理想の2歳差で妊娠!しかし、現実は甘くない
昭和も終わりごろ、私のクラスには兄弟姉妹が校内にいる友人であふれていました。かくいう私も2歳差兄弟の姉として育ちました。
そのため、第一子が1歳を超えたあたりから「近い年齢差で下の子を生みたい」と意識するようになりました。その後、長女からみて2歳差、2学年下の第二子を妊娠しました。
赤ちゃんは授かりものなのに、思い描いた通りになったことが嬉しく、当時は「やった~!」と飛び上がって喜びました。しかし、私を待っていたのは、まったくゆっくり過ごせない妊娠生活だったのです。
体調が悪くても自分のタイミングを優先できない
第一子妊娠の時と明らかに違うこと。それは「体調が悪いからといって横になるのを許さない人物と常に一緒」だということ。長女はすでにお昼寝を卒業していたこともあり、横になることを許しませんでした。
未就園児は当たり前ですがずっと家にいます。実家は遠方、夫は平日アテにできません。
食べたくないのに作らなくてはいけない!
匂いがダメな炊き立てご飯も、子供のためには炊かないわけにはいきません。
自分はゼリー飲料を飲みながら、我が子のために簡単に栄養が取れそうな食べ物を必死で用意しました。
妊娠前より明らかに減った品数に罪悪感を抱きつつも、お皿に盛りつけた自分、えらい!と無理やり自画自賛すること1日3回。長い3か月でした。
妊婦健診の待ち時間がつらい
妊婦健診も、近くに預ける人がいなければ連れて行かなくてはなりません。夫に休んでもらうことも考えましたが、妊娠経過によっては2週間に1回の受診です。なかなか休んでほしいとは言いだせませんでした。
私は第一子を緊急帝王切開で出産したため、第二子は計画帝王切開を早い段階で決断していました。
そのため、前半の個人病院での健診では、第一子が他の妊婦さんの迷惑にならないよう気を使い(騒いでしまったり、感染症の問題など含め)、後半の大学病院では長い待ち時間をどうやって飽きさせずに過ごさせるかで頭がいっぱいでした。
結局、最後の数回は入院中の母子分離の練習も兼ね、自治体に紹介してもらったファミリーサポートさんにお世話になりました。普段あまり預けた経験がなかったので、こちらも緊張した記憶があります。
最大の難関!上の子のプレ幼稚園探し
妊娠中、私は長女の幼稚園の情報集めをしていました。5月生まれの長女は2歳になったばかり。幼稚園に通うのはまだ2年ほど先の話です。
ですが、幼稚園のなかにはプレ幼稚園に通わないと、実質入園を受け付けてもらえない園もあります。
また、出産の時期によっては、新生児を連れて見学できない年に一度の行事があったりもします。
かき集めた資料から園の行事や申し込み日をずらーっと書き出し、下に第二子がその時生後何か月になるかを埋め込みました。それを元に、体調が落ち着くのを見計らっての「幼稚園探し」を始めました。
運動会などの行事、プレ申し込みなどはワンチャンス
それまで幼稚園というのがいつ頃夏休みになる、などということを考えたこともありませんでした。
雨が減る7月の途中くらいから問い合わせればいいかな。
なんて思っていたところ、
「早い園では7月を待たずに個人面談がはじまり、そのまま午前保育となり夏休みに突入する」
「夏休み以降は、運動会の練習で通常保育の様子はみせることができない」などといった幼稚園事情が明らかになります。
また、「あと2年もあるので、来年お越しください」と早すぎ扱いされる園もあれば、「来年のプレ保育に通っていなければ願書をもらう権利がない」という園もあります。
プレ幼稚園の入園手続きは、ちょうど臨月の頃です。もし早く出産になった場合、どうしよう…と不安が募りました。
第一希望のプレ幼稚園の申し込みは出産数日前!
実際、私は「ここでプレ保育を受けさせたい」という園の申し込みが出産直前でした。しかも、そこは人気園のため早朝から並ばなくてはならず、夫は家を早朝4時に出発。日の出と共に整理券をもらい、午後の受付には私が出向くという綱渡り状態でした。
お腹の中にいた第二子には、「お願い!あと1日待って」というような大人の事情の声掛けばかりしていました。きっと我が子も勝手な親だと思ったことでしょう。
我が子は三年保育が合っているのか?
これは少し後悔していることです。
長女は5月生まれで、体格もいいほうでした。しかし、ようやく会話ができるようになったタイミングで私が妊娠し、自分のことで手一杯になってしまいました。
「幼稚園は探しているけど、子供に幼稚園の存在を教えるのを忘れている」ことに気が付きませんでした。見学に連れて行ったりもしましたが、理解できないだろうという思い込みがあり、「楽しそうだね」くらいの声掛けしかしていませんでした。
「四年保育」という選択肢もあると知る
出産が差し迫った頃。私より少し後に出産予定のお友達が娘と同級生の長女を「四年保育に通わせることに決めた」と教えてくれました。聞けばお子さん自ら「幼稚園に毎日行きたい」と言ったとのこと。
前々から幼稚園という存在を理解していた娘さんが自分で決めた、という話に私は驚きました。いまさら我が子に「春から幼稚園行きたい?」と聞いても理解できるはずもなく、そして私自身も、まだどの園にするか決心がついていませんでした。
結局我が家はプレ保育にとどまったわけですが、その後の1年、私は乳児を抱えながら、3歳の子供の準備や送迎でてんやわんや。彼女は長女を送った後、ゆっくり乳児ケアをという明暗が分かれました。
「四年保育があったら必ず2歳差兄弟は入れたほうがいい!」というわけではありません。
ただ、お友達のお子さんも、我が家の長女も、集団生活に抵抗がないタイプという共通点があったため、タラレバ考えてしまうことがあるのです。
次女誕生!2歳差姉妹の育児は?
臨月まで大きなトラブルもなく過ごすことができ、いよいよ入院。計画帝王切開のため、決められた日の朝一にタクシーにて病院へ到着しました。
長女は私の都合で少し早めに成長させられることもしばしばありましたが、よく頑張ってくれました。パパっこが幸いして、私が入院することを告げても大きく動揺することはなく、久しぶりに再会した祖母とその日から楽しく過ごしたそうです。
出産後の長女の反応
入院していた病院は未成年面解禁止だったため、病室に長女が来ることはできず、会うのはテレビ電話オンリーでした。それでも画面いっぱいに長女の元気な姿が映しだされ、思ったよりさみしがっていないことは伝わってきました。子供って適応力が高いんだな、と改めて感じました。
10日後、私が次女を連れて帰宅。私のもとに飛んでくるものだと思っていたのに、ちっとも私のところにも赤ちゃんのところにも来ません。どうやら長女は私たちに「ひとみしり」していたようでした。
上の子の心のケアに役立つ「秘密の合図」
出産後、「急に現れた赤ちゃんにママを取られるという感情から妹を嫌いにならないか?」という心配をいつも抱えていました。
そこで、妊娠中たまたま見つけた「ママとお姉ちゃんだけの秘密の合図」というものを実践してみました。それはお互いへの投げキッス。
どんなに赤ちゃんのお世話で忙しい時も、ママは長女のことが一番大好き。でもパパや妹ちゃんには秘密。これは二人だけの秘密のポーズだよ。
その合図を決めた当時、娘は半分も理解していなかったかもしれません。ですが数年たった今も、夫や次女に隠れ、時折長女は私に投げキッスを飛ばしてくれるのです。
2歳差姉妹はやっぱりかわいい
その後、次女はなんでも長女の真似をするようになりました。成長も、長女の時よりぐんと早いです。それを驚いて周りの大人は口に出してしまうことが多々あります。
そんなとき私は必ず「次女ちゃんはお姉ちゃんが大好きだから、何でもおんなじにしたくて頑張っているんだよ」と言うようにしています。
長女もそれを信じ、次女の手助けをするようになってくれました。1年間、幼稚園で学ぶチャンスを失って少し後悔もしたこともありましたが、この濃密な一年こそが姉妹の絆を深めたのではないか。
年が近いことで大変なこともたくさんありますが、この先二人が手を取り合い、仲良く成長してくれることが願いであり現在の楽しみです。