赤ちゃんが奇声をあげるのは普通!?原因や対処法はあるの?
赤ちゃんの奇声はママやパパにとってビックリするし、心配になる行動の1つ。赤ちゃんが喃語を話せるようになって可愛いと思っていたら
- きーきー
- ギャー
- あぎゃ~
文字にするのが難しいような奇声をあげることがあります。驚きますが、赤ちゃんが奇声をあげるのはよくあることです。赤ちゃんの奇声は聴力と感情の発達と深い関係があります
よくいわれているのが、赤ちゃんは自分の声を判断できるようになり、嬉しくて奇声をあげるというものです。
大人からすると奇声でも、赤ちゃんにとってはパパやママの話す言葉と一緒のつもりなのかもしれません。他にも赤ちゃんは感情のコントロールができず奇声をあげてしまうともいわれています。
赤ちゃんが奇声をあげるのはきっと意味があります。赤ちゃんが奇声をあげる理由と対処法についてみていきましょう。
赤ちゃんが奇声をあげる時期はいつからいつまで?
赤ちゃんの奇声をあげるのはいつからいつまでしょうか?
もちろん発達に個人差はありますが、赤ちゃんは2ヶ月くらいで喃語が出て、3ヶ月で声を出して笑います。そして4ヶ月くらいから、奇声をあげはじめます。
奇声をたくさんあげる子もいれば、そんなの聞いたこともないという子もいるでしょう。兄弟(姉妹)でもあげる子、あげない子もいるので、その子の生まれ持った個性だと言えます。
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奇声はだいたい1歳くらいまで続くといわれています。1歳になると言葉や指差しなどで意思表示ができるようになるので自然に減ってくるようです。しかし、2~3歳で奇声をあげる子もいます。このぐらいの年齢の子の奇声になると、人目が気になるママもいるかもしれませんね。「やめなさい!」と叱りつけるのではなく、少しずつ奇声がおさえられるように心の成長を促しましょう。
赤ちゃんが奇声をあげる理由と対処法
あくまで推測の範囲ですが、一般的に赤ちゃんの奇声の原因といわれるものをまとめてみました。
1.声を出して遊んでいる
赤ちゃんは生後6ヶ月くらいになるとパパやママの声や自分の声がわかるようになります。赤ちゃんは好奇心いっぱいなので自分で声を出して聞いて遊んでいます。
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また赤ちゃんは以前より大きい声が出るのが嬉しいのです。けれど、赤ちゃんは声のボリュームを抑えたりコントロールするのはまだ苦手です。色々な声が出るのを楽しんでいるので大人には奇声と思えても赤ちゃんは満面の笑顔です。
【対処法】言い聞かせやジェスチャーでおすすめしない遊びであることを示す
近所迷惑になったり、ママが聞くに堪えないようなものでないなら、強引にやめさせるものではありません。「大きい声が出せるのね」とまずは赤ちゃんを受け入れてあげましょう。
奇声をあげられると困るような状況のときは、「すごい声が出たね」と声が出ることを一旦認めてあげたうえで、「でもママも困っちゃうからやめようね」と落ち着いて言い聞かせましょう。
たとえば、
- 口の前に人差し指で「シー」というポーズ
- ママの両方の人差し指で×のポーズ
- 人差し指と親指でファスナーをしめるようなポーズ
- 人差し指と親指を上下に動かしスナップを留めるようなポーズ
ひとつ決めて奇声をあげたらいつも同じポーズをしてみましょう。はじめはわからなくても少しずつ成長に伴って理解できるようになります。
この頃の赤ちゃんはすでに音に反応し興味を持っているので家の中では色々な音を聞かせてあげたり、握って遊べるオモチャなどで奇声以外の遊びを教えて奇声を出して遊ぶことから気をそらせましょう。
2.テンションが上がりすぎ、興奮状態
興味があるものや楽しいものを見たり、お友達に会うと嬉しくて興奮してしまいます。テンションが上がりすぎたときにも感情をコントロールできず奇声をあげます。
また、母乳を与えているママがコーヒーなどカフェインが含まれている飲み物を過剰に摂取している場合、赤ちゃんは母乳からカフェインを摂取していることになります。赤ちゃんが興奮したり、落ち着きがなくなったり、不安になったりと奇声をあげる原因になることがあります。
【対処法】しーのポーズをとって気持ちのクールダウンを図る
楽しくて、興奮してしまうのは赤ちゃんや子どもにとっては自然な反応です。あんまり口うるさく言う必要はないと思いますが、はしゃぎ過ぎて少し困るなという時はクールダウンさせてあげましょう。ママやパパは静かな声で諭すように話しかけましょう。「シー」と言いながらポーズを作って静かにするときのサインを決めるのもいいでしょう。
母乳を与えているママはコーヒーなどカフェインが入っている飲み物は飲みすぎないようにするかノンカフェインのコーヒーに切り替えましょう。また、ココアやコーラ、チョコレートなどにもカフェインは含まれているので注意しましょう。
3.不安で心が不安定
1や2の原因が楽しいという感情からきているのとは対照的に、不安や恐怖から奇声をあげてしまうこともあります。知らない人がたくさんいたり慣れない場所は大人でも不安になったり心細くなったりしますよね。赤ちゃんだって一緒です。
戸惑って奇声をあげることで不安を解消させ、心を安定させているのです。
【対処法】スキンシップをとり安心感を与える
「ママがそばにいるから大丈夫」と言いながら抱きしめてあげましょう。ママのぬくもりで安心します。外出時はお気に入りのオモチャなどを持参し、安心させてあげましょう。不安や恐怖心を持つのは、自然な心の成長です。
ママが必要以上に神経質になると赤ちゃんにも気持ちが伝わってしまいます。知らない場所や人を認識してできるようになったのだと成長を楽しむように気持ちに余裕を持つよう心がけましょう。
4.ストレスや不満を訴える
赤ちゃんは自分で「オムツがぬれたから早く替えて」「喉が渇いた」「お腹が空いた」などとは言えません。そこでぬれたオムツが気持ち悪く不満に感じて奇声をあげてしまいます。言葉で伝えられない自分の感情を奇声として表現しているといえるでしょう。
幼児になると自分の欲求が叶わなかったり、したくないことをしないといけないことにストレスを感じて感情が高ぶり、奇声をあげたりします。
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【対処法】奇声を上げて訴えなくても大丈夫と示す
赤ちゃんには「オムツがぬれて気持ち悪かったね」、「お腹が空いているのを教えてくれたのね」と声がけをして優しく接してあげましょう。不満があると奇声をあげる癖がつくと困りもの。口の近くで「シー」のポーズで奇声をあげてはいけないことを教えていきましょう。
幼児には、奇声をあげることがいけないことをしっかりと話しましょう。電車でじっとしているのが嫌で奇声をあげたら怒らずどうして奇声をあげてはいけないのか冷静に話しましょう。
たとえば「電車は色んな人が乗っていて中にはお腹が痛くてこれから病院に行く人も乗っているかもしれない」と理由を話します。奇声をあげるとまわりの人の迷惑になることをしっかりと教えていきましょう。
5.気を引きたい
赤ちゃんは月齢を経るにしたがって自己主張が多くなります。特に1歳前後~2歳にかけては「自分にもっと関心を持って欲しい」「もっと褒めてほしい」などパパやママやまわりの人の気を引こうとします。
みんなの注目を自分に集めたくて奇声をあげてしまうこともあります。成長している証拠なので喜んであげたいけれど忙しい時間帯に奇声をあげてアピールされるのは困りますよね。
【対処法】「いつも見てますよ」とアピール
赤ちゃんや子どもにはいつも見ていることを伝えて理解してもらいましょう。
10分でも一緒に遊ぶ時間を作って褒めてあげるなどをし、これから1時間は夕食を作ったり、ママはお仕事があって忙しいから一緒に遊べないことをしっかり伝えましょう。
6.疲れて眠いし外が暗い(黄昏泣き)
赤ちゃんはまだ体も小さく体力があまりないので夕方になると疲れて眠くなってしまいます。でも上手く寝つけないとどうしていいのかわからず奇声をあげてしまうのです。幼児になっても夕方になるとぐずったり奇声をあげることもあります。
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【対処法】音楽を聴かせるなどリラックスさえる
赤ちゃんを抱っこしながら「眠いのよね」、「今日も一日遊んで疲れたね」と優しく話しかけながら子守唄を歌ったり、オルゴールなど赤ちゃんがリラックスできる音楽を聞かせたり安心させてあげましょう。
また、赤ちゃんは夕方になって外が暗くなったりお天気が悪く暗いときも不安になります。暗くなる前に電気をつけてあげると安心します。少しずつ早寝早起きの習慣を身につけさせることによっても奇声が減っていきます。
アパート・マンションの騒音対策をしておこう
奇声に限らず、成長していくにつれ、子供は大きな音をたてるものなので、対策しておくと後々良いです。例えばリビングなど赤ちゃんが普段過ごす部屋にはクッション性のあるコルクを敷くことによって騒音だけでなく、赤ちゃんが滑って転んだりしたときの怪我を防いでくれます。
奇声に限らず、赤ちゃんの泣き声や大きな声もママは慣れてしまっていますが、子どもの居ない家庭では騒音に感じることもあります。赤ちゃんが奇声を出したり、泣き出したら窓はすぐに閉めましょう。
赤ちゃんが生まれたり、引越しをしたときはご近所の方には必ず挨拶をしにいきましょう。事前に挨拶をすることによって相手も好意的に受け止めてくれます。
バッタリ会ったときには挨拶の後に「赤ちゃんの泣き声がご迷惑になっていませんか?」と一言付け加えておきましょう。赤ちゃんがうるさいのは当たり前と言う態度だとご近所さんも不愉快ですが、「気をつけている」ということを伝えれば好意的に受け止めてくれることも多いはずです。
お出かけ先での奇声への対処法
自宅ではよくても、おでかけ先の奇声は少し困ってしまう方もいるでしょう。奇声をあげる赤ちゃんへの外出のコツを紹介します。
赤ちゃんが疲れないように、おでかけは少しずつ
知らない人がたくさんいたり知らない場所に行くと、赤ちゃんは不安になったり疲れたりして感情のコントローができず奇声をあげてしまうことも。はじめはご近所や児童館などに連れて行って少しずつ人と会うことに慣れさせることからはじめましょう。
また、赤ちゃんを連れて出かけるときは短時間で済ませるようにし、少し疲れているようなら静かなところへ連れて行って休ませてあげましょう。
ママもせっかくのお出かけで一度にすべての用事を済ませたいところですが、赤ちゃんとのお出かけは時間に余裕を持ってあまり色々なところへ連れまわさないようにすることが大切です。
もし、ベビーカーにずっと乗せているときは少しの間でもママが抱っこをすることによってご機嫌になって奇声をあげないこともあります。
おでかけ中も赤ちゃんに話しかけることを意識する
買い物中にママが商品を選んでいたり、友達との話に夢中になっていると「ママ、こっち見て!」と気を引こうと奇声をあげてしまうことがあります。
電車に乗ってお出かけのときは携帯電話で色々とチェックしたいこともありますが、赤ちゃんに話しかけ、触れ合う時間を持つことを意識しましょう。
またお出かけの前に「今日は○○を買いに行くからね」や「お友達と会って食事をするよ、あなたにも会いたいって言っているよ」とお話してあげましょう。少しずつママの言っていることが理解できるようになります。
赤ちゃんが退屈してぐずったり、奇声をあげないようにお気に入りのオモチャを持って出かけましょう。
また、食事に行くときはずっとベビーカーや椅子に座っているのはまだまだ難しい年頃。お座敷があるところなど、赤ちゃんが自由に動けるスペースがあるお店を選びましょう。
赤ちゃんの口をふさぐのはNG
乗り物などで奇声をあげられると思わず赤ちゃんの口を覆いたくなるかもしれませんが、絶対にやめてください。そもそもびっくりして余計泣きだし、奇声をあげてしまうので逆効果です。
大声で怒鳴りつけると興奮してしまい、お互いにヒートアップしてしまうこともあり意味がありません。
人の目が気になるかもしれませんが、まずはママが落ち着きましょう。おろおろ慌てると赤ちゃんに不安が伝わり、更に興奮してしまいます。冷静に、だけど毅然とした態度で「やめようね」と促してください。シーなどのポーズを普段から決めておくのがおすすめです。
赤ちゃん・子どもの奇声への誤解
赤ちゃんや子どもと接する機会のない人にとっては奇声を出すのは何か問題があると思われることがあります。赤ちゃんに問題があると思われたり、親がしつけをせず甘やかしているからだと誤解されるのは辛いですよね。
ママ自身も、周りの人に言われた言葉に傷ついて、気にしていたりしませんか?奇声へのよくある誤解を解いていきましょう。
奇声は発達に問題がある兆候?
奇声をあげる赤ちゃんを見て、なにかの病気では?発達に問題があるのでは?と思われる方もいるようです。しかし、0歳代の赤ちゃんが奇声をあげるのは普通のことですし、むしろ嬉しい気持ちや不安、不満といった感情を自己主張できるようなった成長の証です。
発達に問題があることは奇声だけで判断ができるものではなく、他にチェックポイントがいくつもあり、簡単に診断できるものではありません。
0歳の奇声だけで判断することは専門医でも無理なのが現実です。
年齢を経て、他にも心配なことがでてきたら、専門医に相談してみましょう。赤ちゃん期の奇声だけで思い悩む必要はありません。
奇声をあげるのは親のしつけが悪いから?
外で奇声をあげると、まわりの人の視線が痛いですよね。特に少子化の進んだ現代では子どもの奇声に対して、驚きを感じる人も増えているのかもしれません。
繰り返しになりますが、赤ちゃんが奇声をあげるのはその子の個性であり、自然な成長の証であり、親のしつけのせいではありません。
1歳を過ぎ言葉が増えてくると自然に減ることが多いですが、逆に自我が芽生えると自己主張が激しくなり、興奮や癇癪とともに奇声をあげることもあります。しかし、これも昔は「かんのむしが強い子」という言い方があったくらい、その子の個性とも言っていいものです。
幼児の奇声は、大きな不安やストレスから来ていることもありますが、大きい声を出すのが純粋に快感な子もいますので、「親のしつけのせい」とは一概に言えません。
しっかりと子どもの心に向き合って、一生懸命対処しようとしているママはあんまり気に病まないことが大切です。年齢が上がって、何度説得しても減らないようなら専門医に相談してみてもいいでしょう。
赤ちゃんが奇声をあげるのは当たり前のこと
赤ちゃんが奇声をあげるのはごく普通のことです。
奇声は楽しい気持ちや不安な気持ちなど、赤ちゃんの様々な感情が原因となっています。「やめなさい!」「うるさい!」と感情的に叱りつけず、赤ちゃんの気持ちに寄り添った対処をしてください。
まだ赤ちゃんだからどうせわからないと思わず、「今はやめようね」と少しずつ教えていきましょう。時には大声を出せる公園などに連れていき、発散させてあげるのもおすすめです。
「赤ちゃんは奇声をあげたりうるさくするのは仕方がないこと」という態度はご近所さんとのトラブルの原因になってしまうので気をつけましょう。笑顔で挨拶をし、「気を付けているんですが、ご迷惑になっていませんか?」と心遣いを見せましょう。