赤ちゃんの歯はいつ生える?ケア方法は?歯の疑問Q&A
当然ですが、生まれた時は赤ちゃんのお口の中に歯は見えません。
ですが、赤ちゃんのお世話に追われて数ヶ月後、ふとお口を見ると「あれ?歯が生えてる!」と気づくでしょう。
中には、最近、赤ちゃんの機嫌が悪い。黄昏泣きや夜泣きが続くと思っていたら、生え始めの歯がむずむずしてたのが原因だったというケースもあります。
生後数ヶ月で生えてくる赤ちゃんの歯、まだまだ『齧る』という仕事をするには力不足ですが、これから数年間にわたり、乳歯として赤ちゃんの成長を支えてくれるものです。
赤ちゃんの歯にまつわる疑問や不安、大切な歯のケア方法をお伝えします。
赤ちゃんの歯はいつ生えるの?生え始めの時期
一般的に歯が生えてくるのは生後6ヶ月前後です。しかし、歯の成長にも個人差があり生後2ヶ月で生えはじめてむずむずしている赤ちゃんや、8ヶ月~9ヶ月になっても生えてこない赤ちゃんもいます。やはり成長には個人差が付き物ですので、3~4ヶ月程度の遅れなら気にすることはありません。
また一般的に下の歯から生えることが多いのですが、こちらも生える順番は人それぞれなので気にする必要はありません。あまり神経質にならないようゆっくりと見守ってあげたいですね。
歯の生え始めの時期には、赤ちゃんは歯がむずむずして、機嫌が悪くなることもあります。歯固めを与えればむずむずを解消しつつ、噛む力を鍛えられますよ!
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妊娠初期から作られる赤ちゃんの歯
赤ちゃんの歯は、生えてくるのは生後6ヶ月前後ですが、歯が作られるのはかなり前。お母さんのお腹の中にいるときから作られ始めています。
妊娠6週目頃には歯の芽となるもの(歯胚)が作られ、妊娠10週目頃には乳歯の元が作られます。妊娠12~23週ごろには歯の石灰化が始まり、出生時までには歯冠(歯の白い部分)が半分以上出来上がっているそうです。
これをふまえると、いかに妊娠中の食生活が大切になってくるか考えさせられますね。
赤ちゃんの歯が生えてこない!
赤ちゃんの歯が生えてこない原因は様々です。歯の芽が作られない「先天性欠如歯」や偏った食生活、添加物・保存料の過剰摂取等により歯の成長を妨げているケースもあります。歯の成長には個人差があるといっても、「周りの子は生えているのにうちの子だけ…」と心配になりますよね。
大体の目安として、1歳半頃になっても1本も生えてこない場合、3歳頃になっても20本生えそろっていない場合は専門の医療機関への相談をおすすめします。一人で抱え込むよりも気持ちが楽になるでしょう。
また自治体によっては1歳・1歳半頃に健診があると思いますので、そういった機会に積極的に相談してみましょう。
赤ちゃんの歯ぎしりって大丈夫?
小さな赤ちゃんが歯ぎしりをすると、「歯に影響はないの?」「もしかしてストレス?」と心配になってしまうかもしれません。結論から言うと、赤ちゃんの歯ぎしりはほとんど心配する必要はありません。実際筆者も息子に「歯が削れるからやめよう」と声をかけたこともありました。しかし、大人の歯ぎしりと子供の歯ぎしりには大きな違いがあるようです。詳しく解説します。
まず大人の歯ぎしりですが、主に心理的ストレスや歯並び・かみ合わせの悪さなどが影響している場合があります。それに比べて赤ちゃんの歯ぎしりは大人とは違い、成長過程で起こる問題のない行動の一部であるといえます。
生まれたばかりの赤ちゃんは「吸う」ことで栄養を取り込んでいますが、徐々に「噛む」へと移行していきます。まだ未熟な下あごと頭蓋骨の安定できる場所を探すという行動が「歯ぎしり」なのです。ですから、赤ちゃんの歯ぎしりはかみ合わせのバランスの変化を調節するための正常な反応といえます。
赤ちゃんの歯並びがガタガタ…大丈夫?
赤ちゃんの歯並びを見て、隙間が開いていたりガタガタだったり・・・心配になる方も多いと思います。ですが、赤ちゃんの顎はまだ成長途中で十分に発達していない為、乳歯の歯並びはあまり心配いりません。色んなものを食べて顎や筋肉が発達してくると歯と歯の間に隙間ができるので、乳歯の隙間やガタガタは正常な歯の発達の範囲といっていいでしょう。
しかし、顎の発達は永久歯の歯並びにも大きく関係してきますので、生活習慣には気をつけましょう。普段から左右の差がなく顎を発達させるため、左右均等に噛む、頬杖はつかない、口呼吸ではなく鼻呼吸をすることも大切です。
歯並びは遺伝的な要素だけでなく普段の食習慣も大きく関係してきます。小さいころから顎を鍛えるように意識していきたいですね。
赤ちゃんの歯のケア・歯磨きの方法
赤ちゃんの歯はケアしにくいとお考えの方も多いのではないでしょうか。「まだ歯も生えていないし・・・」「口を触ると嫌がる」という方もおられるかと思いますが、赤ちゃんの歯のケアは今後の歯の成長のためにとても大切です。歯の生え方別にケアの仕方を紹介します。
歯が生える前(5~6ヶ月頃)
この時期はまだ母乳やミルクが主な栄養源です。母乳やミルクには糖分も多く含まれていますので、授乳後には白湯を飲ませたり、濡れたガーゼ、滅菌シート等でお口の中をふき取ってあげましょう。
歯の生え始め(6ヶ月頃~)
離乳食をスタートし始める時期です。まだまだやわらかいもの中心ですが、食材もだんだん増えていくのでガーゼだけでなく赤ちゃん用の歯ブラシを使って磨いてあげましょう。
前歯が成長してくる(10ヶ月頃~)
離乳食も進み、いろんな食材に挑戦している頃かと思います。ここでもベビー用歯ブラシを使ってあげましょう。
前歯が生えそろう(12ヶ月頃~)
赤ちゃん自身が歯磨きをやりたがったり、歯ブラシに興味を持ちはじめるでしょう。まだまだ自分で磨くのは難しいので、仕上げ磨きをしっかりとしてあげましょう。口ゆすぎが難しい場合はふき取り用の歯磨きジェルを使うといいですよ。
奥歯が生えそろう(18ヶ月頃~)
離乳食も完了期に入っている頃かと思います。ほとんど大人と同じものを口にしているかと思うので、食後には歯磨きをするという習慣も身に着けてあげましょう。
歯が生えそろう(24ヶ月頃~)
この時期は「魔の2歳児」と言われるように反抗期がやってきます。歯磨きを嫌がったり奥歯が生えることで虫歯にもなりやすくなるので、しっかりと歯磨きをするようにしましょう。
嫌がる時にはお気に入りのぬいぐるみの歯を磨いてみたり、鏡を見ながら歯磨きをしてみたり…。試行錯誤の日々だと思いますが、根気強くがんばりましょう。口ゆすぎが出来るようになったら、フッ素配合の歯磨き粉を使うと虫歯予防にもなります。
赤ちゃんのお口をきれいに保つには、歯が生える以前からのケアも大切です。ぜひお子さんと一緒に楽しく歯磨きができる習慣を身に付けていきましょう。
乳幼児に歯のトラブルは尽きないもの。生え始めの歯を大切に!
筆者にも3人の子どもがいますが、顎をぶつけて歯がぐらぐらしたり、虫歯になったり…。子供の歯は大人とはまた別のたくさんの悩みや心配事にぶつかるものです。
虫歯になったときぐらいしか歯医者に行かないという方もいますが定期的な歯科健診やフッ素塗料など、歯が生え始めたらかかりつけの歯医者さんを持つと安心です。
自治体の健診などでも診てもらえますので、気軽に相談してみてもいいでしょう。
乳歯はいずれ抜け落ちるといっても、歯を守る習慣は乳幼児期にしっかり身につけるべきものです。赤ちゃんのうちからしっかりケアをして歯を大切にしたいですね!