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母乳の出る時期出なくなる時期

母乳はいつからいつまで?完全母乳育児のおっぱいケア

母乳はいつからいつまで赤ちゃんに与えれば良いのか、完全母乳で育児するママのためのおっぱいの知識です。母乳を上手く出すには赤ちゃんに吸わせることが大切で、マッサージや食生活を改善することで母乳量も増やすことができます。完全母乳育児のママ必見の母乳についてまとめました。

母乳はいつから出てくるの?いつ出なくなるの?

母乳育児に関心がある人にとって、果たして自分は母乳で赤ちゃんを育てることができるのかとても気になるところだと思います。

母乳が出る時期には個人差がある

母乳が出る時期は人によって個人差がありますが、だいたい産後2~3日後から出る人が多いようです。この頃に出てくる黄色っぽくて濃い母乳を「初乳」といいます。
この初乳には赤ちゃんに必要な栄養がたくさん含まれているので、積極的に吸わせてあげたいですね。
しかし最初から湧き出るようにどんどん出る人はいません。

私はわりと母乳が多く出る体質ですが、それでも最初のうちはほんのにじむ程度。これで大丈夫なのか?と不安になった覚えがあります。

しかし吸ってもらう刺激を与えることで脳に母乳スイッチが入り、母乳が出やすい体になっていくのです。なかなか出ない、という人も諦めないで、まずは赤ちゃんにしっかり吸ってもらうことを心がけましょう

乳首が吸われることで母乳スイッチが入る

母乳が出なくなる時期も個人差があります。
例えば、よく寝てくれる赤ちゃんだと授乳と授乳の間隔が長くあいてしまうということがありませんか?こういう場合は、最初は母乳が出ていても産後数ヶ月で出なくなってしまうことがあるようです。

先ほども述べましたが、吸われることで脳の母乳スイッチがオンになります。
長く母乳を続けたいという方は、定期的に赤ちゃんに母乳を吸ってもらうようにしましょう

母乳が出なくなった!それは差し乳では?

「差し乳」という体質があるのはご存知でしょうか?
ふだんは全くおっぱいが張らないけれども、赤ちゃんに飲まれたとたんツーンという感覚が走り、それがスイッチとなって母乳の生産が開始される。それが差し乳です。
つまり、赤ちゃんが飲んでくれているとき、飲む分だけ母乳を生産するのです。

それに対して、常に体が母乳を生産していて、一定時間が経つとおっぱいがぱんぱんに張ってくるという体質もあり、張り乳とか、溜まり乳とかいう名前で呼ばれます。

おっぱいが張らなくなったのでもしかして母乳が出なくなった?という人は差し乳体質の可能性があるかもしれませんよ。
自分の状態を詳しくチェックしてみてください。

どうして母乳がでないの?産後、思うようにおっぱいが出ないことで、焦ってしまうママはとても多いようです。そんなママの不安を軽くするため、母乳が出ない原因と対処法をまとめてみました。

母乳をあげるとママは痩せるって本当?いつから痩せるの?

ママが母乳を上げている時期は普段よりカロリーを多く消費します。
そのためこの時期は痩せやすいのは事実です。

2人の子どもを完全母乳で育てた私の経験から言うと、授乳(特に最初の1~3ヶ月くらい)は食べても食べてもおなかがすき、しかし食べるからと言って太ることはなかったので本当に不思議な気分でした。

痩せると言っても食べ過ぎには注意

いろいろな意見を聞いてみると、やせる時期には本当に個人差があることがわかります。

また、完全母乳だからといってすべての人が同じ具合に痩せていくわけではありません。

母乳の出具合や赤ちゃんの飲みっぷりも関係してきます。
よく母乳が出る人ならその分消費カロリーも多く痩せやすくなります

また、いくら完全母乳でも消費カロリー以上に摂取カロリーが高ければ痩せることはありません。油断して食べすぎているとなかなか体重は減らないものです。

早く体重を落としたいのにぜんぜん痩せない!?

例えば10ヶ月かけて体重が10キロ増えたとしたら、戻すのにも10ヶ月くらいはかかります。

人間の体は急激な変化にはついていけないもの。焦ると余計に落ち込んだりいらいらしたり、よくない精神状態にもなりがちです。赤ちゃんのためにも、いつかは元の体重に戻るわ~くらいの気持ちで、焦らずゆったりとした授乳生活を送ってくださいね

赤ちゃんがハイハイしたり動きだしたりするようになれば、その分ママの動きも増えるので、自然とカロリー消費に繋がりますよ。

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赤ちゃんは生まれてすぐにおっぱいを探し出す

赤ちゃんは生まれるとすぐにママのおっぱいを探すしぐさを見せます。つまり赤ちゃんは生まれてすぐにおっぱいを飲もうとする意志があるのです。

一方、ママのほうも産後すぐから5日くらいまでの間は黄色っぽい「初乳」というものが出てきます。
この初乳には赤ちゃんに必要な栄養素がたくさん含まれています。また病気への免疫抗体も含んでいるので積極的に飲ませてあげたいところです。

生まれて間もなくは赤ちゃんも飲み方を練習している最中

母乳は赤ちゃんに吸われることで乳汁分泌ホルモンが活発になり、徐々に量が増えてきます。
しかし、最初はほんのちょっと。
また、赤ちゃんも生まれて間もないころはまだ母乳をうまく吸うことができません。少しずつ練習をしてうまく吸えるようになっていくのです。

母乳が少ししか出ない&赤ちゃんも飲むのが上手くない・・・こういう状態がしばらくは続きますが、心配しないで授乳を続けてください。

がんばって続けると少しずつママと赤ちゃんの呼吸が合ってきますし、母乳の分泌量も増えてきますよ。

初乳は赤ちゃんの免疫アップに効果絶大!初乳と成乳の違いを解説しつつ、分泌されるのはいつからいつまでなのか、量や色は?初乳の特徴、初乳が出ない、赤ちゃんが上手に飲めない時の対処法もご紹介します。

母乳育児を続けるなら安易に哺乳瓶に頼らないで

この時期、心配になって哺乳瓶でミルクを足してしまう場合がありますが、なるべくなら避けるのがよいでしょう。

母乳育児を目指しているのに早い時期から赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてしまうと、今後ママの母乳を飲んでくれない可能性があるからです。

哺乳瓶はママの乳首よりも吸う努力が少ないわりにたくさんの量が出てきます。そうするとそちらのほうが楽になり、赤ちゃんはママの乳首から飲むのを嫌がるようになるのです。

最初は大変に思えますが、母乳で育てていこうと思っている方は安易に哺乳瓶でミルクを与えるのは避けるほうがよいと思います。

母乳をたくさん出すにはどうしたらいいの?

初めての出産で、母乳で赤ちゃんを育てていこうと思っている方にとっては、果たして自分がどのくらい母乳を出すことができるのか、足りないことはないのか、など心配になることが多いですよね。

こればっかりは生まれてきて、いざ母乳育児が始まってみないことにはわからないものです。なので、あまり心配せず気持ちをラクにして育児に臨みましょう。事実、母乳が出るか出ないかはママの体質によることが大きいです。

いくらがんばっても母乳が少ししか出ない・・・そういうときは自分はそういう体質なんだと割り切ってミルクを使うのもいいと思います。
大事なのは、あまりがんばりすぎてママ自身が疲れてしまわないこと。赤ちゃんが生まれてきた喜びと感謝を忘れずに、この時期を過ごしていきたいものですね。

それでも、母乳をたくさん出すためにできることはしたい、という方は以下のことを試してみてください。

とにかく赤ちゃんに乳首を吸ってもらう

最初から母乳をたくさん出せる人はほとんどいません。
私の経験から言うと、最終的には完全母乳にしてもまだ余るほどたくさん母乳が湧き出る体質でした。

でもそんな私も、最初からそうだったわけではなく、最初は本当に乳首ににじむ程度の量しか出てきませんでした。
飲みたくても飲めなくて泣いているわが子を前にどうしようもなくミルクを与えたこともありますよ。
しかし、母乳が出なくても赤ちゃんに吸わせ続けているうちにだんだん赤ちゃんが満足するくらいの量が出るようになっていきました。

繰り返しになりますが、母乳は乳首と乳輪に刺激を加えることで脳の母乳スイッチがオンになり、たくさん作られます。だからあきらめないでぜひたくさん吸ってもらうようにしましょう。

水分不足には気をつけましょう

母乳を出すためには当然ながらママの体の水分が必要です。少しでも母乳が出ているなら、体の水分が奪われているということ。気付かないうちに体は水分不足になっています。
水分を取ることによって、その水分が母乳を作るほうにも回り、母乳を出しやすくなります。

飲むときのポイントは一気にではなく、こまめに飲むこと。
そうすると水分が体に吸収されやすくなります。アルコールや糖分の多い飲み物は避け、カフェインの入っていない飲み物(水、麦茶)を1日1~2リットル飲むことを目安にするとよいですね。

和食中心のあっさりした食事

母乳はママの血液からできています。
ママの食事が脂っこいと、赤ちゃんの口にも同じ成分が入っていってしまうということなんです。

それに、脂肪の多い食べ物は乳腺を詰まらせる乳腺炎の原因にもなります。
食事は和食を中心に、脂っこくないものを摂るようにしましょう。

おすすめの食べ物

ごはん、味噌汁、焼き魚、鶏肉、野菜
毎回同じだと飽きるので、タレやドレッシングの味を変えたり工夫するとよいですね。

避けたほうがいい食べ物

焼肉、ラーメン、生クリームやバターを使った料理、ケーキなどの洋菓子など授乳中はおなかがすくので、安心して食べられるおやつも用意しておくといいでしょう。
おやつというとお菓子が主流に考えられがちですが、脂っこくなく適度に甘みがあり、体も心も満たされるものを選びたいですね。

私はよく蒸かしたさつまいもを食べていました。
これは作るのも簡単で、自然な甘みでおなかも満たされるのでおすすめです!ドライフルーツにヨーグルトをかけ、一晩おいておいたおやつもいいですよ。水分をしっかり吸い込むのでふっくらとしておいしいです。

市販のものを食べるときは原材料を良く見て脂っこくなく、添加物の少ないものを選んでくださいね。

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疲れを溜めると母乳も出難くなる

産後は授乳で昼夜問わない生活になるため、ママも疲れがたまりがちです。しかし疲労がたまった状態では母乳も出難くなります。赤ちゃんが眠っているときはママも一緒に休んで、疲れをためないようにしましょう。

母乳で育てたい!いつから準備したらいいの?

母乳をあげるのはもちろん赤ちゃんが生まれてから。でも妊娠中に準備できることがたくさんあります。

母乳の出をよくするために妊娠中からマッサージをしましょう。

母乳マッサージには、母乳の出をよくしたり、赤ちゃんが飲みやすい乳首にするなど3つの効果が期待できます。

母乳を出しやすくする

乳房には乳管というものがあり、母乳はこの乳管を通って乳首から外に出ます。
これをマッサージで開きやすくし母乳が出やすくなるようにしてあげるのです。

赤ちゃんが飲みやすくなるように乳首を整える

赤ちゃんは自分の舌を乳首に巻きつけるようにして母乳を飲みますが、赤ちゃんが飲みやすい乳首の形というものがあります。

理想の乳首は引っ張ったときに2センチくらい伸び、赤ちゃんの口に含みやすいようなやわらかさがある乳首です。まずは自分の乳首の形を確認してみましょう。
もし伸びが悪かったり固かったりしたら、赤ちゃんが口に含んだとき上手に飲むことができません。
マッサージをすることで含みやすく舌が巻きつきやすい状態に整えていくことができます

ママのおっぱいを傷つけないようにする

生まれたばかりの赤ちゃんは1日に何度もおっぱいを吸います。赤ちゃんが乳首を吸う力は意外と強く、妊娠中からお手入れをしていないと乳首が傷ついてしまうこともあります。

赤ちゃんのタイプにもよりますが、私の場合はほぼ1日中授乳しっぱなしだなぁと感じるくらい、本当に授乳時間が長かったんです・・・。
強い力で長い間吸われるので、その刺激に慣れていない乳頭は切れたように赤くなってずきずき痛みました。

次におっぱいを飲ませるのが怖くなって、授乳の時間が苦行のように感じられたこともあります。ですので、妊娠中にマッサージで事前準備をしておくことをおすすめします。

マッサージをするときには植物性のオイル(カレンデュラオイル等)を使いましょう。
オイルでマッサージをすると肌に適度な伸びとやわらかさを与えてくれるので、乳首ケアにはぴったりです。

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母乳マッサージの注意点

産後ケアとして母乳マッサージをする分にはほとんど問題はありませんが、デリケートな妊娠中は体の状態に注意を払いましょう。

妊娠中は医師に相談してから開始する

乳首を刺激するとホルモンが分泌され子宮の収縮を促すため、母乳マッサージは医師や助産師に相談してから行うようにしましょう。
妊娠28週目以降が目安ですが、体の状態にもよるので自己判断は禁物です。

出産前なのに母乳が出る

母乳がよく出る体質の人は妊娠中でも母乳が出ることがあるそうです。最初は「出産前なのに母乳?」・・・と驚くかもしれませんが、心配することはありません。
これは体が赤ちゃんの誕生を準備しているサインです。

また、母乳が出やすい体質の人がそうなる傾向にあるようで、自分は母乳がたくさん出るようになるのかな、と期待してもよいと思いますよ!

授乳期間は意外と短い!幸せな気持ちを持っておっぱいをあげよう

誰にとっても赤ちゃんの育児は戸惑いや悩みがつきものです。特に母乳のことに関してはいろいろと不安があったり、ママのほうも産後で体が疲れていたり、授乳のせいで夜寝られなかったり・・・。

しかし、卒乳してしまえば赤ちゃんとのつながりもいったんは終了です。赤ちゃんとママはまた新たな第一歩を歩み始めます。
母乳をあげることのできる時期はその子が赤ちゃんのときのほんの一瞬です。幸せな気持ちでこの一瞬を味わいたいものですね。そのためにこの記事が参考になれば幸いです。