新生児の頃からおもちゃはあったほうがいい!
産まれたばかりの新生児赤ちゃんのお仕事は、寝ることと泣くこととおっぱいを飲むこと。1日の大半をそうやって過ごしています。
まだ何もわからないように見える赤ちゃん…本当にそうでしょうか?目はまだしっかりと見えず、泣く以外の反応はほとんどできないとはいえ、新生児の赤ちゃんは私たち大人が思っている以上にいろんなことを知っていたり感じ取っていたりしているそうです!
まだねんねしているだけなのに、おもちゃなんて必要?と思ってしまいそうですが、未熟な赤ちゃんでも、耳はしっかり聞こえていますし、その他全身から様々な刺激を感じ取っています。
新生児の頃からのおもちゃは赤ちゃんの発育を優しく促すもの。決して無駄にはならないハズですよ。
今回は新生児の赤ちゃんとおもちゃの関係について解説しながら、どんなおもちゃが良いのかについても紹介します!
新生児の赤ちゃんが安心できる優し~い刺激って?
新生児とは、生後28日までの月齢の赤ちゃんのことを言います。
新生児の頃は体重は約3kg、身長約50cm。首もすわっておらずとても弱い存在なので、新生児期は医療面でとくに注意して育てていく時期。基本的に新生児の赤ちゃんは外界の刺激に弱いので外出も控えますよね!
暖かで安全なママのお腹から外の世界に出てきたばかりの新生児の赤ちゃんにとってはママが全て。そんなときにママが優しくおもちゃを与えてくれたなら、赤ちゃんの世界はちょっとだけ彩られるはずです。やわらかく手触りのよいおもちゃは、赤ちゃんの精神面でのやすらぎにもなりえます。
視力 コントラストのはっきりしたものが気になります
産まれてすぐの赤ちゃんの視力はなんと0.01〜0.02ほどで、全てがぼやけた世界に見えています。色の認識もまだまだであるためか、コントラストのはっきりしたものが気になるようです。
しかしここからの視力の発達は目覚ましく、生後2週間で20〜30cmくらいの距離の焦点があってきます。おもちゃは複雑な柄や色彩のものよりもシンプルで簡単なものが見易いです。赤ちゃんは「顔」が好きなので、小型のぬいぐるみもいいですね。
- 赤ちゃんの視力はいつから見える?新生児の視力の発達
赤ちゃんの視力の発達や成長を紹介。新生児の赤ちゃんの見え方やいつから見えていつまで成長するのか、月齢ごとに赤ちゃんの行動に併せて見ていきましょう。
聴力 耳はちゃんと聞こえていますよ!
赤ちゃんの耳はすでにある程度発達した状態で産まれてきます。いろんな音がどんな音なのかを認識できるのはまだ先のことですが、「音」自体は聞こえています。実は、赤ちゃんの耳が聞こえるようになり出すのは妊娠20週頃から。胎内ではママの声や血液循環の音を聞いて過ごしているのです。
一説によると、外の世界に出てきたばかりの赤ちゃんがママの声を聞いて泣き止むのは、もうすでにママの声を知っているからなんですって!赤ちゃんにとって「聞こえる」ことはとても頼りになる感覚。ママの声、パパの声、周りの生活音、その他いろんな音…それらが聞こえることによって、安心したり学習したりしています。
この頃の赤ちゃんにオススメは、優しい音の出るおもちゃです。音は赤ちゃんの脳の発達の刺激にもなってくれるはずです。
- 赤ちゃんの聴力の発達と新生児聴覚スクリーニング検査
「赤ちゃんはいつから耳が聞こえているの?」というような赤ちゃんの月齢別の聴力の発達と、入院中に実施される新生児聴力スクリーニング検査について解説します。
生活 新生児ちゃんのタイミングに合わせてあやしてあげよう
2〜3時間ごとにおなかが減り、頻繁におっぱいを求めます。おしっこは1日約15〜20回、うんちは個人差がありますが1日2〜10回でます。睡眠時間はおおよそ16〜18時間ですので、おっぱいを飲んでいるか寝ているかが生活のほとんどを占めます。
そんな新生児ちゃんでも合間合間にかわいいおめめをあけている時間があります。まさにそこが遊びのベストタイミング。遊ぶといっても無理に抱き上げたり起こしたりする必要はないので、横になった状態であやしてみたり、おもちゃを赤ちゃんの目の前でゆらしてみたりして遊んでみましょう。
反応が返ってくるのはまだまだでも積極的に語り掛けをはじめたい!
起きている時間もたまにはありますが、まだ自分から笑ったり反応を返したりということはできない新生児ちゃん。ただぼ~っとしているように見えますが、この地球上でもっとも若い新生児ちゃんの脳はこの間にもしっかりいろんなことを学習しています。外の世界に順応し、いろんな刺激を受け止めるのに頭も身体もフル活動しているのですよ!
オムツ替えのタイミングも遊びに最適な時間。ママの優しい声をききながら、体をさすってもらったり、ガラガラの音を聞いたりするだけでも赤ちゃんにとってはすごく良い刺激です。ママとの遊びによってぐんぐん脳に刺激があたえられます。
新生児の赤ちゃんのための「おもちゃの選び方」
月齢の低い赤ちゃんのおもちゃは、色や形の可愛らしいものが多いですね。赤ちゃんは「見る」「聴く」「触る」「たたく」「つかむ」など五感を使って脳を発達させていくため、おもちゃ選びには、色や見た目、触り心地など五感にうったえかけるようなものを選ぶのがコツです。
特に新生児は目より耳が優位なので、聴覚にうったえかけるようなおもちゃが楽しいでしょう。以下に新生児赤ちゃんへ送るおもちゃ選びのコツをまとめました。
触り心地はふわふわ・プニプニ・軽いこと
ファーストトイとして購入するなら、ぜひ柔らかいものを選びましょう。大人でも柔らかくてプニプニしたものは気持ちいいですよね。赤ちゃんにも触って気持ちいい感覚を味わってもらいましょう。
また、柔らかいものを選ぶことは新生児のいまだけでなくもう少し長期的な目線から見てもおすすめ。
生後3ヶ月から生後4ヶ月になると、次第にモノを自分で掴むようになってきます。掴んだり離したりを繰り返して遊びます。もしおもちゃが硬かったり角があったりすると掴んだはずのおもちゃを落とした時にお顔を打ってしまいますね。
新生児期から使うなら、布製のぬいぐるみのようなものが良いでしょう。布製なら軽くて柔らかく、赤ちゃんが離して落とした時も安全ですし、肌への負担も少なくすみますからね!
出典:www.harmonature.com
アモローサマンマ オーガニックコットン【ママだっこ】にぎにぎ
オーガニックコットン100%で、触り心地よく赤ちゃんの肌にも優しいです。おなかを押すと、音が出ます。
色ははっきりが見やすいこと
お誕生すぐは目がはっきり見えない新生児の赤ちゃんですが、視力に関しては産まれてすぐから目覚ましい発達をするので、それを見越したおもちゃを選びましょう。
赤ちゃんを含め子どもの目には、ぼんやりとした柔らかい色より、原色に近いパキッとした色が見やすいと言われています。新生児の赤ちゃんの視界は、最初はモノクロ写真のような世界が広がっているのだそうですが、徐々に3原色が見えるようになってくるのだとか。色が見えてくるようになると、グンとおもちゃが見やすくなるので、赤ちゃんも楽しくなるはずです。白・黒・グレーの次には赤が識別できるようになるので、赤色メインのおもちゃが赤ちゃんのお気に入りになることも多いのだそうです。
バンブル・バイツ
ちなみに視覚の発達面においては、子ども部屋を落ち着いた色味で揃えるよりカラフルなものを用意した方が、色の識別能力が上がると言われています。こう言った発達面から考えても、はっきりした色を選ぶ方が良いですね。このようないろんな色があって色の刺激が多いおもちゃがおすすめです。
音は優しい音色が出るもの
耳は聞こえているとはいえ、激しい音は赤ちゃんには向きません。特に新生児ちゃんには優しい刺激を与えてあげましょう。小さな鈴の入ったラトル(がらがら)なんかが最適です。
ママが鳴らす用のポピュラーながらがらでも良いですし、赤ちゃんが持つことも考えられたがらがらなら、もう少し大きくなった時に音と自分の手の動きが連動しているのを発見してさらに楽しい遊び道具になります。
出典:www.mikihouse.jp
ちいさなおててに♪リストラトル/ミキハウス
新生児から使える手首にリストバンドのように装着できるがらがらです。手を動かすたびに鈴がりんりんとなって可愛いです。
お手入れしやすいこと
産まれたばかりの赤ちゃんはまだ免疫力が低いので、肌に触れるものは常に清潔にしておかなければなりません。まだ自分の力で動き回ることができない新生児の頃はベッドサイドにおいておくくらいでしょうから汚れることはほとんどありませんが、月齢が進むと赤ちゃんが自分で触ったり持ったりするようになります。
おもちゃは赤ちゃんがたくさん触るものですからよだれや汚れもつきやすく、当然ながらお手入れは必須項目!ならば、最初から手入れのしやすいものを選ぶのも良いでしょう。最近は丸洗いできるものも増えています。
めくってモー!おでかけ布えほん/フィッシャープライス
汚れても洗濯機でそのまま丸洗いできる布絵本です。手触りも色づかいも赤ちゃんの好みで楽しいおもちゃですね。布絵本はお出かけにも活躍します。
オルゴールが鳴るものはママも楽しい♪
赤ちゃんとママのリラックスした時間は少しでも多く持ちたい大切な時間。
産後ママの精神的安定にも役立ちますし、何よりたった1ヶ月の新生児期を一番そばでゆっくり眺めることができます。素敵で優しい音楽のなるおもちゃなら、赤ちゃんとママ両方にとって嬉しいおもちゃです。
オルゴールの優しい音色には実はひみつがあって、オルゴールの音から出るα波は副交感神経を優位にしたり身体をリラックスさせたりする効果があるといいます。オルゴール療法というものもあるくらいですからぜひ取り入れたいですね!
はじめての音楽とお友だち(エレファントオルゴール)/リミテッドエディション
定番のクラシックソング「ブラームスの子守歌」のオルゴールが入ったぞうさんのぬいぐるみです。
大活躍メリーちゃんは一家に一台欲しい?!
新生児から使える大型のおもちゃといえば、このメリーです。
最近のメリーはどれも可愛らしく赤ちゃんがずっと遊べる工夫がいっぱい!可愛らしいぬいぐるみがたくさんついていたり、音も何十種類も入っていたりします。視覚と聴覚に刺激を与えるこのおもちゃ、最初は赤ちゃんも音を聞いて「これなんだろう?」と思う程度だとしても、徐々に目が見えてくるようになると、じーっと見つめるようになりますよ。
赤ちゃんは動くものと楽しい音が大好き。くるくる回るので追視の練習にもなりますしグズっていても、メリーちゃんを見ているうちにご機嫌になることも多いです。ベッドメリーとフロアメリーの2種類があるので、お家の環境によって選びましょう。
くまのプーさん6wayへんしんメリー/タカラトミー
人気の高いこのプーさんメリー。童謡やクラシック音楽が聞けるのはもちろん、ボタンを押すといろんな動物の音が聞こえてきます。メリーとしてだけではなく、たっちの練習台などにも変身できるので、1歳くらいまで存分に活用できるところが人気の秘訣でしょう。
ファーストトイはママの手作り!新生児ちゃんのおもちゃを作ろう
赤ちゃんへ最初に送るファーストトイ。肌に優しくて可愛いおもちゃがたくさんありますが、よりいっそう思い入れのあるものにするために、ママの手作りおもちゃはいかがでしょうか?
赤ちゃんのおもちゃは小さめですので、縫う箇所も少なく想像よりも簡単に早く作ることができますよ。
手作りガラガラ
赤ちゃんのファースト問にピッタリのガラガラ。新生児でも赤ちゃんは耳はしっかり聞こえています。ビニール袋のガサガサとした音は赤ちゃんが好みやすい、興味を引きやすい音と言われています。
材料
- 肌触りの良い布
- カシャカシャ音が鳴るビニール(音のなる仕掛け)
作り方のポイント
布を2枚ドーナツ型に切り、縫い合わせて綿と鈴を詰めると、簡単にガラガラが完成します。
月齢の低い頃から持ってもらいたい場合は、ママの小指程度の太さのものを作ると赤ちゃんも握りやすいでしょう。中に入れるものをビニールに変えれば、赤ちゃんの大好きなカシャカシャする音の出るラトルになります。
動物の顔のマスコットを別に作って最後に縫い合わせれば動物型ガラガラの完成です。動物の顔は刺繍して作ると誤飲の心配もありません。
靴下で簡単ラトル
裁縫が苦手!というプレママにオススメしたいのが、靴下を使ったラトルです。面倒な型紙作りや生地の裁断もいらないので、簡単に手作りのものを用意することができます。
材料
- 動物靴下
- カシャカシャ音が鳴るビニール(音のなる仕掛け)
- 接着芯
作り方のポイント
作り方は動物の顔の模様の靴下のいらない部分を切って中に鈴やビニールをいれて音が鳴るようにし、綿を詰めて縫い合わせるだけ。縫いづらい生地の場合は縫い口の裏に少し接着芯などを貼ってあげるとスムーズに縫えますよ。
たくさん綿を入れると大きなラトルが、綿を少なめにすると小さなラトルができます。
顔の描いた手袋があれば、その指の部分を使って同じように作れば、新生児ちゃんでも握れるサイズのラトルになります。
ぬいぐるみ
裁縫の得意なプレママでしたら、赤ちゃんの枕元に置くぬいぐるみを手作りしてはいかがでしょうか?ガーゼやオーガニックコットンなど、赤ちゃんにやさしい生地をこだわって作ることができます。
成形や材料を揃えるのが手間なら、赤ちゃん用のぬいぐるみ製作キットも販売されています。
出典:abc-craft.com
ABCクラフト/ベビーズトイ babys toy ガラガラオーガニック
手作りの注意点
手作りだからこそいろんな工夫ができますが、あくまで赤ちゃんが使うことを考えてシンプルなものにしましょう。赤ちゃんが口に入れたりしても安全に使えるかどうかを基準に考えてくださいね。
- 接着剤より手縫いでしっかり縫う
- ボタンなど小さな部品は誤飲防止のため使わない
- 赤ちゃんが飲み込んでしまわないように、大きめにつくる
※赤ちゃんの口のサイズは口径が約39mm、のどの奥までは約51mmですので、それを目安にこれより大きいサイズのものを作りましょう。
- 形は丸みを帯びた方が安全
- 水洗いできる素材がベター
ママにとっても赤ちゃんとの遊びは癒しの時間
赤ちゃんが産まれてからというもの、ママの生活は一変し大忙し!
慣れない育児はまだ産後の傷が癒えていないうちから始まります。不慣れな授乳に寝不足の毎日…産後のママにはできるだけ心と身体を休める時間が必要となるのですが、赤ちゃんとの癒しの時間もママの心に潤いをもたらします。
横になりながら、赤ちゃんの機嫌の良い時におもちゃを使ってあやしてみましょう。
例えママがまだ不慣れだとしても、きっと赤ちゃんはママの優しい声に安心し、ママの持っている音の鳴るおもちゃに意識を向けてくれるでしょう。ママと赤ちゃんの情緒安定のためにも、語り掛けや遊び等のコミュニケーションはとても良い影響をもたらしてくれます。
新生児から使えるおもちゃでママとのコミュニケーションを
「まだ何もわからないから…」と思わずに、低月齢向けのおもちゃをつかって新生児赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。初期からいろんな良い刺激を与えることは、赤ちゃんの脳の発達にとって非常に良いことです。
特に、すでに聞こえる耳と新生児期に急に発達する目は、遊んでいると日に日に赤ちゃんのそれらが成長していることが手に取るようにわかります。日本だけではなく世界中からいろんな素敵なおもちゃが出ていますので、これから出産を迎えるプレママは赤ちゃんへの最初のプレゼントとして探してみてはいかがでしょうか?