赤ちゃんの体重の推移
赤ちゃんの体重、月齢別の目安|増えない・増えすぎの原因
赤ちゃんの体重が増えない、増えすぎて心配。産まれてから1年間の赤ちゃんの平均体重の推移を運動量や母乳・離乳食量の目安とともに紹介。成長曲線から外れたときの対処法、太り過ぎ、やせ過ぎの計算方法、ベビースケールのメリットや大人用体重計で赤ちゃんの体重を測る方法などもご紹介します。
赤ちゃんの体重って1年でどれくらい増えるの?重すぎ、軽すぎの目安は?
出生後、赤ちゃんは1歳までに約3倍の体重になると言われています。
母乳やミルク、離乳食が足りているかなど、赤ちゃんの栄養状態を知り、体に異常がないか調べる際にも、体重の増加は大切な判断材料となります。
体重の自然な増加が大事だと知っているからこそ、体重の増えが悪い、体重が減ってしまった、体重が増えすぎて健診で肥満の判定を受けたなどの悩みや心配事を抱えている方もいるでしょう。
出生体重から~生後12カ月までの体重の推移を解説しつつ、増えない、増えすぎ、減ってしまったなどの体重にまつわるお悩みにこたえていきます。
※体重の目安は、厚生労働省平成22年乳幼児身体発育調査報告を参考にしています。
出生体重|大きい子、小さい子、これからの体重の推移はどうなるの?
産まれたての赤ちゃんの正常な体重は2,500~4,000gとされています。2,500g以下は低出生体重児、1,500g以下は、極低出生体重児、1,000g以下は、超低出生体重児、4,000g以上の赤ちゃんは巨大児と言われます。
産まれてから4日くらいは、おっぱいを飲む量よりもおしっこなどで体から出ていく水分の方が多いため一時的に約200~300gくらい体重が減りますが、1週間くらいで出生時の体重に戻り、それ以降は増加していきます。増加の目安は、1日に25~30gくらいです。
出生時の体重目安
男の子 2.1~3.76㎏
女の子 2.13~3.67㎏
出生体重が小さくて不安。今後どう成長していく?障害が出たりしないか心配
小さく生まれた赤ちゃん。異常もなさそうだし、一安心ではありますが、今後の成長はどうなるのでしょうか?
正産期に生まれた小さめの赤ちゃんはほぼ問題なし!
出生時に小さめで産まれた赤ちゃんの場合、ちゃんと育ってくれるか、障害があったりしないかと心配している方も多いと思います。小さくても2,000g前後体重があり、正期産(37週~41週6日)に入ってからの出産の場合は、体もしっかりできているので小さめでも特に問題はないと言われています。
早産の赤ちゃん(妊娠35週~37週未満)は2歳ぐらいまでに身長・体重が追い付く
正期産に入る前に産まれてきた早産の赤ちゃんで、体が未熟なため免疫力が弱く、感染症や合併症を起こしやすいので保育器に入り、対処してもらいます。早産でも35週から37週未満で産まれた場合は、2歳くらいまでには標準体重で産まれた子供の体重に追いつき、成長も発達も正期産児とほとんど変わりません。
早産の赤ちゃん(妊娠35週未満)は医師や保健師に相談しながら成長を見守る
体の機能が出来上がる前に産まれてきた場合は、正期産の子に比べると成長は少し遅い場合もありますが、あまり周りと比べて落ち込むではなく、その子なりに成長しているなら、大らかに見守ってあげましょう。
ただし、障害のリスクの可能性が高くなることも考慮し、自己判断せず専門家に相談しましょう。自費での乳児健診を受けることも出来ますし、自治体によっては保健師さんの訪問相談などのサービスもあるので活用すると良いでしょう。
小さく生まれた赤ちゃんは、免疫力が弱いことが多く、風邪などの感染症を起こしやすいので予防対策をしっかりするように気を付けましょう。
出生体重が大きくて不安。将来肥満になったりしない?
出生体重が4000g以上は巨大児と呼ばれています。赤ちゃんが巨大児になる原因はいくつかありますが、ただ体重が重いだけならほとんど心配はいりません。動きが活発になってくるとすっきりしてくる子も多く、1歳、2歳と年齢を重ねると特に気にならなくなります。
ただし、妊娠中の母親の糖尿病などが原因、血糖のコントロールが出来すに巨大児になった赤ちゃんは、呼吸障害や心不全、低血糖、新政治黄疸などの病気のリスクが高くなります。医師の指示に従って、適切な治療が必要になります。
1ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
手足がふっくらして、ムチムチの赤ちゃんらしい体型になります。個人差がありますが1日に約30gのペースで体重は増えて、1ヶ月で出産時から約1㎏体重が増えます。
1ヶ月健診の際に、体重の増え具合を見て、母乳育児の方はミルクを足すかどうかの指導もあるでしょう。
生後1ヶ月の体重目安
男の子 3.53~5.96㎏
女の子 3.39~5.54㎏
- 生後1ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間について、授乳間隔や回数について、赤ちゃんと一緒に外出してもいいの?という疑問や便秘理由や解消のマッサージを動画で紹介し生後1ヶ月の赤ちゃんが喜ぶおもちゃを紹介します。
2ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
体は丸みを帯びてきて、手首や足首に大きなしわが出来ています。太ももがしっかりして、太ももにも大きなしわが出来てくる子もいます。体型に男女差、個人差が出てくる頃です。1ヶ月の頃と同じように1日に30gのペースで体重が増加し、1ヶ月で約1㎏体重が増えてきます。
急激に体重が減る、思うように体重が増えないときは、栄養不足や脱水症状による体力の低下が心配です。早めに病院を受診しましょう。まだまだ子育てに慣れない時期です。赤ちゃんに変化があったらすぐに気づけるように、こまめに体重を測って、授乳の時間やおしっこ、排便の時間を記録しておくと良いでしょう。
生後2ヶ月の体重目安
男の子 4.41~7.18㎏
女の子 4.19~6.67㎏
- 2ヶ月の赤ちゃんはどんな様子?体重や授乳間隔は?おすすめの遊びやおもちゃ、外出は?気になる体調の変化から考えられる病気は?便秘は大丈夫?など、2ヶ月赤ちゃんのママの疑問に徹底的に答えます。
3ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
首がすわりはじめ、抱っこした時に頭がぐらつかないようになります。体重の増え方は、少し緩やかになります。3ヶ月の終わりくらいには、出生時の体重の約2倍になります。
母乳やミルクを飲む量が減ったり、飲み方にむらが出てきたりする子もいますが、少しずつでも体重が増えて、機嫌が良ければ心配しなくても大丈夫でしょう。
生後3ヶ月の体重目安
男の子 5.12~8.07㎏
女の子 4.84~7.53㎏
- 3ヶ月の赤ちゃん、関わり方はこれで大丈夫?体重が増えない、湿疹が気になる、生活リズムが整わない、どんなおもちゃや遊びがいいかわからない…そんなお悩みにひとつずつ丁寧に答えていきます。
4ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
4ヵ月の終わりごろまでには、ほとんどの赤ちゃんの首がすわり体もしっかりしてきます。一生懸命動き、運動量が増えるのでさらに体重の増加は緩やかになります。体格の個人差も大きくなってくるので、平均体重にこだわらず、体重と身長のバランスや授乳量、おしっこや排便で健康を確認するようにすると良いでしょう。
生後4ヶ月の体重目安
男の子 5.67~8.72㎏
女の子 5.35~8.18㎏
- 4ヶ月の赤ちゃん、関わり方はこれで大丈夫?寝返りができるようにならない、湿疹が気になる、生活リズムが整わない、どんなおもちゃや遊びがいいかわからない…そんなお悩みにひとつずつ丁寧に答えていきます。
5ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
早い子は寝返りが出来るようになる時期です。寝返りが出来るようになって、行動範囲が広がるとさらに体重の増加は緩やかになってきます。動きが活発な赤ちゃんは、あまり体重が増えなくなってきますが、しっかり母乳やミルクを飲んでいて、排便がきちんと出来ているようならあまり心配しなくても大丈夫でしょう。
この時期は、体格に個人差が大きく出てくる頃です。ぽっちゃり体型の子は、ちょっと太り過ぎじゃないかしらと心配になるママもいると思いますが、ハイハイする前の赤ちゃんは、ぽっちゃり体型の子も多いので気にする必要はありません。
食べることに興味を持ち始めたら、離乳食を始めても良い時期です。
生後5ヶ月の体重目安
男の子 6.1~9.2㎏
女の子 5.74~8.67㎏
- 5ヶ月の赤ちゃんのお世話は夜泣きや離乳食など、ママもはじめてのことがいっぱい!成長に合わせた遊びやおもちゃを紹介しつつ、ママが不安に感じることの多い離乳食の進め方や赤ちゃんの不調についても解説します。
6ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
早いと前歯が生えてくる頃です。支えがあればお座りが出来るようになる赤ちゃんも増えてきます。
離乳食を始めたら、授乳が減ることがありますが、赤ちゃんのペースに合わせて大丈夫です。体重の増加のペースはさらに緩やかになりますが、それでも1日に10g~20gくらいは増えていきます。
心配なことがあれば、6ヶ月健診で医師や保健師さんに相談してみると良いでしょう。
生後6ヶ月の体重目安
男の子 6.44~9.57㎏
女の子 6.06~9.05㎏
- 6ヶ月の赤ちゃんの成長の様子や、夜泣きや生活リズムの乱れ、離乳食を食べないなどのお悩みの対処法や時短テクについて解説します。赤ちゃんの発達を促す関わり方、遊び、おもちゃについても紹介しています。
7ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
おすわりが安定してくる頃です。体重の増加が落ち着いてくるので、あまり変わっていないと心配になるかもしれませんが、1ヶ月で300gくらい増えていれば問題ありません。ぽっちゃり体型の赤ちゃんも少しスリムになってきます。
離乳食に慣れてきてきたら、1日2回食にしても良い時期です。少ししか食べない赤ちゃんもいると思いますが、まだ、授乳で栄養が取れる時期なので、機嫌が良いようならそれほど気にせず赤ちゃんのペースで大丈夫です。
生後7ヶ月の体重目安
男の子 6.73~9.87㎏
女の子 6.32~9.37㎏
- 7ヶ月の赤ちゃんの発達の様子やお世話の仕方について気になっているママに役立つ情報をまとめています。身体と心の発達、離乳食の進め方、夜泣き対策や発達を促す遊びとおもちゃ、絵本について解説しています。
8ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
体型の差がめだってくるころです。赤ちゃんによって、小柄タイプ、ぽっちゃりタイプ、すらっとタイプなど体型の特徴が出てきます。さらに運動量が増えるので体重の増加は緩やかです。この頃からお座りが出来る子、ハイハイが出来る子、伝い歩きをする子など発達にも大きな差が出てきますが、あまり周りのこと比べずに、その子の成長のペースを見守ってあげましょう。
生後8ヶ月の体重目安
男の子 6.96~10.14㎏
女の子 6.53~9.63㎏
- 8ヶ月の赤ちゃんの成長に合わせてしてあげられることは何でしょうか?発育を知ると赤ちゃんの成長をもっと手助けできます。赤ちゃんの夜泣き対策や遊び方、熱や便秘や下痢など病気になった時の対処法も紹介します。
9ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
離乳食が3回食になり、自分で食べたいという気持ちが出てくる頃です。手づかみメニューを用意して、自分で食べる楽しみを体験させてあげると、食が細い子でも食べることに興味が出てくるかもしれません。ずりばい、ハイハイ、つかまり立ちと動きは活発になるので、筋肉がついてきて、少し体が引き締まってきます。
生後9ヶ月の体重目安
男の子 7.16~10.37㎏
女の子 6.71~9.85㎏
- 9ヶ月の赤ちゃんは身体や心がどのように発達していくか、発達を促す遊び方やおもちゃについても紹介しています。夜泣きや後追い、離乳食を食べないなどのママのお悩みごとについてもまとめました。
10ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
つかまり立ち、伝い歩き、よちよち歩きを始めると、それまでは赤ちゃんらしいムチムチの体型から少しずつ幼児体型に変わってきます。体重と身長のバランスが取れているようなら成長曲線のグラフから少々外れてしまっても問題ないでしょう。
色々なことに興味を持ち始め、食事にも個性が出てきます。食材の好き嫌いもはっきりと出てきて、嫌いなものはポイと落としてみたり、食事の途中で遊び始めたりする子も出てきます。ある程度食べて、遊び始めたら食事を切り上げるようにしましょう。
生後10ヶ月の体重目安
男の子 7.34~10.59㎏
女の子 6.86~10.06㎏
- 10ヶ月の赤ちゃんはつかまり立ち、伝い歩きなどの運動能力の発達に加え、言葉の理解も進むなど心の発達も目覚ましい時期です。赤ちゃんの発達を促すおすすめの関わり方や、絵本・おもちゃなどの紹介をしています。
11ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
体型の個人差がはっきりしてくる頃ですが、幼児体型に近づいてくる赤ちゃんが多いでしょう。周りの人たちの言葉をすこしずつ理解しはじめ、指さしや、ちょうだい、どうぞなどのしぐさが出来るようになってきます。
生後11ヶ月の体重目安
男の子 7.51~10.82㎏
女の子 7.02~10.27㎏
- 11ヶ月の赤ちゃんの成長と発育を紹介、夜泣きや3回食が始まる離乳食について、感染症や熱、鼻水、風邪など外出する時に気を付けたいポイントなど生後11ヶ月の赤ちゃんをお世話するコツを解説します。
12ヶ月の赤ちゃんの体重・体型、成長の様子
1歳になると、体重は産まれたときの約3倍になります。1歳を過ぎると体重も身長もそれまでよりも緩やかになり、動きも活発になってくるのでスリムな幼児体型になる子が多くなってきます。
母乳やミルクに頼らず、離乳食からほとんどの栄養を取れるようになってきますが、消化能力が未発達ため、1度にたくさんの量が食べられないため、食事と食事の間にお腹がすいてしまうようなら間食を用意してあげると良いでしょう。
生後12ヶ月の体重目安
男の子 7.68~11.04㎏
女の子 7.16~10.48㎏
- 12ヶ月の赤ちゃんの身長や体重や睡眠時間、離乳食など食生活など生活リズムを解説します。発育に良いおもちゃや絵本なども紹介するので積極的にコミュニケーションを取ると赤ちゃんも可愛い笑顔を見せてくれますよ。
赤ちゃんの体重の測り方
赤ちゃんの健康状態のチェックとして体重と身長を記録してみましょう。母子手帳に体重身長ともに成長曲線が入ったグラフがあるので、ぜひ利用してみて下さい。曲線の中を順調に上向いていれば、問題ないということですが、成長曲線のグラフから少々外れていても、曲線に沿って上向きであれば、あまり心配はないでしょう。どのように変化していくかが大切なので、記録してときどき確認してみて下さい。
赤ちゃん専用体重計(ベビースケール)は買う?買わない?
ベビースケールは、使える期間が短期間にもかかわらず、精度が高いものは高価なので、買うかどうか迷う方も多いでしょう。ある程度大きくなれば大人用の体重計でも測れますが、ベビースケールは精度が良く5g、10gの単位で測れるため、産まれたばかりの赤ちゃんがどれくらいミルクや母乳を飲んだか測れるメリットがあります。
標準的な出生体重で生まれた場合は特に購入しなくても、1ヶ月健診時の体重測定で母乳育児やミルク量への指導がありますので、体重に一喜一憂することはないと思います。小さめに生まれた赤ちゃんの成長が心配な方は安心のために購入しても良いでしょう。
コンパクトタイプや前回の測定値が見られるものなど機能も違うので、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶと良いと思います。レンタルという方法もありますので、検討してみましょう。
ベビースケールが置いてある場所
赤ちゃん用の体重計は、小児科や保健センター、児童館、ベビー用品店のベビー休憩室などに置いてあります。自宅近くに置いてある場所がないか、探してみましょう!
ベビースケールなしで赤ちゃんの体重を測る方法
ベビースケールがなくても、自宅にある体重計でも測れます。
まずは、ママが赤ちゃんを抱っこして体重を測ります。次に、赤ちゃんをおろして、ママの体重を測ります。赤ちゃんを抱っこして測った体重からママの体重をひいたら、赤ちゃんの体重がわかります。
この方法なら気軽に測れるので、お風呂の前などに測ってみて下さい。
赤ちゃんの体重のお悩みQ&A|こんな時はどうする?
赤ちゃんの体重の変化は、まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんの健康状態を見るためのバロメーターともなります。急激に増えたり、まったく増えない・減ってしまう場合には、何が原因か把握して適切な対応してあげましょう。
赤ちゃんの体重が増えない場合はどうしたらいい?
赤ちゃんの月齢によって、体重が増えない原因や対処方法も変わってきます。体重が成長曲線におさまり、ご機嫌で過ごせるなら心配いらないケースがほとんどです。
新生児期に体重が増えないのは母乳やミルクが原因
新生児の体重が増えない原因の1番は母乳やミルクが足りていないこと。特に完全母乳で育てている場合、母乳の出が悪かったり、母乳は出ていても赤ちゃんがうまく飲めていない可能性があります。
母乳外来を受診し、マッサージや飲ませ方のアドバイスを受けるのがおすすめです。また、母乳育児を続けつつ、母乳とミルクとの混合栄養にすると気が楽になります。
寝返り・ハイハイが始まって体重が増えないのは心配いらない
寝返りをうったり、ハイハイしたりと動きが活発になってくる時期に、体重が増えなくなるのはよくあることです、機嫌が良く、よく動いているようならそれほど心配する必要はないかと思います。
また、離乳食がはじまると、離乳食をしっかり食べてくれるかどうかでも体重の差が大きくなってきます。あまり食べない赤ちゃんでも少しずつでも体重が増えているようなら心配ないでしょう。
まれに、病気が原因で体重が増えない場合もあります。機嫌が悪い、食欲がない場合は、早めに小児科を受診するか、保健師さんに相談してみましょう。
赤ちゃんの体重が増えすぎの場合はどうしたらいい?
新生児の場合は、体重が増えすぎでもあまり心配はありません。産まれたばかりの赤ちゃんは太りやすい時期なので、体重が増えすぎて当たり前というくらいの気持ちでいましょう。
ミルクで育てている赤ちゃんは、パッケージに書いてある飲ませる目安量を守っていれば問題ないでしょう。母乳で育てている赤ちゃんは、欲しがるだけ飲ませて大丈夫です。
離乳食がはじまってからの体重増加は、体重と身長のバランスが取れているようなら心配はいりませんが、アンバランスに体重だけが増えているようなら、授乳回数を減らしたり、食事内容を見直しましょう。ただし、一時的に体重が増加しても、寝返りやハイハイで、赤ちゃんは発達に伴い、急激に運動量が増えます。その後も、歩きはじめると多くの子が幼児体型になりますので、「肥満かも!」とあまり神経質にならないようにしましょう。
まれに、病気の場合もありますので、急激な体重増加があり、体のむくみや嘔吐などが見られたら
すぐに小児科を受診しましょう。
体重と身長のバランスを測るカウプ指数
カウプ指数は、赤ちゃんの肥満、痩身度などを判断する指標です。3ヶ月から5歳までの乳幼児に使われています。
計算方法は、体重(g)÷(身長(㎝)の2乗)×100
判定方法は、乳児(3ヶ月~1歳)でこのようになっています。
14.5未満・・・やせすぎ
14.5~16未満・・・やせ気味
16~18未満・・・ふつう
18~20未満・・・太り気味
20以上・・・太り過ぎ
太る、痩せるは母乳や離乳食のせい?適切な食事量に自信がない…
体重の急激な増加、減少を招かないためには適切な食事量が大切といっても、母乳はどのくらい飲んでいるのか見た目ではわからないですし、離乳食は作ったとしても赤ちゃんが食べてくれるかは別問題。
体重の増加や減少に関わる、赤ちゃんの栄養摂取、どうしたらいいのでしょうか?
母乳で育てているママは、欲しがるだけあげて大丈夫!!
母乳だけで育っている赤ちゃんは、生後4ヶ月くらいまでは欲しがる時に好きなだけあげましょう。
母乳が足りているかどうかの目安は、赤ちゃんの体重が順調に増えているか、また、30分以上おっぱいをくわえて離さない場合や、20分くらい飲ませたのに、1時間おきに泣いておっぱいを欲しがる場合などは、母乳不足の可能性があるので、小児科の医師や保健師さんに相談してみるとよいでしょう。
離乳食中の授乳回数の目安は以下の通りです。
生後5ヶ月~6ヶ月ごろの授乳回数
離乳食後も含めて5~6回にします。
生後7ヶ月~8ヶ月ごろの授乳回数
1回15分から20分を離乳食後も含めて3~5回程度
生後9カ月~の授乳回数
離乳食後と欲しがる時にあげます。離乳食後期から完了期くらいになると、必要な栄養はほとんど食事から摂れるようになります。
生活スタイルに合わせて卒乳、断乳をするか、スキンシップとして続けるのか検討するちょうどよい時期だと思います。
離乳食の目安量は?
赤ちゃんの体重増加で気になるのが離乳食。食べるのが大好な子もいれば、まったく食べてくれない子もいて、個人差が激しい部分です。
うちの子、食べ過ぎ?食べなさすぎ?離乳食の目安量をまとめてみました。
あくまで目安ですし、食べない子は本当に何をしても食べないようです。「食べないと大きくなれないよ!」と言っても赤ちゃんはどこ吹く風…。
1歳を過ぎると普通の食事を摂り、成長が追いついてくるケースが多いようです。極端に体重が減少せず、元気なら今はそういう時期なのだと割り切りましょう。
生後5ヶ月~6ヶ月ごろの離乳食量
初期の離乳食はあくまで食べる練習です。離乳食から摂る栄養は全体の10%ぐらいに過ぎません。
つぶしがゆからはじめて、すりつぶした野菜なども試してみましょう。慣れてきたら、つぶした豆腐、白身魚などを試してみます。
生後7ヶ月~8ヶ月ごろの離乳食量
1日2回食で食事のリズムを作ります。食材の量の目安(1回)は炭水化物50~80g、野菜・果物30~40g、たんぱく質は魚、肉なら10~15g、豆腐なら30~40g、納豆なら約1/4パック、卵なら黄身1~全卵1/3、乳製品なら50~70gくらいです。
生後9ヶ月~11ヶ月頃の離乳食量
1日3回食にすすめていく時期です。炭水化物は全がゆなら80g軟飯なら90gその他、食パンなら8枚切り1/2枚、乾麺なら20g、小麦粉なら大さじ2強が目安です。たんぱく質は魚、肉なら15g、豆腐なら45g、納豆なら1/3パック、全卵1/2、乳製品なら80gくらいが目安となります。
赤ちゃんの体重の増加・増え方はその子のペースを見守ってあげましょう
赤ちゃんと一緒にいると、何ヶ月なの?「あら、大きいわね!」「小さくてかわいいわね~」などと周りの人から良く声をかけられますよね。平均より大きいのかな、小さすぎるのかなと気になることもありますが、体重の増加にはその子の性格や遺伝などが大きくかかわってきます。成長曲線に沿って体重が増えているようなら、その子のペースを見守ってあげましょう。
とは言っても、赤ちゃんの成長はあっという間です。順調に体重が増えているかどうか、時々測って記録しておくと安心ですね。