赤ちゃんの寝返りの時期
赤ちゃんが寝返りしないときの練習方法と事故防止の注意点
赤ちゃんの寝返りの時期や目安と寝返りしない理由、する理由など練習方法と併せて解説します。窒息や乳幼児突然死症候群などのリスクが高まる寝返りによる事故の防止方法や寝返り返りの練習方法も掲載しているので、寝返りを始めた赤ちゃんのいるママは参考にしてください。
赤ちゃんが寝返りしないのはなぜ?寝返り時期はいつから?
赤ちゃんの寝返りは赤ちゃんの成長の一つで「首すわり」の次の段階で起こります。赤ちゃんの首すわりが生後4ヶ月から生後5ヶ月で完了した後、「生後5ヶ月から6ヶ月」で寝返りを始めるのが平均的ですが、赤ちゃんの成長は個人差があるので「うちの子は6ヶ月過ぎても寝返りしない!」なんて慌てずに見守ることも大切です。
赤ちゃんがなかなか寝返りをしないときにはゆっくり優しく練習してみるのも良いでしょう。赤ちゃんが寝返りする理由と寝返りしない理由、寝返りしない赤ちゃんの対策と練習方法についてとその注意点です。赤ちゃんが寝返りする具体的な時期や、赤ちゃんの個人差のお話、寝返り返りの練習方法なども併せて解説します。
赤ちゃんが寝返りしない理由や練習方法と事故防止の注意点
赤ちゃんは個人差があり、寝返りしないのも個人差が理由となってきます。寝返りする理由と寝返りしない理由を併せて解説します。また、なかなか寝返りしない赤ちゃんに寝返りの練習をする具体的な方法や、万が一の事故に備える寝返り防止の対策など紹介します。
寝返り練習は赤ちゃんの機嫌が良い時に行い、嫌がったり泣いたりした時にはすぐに中断して赤ちゃんの様子を観察しましょう。練習方法の注意点も解説するので参考にしてください。
赤ちゃんが寝返りする理由は「興味」と「成長」
生後5ヶ月から生後6ヶ月で赤ちゃんは寝返りをし始めます。では何故赤ちゃんは寝返りをするのでしょうか。それは赤ちゃんの興味や成長が関係しています。赤ちゃんの視覚が発達して、目が見えると「もっと外の世界を見たい」という気持ちになります。その他にも赤ちゃんが「夢を見ている状態」で寝返りをすることもあります。
また、寝返りは赤ちゃんの成長をみるためにも重要な行動です。赤ちゃんの成長は上から発達するので、寝返りをしたということは下半身の筋肉が順調に成長している証拠になります。このように赤ちゃんの興味と成長のタイミングが合った時に赤ちゃんは「寝返り」します。
赤ちゃんが寝返りしない理由は「気持ちの問題」と「成長の問題」
赤ちゃんが寝返りをしないとママも心配になりますが、寝返りをしないのには大きく分けて「気持ちの問題」と「成長の問題」の2つの理由があります。理由の1つの「気持ちの問題」はうつぶせが苦手で赤ちゃん自身が寝返りするのを嫌うこと、バウンサーを使ったりだっこする機会が多い生活環境では寝返りする必要が無いと考えていることもあります。
もう1つの理由の「成長の問題」は赤ちゃんが寝返りしたくてもできないために起こります。例えば、あかちゃんの体重が重い場合です。赤ちゃんにとって寝返りは初めての全身運動です。
- 体を横に向ける
- 腰をひねり足を交差させる
- 足→腰→腕→上半身の順序で身体を回転させる
寝返りはこのように体力を使う重労働です。そのため体重の重い赤ちゃんほど負担は大きくなり寝返りし難いということになります。平均的な赤ちゃんよりも体重が重い赤ちゃんは寝返りの時期は遅くなるという認識を持つことで、安心して育児に取り組むことができます。しかし「体重が重くて寝返りができないなら、少しダイエットしよう」なんてことは間違っても思わないで下さい。授乳量は減らさずにじっくりと赤ちゃんの成長を待ちましょう。
その他の理由には赤ちゃんが寝返りをしたくてもできない、周囲の環境が寝返りをしない理由となります。例えば、ベビーベットの周りにおもちゃや毛布が沢山あると寝返りするスペースはなくなります。そのような環境の場合は赤ちゃんが寝返りしたくてもできなくなります。赤ちゃんが寒いと思い過度に服を着せるのも同様に赤ちゃんの寝返りを妨げる原因となります。
寝返りの練習はコミュニケーションをとりながらサポートする
赤ちゃんの寝返りが遅いと言っても練習する必要はありません。それは赤ちゃんの成長には「個人差がある」からです。赤ちゃんの成長を待ってあげるのも育児の一つと言えます。ただ赤ちゃんとのコミュニケーションの一環として寝返りのサポートをするのは赤ちゃんもとても嬉しく感じます。
赤ちゃんが寝返りの動作をして横向きになった場合は手で優しく押してあげたり、足を上手く交差出来ない場合は少しだけ上にあげると上手く寝返りができるようになります。寝返りした後は赤ちゃんの腕を抜いてあげましょう。
サポートしていると赤ちゃんも寝返りのコツを覚えてきます。右で寝返ることが多い場合は左で寝返るサポートもしてあげましょう。そうすることでバランスも良くなり赤ちゃんの発達が促進されます。
くれぐれも赤ちゃんの頭を無理な方向に曲げたり、腕や足を強く引っ張るような行為や、赤ちゃんが嫌がっているのに寝返りを無理強いするような行為は絶対にやめてください。赤ちゃんが寝返りを頑張っているペースに合わせて練習というよりも「コミュニケーションを取りながらサポートする」姿勢を忘れないでください。
寝返りによる赤ちゃんの怪我や事故の防止対策
寝返りをし始めた赤ちゃんが注意することは、寝返りによる窒息です。うつぶせのままでは自重で呼吸ができなくなる可能性もあります。
また、寝返りによりベビーベットやソファからの転落、寝返りによって移動した先で小さな物を飲み込んでしまう誤飲などのリスクは考えなくてはいけません。寝返りが不安定なうちはフローリングで怪我をする可能性も考えられます。これらの事故やケガを防止する対策はいくつか考えられます。
- 窒息を防ぐために赤ちゃんの周りに柔らかいクッションやタオル、毛布などの寝具やまくらは置かない
- 転落を防ぐためにベビーベッドには柵をつけたり、地面に寝かせる
- フローリングで怪我をしないように赤ちゃん用のマットを敷く
上記の事故防止対策を徹底することで赤ちゃんを危険から守ることができます。長時間赤ちゃんから目を離すときやママが遠くで家事をするとき、夜寝るときなど「寝返り防止ベルト」や「寝返り防止クッション」などの寝返り防止グッズを活用することもお勧めします。またバスタオルをぐるぐる巻にして赤ちゃんの両脇に置くことで自作の寝返り防止グッズを作ることもできます。
赤ちゃんの寝返りする時期には大きな個人差がある
赤ちゃんが寝返りする正確な時期というのはありません。それは何故かというと赤ちゃんには個人差があるからです。しかし大体の目安となる時期を参考にすることで寝返りが早い、遅いという判断をすることができます。
生後2ヶ月から生後4ヶ月からの寝返り
この時期に寝返りする赤ちゃんは早いと言えます。首が不安定なため気を使うママが多いのです。寝返りが早い赤ちゃんは運動機能の発達も早いと言われているのでハイハイやお座りも早めにできる傾向があります。
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生後5ヶ月から生後6ヶ月からの寝返り
この時期が寝返りの平均的な目安の時期です。殆どの赤ちゃんは寝返りの兆候や寝返り自体ができるようになります。
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生後10ヶ月以降の寝返り
この時期の寝返りは遅いのですが当然赤ちゃんには個人差があります。赤ちゃんの体重が平均より重い場合は寝返りも遅くなります。うつぶせが嫌いな赤ちゃんやベビーカーやバウンサーを使う機会の多い赤ちゃんも寝返りが遅い傾向があります。赤ちゃんの中には寝返りよりもハイハイやお座りを先に覚える子もいるので、その場合も赤ちゃんは正常に成長をしていると言えます。
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赤ちゃんには大きな個人差があり、育児書の通りに成長が進まないことのほうが多いです。月齢に振り回され寝返りが遅いからといって慌てても仕方がありません。ゆったりとした気持ちで赤ちゃんの成長を見守るとママも赤ちゃんも安心できます。どうしても気になるママは心配を取り払う意味でも健診を受けると自信を持って育児に取り組めるのではないでしょうか。
寝返りを飛ばしたハイハイやおすわりは順調な成長の証拠
赤ちゃんは体の上から下に向かって順番に成長していきます。
- 首すわり
- 寝返り
- ハイハイ
- お座り
この順番が赤ちゃんの成長順なのですが、寝返りを飛ばしてハイハイやお座りをした場合でも赤ちゃんは順調に成長していると言えます。ハイハイやお座りは腰の筋肉や神経が発達していないと出来ない行動なので、それが出来るということは赤ちゃんの成長は順調だと理由付けることができます。
ではなぜ寝返りをしなかったのかという疑問があると思いますが、その理由は単純で「うつぶせ嫌いの赤ちゃん」だった可能性が高いです。寝返りするスペースがない、柔らかすぎる毛布など、生活環境によっても寝返りをしない、または出来ない赤ちゃんがいるのでハイハイやお座りが出来た時点で寝返りの成長段階もクリアしたと考えましょう。
うつぶせが嫌いな赤ちゃんの見分け方として、ママが少しだけ寝返りのお手伝いをしてあげましょう。うつぶせが嫌いな赤ちゃんはすぐに泣き出すのでその時点で判断がつきます。
寝返り返りの練習は赤ちゃんのペースに合わせる
寝返りができたら次は寝返り返りができるか、赤ちゃんの様子を見てみましょう。この寝返り帰りは非常に重要で、できない場合は窒息や乳幼児突然死症候群のリスクが高まると言われています。そのため寝返り返りのできない赤ちゃんの場合は、ママがゆっくりと仰向けに戻してあげる必要があります。
寝返り返りの練習
- うつぶせ状態の赤ちゃんの腰を左右にゆっくり揺らす
- 身体が斜めになった位置からゆっくりと回転させて仰向けにする
この動作を繰り返すことで赤ちゃんが寝返り返りを覚えていきます。この時に赤ちゃんの様子をしっかり観察し頭や方など不安点な部分が見受けられたらしっかりとサポートしましょう。練習している間に左右どちらが回転しやすいか赤ちゃんの得意な方向がわかるので、その方向に焦点を当て練習しましょう。
赤ちゃんをうつぶせの状態にして練習するので赤ちゃんの様子に注意しながら行って下さい。異常が見受けられたり泣いたりした場合はすぐに中止しましょう。寝返り帰りは寝返りよりも全身の筋力を使うため難しいとされているので慌てずに赤ちゃんのペースで練習しましょう。