赤ちゃんの首すわりの時期

赤ちゃんの首すわりが遅い?早い?時期の確認と練習方法

赤ちゃんの首すわりが遅いのか早いのか首すわりについての時期や目安を新生児から月齢別に解説します。首すわりとは「赤ちゃんが自由に首を動かせる」ことを言います。赤ちゃんの首すわりの確認方法や練習方法、縦抱き授乳の方法など赤ちゃんの首すわりについて解説します。

赤ちゃんの首すわりが遅い?早い?時期の確認と練習方法

首のすわりが遅い?早い?新生児の赤ちゃんの首がすわる時期

赤ちゃんの「首がすわる」とはどういうことかイマイチ分からないママもいるのではないでしょうか。「ウチの子は首がすわりが早い」「首がすわるのが遅くて心配」というような会話をママ同士でしたことがある方もいるでしょう。

赤ちゃんの首すわり・首がすわるとはどういう状態を指すのか、首がすわる時期や練習方法、首がすわったかどうかの確認方法を解説します。新生児の赤ちゃんの首がすわると抱っこも楽になると言いますが具体的にどう変わるのか、抱っこや授乳の仕方、赤ちゃんの首を鍛える方法についても触れていきます。

首がすわるとは赤ちゃんの筋肉が発達して「首を自由に動かせる状態」

新生児の赤ちゃんは生まれたときは首の筋肉が未発達のため、頭を赤ちゃん自身で支えることができず首が不安定になっています。不安定な首の筋肉が発達して、赤ちゃんが自由に首を動かせると「首がすわった」状態になります。首の筋肉を発達させるためには赤ちゃんの成長を待たなければなりません。

寝すぎで顔に絨毯の後がついた赤ちゃん

赤ちゃんの成長は個人差があるので、その個人差が「首がすわるのが早い」、「首がすわるのが遅い」という判断基準となります。

首がすわるのが早いのは良いのですが、首がすわるのが遅い場合はママとしてとても心配になりますが、赤ちゃんはしっかりと日々成長するので長い目で赤ちゃんを見てあげましょう。具体的な首がすわる時期や確認方法などを見ていきましょう。

首がすわる時期は「生後4ヶ月から生後5ヶ月」が平均的

赤ちゃんの成長は上から始まるため、首の筋肉も比較的早い段階で成長します。首がすわる準備を始めるのは生後1ヶ月頃からが平均的です。うつぶせ寝をしている時に少しだけ顔を上げる動作やゆっくりと左右に首を動かす動作は、赤ちゃんが一生懸命「首がすわる」ための準備をしている証拠です。

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生後2ヶ月を過ぎると赤ちゃんを抱き起こす際、首がしっかりとついてくるようになります。ママも赤ちゃんの成長に感動するのではないでしょうか。この時期になると目で物を追う「追視」が始まり首の運動もするようになります。赤ちゃんの首の筋肉もだいぶ発達してきているので、少しの間であれば赤ちゃんを縦に抱くこともできます。赤ちゃんの名前を呼ぶとママのほうに顔を向けることができるのもこの時期です。

本格的に赤ちゃんの首がすわってくるのは「生後4ヶ月から生後5ヶ月」が平均だと認識してください。この頃になると赤ちゃんが自由に首を動かすことができます。抱っこも縦で抱くことができるのでママの負担もだいぶ軽減されることになります。

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赤ちゃんの運動機能の発達が早いと生後1ヶ月から生後2ヶ月で首がすわる兆候が見えてくることもあるのですが、これは極端な例だと言えます。

この生後4ヶ月から生後5ヶ月の間に約90%の赤ちゃんが「首がすわる」ようになりますが、首がすわるよりも先に寝返りをする赤ちゃんもいるように、赤ちゃんの成長には個人差があります。首がすわるのが周りの赤ちゃんよりも遅いと心配になりますが、だからといって赤ちゃんの成長を待たずに慌てて練習する、ということが無いように生後5ヶ月いっぱいは赤ちゃんの成長を暖かく見守りましょう。

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首すわりを確認する3つの方法

「首を動かしているけどこれが首すわりなの?」と不安を持つママに赤ちゃんの首がすわったのかどうか判断できないときの確認方法を解説します。注意点は赤ちゃんに負担が掛からない「首すわりが完了するであろう生後3ヶ月から生後5ヶ月」のときに確認することです。また赤ちゃんに無理をさせないように十分注意しましょう。

首がすわり笑顔でママのところに向かう赤ちゃん

確認するポイントは以下の3点です。

1.縦に抱っこした体制のまま赤ちゃんの体を少し傾ける

このときに赤ちゃんが自分の力で首を保持できるかで「首がすわった」かどうかの確認ができます。少しでも赤ちゃんが首を持ち上げていたら首がすわったと判断できます。

2.仰向けにして赤ちゃんの体を引き起こす

赤ちゃんの手を取りゆっくりと持ち上げてみましょう。この時に赤ちゃんの首もついてきた場合は「首がすわった」と判断できます。赤ちゃんが嫌がることもあるのでくれぐれも無理に行わないようにしましょう。

3.赤ちゃんをうつぶせ寝にする

うつぶせの状態から赤ちゃんが自力で頭を持ち上げた場合は「首がすわった」と判断できます。全身の筋肉を使うので首だけでなく赤ちゃん全体の成長も確認できる方法です。

赤ちゃんの首がすわったのか分からず不安なママはこの3つの方法を試してください。紹介した方法のどれか一つでも該当すれば首がすわったと判断できます。いずれの方法も赤ちゃんとしっかりコミュニケーションを取りながら、細心の注意を払い確認しましょう。

興味のあるおもちゃで優しく練習

一生懸命起き上がろうとする赤ちゃん

赤ちゃんの首すわりが遅く、心配なママは首すわりを促す練習をしましょう。練習の注意点として授乳直後や赤ちゃんの機嫌が悪いときは避けてください

うつぶせで過ごす時間を増やす

赤ちゃんが自分で首を上げたいと思わせるのがポイントです。赤ちゃんが好きなおもちゃや、興味のあるものを赤ちゃんの目線より少し上に持って行き目で追わせます。優しく声掛けして赤ちゃんに興味を持たせましょう。最初は難しくても毎日少しずつ練習するに連れて首の筋肉も発達してきます。

なかなか思い通りにならないかもしれませんが、練習をするときはママもイライラせず赤ちゃんと楽しく首すわりのトレーニングをしましょう。

赤ちゃんの首すわりには個人差がある

平均よりも早く首がすわった赤ちゃん

首すわりには赤ちゃんにより個人差があります。平均すると「生後4ヶ月から生後5ヶ月の間」に首すわりは完了します。しかし遅いからといって心配しイライラするのは赤ちゃんにとってもママにとっても良くありません。周りに相談できる環境があるママはできるだけ頼ってみましょう。

生後6ヶ月たっても首がすわらない赤ちゃんには首すわりを促す練習方法を試してみて、それでも上手く行かない場合は病院で診察してもらいましょう。この時期になると赤ちゃんに何らかの異常がでている可能性もあります。その場合は早めの診察で回避できる可能性もあります。

心配で不安なときこそ落ち着いて赤ちゃんと向き合うことを忘れないで下さい。

首すわりの危険な勘違い

生後1ヶ月から生後2ヶ月で「もう首がすわったよ!」と話すママ友と出会ったことがないでしょうか。これは首がすわったと勘違いしていると言えます。このような勘違いをしていると赤ちゃんが危険に晒される可能性もあります。

まだ首がすわらずぐずる赤ちゃん

首がすわった状態とは「赤ちゃんが自分で自由に首を動かせる状態」です。勘違いが起こる原因は縦で抱っこしたときに赤ちゃんの首が安定していると自分で勝手に判断しているからです。少しでも首が安定していたから「首がすわった」と判断するのは間違いです。

勘違いをすると赤ちゃんに無理をさせてしまう可能性があります。正しい「首すわり」の知識で大切な赤ちゃんの健康を守りましょう。

首すわりで変わる抱っこの仕方

新生児の赤ちゃんは首がすわるまで縦で抱っこするのは難しいと思っているママも多いと思いますが、首をしっかりと支えることで少しの時間であれば縦抱きも可能です。赤ちゃんにより横抱きよりも縦抱きの方が好きな子もいるので、赤ちゃんの様子をしっかり観察して負担をかけないようにチャレンジするのも良いでしょう。

家族でおでかけ中の首のすわった赤ちゃん

生後2ヶ月を過ぎると赤ちゃんの首もすわりかけてきますが、まだ安心せずにしっかり首を支えてあげます。まだ完全な「首すわり」の状態ではないため、新生児の頃と同様、長時間の縦抱きは控えましょう。赤ちゃんの顔を縦抱きで見たいママもいると思いますが、赤ちゃんの健康と成長を第一に考えてあげましょう。

生後5ヶ月前後には赤ちゃんの首すわりは完了します。その頃になると縦抱きも無理なくできるようになるのでママの負担も軽減できます。しかし首がすわったからといって赤ちゃんの負担になるような無理な抱き方はしないように注意しましょう。腰周りをしっかり支え態勢を保ち、優しく抱っこすると赤ちゃんも安心することができます。

生後5ヶ月以降に赤ちゃんが自分で首をコントロールできるようになるとおんぶもできるようになります。両手が空くとママの負担も一気に少なくなり楽しみながら育児をすることができます。

これはあくまで平均的な首すわりの赤ちゃんの場合の例です。赤ちゃんには個人差があり、当然首すわりの時期にも個人差があります。「もう4ヶ月だから首がすわった」と勝手な判断はせず、赤ちゃんの様子を観察して首すわりの判断をしましょう

縦抱き授乳のメリットと方法

授乳の仕方には「脇抱き」「フットボール抱き」「斜め抱き」という横抱き授乳をするときの姿勢があります。しかし横抱き授乳は出先のときや高さが合わないときには大変な苦労をした経験はないでしょうか。多くの産婦人科で指導されるのは横抱き授乳なので「縦抱きで授乳できるの?」と疑問に思うママもいるでしょう。

ミルクを得意げに一人のみする赤ちゃん

縦抱き授乳には赤ちゃんにもママにもメリットがあります。

赤ちゃんのメリット

横抱き授乳と比べるとママの乳首を深く吸うことができるため、飲み残しも少なくなります。母乳をなかなか飲んでくれずに苦労しているママ嬉しいでしょう。また深く吸うことで空気も吸い込みにくいので赤ちゃんの負担も軽減できます。

ママのメリット

飲み残しが少なくなるため乳腺炎などのリスクを軽減することができます。また横抱きと比べて楽な姿勢で授乳できるため腰の負担が少なくなります。

縦抱きの具体的な方法は

  1. 背中にクッションなどを当てて楽な姿勢を保つ
  2. 赤ちゃんと向き合いあげるおっぱい同じ太ももの上に座らせる
  3. 高さが合わない場合は赤ちゃんのおしりにクッションを敷き調整する
  4. おっぱい側の腕を赤ちゃんの背中に回し、おっぱいと反対の腕を赤ちゃん頭に回し固定する
  5. 赤ちゃんをしっかりと観察して体が反らないように注意する

「縦抱きの授乳は赤ちゃんの負担になるのでは?」と思うママも入るかもしれませんが、新生児のうちは背骨や内蔵の負担になる可能性もあります。しかし長時間の授乳でなければ新生児からの縦抱き授乳でも問題は無いと言えます。

赤ちゃんによっては横抱き授乳より縦抱き授乳のほうが好きな子もいるので赤ちゃんの様子を見て授乳方法を選択するのも良いでしょう。