育児・お世話

5ヶ月の離乳食の進め方

5ヶ月の離乳食スケジュール!進め方と注意点&食べない時

5ヶ月の離乳食、毎日どう進めていけばいいか知りたい!離乳食開始時期、何をどれだけ与えたらよいか、1日目から30日目まで日ごとに紹介します。食材の固さや形態、食べさせて良い食材や注意が必要な食材についても紹介。食べないときの対処法、アレルギーのある赤ちゃんのための進め方もチェック!

5ヶ月赤ちゃんの離乳食スケジュール|準備・アレルギー・食べないとき

生後5ヶ月になると、いよいよ離乳食を始めていくことになります。赤ちゃんは生後5ヶ月頃から約1~2年かけて、幼児食へと移行する準備を進めていきます。離乳食を生後5ヶ月頃から始める理由は、母乳・ミルク以外のものが少しずつ消化できるようになってくるためです。

離乳食をこれから初めて与えるというママへ、離乳食初期の献立スケジュールや与えても良い食材、食べないときの対処法など進め方のポイントを詳しく解説します。

5ヶ月から離乳食をはじめると言うと、周りから「まだ早いのでは?」と言われてしまうこともでしょう。5ヶ月から離乳食を始めるのが早い、と言われる理由は「赤ちゃんの消化機能がまだ発達していない」「アレルギーを起こしてしまう」という心配があるためです。

これは確かに一理あり、だからこそ離乳は慎重に進めていく必要があると言えます。
スタート時期や離乳の進み具合は赤ちゃんの発達によって左右されます。つまり、単純にスタート時期を遅らせれば良いというわけではなく、離乳の段階では全てのプロセスにおいて赤ちゃんの様子観察は必須項目です。

離乳開始のタイミングについては、次に説明する「OKサイン」が出た段階で始め、ゆっくりと進めていくようにしましょう。

離乳食開始のタイミングを見極める!離乳食をスタートしてみたいサイン4つ

生後5ヶ月になっても赤ちゃんの身体と心の準備が整っていないと、離乳食は負担になってしまいます。赤ちゃんの様子をよく観察し、最低限以下の4項目が見られたら離乳食をスタートしましょう。

特に4番ですが、スプーンを嫌がるのに無理やり始めてしまうと、赤ちゃんにとって食事を嫌なもの、食事の時間は嫌な時間となってしまいます。スプーンを嫌がるうちは赤ちゃん側のタイミングを待ちましょう。

健康状態の良い日を選んでスタート

OKのサインが見られても体調が悪い日は離乳食開始は見送りましょう。
体調が悪いときに離乳食を始めても、赤ちゃんの負担になりますし、吐いてしまったり下痢をしてしまったりしたときに体調が悪いからなのか、それとも離乳食が原因なのかわかり難くなってしまいます。

無理してスタートしなくてもOK

与えた離乳食をおえっとしてしまう、べーっと出してしまうようであれば、まだ赤ちゃんの身体が受け付けられないサインかも。嫌がるときは無理に進めず一旦お休みし、2、3日経ってからまたトライしましょう。

離乳食開始のタイミングとアレルギーの心配

離乳食は、一般的な育児書には「生後5~6ヶ月から始めましょう」とありますが、赤ちゃんの身体と心の発達には個人差があります。生後5ヶ月より早める必要はありませんが、必ずしも生後5ヶ月になったらすぐに始めないといけないわけではありません。

離乳食開始の時期が早すぎるのはNG

「離乳食をあまり早い時期にスタートさせるとアレルギーになりやすい」という話がまことしやかにささやかれますが、赤ちゃんの体の発達から考えると、腸などの消化機能がまだ未熟なうちに様々な食材を取り込むことは一言で言えば『無謀』です。

免疫機能すら完全に獲得していない赤ちゃんにとっては、早すぎる離乳食…つまり早すぎる『母乳以外の食べ物』は、ときとして消化に負担がかかる以上の影響を与え、体が受け付けないアレルゲンとなってしまいかねません。

WHOでは生後6ヶ月スタート推奨

生後6ヶ月からは、徐々に赤ちゃんの発育を支える栄養補給は母乳やミルクだけでは補えなくなっていくため、母乳以外の食べ物を受け入れる「ごはん」の練習を開始する必要があること、生後6ヶ月頃には赤ちゃんの身体も母乳以外の食べ物を受け入れられるくらいに発達していることから、国際的基準となるWHOでは生後6ヶ月以降の離乳食スタートを適当としています。

日本では生後5~6ヶ月以降

日本においては厚生労働省では生後5~6ヶ月の離乳食スタートを推奨しています。(※1)

十数年ほど前には生後3~4ヶ月頃からお茶や果汁がOKと言われ、離乳食開始時期も早い段階でスタートする人も珍しくありませんでしたが、近年では赤ちゃんの発達は早ければよいというものではないこと、赤ちゃんの身体の発達に合わせて離乳食を進めることが最も大切という認識を持つ人の方が多くなり、現在ではほとんどが離乳食は生後5ヶ月スタート、半年以降に開始する人も増えてきています。(※2)

離乳食のスケジュール&献立

生後5ヶ月の離乳食開始のタイミングで食べられる食材と、1日ごとの離乳スケジュールを1週間ごとに見ていきましょう。
離乳食のスケジュールの基本は、お米→野菜→たんぱく質の順です。消化が良く、アレルギーの心配が少ない食材から与えていきます。

1日目から7日目のスケジュール・食材はお米のみ

初めの1週間はお米だけから始めます。離乳食はまだ1日1回で少量なので、食後の授乳は離乳食を食べたかどうかに関係なく、これまでと同様、母乳なら欲しがるだけ、ミルクは規定量(200ml前後)与えましょう。

5ヶ月離乳スタート赤ちゃんが食べられるのはおかゆ

初めの週は、おもゆ→10倍がゆの順で与えます。

おもゆは、普通におかゆを炊いたときにできる上澄みの汁のことです。まずはおもゆをスプーンで飲ませてみて、赤ちゃんがスプーンでごっくんできるかどうか様子を見てみましょう。難しいようであれば無理をする必要はありません。
おもゆがごっくんできるようであれば、10倍がゆに挑戦してみましょう。10倍がゆは、色々な作り方があるのでやりやすい方法を選んでください。

おもゆの作り方

おもゆは、炊飯器の「おかゆ」モードで簡単に作ることができます。お米1合に、おかゆの線まで水を入れて炊き、上澄み液をすくうだけです。

★10倍がゆの作り方

お米からおかゆを作る場合は、お鍋で煮る方法と炊飯器で作る方法があります。最初の1週間では、出来上がったおかゆの米粒を小さくつぶして与えます。

10倍がゆを鍋で煮る

1.大さじ1杯のお米を、150ccの水に30分浸す。
2.強火にかけ、フツフツとしたら弱火にして蓋をし、20分煮る。
3.10分間蒸らす。

10倍がゆを炊飯器で作る

1.お米1/4カップに500ccの水を入れ吸水させる。
2.「おかゆ」モードで炊飯する。
3.15分間蒸らす。

おかゆをお鍋で煮るのは面倒だけど、炊飯器で炊くとたくさんできすぎてしまって困る、という場合には離乳食用のおかゆ作りグッズを利用してみましょう。大人のご飯を炊くときに、専用容器にお米と水を入れて一緒に炊けば少量のおかゆが一緒に作ることができます。

10倍がゆをご飯から作る

普通に炊いたご飯からも10倍がゆを作ることができます。
大さじ5杯程度のごはんに、水3/4カップを加えてざっくり混ぜ、電子レンジで600wで3分間加熱し、すり鉢ですりつぶしましょう。この分量で約1週間分の10倍がゆができます。

8日目から14日目のスケジュール・野菜を追加

最初の一週間で赤ちゃんが10倍がゆに慣れたら野菜を追加してみましょう。野菜の与え方は、単品・ペースト状・小さじ1が基本と覚えておいてください。

下表の野菜の献立で、「ペースト」と書いてあるものはやわらかく茹でてすりつぶしたものを、お湯で伸ばしてなめらかな食感にしたものです。
下表では離乳初期の赤ちゃんが食べられる野菜を献立にしていますが、必ず毎日変えなければいけないというものではありません。赤ちゃんの様子や、大人の調理の手間などを考慮して適宜調整してみてください。

離乳開始2週目 野菜の固さ・大きさ、調整の仕方

2週目も1週目と同様に、すりつぶすなどしてごっくんしやすい状態にして与えます。

離乳食の早期の段階で与える野菜は、繊維が少なくなめらかにすりつぶせる食材がおすすめです。
フルーツはアレルギーを起こしやすいものもあるので注意が必要ですが、りんごやすいか、梨ならば様子を見ながら果汁にして与えてもOKです。
離乳食後は母乳なら欲しがるだけ、ミルクは規定量与えましょう。

新しい食材を与えるときは、万が一アレルギーなどの症状が出たときに原因を特定できるようにするため、1日に1品だけ与えるように注意しましょう。また、症状が出てもできるだけ軽く抑えることができるよう、初めて与える食材は小さじ1杯にとどめます。

★野菜と果物はペースト状にして加熱し与えるのが基本

離乳初期の段階では野菜は全てペースト状にすることと加熱することが基本です。りんごのすりおろしや果汁であっても、できればレンジで加熱してから与えたいです。

にんじんやだいこんなどの野菜は柔らかく茹でて、すりつぶすか網目の細かいざるや裏ごし器で裏ごし、お湯でのばしてゴックンしやすい状態にして与えます。
ほうれん草や白菜などの葉野菜は、葉の柔らかいところだけを取り柔らかく茹でてすりつぶします。繊維は裏ごしして取り去り、お湯でのばしましょう。

裏ごしすると量がほんの少しになってしまいます。ミルサーやフードプロセッサーがあると簡単になめらかになるので便利です。

★おかゆ

おかゆの固さや調理法は1週目と変わりません。10倍がゆをなめらかにすりつぶして与えましょう。

よく食べる赤ちゃん・・・1食の量の増やし方

規定量を与え終わってもまだ欲しそうにする食欲旺盛な赤ちゃんにはどんどん与えたくなりますが、2、3倍量と極端に追加するのはやめておきましょう。

この頃の離乳食は栄養を摂る目的ではなく、食べることに慣れるのが目的です。6ヶ月の終わりでも、まだ80~90%の栄養は授乳から摂っている状態です。
消化機能が発達しつつあるとはいってもまだまだ未熟。焦らず、規定量通りに進めていきましょう。

15日目から21日目のスケジュール・豆腐や魚(たんぱく質)を追加

10倍がゆ・野菜のステップが無事完了したら、たんぱく質を与えていきます。食後の授乳も、これまでと同様に与えてください。

離乳開始3週目・食材の固さ・大きさ、調整の仕方

3週目も、1週目、2週目と基本的な部分は変わりません。離乳開始が3週目に入っても、この頃に与えるものはすべて一度加熱し、なめらかでのど越しの良いペースト状のものを与えましょう。

★おかゆはステップアップ

与えるのは引き続き10倍がゆですが、赤ちゃんがじょうずにごっくんできているようであれば、すりつぶし方をこれまでより少し粗くしてみても大丈夫です。徐々にご飯の食感を赤ちゃんに体験させていきましょう。
少し粒を残した状態のおかゆを飲み込まずに出すようであればもとの滑らかなペーストに戻し、1、2日後に再トライします。

★野菜の固さは2週目同様

野菜の固さは2週目と同じく、柔らかく茹でてすりつぶし、繊維や粒が残るような食材は裏ごししましょう。

★お魚は刺身を茹でる

この頃に与えられるお魚は、アレルギーの心配が少ない「鯛・ヒラメ・カレイ・しらす」。脂肪分のない白身魚です。

鯛やヒラメ、カレイを与えるときは、切り身よりもお刺身の1切れを茹でるのがおすすめです。柔らかくて食べやすく、骨の心配がありません。また、分量的にも1食分にぴったりです。茹でたら細かくすりつぶし、食べやすいようにお湯でのばしましょう。

しらすは湯通しして塩分を抜いてから与えましょう。湯通しの方法は茶こしに小さじ1杯分のしらすを入れて沸騰したお湯を回しかけます。茹でればよりしっかり塩分は抜けますが、生臭味が出て赤ちゃんが嫌がる場合もあります。

★豆腐も火を通してから

お豆腐もそのまま与えるのではなく、水切りしてから電子レンジでチンするか、お湯でさっと茹でてから与えます。ごっくんしやすい絹ごし豆腐がおすすめです。

22日目以降のスケジュール

1ヶ月経った頃にトータルで小さじ10の量が食べられるようになることが目標ですが、赤ちゃんに合わせて焦らず徐々に増やしていきましょう。
メインとなる栄養源はまだまだ授乳なので、食後の授乳はこれまで通り行っていきます。

離乳開始4週目・使える食材で離乳食メニューにバリエーションをつけてみる

この頃の赤ちゃんに色々な食材を与えるのは、栄養面ももちろんですが色々な味を知ってほしいという意味合いがあります。これまで赤ちゃんに与えてみて、問題なく食べられる食材であれば2つ以上の食材を混ぜて与えてもOKです。

野菜スープも使ってみよう

食べられる野菜の量が増えて来たら、すでに試した野菜で作った野菜スープでのばしてみましょう。お湯でのばすだけよりも風味と栄養価が増します。玉ねぎ・にんじん・ジャガイモを煮込んだスープを製氷皿にストックしておくと、必要な分だけ簡単に使えて便利です。

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食べ物を口に入れることに慣れて来たら、ちょっと変わったメニューも試してみましょう。

★さつまいもがゆ

食べられる食材が増えてきた反面でおかゆに少し飽きてしまうようであれば、赤ちゃんが食べやすい、甘いさつまいもをトッピングしてみてもいいでしょう。
やわらかく茹でてペースト状にしたさつまいも小さじ1を、10倍がゆに乗せて与えましょう。色味がきれいになるのも赤ちゃんの興味を惹くポイントとなります。

★だいこんといちごのとろとろ

いちごは程よい甘みが赤ちゃんにも食べやすい食材です。種と繊維は越して取り除き、すりつぶしてとろとろにして与えましょう。だいこんのように色がない野菜の上に乗せると見た目も可愛く、おいしそうな一品になります。

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★ブロッコリースープ

ブロッコリーの穂先は、繊維が少なく、つぶつぶが多少残っていても柔らかければ赤ちゃんにも食べやすい食材です。すりつぶして粒感が気になる場合は、ジャガイモのペーストを混ぜてあげるとトロみがついて食べやすくなります。

離乳食の進め方のポイント

離乳食を開始する場合、初期から食べさせても良い食材や時間帯、授乳量など注意すべきポイントがあります。

離乳食をあげる時間帯・食後の授乳量

離乳を開始して間もなくの1回食のうちは、厳密に時刻を気にするよりは、赤ちゃんの機嫌のよいときにあげるやり方で構いません。徐々に、同じ時刻にあげられるように意識していきましょう。
ただし、時間帯としては午前中にあげるのが望ましいです。

離乳食を与える時間帯は午前のうちに!

まだ母乳やミルク以外の食べ物を口から食べることに慣れていない赤ちゃん。のどに詰まらせたり、アレルギー症状が起きたりした場合に、すぐに受診できるよう離乳食は午前中に与えるのがおすすめです。

★一日の授乳+離乳食タイムテーブル

離乳食開始1ヶ月目、1回食の場合のタイムテーブルの例は次の通りです。

  • 07:00 授乳、起床
  • 10:00 離乳食、授乳
  • 11:00 お昼寝
  • 13:00 授乳
  • 14:00 お昼寝
  • 16:00 授乳
  • 18:00 お風呂
  • 20:00 授乳、就寝
★食後の授乳 量はどれくらい?

生後5ヶ月の赤ちゃんは、まだ栄養のほとんどを授乳から摂っています。従い、生後5ヶ月の時点ではこれまでと授乳量を変える必要はありません。

母乳の赤ちゃんならば欲しがるだけ、ミルクの赤ちゃんなら1日5回から6回、トータルで1000mlから1400ml程度が目安です。

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★2回食への移行のタイミング

離乳食を1ヶ月続けて問題なく規定量を食べられるようになっていたら2回食へと移行します。

生後5ヶ月から離乳食を開始した場合は、生後6ヶ月が2回食を開始する目安になります。
1回目、2回目とできるだけ同じ時刻で昼間の時間帯にあげることが望ましいので、お昼寝の時間をある程度規則正しく整ってからが進めやすいでしょう。

1回食と2回食の間は4~5時間程度あけ、10時・14時にあげるという方が多いようです。

赤ちゃんの座らせ方、食べさせる姿勢

生後5ヶ月の赤ちゃんは腰がしっかり座っていないので、普通の幼児用パイプ椅子などにひとりで座るのは少し難しいです。
大人の膝の上に乗せるか、バウンサーの背もたれを起こして食べさせましょう。

5ヶ月赤ちゃんが食べられるもの・与えても良い食材一覧

5ヶ月赤ちゃんは、まだ食べられる食材がそう多くありません。ペースト状にすることができ、アレルギーを起こしにくい食材を少しずつ与えていきます。

穀物(炭水化物)一覧

離乳開始の頃の炭水化物(糖質)の基本はお米です。慣れて来たら他の糖質も小さじ1から与えてみましょう。

野菜の一覧

この時期に与えられる野菜は、くせがなく、とろとろしたペースト状になるものです。加熱すると甘味が出る食材が使いやすいでしょう。

にんじん・玉ねぎ・ほうれん草・小松菜・白菜・キャベツ・ブロッコリー・トマト・かぼちゃ・とうもろこしなど。

★フルーツに注意

フルーツは、体質によりアレルギーを起こす心配があるものがあります。また、強い酸味や渋みなど、味にくせがあるフルーツは与えません。
離乳初期でも与えやすいフルーツは以下。ペースト状にしたり一度加熱した果汁を与えます。果汁は、飲みにくいようであればお湯で薄めてみましょう。

りんご・いちご・みかん・梨・すいか

魚・豆腐 種類

3週目からはたんぱく質にチャレンジします。たんぱく質は消化が悪いため、離乳初期ではアレルギーを起こしやすい魚を避け脂分が少ない食材を選びます。おすすめ食材は次の通りです。

しらす・ひらめ・カレイ・鯛

味付けはまだ必要ありません

生後5ヶ月の赤ちゃんには調味料はまだ必要ありません。消化器官に負担がかかってしまいますし、小さなころから甘味や塩味に慣れてしまうと様々な素材の味を受け付けなくなります。まずは素材の味をしっかり味わわせてあげましょう。

離乳食がスケジュール通りに進まない!離乳食初期のトラブル

満を持して離乳食を開始しても、途中でつまずいてしまうこともあるでしょう。
赤ちゃんの体調がすぐれないときや食べてくれないときに出来る工夫について解説します。

食べないときの一工夫

生後5ヶ月ではまだスムーズに離乳食が進まない赤ちゃんも多くいますし、どうしてもスケジュール通りに進めなければいけないということはありません。
が、赤ちゃんが離乳食を口から出してしまうときは次の理由が考えられます。

食べ物を出してしまう理由

●味が嫌だ
●粒が残っていて食べにくい
●さらさらしすぎていて飲み込みづらい
●スプーンが嫌

離乳初期の段階では授乳もしっかり行うため、離乳食を食べなかったからといって、栄養が足りなくなることはないので赤ちゃんが嫌がるときには1日から3日様子を見るようにしても大丈夫です。

食べ物を出してしまうときのおすすめ献立

味や食感が嫌という理由で食べ物を出してしまっているかもしれないときは、次の献立を試してみましょう。

★ミルクがゆ

10倍がゆに、規定量通りに溶いたミルクを混ぜます。慣れたミルクの味で、赤ちゃんが食べやすくなる場合も。

★裏ごしジャガイモ

食材をお湯でのばしたとき、さらさらしすぎていて逆に飲み込みづらくなってしまうこともあります。ジャガイモのとろみはごっくんの練習にぴったりですので、裏ごしして粒をなくしたジャガイモを、お湯かミルクでのばし、とろとろにして与えてみましょう。

スプーンで与えるときの注意点

離乳食を食べさせるとき、赤ちゃんの口の中に食材を流し込むようについスプーンを上唇にこすりつけて食べ物をあげがちですが、スプーンは水平にして赤ちゃんの口に入れ、赤ちゃんが自分でスプーンに乗った食べ物を口の中に取り込むのを待つようにするのが正しいやり方です。

また、ステンレスのスプーンを使っている場合は、冷たかったり、スプーンが熱い食材に触れて熱くなってしまったりするので、赤ちゃんがスプーンを嫌がるときはスプーンの温度にも注意してみましょう。

下痢をした…離乳食は中断すべき?

体調がよかった赤ちゃんが離乳食を開始した直後に下痢をした場合、また下痢の理由が離乳食意外に思い当たらない場合は離乳食はどう進めていくのが良いでしょうか?

体調不良があるときは中断ではなく一つ戻る

せっかく離乳食を口にするのに慣れてきた頃に中断してしまうと、次に始めたときにスプーンを拒否するなどしてしまう可能性もあります。
完全に中断してしまうのではなく、たんぱく質をあげ始めていたなら、その前のおかゆと野菜の段階に戻す…といったように段階を一つ戻して様子を見るようにしてみましょう。

離乳開始直後の下痢の理由

生後5ヶ月ではまだそれほど多くの食材を食べないため、離乳食が原因で下痢になってしまうことはあまりありませんが、もし下痢が起きてしまった場合は次の理由が考えられます。

これらは素人目には見分けをつけることは困難です。もし、下痢の原因がアレルギーに起因するものである場合、症状によっては医師との相談の上で離乳食を進めるべきケースもあるため、離乳食開始後に下痢をしたときはかかりつけ医に相談するようにしましょう。

アレルギーがある赤ちゃんの離乳開始

生後5ヶ月ですでにアレルギーがあるとわかっている赤ちゃんもそうでない赤ちゃんも、離乳食は進める必要があります。離乳食開始時点ではともにアレルギーを起こしにくい食材から始めていきます。基本的には上で示した献立スケジュールで進めてOKです。

成長に必要な栄養素が摂れなくなってしまう可能性があるため、アレルギーの気があるからと自己判断で離乳食の開始を遅らせたり自己判断で食材を除去することはやめましょう。

アレルギーは遺伝的要素もあるため、例えば両親や親族に大豆アレルギーを持つ人がいる場合で豆腐を与えるときには医師の指示に従うなど、特に慎重に様子を見ながら進めていくようにします。
離乳食の開始について不安があるときはかかりつけ医に相談して決めましょう。

5ヶ月の離乳食で特に注意したい食材

「生後5ヶ月で食べてもOK」とされている食材の中にも、アレルギーを起こしやすかったり、調理にひと手間必要だったりするものがあるので注意が必要です。

生後5ヶ月で与えてもよいとされている食材の中で、注意が必要なのは次の食材です。アレルギー体質の赤ちゃんはかかりつけ医に相談してから与えるようにしてください。

食べる楽しさを少しずつ感じさせてあげよう

離乳食は規定量がきっちりと決められていますが、生後5ヶ月の段階ではまだ、この通りにいかなかったからといって栄養が足りなくなることはありません。

本の通りに行かなかったからといって気にしすぎず、赤ちゃんに食べる楽しみを少しずつ教えてあげながらゆったりとした気持ちで進めていきましょう。