生後3ヶ月の赤ちゃんができること
生後3ヶ月経った赤ちゃんは首が座ってきて、体重も生まれた時の約2倍となり、意識して手を動かせられるようになります。
また、自分の意思で笑うことも増えてくるので、相手をしていても楽しくなりますよ。今まで一方的な育児だったのが、今後は双方向の育児になる時期ですね。
首が座ってきます
生後3ヶ月になると首が座ってきます。首が座ってくるといっても成長には個人差があるので、3ヶ月になっても首が座っていない赤ちゃんはいるのですが、体が成長し、しっかりとしてくるのが生後3ヶ月からです。
首が座ってできることも増えます
首が座ってくると首も動かせられるようになり、視野が広がってきます。視野が広がれば周りに物があれば気づき、すぐに手を伸ばして物を取ろうとします。
腹ばいにすると顔をあげ、前にあるものを取ろうとすることもあります。また、首が座ると縦抱きがしやすいので、育児も少しだけ楽になります。
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脳の機能がアップ
脳が成長するとことで周囲のことも理解できるようになり、これまでと違い自分の意思で笑うことができます。
ただこうした反応も個人差があるので、生後3ヶ月でこうした笑い方ができるわけではありません。また個性もあるので、笑顔が苦手な赤ちゃんもいるということは覚えておきましょう。
声を出して笑うことができます
今までの笑いと違い、自分で笑おうという意志が出てきて、声を出して笑うことも出てきます。ママやパパの笑顔に反応して笑い返してくるので、その笑顔に育児のストレスが癒やされることもあります。
「もっと赤ちゃんを笑わせよう」とさまざまな遊びを試してみるのも良いですよね。ちょっとしたことでも笑ってくれることもありますよ。
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手足の機能がアップ
手足の機能はさらにアップし物を握ったり、指しゃぶりができたりします。さらに前述した通り、自分の意思で手を動かせられるようになるので自分から物を取りに行こうとします。
手で物を握ることができる
生後2ヶ月でも手で物を握ることはできるのですが、この時期の赤ちゃんは自分で手をのばして、物を握るようになります。今まで手で物を握る反応は把握反射でしたが、生後3ヶ月経つと、そうした反射は無くなってきます。
おもちゃや人形を渡すと喜んで握ってくれますよ。時には握っている物を投げることもあるので注意が必要です!
指しゃぶりをする
発達過程のひとつである指しゃぶり。指だけでなく、げんこつにして口の中に入れる赤ちゃんもいます。げんこつにして口に入れるので苦しそうに見えたり、母乳を吐いたりすることもあるので、心配になることもあります。
そんなに口の中に入れる必要はないのに思うこともありますが、成長過程の一つなので温かく見守りましょう。
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生後3ヶ月ごろの遊び
生後3ヶ月で赤ちゃんも成長し、今までできなかったことができるようになります。そのため、生後3ヶ月で、これまでとは違った遊びができるようになります。
生後3ヶ月で遊びはどのように変わるのでしょうか?
生後3ヶ月で変わる遊び
成長することで生後3ヶ月の遊びは変化してきます。一番大きな変化は赤ちゃん自身の意思で出来ることが増えてくることです。これは遊びも同じです。
また、その遊びの中で今までは物を投げていいのかどうかなど、やっていいことと悪いことを教えていくことも出来るようになります。
能動的な遊び
自分の意思が出来てきますので、これまでのようにママやパパからの一方的な遊びではなくなります。自分の意思で物をつかみ、自分で遊ぶようになるという一人遊びも始まります。
一人遊びと言っても起き上がっておもちゃで遊ぶのではなく、仰向けのまま自分の手で遊んだり、おもちゃで遊んだりしています。
やって良いこと悪いことを教える
自分の意思で手足を動かせられるので、やって良いことと悪いことを教えられます。例えばおむつを替える時に足をバタつかせておむつ替えができない時には「ダメ」とはっきり言う、うまくおむつ替えができた時には「すごい」と誉めてあげることが必要です。
やって悪いことはその言葉が言われたらすぐに反応できるように、短い言葉を心がけましょう。
生後3ヶ月ごろの遊び方とは
生後3ヶ月ごろの遊び方は、今まで変わるものもあれば変わらないものもあります。
ただし、同じ遊びでも今までよりもうまくなっているので成長を感じられますよ。赤ちゃんといろいろな遊びを試してみてください。
赤ちゃんとの遊び方
赤ちゃんが成長することでこれまで以上に赤ちゃんとコミュニケーションが取れるようになります。赤ちゃんが手足を自分の意思で動かせられるので、赤ちゃんと遊ぶのが楽しくなる時期でもあります。
赤ちゃんの体を刺激する
赤ちゃんの体を指で刺激する遊びは、生後2ヶ月でも遊びのひとつとして行ってきた人もいると思います。生後3ヶ月になってもそれは赤ちゃんにとって面白い遊びです。
赤ちゃんの体に触れることでスキンシップにもなります。指で刺激するだけでなく、マッサージをすることで皮膚を刺激することになり、脳の成長を促すことにも繋がります。
また、赤ちゃんの手足を持ってあげて、上げ下げすることで筋肉を刺激することにもなります。赤ちゃんも笑ってくれるので、ママも楽しく遊ぶことができるのではないでしょうか。
赤ちゃんと散歩する
赤ちゃんと散歩することで、赤ちゃんの皮膚や視覚を刺激することが可能になることはもちろんのこと、ママにとっても息抜きになります。
家にいると赤ちゃんと二人だけになり、辛いときには外出し気分転換もできるようになります。また、家の中で泣かれるとその泣き声を聞くのが辛いですが、外にいるとそれほど大きく聞こえません。
気分転換をすると赤ちゃんに冷静に対応でき、赤ちゃんの生活リズムをつけるためにも日の光を浴びるのは大切です。そのためにも外出は積極的にしていきましょう。
手を使う遊び
脳の成長を促すために、手足を刺激するのは大変有効です。ガラガラを渡せば長い時間、手で握ることができます。この時期にさまざまな物を握らせたり、握ったものをなめさせたりさせましょう。
物の硬さや重さを認識することは脳を刺激することになります。もちろん、口の中に入ってしまうようなものは渡さないようにしましょうね。
物を目の前で動かす
赤ちゃんを仰向けにして、目の前にさまざまな物をつるしたり、手で動かしたりしてみましょう。新聞紙を丸めただけのものでも構いません。手が届く位置にひもでつるして、それを赤ちゃんに取らせてみましょう。
「とってみて」など赤ちゃんに声をかけながら行うと、さらに脳を刺激することになります。
赤ちゃんに話しかける
聴覚も発達してきますので、赤ちゃんに対しての読み聞かせはもちろんのこと、ママが話しかけることだけでも遊びになります。ただ会話の意味が理解できるわけではないので、面白い音を出したり、音量を替えたりするなどして、変化をさせて赤ちゃんに聞かせてみましょう。
赤ちゃんはその音が面白くて笑ってくれることもあります。
また、言葉でなくても音でもかまいません。ピアノやたいこの音を赤ちゃんに聞かせてあげましょう。リズムに合わせて変化をつけたり、リズムに合わせて音だけでなく、赤ちゃんの体を刺激してあげたりするのも良いですね。
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ママとパパが注意すること
このように成長によって段々と遊びの幅も広がってくるのですが、親はどのようなことに気をつけなければいけないでしょうか。親が関わることで赤ちゃんの成長を促せられると良いのですが、親が赤ちゃんの成長の邪魔をしてしまってはいけないですからね。
一人遊びの邪魔をしない
赤ちゃんは自分の意思で一人遊びをするようになります。一人遊びといってもおもちゃを手に持って遊ぶ程度です。それでもこうした一人遊びをしている赤ちゃんを、親が邪魔してはいけません。赤ちゃんがこちらの方を向いて何かを訴えてくるまでは、赤ちゃんを見守ってあげましょう。
おもちゃの選択に注意
生後3ヶ月で周りにある物を手でつかむことができるようになります。それだけではなく、口に入れてしますこともよくあります。そのため、物が口に入り、飲みこめるような大きさでは誤飲の原因となります。
また、汚れているものも病気の原因になるので清潔な状態で与えるようにしましょう。この時期の赤ちゃんは思った以上に成長が早く、今まで手が届かなかった位置にあるものに手が届くこともあります。
危ないものは赤ちゃんの周囲には置かないようにしましょう。
黄昏泣きがあることも
この時期の赤ちゃんは黄昏泣きをすることがあります。欧米ではコリックと呼ばれており、世界共通の赤ちゃんの特徴です。黄昏泣きとは夕方から夜にかけて、原因も分からず泣くことです。
黄昏泣きが始まると何をしても泣きやまないのですが、急に泣きやむこともあり、対処に困るものの一つです。こうした状況では遊びはできません。しばらく赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。
原因ははっきりとは分からないので、対処に困るのですが、体を温めたり、抱っこして歌を歌ってあげたり、外に出て気分転換をしたりして、この時期を乗り切っている方が多いようです。
もし黄昏泣きに困っているのであれば、いろいろと試してみてください。ただこの黄昏泣きもいつか必ず治まります。だいたい始まってから1、2ヶ月で治まる方が多いようです。
つまり、生後5、6ヶ月ごろには治まるということです。出口は必ずあるので終わりを目指して頑張りましょう。
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おすすめの遊び道具は?
生後3ヶ月になると、赤ちゃんと遊ぶためのおもちゃが販売されています。ガラガラやメリーなどは音も出て手でも触れるので面白いですね。布絵本も赤ちゃんが触ると楽しいようです。「このおもちゃがこの子にあっているかな」と思っていても、いざ与えてみると全く興味を示さないということもあります。
事前に子育て広場やおもちゃ屋に赤ちゃんを連れっていって、気に入ったおもちゃを調べてから買うようにしましょう。ベビーカーのところにおもちゃをつけておくと、外出時にも遊んでくれますよ。
音が出るもの・動きがあるもの
メリーは音も出て、さらに動きもあるので赤ちゃんも楽しめます。目の前を動く人形を目で必死に追ってみたり、手でつかもうとしたりします。いつの間にか手でつかんで人形を持っているということもあります。つかんだり触ったりした時に音が出るのも面白いようです。赤ちゃんの成長はとても早いということを実感できます。
手や指で触って楽しめるもの
ガラガラは手で握って音を出して楽しめます。また、最近では歯固めが付いているガラガラもあるので、歯固めとしても使えて大変便利です。
赤ちゃんに握らせなくても、ママが目の前で動かすだけで喜んでくれます。他にもオーボールがあります。手で触って形を変えて遊ぶこともできますし、指の筋肉の訓練にもなります。
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布絵本
絵本を赤ちゃんに読んであげるのも良いのですが、赤ちゃんはいろいろなものに触りたくなります。絵本も例外ではありません。
触って遊ぶことも念頭に置けば、布絵本を購入するのも手です。こちらはちょっとした絵ものっていますし、触ると音が出ます。紙のように破れたりはしません。
赤ちゃんに与えてそのままにすることもできるので、とても楽です。ママが絵を見て勝手に物語を作っても良いですよ。赤ちゃんもきっと喜んでくれます。
一緒に楽しく遊びましょう
生後3ヶ月の赤ちゃんは自分の意思で手を動かしたり、笑ったりできるので、遊んでいる方も反応があってとても面白い時期です。反面、自分の意思が出てくるので、泣きやまなかったりすることもあるので、育児が辛いというママもいます。生後3ヶ月、育児に邁進してくると疲れも出る時期ですよね。そんな中で遊びも義務のようにしてしまうとママが辛くなります。
赤ちゃんのために遊ぶことが目的ではなく、いっしょに楽しく遊ぶことを目的にしましょう。つまり、ママが大変な時は遊ばなくて良いということ。時間を見つけて楽しく遊んであげてくださいね。