離乳食の量の目安

離乳食の量の目安は?初日から完了期までの増やし方

離乳食の量はどれくらいが適当?赤ちゃんによって食べる量には個人差がありますが、目安量がわかれば安心ですし、離乳食作りに役立ちます。生後5か月頃にスタートする場合の1日ごとの増やし方を小さじ・大さじを用いて説明し、7カ月(離乳食中期)以降の栄養素ごとの目安量を紹介します。

離乳食の量の目安は?初日から完了期までの増やし方

離乳食の量の目安は?

生後5カ月・6ヶ月の離乳食初期は、滑らかにすり潰した「お粥→野菜→豆腐又は白身魚」の順番に、ひとさじ(小さじ1)から開始します。

離乳食から摂取する栄養は、はじめたばかりは10%程度、スタート後1ヶ月程度で20%程度ですので、量や栄養バランスは気にしなくて大丈夫です。

厚生労働省の支援ガイドによる中期以降の離乳食の量目安は以下の通りです。

図解:離乳食の量の目安表、栄養価・

1歳を過ぎたら、卒乳しているかによっても変わる

1歳を過ぎた赤ちゃんの場合、卒乳しているかによっても、離乳食から摂取しなくてはならない栄養が変わります。

卒乳していない子は、1歳では75%程度、1歳6カ月近くなると90%ほどを食事から摂るようになります。

もちろん卒乳した場合は、100%の栄養を食事から摂っているので、牛乳などへの切り替えが必要になります。

食べる量にこだわり過ぎないのがポイント!

上記の離乳食の量はあくまでも目安であり個人差があります。赤ちゃんの食べ具合を見ながら増やしていくことが基本ですので、目安を気にし過ぎる必要はありません。

離乳食初期(開始1~2ヶ月)の量

笑顔で上を見つめる赤ちゃん

離乳食開始1週間は10倍粥のみで様子を見ます。上手く食べられるようなら、2週間目からは野菜や果物を裏ごしして滑らかにしたものを与え始めます。

5ヶ月離乳食スケジュール&進め方・注意点・食べないとき
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1週間目に与える量

1日目:10倍粥 小さじ1杯

離乳食は、お粥から与えるのが基本です。
離乳食の本などに書かれている「ひとさじ」は小さじであり、5g程度を意味します。
赤ちゃん用のスプーンではありません。

3,4日目:10倍粥 小さじ2杯

あくまでも個人差があるので、2日目までに小さじ1杯を食べなかった場合は無理をする必要はありません。しばらく小さじ1杯のまま続けます。

5~7日目:10倍粥 小さじ3杯(大さじ1杯)

ここまで順調に進められたら、次のステップとして2週間目からは野菜などの新しい食材にチャレンジしてみましょう。

2週間目に与える量

10倍粥小さじ3~4杯
+ 野菜か果物 小さじ1杯

野菜や果物を与えて良くなります。まずは、にんじんや玉ねぎなど、冷蔵庫に常備しているようなもので構いません。

新しい味を覚える2週間目ですが、順調に食べるようなら次のステップに進み、あまり食べないようなら同じ量をもう1週間続けてみましょう。急にではなく徐々に量を増やしていくのがポイントになります。

2週間目から与えられる野菜や果物

離乳食初期に赤ちゃんに与える野菜や果物は、すりつぶしやすいもの、なめらかな食感にしやすいものがオススメです。

野菜:にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、さつまいも、ほうれん草(葉)、小松菜(葉)、キャベツ、かぶ

果物:りんご、バナナ

3週間目に与える量

10倍粥小さじ5杯
+ 野菜か果物小さじ1+たんぱく質小さじ1杯

3週間目に入ったらたんぱく質をプラスします。茹でてすり潰してから与えますが、初めて与える食材は1回の離乳食につき1種類に留めておくようにしてください。

3週間目から与えられるたんぱく質食材

豆腐、しらす干し、ちりめんじゃこ、白身魚(カレイ、ヒラメなど)

4週間目に与える量

10倍粥 小さじ5~7杯
+ 野菜・果物 小さじ1~2
+たんぱく質食材 小さじ1杯

4週間目に入ったら10倍粥の量を増やして様子を見ます。野菜や果物、たんぱく質食材で食べられる物が増えてくる頃ですが、初めての食材の場合は小さじ1杯から始めてください。

離乳食開始2ヶ月の量

10倍粥小さじ7~8杯
+野菜2~3杯
+たんぱく質1~2杯

離乳食開始から1ヶ月経てば、赤ちゃんも食べることになれていきます。野菜や果物など食べられる種類が増えますが、様子を見つつ、お粥の代わりにうどんやパンなどの炭水化物を与えても良いでしょう。

増やし方のポイント

図解:離乳食の増やし方のポイント

避けたい食材

離乳食初期では野菜を与えますが、あまりクセの強い野菜は離乳食に向きません。例えばセロリやピーマンなど苦味や臭いが強い野菜は避けた方が無難です。

いきなりクセの強いものの味を知ってしまうと、離乳食に抵抗を感じてしまうかもしれないので気を付けてください。

始めは少量から増やして様子を見る

離乳食の量を増やす場合は、基本的に小さじ1杯ずつです。たとえ食欲旺盛で目安通りに進んでいたとしても、急に増やすのは内臓に負担がかかるので止めましょう。

毎日離乳食の量を増やすのではなく、2,3日同じ量を続けて様子を見ます。アレルギーやお腹の調子が悪くならないのを確認してから、小さじ1杯ずつ増やしていきます。

飲み込みやすいように水分を多めにする

赤ちゃんは離乳食で初めて食べ物を口にするので上手く飲み込めない可能性もあります。お米は10倍粥に、野菜や果物、たんぱく質は茹でてから裏ごしして水分を多くした状態で与えます。
裏ごしだけでは水分が少ない場合は、茹でた時のゆで汁を混ぜて水分を増やしてから与えましょう。

新しい食材は1種類のみにする

穀物、野菜、果物、たんぱく質の中で初めて与える食材は必ず1回の離乳食につき1つだけにして下さい。もし複数の食材を与えてアレルギー反応が出た場合、どの食材に反応したのか特定できなくなります。

病院が開いている時間帯を考慮して、新しい食材は平日の午前中の離乳食で与えるのがおすすめです。

離乳食でアレルギーが疑われる症状と要注意な食材リスト
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離乳食中期(開始3~4ヶ月)の量

お母さんに離乳食をたべさせてもらっている子供

離乳食を始めて3ヶ月目、生後7ヶ月・8カ月頃は、離乳期中期と呼ばれます。

離乳食スタートから2ヵ月ほど経過し、初期のメニューを問題なく食べられるようになったら、中期のメニューに移行しても大丈夫です。

離乳食の回数は1日2回に増やします。中期は必要となる栄養の30%~40%を離乳食から摂取することが目安となります。

7ヶ月の離乳食スケジュール・8ヶ月からの卵の取り入れ方
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離乳食の進め方~中期の食材・形状・食べない時の対処法
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中期に食べさせる量

1食あたりの離乳食の目安量は以下の通りです。

穀類 全粥50~80g

炭水化物である穀類は、全粥で50~80gが目安です。
口の中ですり潰して飲み込むことができるようになったら、7倍粥に移行して構いません。

野菜・果物 20~30g

野菜や果物は、20~30gが目安です。かたさは、絹ごし豆腐ほどが目安です。慣れてきたら、人参などの野菜は2~3mm程度の角切りにして大丈夫です。

たんぱく質

赤ちゃんのたんぱく源となる食材を取り入れましょう。
1回の食事につき、以下の食材を1~2種取り入れるのがおすすめです。

  • 肉又は魚   10~15g
  • 豆腐     30~40g
  • 卵      卵黄1個~全卵1/3個
  • 乳製品    50~70g

増やし方のポイント

食べやすい固さにする

この時期の赤ちゃんはまだ歯が生えていないので、最初は舌でつぶせるくらいの固さにします。初期の頃はすり潰して滑らかな状態にしましたが、徐々に柔らかめのみじん切りなど形状が残るようにしても大丈夫です。

ただし茹で方が足りないと消化不良になってしまう可能性もあります。お母さんの指でフニャっと簡単につぶせるくらいに茹でましょう。

食材によってはパサついて食べにくいものがありますが、その場合はすり潰したり、とろみをつけるなどの工夫をしてあげてください。

離乳食後期(開始5~7ヶ月)の量

スタイをつけた赤ちゃん兄弟

食べるという行為にも練れて様々な食材を楽しめるようになるのが離乳食後期です。早い赤ちゃんは家族と同じ1日3回食になりますが、赤ちゃんによっては離乳食を食べなくなる時期でもあるので様子を見ながら進めます。

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後期に食べさせる量

穀類 5倍粥90g~軟飯80


歯茎ですり潰して飲み込めることができるなら、倍粥90g又は軟飯80gを与えましょう、子供用茶碗1杯弱が目安です。

野菜・果物 30~40g

中期から10g程度、与える量が増えます。しょうがやにんにくなど刺激の強い物以外、たくさんの種類の野菜を食べられます。

たんぱく質

たんぱく源は、肉や魚は5g程度の増量に過ぎませんが、卵は全卵が食べられるようになりますので、料理の幅が広がるでしょう。

  • 肉類か魚類   15g
  • 豆腐      45g
  • 卵       全卵1/2個
  • 乳製品     80g

増やし方のポイント

見た目に変化をつける

なかなか食べる量が増えないと心配な方は、柔らかく茹でた野菜をスティック状にしたり、型を抜いて見た目に変化をつけるのも効果的です。

手掴みで食べたがる赤ちゃんもいるので、手を清潔にしてからやらせてあげましょう。ただし、口の中に入れすぎる心配があるので、食事中は目を離さないように注意してください。

1日3回食にして家族と一緒に食べる

離乳食後期になれば、1日3回食になるので、一緒に食卓を囲むことが可能です。家族と一緒に食卓を囲むことで赤ちゃんの食欲が刺激されます。

離乳食完了期(開始8ヶ月以降)の量

ケーキを食べながら上を見上げる赤ちゃん

1日3回食になり、1歳では栄養の75%を、1歳半になると90~100%の栄養を離乳食からとります。

栄養のバランスという点にも注意しながら、大人と同じようなメニューにして朝・昼・晩のご飯を楽しむようにしましょう。

1歳離乳食の献立スケジュール&食べない時の対処法
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完了期に食べさせる量

穀類 軟飯90g~ご飯80g

1歳になると、お粥ではなく、軟飯が食べられます。慣れてきたら、大人と同じご飯にしても構いません。子供用茶碗1杯が目安です。

野菜・果物 40~50g

野菜や果物は、ほぼ大人と同じ種類が食べられます。
噛み切りにくい、えのきだけやしめじなどのきのこ類も与えられるようになります。

たんぱく質

脂質の多くない肉、魚も白身魚→赤身魚→青魚が食べられます。少量ずつではありますが、えびやかになどの甲殻類、あさり・ほたてなどの貝類も食べて良いので、ほぼ大人と同じような食材を食べられるようになるでしょう。

  • 肉類か魚類  15~20g
  • 豆腐     50~55g
  • 卵      全卵1/2~2/3
  • 乳製品    100g

増やし方のポイント

脂質の摂り過ぎには要注意

ほぼ大人と同じようなものが食べられますが、脂質を摂り過ぎると消化不良を起こす可能性もあります。肉などは赤身を中心に、たんぱく質を目安量よりも多く与えるのはおすすめできません。

食材の種類を増やす

赤ちゃんも毎日同じメニューでは飽きてしまいます。離乳食は食べる楽しみを覚えさせるのが目的でもあるので、様々な食材を使用してください。特に旬の野菜は栄養価が高いのでおすすめです。

大人のメニューと一緒の食材を使うと時短に!

毎日3食家族のご飯と離乳食を別々に作ると、かなり手間がかかります。ほとんど大人と同じものが食べられるので、上手に取り分けするとよいでしょう。

取り分け離乳食の例

図表:取り分け離乳食の例

離乳食はいつまで?離乳食完了期から幼児食へ移行する目安
離乳食はいつまで?離乳食完了期から幼児食へ移行する目安

離乳食の量は赤ちゃんの様子を見ながら増やそう!

赤ちゃんが食べる離乳食の量は、個人差がとても大きい部分です。食材やアレルギーに気を使うことは大切ですが、量に関してはあくまで目安ですので、楽に考えましょう。

同じ月齢の子や離乳食の本に比べて少ない場合でも、成長曲線の中におさまりながら、体重が増えているのなら心配はいりません。

赤ちゃんのペースに合わせて楽しく離乳食タイムを過ごしてください。

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