ベビーシッターの資格取得の方法

ベビーシッターになるには 認定ベビーシッター資格の取り方 受験資格や試験内容をやさしく解説

「資格がなくても働ける」って本当?ベビーシッターの仕事と、就職に有利な認定ベビーシッター資格の2つの取得ルートを整理。派遣会社が見るポイントや、子育て中でも続く勉強スケジュールの立て方まで紹介します。

ベビーシッターになるには 認定ベビーシッター資格の取り方 受験資格や試験内容をやさしく解説

子育て中のママがベビーシッターの資格を取るには何が必要?

「毎日子どもと向き合ってきた経験を、そのまま仕事にできたら」。子育てがひと段落したママや、今まさに育児中のママが、次の働き方を考えたときに候補に挙がるのがベビーシッターです。子どもの扱いに慣れている自分なら活かせそう、と感じる方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、いざ目指そうとすると「資格はいるの?」「どこで何を勉強すればいいの?」と分からないことだらけ。そこでこの記事では、ベビーシッターという仕事の中身から、就職に有利な「認定ベビーシッター」資格の取り方・受験資格・試験内容・更新方法、そして子育ての合間に勉強を進めるコツまで、順を追って分かりやすくお伝えします。まずは、ベビーシッターを目指すうえで何が必要なのか、全体像をつかんでいきましょう。

※受験料や試験地、合格率などの数値は変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず実施団体である公益社団法人全国保育サービス協会の最新の公式情報をご確認ください。

ベビーシッター料金はどれくらい?相場と利用方法を解説
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ベビーシッターに資格はいらない

まず安心してほしいのが、ベビーシッターとして働くこと自体に、特別な資格は求められていないという点です。保育士のような国家資格は存在しないため、極端にいえば誰でもベビーシッターとして就労できます。特定の専門学校や大学を卒業していなくても、仕事を引き受けることは可能です。

認定ベビーシッターの資格を勉強中のママ

ただし、人の命を預かる仕事ですから、そう簡単なものではありません。仕事として保育に関わるには、大きな責任と確かな技術が必要です。そこで生まれたのが、民間資格として公益社団法人 全国保育サービス協会が制定する「認定ベビーシッター」です。この資格は、ベビーシッターに必要な技術に加え、職業倫理や専門的な知識を備えた人に付与されます。

出典:www.youtube.com

一般的に、ベビーシッターを目指す人はこの資格の取得を目指します。就労に資格は必須でなくても、有資格者は給与水準が上がりやすく、お客様にとっての信用の目安になり、就職にも有利です。資格取得を採用条件に掲げている派遣会社もあります。「資格がなくても始められるけれど、長く信頼されて働くなら持っておきたい」というのが実情だと考えておくとよいでしょう。気になる派遣会社の募集要項を見て、資格が必須か歓迎かを確認することから始めてみてください。

認定ベビーシッターの資格取得方法は2つ

「働きながら取るのか、学校で取るのか」。認定ベビーシッターの資格には、大きく2つの取得ルートがあります。自分の生活スタイルに合うほうを選べるのは、子育て中のママにとって心強いポイントです。

ベビーシッターについて考える女性

  1. 全国保育サービス協会が行う研修会を受講し、認定試験を受けて合格すること。
  2. 認定ベビーシッター資格取得指定校として協会が指定した養成学校で、保育士資格取得のための指定科目・在宅保育に関する科目を履修し、単位を取得して卒業すること。

この2つのいずれかで資格を取得できます。例年の合格率は90%前後とされ、試験の難易度はそれほど高くないようなので、しっかり履修すれば取得は十分に目指せます。すでに子育て中で学校に通う時間が取りにくいママには、研修+試験のルート①が現実的です。一方、これから保育士も視野に入れて学び直したい人には、指定校で学ぶルート②が向いています。まずは「自分はどちらのルートなら無理なく続けられるか」を考えてみましょう。

認定ベビーシッター受験資格

「そもそも自分は受けられるの?」という不安にお答えします。研修+試験のルートで受験を検討する場合、次の受験資格を満たしている必要があります。

子育ての合間に資格の勉強をする女性

  1. 年齢が満18歳以上であること
  2. 研修Ⅰを受講し、修了証を保有していること
  3. 研修Ⅱを受講し、修了証を保有していること
  4. ベビーシッターの実務経験を有していること

ここでいう実務経験とは、在宅保育の経験や、子どもの一時預かりなどを行うファミリーサポートセンター事業に携わった経験、地方公共団体が実施する家庭保育制度を使った保育所など保育施設での勤務経験を指します。自分の経験がこれに当てはまるか分からない場合は、自己判断せず協会に問い合わせて確認すると確実です。子育て経験そのものは「実務経験」に直結しない点には注意しておきましょう。

資格認定の流れ

取得までの全体像を、ステップで整理しておきます。ゴールまでの道のりが見えると、今やるべきことがはっきりします。

  1. 研修Ⅰを受講する
  2. 研修Ⅱを受講する
  3. 認定試験を受ける
  4. 審査
  5. ベビーシッター認定を受ける
  6. 協会に登録される
  7. 5年ごとに更新される

この流れに沿って資格取得を目指します。研修の日程や申込方法は時期によって変わるため、最新の詳細は公益社団法人全国保育サービス協会の公式サイトで確認しましょう。

公益社団法人全国保育サービス協会

試験内容

試験地は東京・大阪・福岡が指定されており、内容は選択式40問と、記述式400字以内1問を、計90分間で実施します。出題範囲は、基礎的な知識および技術、在宅保育や個別保育の特性、専門知識など、研修ⅠとⅡで履修した16科目全般から。実技試験はありません。受験料は11,330円が必要とされています。

記述式が1問ある点は、子育て中で文章を書く機会が減っているママにとって見落としがちなポイントです。日頃から「今日の保育で気づいたこと」を短くメモする習慣をつけておくと、記述対策にもなります。試験地・受験料・出題科目は変更されることがあるため、申込前に公式サイトで最新情報を必ず確認してください。

資格更新の方法

認定ベビーシッターは、取得して終わりではありません。5年ごとに更新する制度になっているため、更新時期が来たら手順に従って手続きを行いましょう。「気づいたら期限切れだった」とならないよう、取得時に更新年をスケジュール帳やスマホのカレンダーへ登録しておくのがおすすめです。最新の知識を定期的に学び直せるのは、預ける側の保護者にとっても安心材料になります。更新案内を見逃さないよう、登録情報(住所・連絡先)の変更があれば早めに協会へ届け出ておきましょう。

ベビーシッターに求められるもの

資格や知識と同じくらい大切なのが、人としての適性です。ベビーシッターにまず求められるのは、やはり子ども好きであること子どもの命を預かる責任感を土台に、心から子どもが好きであることが求められます。「可愛い」という気持ちだけでは務まらない仕事です。

加えて、明るく優しい、おだやかで親近感がある、といった温かい雰囲気も望まれます。ひとくちに子どもといっても性格や特性はさまざま。人見知りの子、活発な子、慎重な子など、どんな子とでも関係性を築ける柔軟さが大切です。自分にこうした適性があるか不安な場合は、まずファミリーサポートや一時預かりのボランティアで、いろいろなタイプの子と接してみると、向き不向きが具体的に見えてきます。

派遣会社が求める条件とは?

就労時の面接では、さまざまな角度から確認を受けます。大前提となるのが資格の有無です。資格がなくても働けますが、ある程度の知識と技術は必要なので、認定ベビーシッターや保育士、幼稚園教諭、看護師などの資格があると就労に非常に有利です。

さらに、子育て経験の有無や集団保育の経験などの経験値も問われ、当然ながら経験がある人ほど有利になります。そのほか、喫煙の有無や自宅でペットを飼っているかどうかも、多くの子どもの世話にあたる際の重要な条件として確認されることがあります。面接で慌てないよう、自分の資格・経験・生活環境(喫煙やペットの有無など)を事前に書き出して整理しておくと、強みを的確に伝えられます。

資格取得のメリットが大きい!

「資格がなくても働けるなら、わざわざ取る意味はある?」という疑問の答えは、はっきり「ある」です。認定ベビーシッターの資格取得は就職に有利になり、利用者からの信頼も得やすく、メリットが大きいといえます。そもそもこの資格は、ベビーシッターをプロの仕事として引き受けるための責任と社会的地位を確立する目的で誕生しました。

担当している子供を溺愛するベビーシッターの女性

大切な我が子を預けるなら、しっかりした知識と技術、経験を持つ信頼できる人にお願いしたい——これは保護者なら誰もが思うこと。ママたちが安心して子どもを預けられるシッターとして活躍するためにも、資格取得は就職への一番の近道です。資格は、自分の自信にもつながります。「自分には子育て経験しかない」と感じている人こそ、その経験を資格という形で裏づけると、選ばれる理由が一つ増えます。まずは研修の受講申し込みという、最初の一歩を具体的に検討してみましょう。

空き時間の有効活用のためには

とはいえ、子育て中の勉強時間の確保は最大の悩みどころ。忙しいママは、日々のスキマ時間を上手に使って学んでいく必要があります。ここでつまずかないコツは、「資格取得そのもの」をゴールにしないこと。その先の就労スタイルや理想のシッター像を思い描き、日々イメージを重ねることが大切です。どんなシッターになり、どんな人の役に立ちたいのか——視野を広げて想像を膨らませることが、勉強を続けるエネルギーになります。

将来どんなベビーシッターになりたいか考える女性

また、試験当日までのタイムスケジュールを立てると、やるべきことが明確になり、モチベーションが上がります。子どもはいつ熱を出すか分からないため、予定が崩れることを前提に、早め早めに準備を進めるのが鉄則です。やりがちなのが「まとまった時間ができたら勉強しよう」と先延ばしにすること。これだと結局時間は取れません。10分の細切れ時間でも進められるよう、教材を開きっぱなしにしておく、音声教材を家事中に聞くなどの工夫が有効です。ここで、勉強を続けるためのチェックリストを用意しました。

  • 試験日から逆算した月ごとの学習計画を立てた
  • 1日10分でも教材に触れる時間を決めた
  • 家族に勉強時間の協力をお願いした
  • 子どもの急な発熱に備え、予備日を確保した
  • 合格後に働きたいシッター像を紙に書き出した

当てはまらない項目があれば、今日から一つずつ取り入れてみてください。家族の協力を得ることは、後ろめたさを減らし、勉強を続ける大きな支えになります。

ベビーシッターの資格でよくある質問

子育て経験があれば実務経験として認められますか?

自分の子どもを育てた経験は、受験資格でいう「実務経験」には基本的に含まれません。在宅保育や一時預かり、保育施設での勤務など、第三者の子どもを預かった経験が対象です。判断に迷う場合は、自己判断せず協会へ直接問い合わせて確認しましょう。

資格がなくてもベビーシッターとして働けますか?

はい、特別な資格がなくても働けます。ただし知識・技術は必要で、認定ベビーシッターや保育士などの資格があると採用や信頼面で有利です。派遣会社によっては資格を採用条件にしている場合もあるため、まずは募集要項を確認するとよいでしょう。

認定ベビーシッターの難易度はどのくらいですか?

例年の合格率は90%前後とされ、実技試験はありません。所定の研修をしっかり受講し、出題範囲の16科目を理解していれば、十分合格を目指せる水準です。記述式が1問あるので、文章で説明する練習もしておくと安心です。最新の試験内容は公式サイトで確認してください。

資格はずっと有効ですか?

認定ベビーシッターは5年ごとの更新制です。更新時期が来たら手順に沿って手続きが必要です。定期的に学び直せる仕組みでもあるため、最新の知識を保てる利点があります。更新案内を見逃さないよう、登録情報は最新に保っておきましょう。

ベビーシッターは赤ちゃんのお世話だけでなくママへのケアもやりがいになる

毎日子どもと接してお世話をしてきたママや、子育てがひと段落したママは、その経験を土台に自信をもってベビーシッターの仕事に向き合えます。子どもの気持ちに寄り添う感覚は、育児を通して培われた大きな強みです。

資格を取り、プロのシッターとして働けるようになったら、ぜひ目指してほしいのが、子どもの世話だけでなく、ママたちの子育ての不安や大変さも共有できるシッターです。預ける側の保護者も、初めての預け先には不安を抱えています。同じ子育てを経験した立場だからこそ、かけられる言葉や寄り添い方があります。

子どもの安全を第一に守りながら、ママの気持ちまでケアできれば、仕事のやりがいや充実感はぐっと深まります。「ベビーシッターになって良かった」と心から思える日のために、まずは情報集めと研修の検討から、一歩を踏み出してみてください。