赤ちゃんのお座りはいつから

赤ちゃんのお座りチャレンジ~ひとりすわり完成までの道~

赤ちゃんがお座りデビューはいつから?お座り開始~安定するまでの様子やお座りができない子・発達に問題はないのにお座りしない子の性格に合わせた練習方法を解説。赤ちゃんがお座りで楽しめるおもちゃやママも安心な補助椅子も紹介します。転倒に気を付け、お座りチャレンジを楽しく見守って!

赤ちゃんのお座りチャレンジ~ひとりすわり完成までの道~

赤ちゃんのお座りデビューはいつ?赤ちゃんと楽しむ練習方法

赤ちゃんがお座りできるようになると、遊びの幅がぐんと広がります!
赤ちゃんはねんね期より高くなった視界が新鮮で、きょろきょろ。お膝に座らせて絵本を読んであげたり、「はい、どうぞ」とおもちゃやボールのやり取りができます。更にお座りが安定してくると、指先で床に置いているおもちゃを摘んだりして、一人遊びをする時間も増えてきますので、ママは少しずつ育児が楽になってきたと感じるでしょう。

しかし、赤ちゃんの成長は、個人差がとても大きいもの。周りのママから「お座りが出来るようになった!」という話を聞くと、うちの子はまだだけど大丈夫かしらと心配になってしまう方も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんのお座りを始める時期や一人で安定して座れる時期(ひとりすわりの完成)がいつからなのか解説します。発達に問題がないのに、お座りをしない場合は、赤ちゃんの好奇心や意欲をママが刺激してあげるのがポイントです。ママと赤ちゃんが楽しくお座りチャレンジ期を過ごす方法をまとめました!

お座りするのはいつから?ひとりすわりまで完成まで約3ヶ月!

首が座って、寝返りがうてるようになってくると、次は「いつお座り出来るようになるのかしら」と心待ちにしているパパ・ママも多いと思います。赤ちゃんがお座りをはじめる一般的な時期や安定して座れるようになるのはいつからなのか解説します。

お座りを始める時期は生後6ヶ月が目安

赤ちゃんがお座りする時期の画像

赤ちゃんがお座り出来るようになるのは、生後6ヶ月が目安と言われています。ただし、6ヶ月を過ぎても出来ないからと言って焦る必要はありません。赤ちゃんによっての成長のスピードが違います。生後3ヶ月くらいからお座りに興味を持って座りたがる子もいれば、生後10ヶ月くらいまでなかなかお座りをしようとしないのんびりな子もいます。

生後6ヶ月の赤ちゃんのお座りは、ママが座らせてあげると少しの間だけ支えなしでも座っていられるくらいの状態です。手を前について体を支えながら、前屈みの姿勢で座りますが、とても不安定です。前後左右どこに倒れるかわからないので、クッションなどでガードして、固いものは周りに置かないようにし、目を離さないようにしましょう。

6ヶ月の赤ちゃんの成長と離乳食のコツ~遊び方も成長が!
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安定するのはいつから?生後8,9ヶ月でひとりすわり完成!

お座りして車のハンドルを握る赤ちゃん

生後7ヶ月くらいになるとお座りも上手になり、腕で体を支えなくても背中を伸ばして座れるようになってくる子が多いでしょう。
生後8、9ヶ月くらいになると、およそ9割の赤ちゃんがひとりすわりといって、1分以上両手を床についたり、支えがなくても座っていられる状態になります。両手におもちゃを握って遊べますし、お座りをしたまま振り向く子もいます。お座りが安定してきたら、ママとボールのやり取り遊びも楽しめますよ!

お座り期は遊びも多様化!ハイハイのための筋トレ効果も期待!

ハイハイでママに近付く赤ちゃん

お座りが出来るようになると、ねんねの時に比べると一気に視野が広がり、視界が高くなるため、これまで見えなかったものの見えるようになります。お座りして物を見て、手を伸ばして物を掴んだり、口に運んだりすることで、奥行きや高さの間隔を感じられるようになります。

また、お座りが安定してくると、両手を使っておもちゃを持ったり、左右の手で持ち替えたりも出来るようになり、遊びの幅がぐんと広がります。おもちゃを使って遊ぶことは、赤ちゃんの五感を刺激し、意欲や好奇心を引き出せられます。

お座りの姿勢を維持するためには、お尻の周りや腰回りの筋肉が必要です。これらの筋力アップをすることで、ハイハイするための筋力もついてきます

赤ちゃんがお座りをしない・できない原因

鳴子を持って踊りだしそうな赤ちゃん

生後6ヶ月を過ぎてもまだお座りしないけど大丈夫かしらと心配されているママもいるかと思いますが、赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、それほど心配しなくても大丈夫でしょう。
お座りが好きではない赤ちゃんもいますし、まだ体がお座り出来るまでに成長していない場合もあります。骨や筋力など体の準備が整えば自然に出来てくるのであまり焦らず待ちましょう。中には生後10ヶ月くらいまでお座り出来ない子もいます。

まれに病気で発達が遅れる場合もあります。どうしても心配な場合は、専門家に相談するのが一番です。かかりつけの小児科の先生か乳幼児健診の時に相談してみると良いでしょう。

お座りの練習方法|赤ちゃんの好奇心を刺激しよう

赤ちゃんがお座りに興味を持ち始めたら、お座りの練習をしても良いでしょう。赤ちゃんの意欲や好奇心を刺激しながら、その子のペースで、楽しく練習することが大切です。

お座りしない赤ちゃん。練習はしてもいい?

部屋の中の様子を伺う赤ちゃん

体は十分に発達しているはずなのに、お座りしない赤ちゃんの場合、もともとお座りに興味がなかったり、もしかしたらお座りをするという発想がないのかもしれません。こうした赤ちゃんの場合、ママが赤ちゃんの好奇心や意欲を刺激して、お座りの練習をさせるのはOKです。最初はあまり乗り気ではなかった赤ちゃんも、ねんねに比べ視界が広くなるため気分転換になり、ご機嫌で過ごすことも増えるでしょう。

しかし、体の筋力や骨が発達していない状態で無理矢理にお座りの練習をさせてしまうと体の成長を妨げてしまう場合もあります。生後6ヶ月ぐらいで始める子が多いといっても、個人差があります。おすわりの姿勢にして、ぐにゃりとなってしまうような状態での練習は、体に負担がかかりますので、もう少し発達を待ちましょう。また、赤ちゃんが嫌がっているのに無理強いするのは禁物です。
体の準備が整えば、自然に出来るようになるので、焦らずに待ってあげましょう。

お座りの練習方法|まずはたて抱っこで興味を持たせる

お座りができたとママにアピールする赤ちゃん

生後6ヶ月を過ぎ、赤ちゃんがお座りすることに興味を持っているようなら、たて抱っこから練習をスタートするのが良いでしょう。たて抱っこは、寝ているときとは全く違った景色が見えるようになるので、赤ちゃんがお座りに興味を持つきっかけになります。

その他にも、寝ている状態からクッションなどを背中にあてて少し角度をつけてあげると視界が変わります。最初は40度くらいからはじめましょう。これらを嫌がらないようなら、ママが後ろからわきの下に手を入れて支えながら座らせてみましょう。最初は、前に倒れ込む感じになると思います。まずは、短い時間からチャレンジしてみましょう。

体が出来上がっていないのに無理をさせると、背中や腰を痛めてしまうかもしれないので、出来なければ無理させずに、体の発達を待ってからチャレンジするようにして下さいね。

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赤ちゃん椅子の選び方・お座り補助グッズ

ママを見上げて笑顔になる赤ちゃん

お座りが出来るようになる生後6ヶ月くらいは、ちょうど離乳食がはじまる時期でもあります。
お座りの練習にも離乳食にも役立つ椅子と転倒防止に役立つグッズをご紹介します。

バンボ

バンボは、名前を耳にしたことがあるママも多いのではないでしょうか。
世界中で人気の赤ちゃん用チェアです。首が座る生後3ヶ月くらいから使用でき、お座りに興味を持っている月齢の低い赤ちゃんやお座りの練習用椅子としてよく利用されています。
ポリウレタンフォームで出来ているため、弾力があって柔らかく、水を弾くので、離乳食をこぼしてもすぐに掃除が出来て衛生的です。

赤ちゃんのお尻から腰、背中までをしっかりサポートしてくれて、正しい姿勢で座らせられるつくりになっています。また、どっしりとしていて、安定感があり、しっかり固定してくれるので、赤ちゃんが少々動いてもひっくり返りにくいです。

ただ、ポリウレタンフォームなので、ちょっと大きめの子には太ももの部分がパンパンで窮屈という意見もあるので、売り場で試してみるのが良いのではないでしょうか。

ハガブー

まだお座りがおぼつかない赤ちゃん

ハガブーは、アメリカのデザイナーが作って2015年に日本に初上陸したばかりの比較的新しい商品ですが、入荷してすぐに完売したと話題の商品です。今のところは、ベビー用品専門店のクーナセレクトの通販のみで販売されているようです。

柔らかい低反発素材の布製なので、締め付け感がなく360度を支えてくれるので前後左右への転倒やずり落ちを防止してくれます。「ママのハグのような心地よさ」が名前の由来になっており、ママに抱っこされているような座り心地です。
布製で丸洗いはできないため、お座りの練習には良いと思いますが、離乳食などの汚れてしまうような場面ではバンボの方が使いやすいと思います。

授乳クッション

わざわざ買うのはもったいないという方は、授乳クッションもお座り転倒防止におすすめです。
授乳クッションの穴の部分に座らせると、後ろと左右には倒れてもクッションがあるので安心です。前はママがしっかりサポートしてあげて下さい。

月齢が低いうちしか使わないと思っていた授乳クッションが意外なところで役に立ってくれますね!

お座りが楽しくなるおもちゃ選び!五感をどんどん刺激しよう

おもちゃを持ち上げる力持ちの赤ちゃん

おもちゃを使って遊ぶことは、赤ちゃんの五感を刺激し脳にも良い影響が期待できます。
お座り期のおもちゃを選ぶときにおすすめするポイントは、赤ちゃんが座ってじっくり遊べるもの、赤ちゃんの好奇心や探求心を満たせるもの、音や動きがあるもの、ママが一緒に楽しめそうなママ好みのものを選ぶのも良いでしょう。

ビーズをつまんで動かすようなおもちゃは、目で見たものを思い通りに動かす練習にもなります。
赤ちゃんにも持ちやすく、あたっても痛くない柔らか素材のガラガラや大きめのボタンを押すと音楽な流れるようなおもちゃは、「振ると音が鳴る」、「押すと鳴る」を繰り返しているうちに、「こうしたらこうなる」ということを学ぶことにつながります。
追いかけたくなるような動きのあるおもちゃは、ずりばいやハイハイに興味を持つきっかけにもなるので、おすすめです。

お座りデビュー時の注意点

赤ちゃんがお座りをはじめたら、その後はハイハイ、つかまり立ち、よちよち歩きとどんどん活発に行動するようになってきます。大きな事故を予防するためにも、室内の環境を見直すよいタイミングでしょう。

お座り失敗でゴチン!お座り+ハイハイでいたずら!転倒・事故対策

お座りからハイハイをしてイタズラをする赤ちゃん

転倒防止には、ママがついているのが一番ですが、常にそばに付きっ切りというわけにもいきません。家事をしたり、トイレに行ったりと、ちょっとの間目を離してしまう場面も出てきます。

お座りを覚えたての頃は、ひとりでお座りにチャレンジした結果、転倒して頭をゴチンとぶつけてしまうこともよくあります。大事に至らないように、お座りをはじめたらマットやクッションを敷くなど本格的に室内を赤ちゃん仕様に変えていきましょう。

ハイハイはいつから?赤ちゃんのやる気を引き出す練習と環境
ハイハイはいつから?赤ちゃんのやる気を引き出す練習と環境
ハイハイはいつから始めるか、一般的に生後7〜8ヶ月頃といわれています。それよりも早い遅いなど個性溢れるハイハイについて詳しく解説します。赤ちゃんがハイハイをしたくなる練習方法と環境作りもご紹介します。

お座りと同時期か少し遅れて赤ちゃんはハイハイ(ズリバイ)もどんどん上手になります。お座りの姿勢からハイハイ、そしてまたお座りと、お座りとハイハイを組み合わせると赤ちゃんは室内を自由に動き回り、少し高めの場所にも手を触れることができます。思わぬ事故を避けるために事故防止対策を行いましょう。

お座り失敗!が思わぬ大ケガにつながらないための転倒防止策

・床には、クッション性のあるラグやジョイントマットなどを敷いておく
・ベビーチェアに座らせるときは、ベルトで固定する
・床には、転倒した時にケガにつながるようなものを置かない
・ソファーなどの高いところに赤ちゃんを寝せたり、座らせたりしない

お座り姿勢からハイハイで自由自在!事故防止策

・床には、赤ちゃんが口に入れると危険なものは置かない、落とさない
・赤ちゃんにとって危険なものがあるところ(キッチンや階段、お風呂場)にはベビーゲートを設置する
・ストーブや扇風機には近づけないようにガードをする
・ボットやアイロンなどやけどの危険があるのもは赤ちゃんの手の届かないところで使用する
・コンセントにはカバーやコンセントガードを取り付ける
・電気コードは、まとめて赤ちゃんの手の届かないところに固定する
・テーブルの上や本棚の上に重いものや固いものなど落ちると危ないものを置かないようにする
・洗剤などの薬剤は、赤ちゃんの手が届かない場所にしまう

赤ちゃんとお座りチャレンジ期を楽しむ

赤ちゃんの性格や成長のスピードによってお座りにチャレンジするタイミングは違います。
視界が広がることが楽しくて、お座りをしたがる子もいれば、ママにくっついていたくてなかなかお座りにチャレンジしたがらない子、ねんねしていたいのんびり屋さんと色々なタイプの赤ちゃんがいます。

お座りしたくてしょうがないような子には、バンボやハガブーなどのサポートグッズを使っておもちゃで遊ばせて、どんどんチャレンジさせましょう!ママに抱っこされていたい子には、たて抱っこやお膝の中でお座りなど、安心感を与えながら少しずつ補助してあげてください。

「なかなかお座りしない」「お座りを嫌がる」と心配していた赤ちゃんがズリバイ、ハイハイを楽しむようになって、ふと気が付いたらハイハイの途中にお座りで休憩している姿が見られることもあります。赤ちゃんの性格に合わせて、その子が喜ぶ方法でお座りチャレンジ期を一緒に楽しみましょう。