプリカ

    フライパンにごま油を薄く敷き、にんじんをしんなりするまで炒めたらパプリカを加えて軽く炒めてしょうゆで味付けします。

パプリカとミニトマトの食パンピザ

パプリカとミニトマトの食パンピザ

材料

  • 5㎜角に下ごしらえしたパプリカ(赤)5g
  • 5㎜角に下ごしらえしたパプリカ(黄) 5g
  • ミニトマト 2個
  • 食パン(8枚切り) 1枚
  • ピザ用チーズ 10g(スライスチーズ 1/2枚でもOK)
  1. まな板の上にある刻んだミニトマト

    ミニトマトはヘタを取って8等分に切ります。

  2. まな板の上にある丸皿を乗せた食パン

    食パンは耳を取りお皿やお椀を使って丸く切り抜きます(四角いままでもOK)。

  3. スプーンで淵をつけている丸く切り抜かれた食パン

    丸にくりぬいた食パンにスプーンで淵をつけます。

  4. まな板の上にあるパプリカ、ミニトマト、チーズをのせた食パン

    ミニトマトとパプリカを乗せて、その上にチーズを置き、オーブントースター1000W前後で5分程度焼きます。