赤ちゃんのファーストトイに!ラトルで赤ちゃんにたくさんの刺激を
妊娠も後期に差し掛かってくると、そろそろ出産準備も大詰めです。お布団、洋服、タオル…と一通り用意していくと、次はおもちゃですね。赤ちゃんに贈る最初のおもちゃのことを「ファーストトイ」と言います。
特に思いいれのあるおもちゃになるので、生まれて来る赤ちゃんのことを考えながらじっくり選びたいですね。赤ちゃんのおもちゃの代表格「ラトル」は、手頃なサイズで楽しい音がなるので、ファーストトイに最適。「ラトルって何?」というママのためにラトルのあれこれを解説、お勧めのキュートなラトルもご紹介します!
ラトルはガラガラのこと
赤ちゃん用品を用意するまでは、もしかしたら聞きなれない言葉だったかもしれません。ラトルとは、振ると音がしたり、握って遊んだりする赤ちゃんのおもちゃのことです。
「ガラガラ」という言葉の方がなんとなく馴染みがあるでしょうか?中にビーズや玉、鈴などが入っているので、赤ちゃんに音を聞かせてあげたり、あやすときに使うととっても喜ぶおもちゃです。
また、触り心地の良い素材でできていることが多いので、赤ちゃんが触ったり握ったりするのもピッタリですよ。
いつからつかえるの?生後0ヶ月から使えます
生後0ヶ月から使えます。と言ってもまだ赤ちゃんはおもちゃをつかむ握力がありませんので、最初のうちはママが赤ちゃんをあやす時に使うのがほとんどです。
優しい音のなるラトルを赤ちゃんがご機嫌な時に鳴らしてあげましょう!
ラトルの目的は?赤ちゃんも大喜びの驚きの効果
ただ振って楽しいだけじゃない。ラトルは赤ちゃんにとって大きなメリットがありますよ!
カラフルな色と形で視覚を刺激!
赤ちゃんの視力は未発達なので、色が見やすいように、多くのおもちゃはカラフルな色使いで作られています。
もちろんラトルも同様で赤や黄色、青色、緑…といったはっきりとした色がたくさんあるおもちゃは、赤ちゃんの視覚にうったえかけ、色認識の発達を促すことができます。
また、一口にラトルといっても、その形は様々です。
丸いもの、四角いもの、動物のお顔がついていたり、いくつかの形が重なりあってできていたりするものもあります。初めて出会う形は特に視覚や脳の刺激となります。ラトルはその見た目でも赤ちゃんに刺激的なおもちゃというわけです。
ラトルを選ぶ際にはカラフルで彩りが良いもの、いろんな形のものを選んであげましょう。
触って楽しむ!
触ったり握ったりして遊ぶと楽しいのも、ラトルの一つの特徴です。ラトルは赤ちゃんが触るものですから、安全な素材でできているのはもちろんの事、触り心地の良い素材や面白い触り心地の素材でできています。
コットンやニットなどの布製は赤ちゃんに触って気持ち良いという感覚を体験でき木のラトルであれば、天然素材特有の面白い手触りを学ぶことができます。
また、カシャカシャとなる布は赤ちゃんの大好物。手の感覚は脳の発達に深い関わりがあるので、小さい頃からできるだけいろんな素材に触れさせてあげましょう。
赤ちゃんの握力を強化!
生後3~4ヶ月頃になって少し大きくなってくると、赤ちゃんもおもちゃに興味が出てきて気になるおもちゃに自分から手を伸ばすような素振りを見せるようになります。
最初は、ラトルが重くてうまく握れないですが繰り返し遊んでいくと、そのうちラトルを余裕で持ち上げることができるようになるのです!
ラトルで遊ぶことで、自然とものを握る力を養うことができます。
ラトルは赤ちゃんが持てるような重さを考慮して設計されていますが、まだ持てないような月齢の子からラトル与えていると、悪戦苦闘の中で徐々に筋力がついて持てるようになるのをはっきりと見る
ことができますよ。
出る音が楽しい!
赤ちゃんは音を聞くのが大好きです。優しいママの声、楽しいおもちゃの音、ママが洗いものをしている音…毎日いろんな音を聞いて過ごしています。
聞くということも、赤ちゃんの脳の発達を促すのに欠かせない感覚です。それだけでなく、音には情緒面を豊かにする効果もあります。ぜひ、いろんな音を聞かせてあげましょうね。
ラトルには、鈴やビーズが中に入っていて楽しい音が出るものがたくさんあります。そういったものを選べば、赤ちゃんも喜ぶこと間違いなし!
音を鳴らせば、にっこりと笑顔を見せてくれる赤ちゃんはたくさんいます。ママとのコミュニケーションにもいいですね。
舐めたりかじったりして学習!
赤ちゃんの学習方法は、とてもシンプル。その一つは、舐めたりかじったりすることです。大人の私たちは、普段見ること、聞くこと、触ること、などで物事を知っていきますが、赤ちゃんはそれに加えて、物を口に入れて舌で舐めることで、「これが一体どんなものなのか」ということを探っているのです。
舌という「感覚」を使って学習しているのですから、当然脳にも良い刺激をもたらしています。赤ちゃんは興味を持ったラトルをしっかり握って、あれやこれやと舐めて確かめています。
そのため、いろんな素材で、面白い形のラトルをいくつか用意してあげると赤ちゃんの成長促進にも繋がります。
「いろんなものを舐めるのって衛生的にどうなの?」と思われるママもいることでしょう。実は赤ちゃんは、この舐めるという行為で、免疫を獲得しています。過度に過敏にならずにある程度は見守ってあげることも大切ですよ。
歯固めの役割も!
ラトルの中には、少し固めのゴムのような素材でできているものがあります。そういったラトルは、歯固めとして使うこともできます。
生後半年くらいになってくると、赤ちゃんの口の中には、ちょこんと白い小さな歯が見えるようになります。小さな歯が出てくると赤ちゃんは歯茎がむずがゆくなり噛んで気持ち良さそうなものをカミカミするようになります。
赤ちゃんの遊びは月齢とともにどんどん変わっていくものなので、先を見越したおもちゃも含めてあげると、赤ちゃんは成長に合わせて自ら遊んでいくことができますよ。
ラトルの月齢別遊び方
赤ちゃんの成長が目覚ましいように、赤ちゃんの遊びもそれに従ってどんどん変化していきます。ラトルは成長の著しい赤ちゃんでも、遊び方を変えながら、長期にわたって遊べるおもちゃです。月齢別のラトルの使い方を知っておきましょう。
新生児期のラトルの遊び方
新生児期の赤ちゃんはまだ視力が十分ではなく視界はボヤっと見えている程度ですが、聴力はしっかりあります。
この時期は音のなるラトルを使って、聴覚を優しく刺激してあげましょう。
産まれたばかりの頃は、音はただ聞こえているだけだったのが、次第に音を音として認識するようになっていきます。ラトルを使って音を聞かせてあげることは、その練習にもなりますよ。
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生後1〜3ヶ月頃のラトルの遊び方
視界が開けて、追視ができるようになってくる頃です。この頃からは、目と耳両方を使って遊べるようになりますね。ラトルを赤ちゃんから20〜30㎝程度離れたところで動かしてみましょう。
赤ちゃんは「これなんだろう?」というように、ラトルをじっと目で追いかけてくるはずです。
見ているものからカラカラと音が出ていたら、さらに楽しく感じるでしょう。
生後3ヶ月頃まではまだ握力が弱いので、手首や足首につけられる、バンドタイプのラトルもおすすめです。自分の腕や足が動くと音がなるので、その関係性を手軽に学習できますよ。
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生後4〜5ヶ月頃のラトルの遊び方
この頃になると握力も随分とついてくるので、小さめのラトルや軽いラトルであれば、握って持ちあげられるようになります。赤ちゃんが自分で一生懸命ラトルをフリフリしている姿は、なんとも可愛いですよね。
舐める、かじる、が始まる時期でもあるので違う素材や形のラトルを増やして、赤ちゃんの脳に刺激を与えてあげましょう。生後半年までは、衛生面に気をつけて、こまめに消毒してあげてくださいね。
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生後6ヶ月頃のラトルの遊び方
寝返りがお手の物になって、ズリバイが始まったら、赤ちゃんの筋力は一気に飛躍します。少し大きめで重いラトルも簡単に持てるようになりますよ。
自分でおすわりできる子も出てくるので、視界が変わっていろんなものに興味を示します。ラトルを両手で持ちあげたり、鳴らしたり、半年前では考えられないほどの急成長です。
行動範囲が広がると、他の大きなおもちゃにも興味を持つので、赤ちゃんのお気に入りや好みに合わせて遊ばせてあげましょう。
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おもしろくてキュートなお勧めラトル
日本・海外問わず、世界中で可愛くておもしろいラトルがたくさんあります。ママの好みや赤ちゃんの知育効果などを考えながら、楽しいものをいくつか用意してあげるといいですね。
オーボールラトル
言わずとしれた、オーボール。最近ではベーシック以外にもいろんな形のものが出てきていますが、これはベーシックに音のなる機能がついたもの。オーボールは網目になっている一本一本が細くて柔らかいので、小さな赤ちゃんにも握りやすいおもちゃです。ベビーカーに取り付けているご家庭も街中でたくさんみかけますよ。
ラトルとして使えるのはもちろん、はいはいのはじまる時期には、はいはいのきっかけ作りとしても活躍しますし、当たっても痛くなく、投げやすいので、少し大きくなった時のファーストボールとしても使えます。使用範囲が広いことがオーボールの人気の理由です。
アンパンマンはじめてラトル
出典:babylabo.jp
まだ握力の弱い赤ちゃんでも握りやすいように、軽くて持ち手の細いラトルです。ママの小指くらいの太さで設計されているので、赤ちゃんがママの指を握って遊び始めたら、十分に使えます。中に鈴が入っているので、赤ちゃんもその音にご機嫌です。
赤ちゃんは顔が大好き。しかもアンパンマンが嫌いな子どもなんていないほど、アンパンマンはみんなの人気者です。持ちやすさ、アンパンマンの親しみやすさ、ともに高ポイントなラトルですね。
トー&リストラトル
出典:babyflamingo.net
何より、見た目がとっても可愛らしいラトルです。まだラトルをしっかり持てない赤ちゃんのためのリストラトルと、おもちゃつきの靴下がセットになっています。
手足を動かしてリンリン鳴るのも楽しいですし、タグやマスコットがたくさんついているので、触ったりつかんだりして遊ぶこともできます。
少し大きくなったら、タグをつかむのにハマってしまう赤ちゃんはとても多いです。新生児用のラトルから指先のトレーニングまで、しっかり遊べますね。
おでかけパリパリうさぎ
お出かけにも持っていける、フック付きの多機能なラトルです。赤ちゃんの大好きなパリパリの触り心地の布、かがみ、ガラガラ、ひも、などたくさんの遊びの要素が一匹のカラフルなうさぎさんに集結しています。
半年を過ぎると、赤ちゃんも随分賢くなってくるので、一つのおもちゃでは物足りなくなったり、お出かけ先で退屈したりすることもありますよね。
そんな時に大活躍の、ちょっと大きめ赤ちゃん向けのラトルです。
ふわふわだよ!にぎにぎくまくん
ふわふわの布素材でできているので、赤ちゃんに安心して遊んでもらえるラトルです。紐で握ることができるので、まだ手の小さな赤ちゃんの初めてのラトルとしても最適です。
持ち手が紐なので、フリフリしやすいです。丸洗いできるのも布製の良いところ。特に小さな赤ちゃんは身の回りのおもちゃを清潔に保つ必要があるので、こまめに洗えるのは良いですね。
どうぶつラトルりす
出典:www.ed-inter.co.jp
温もりのある木のおもちゃは、赤ちゃんの情緒面に良い効果をもたらすと言われています。木の素材は少し重くて当たると痛いのが欠点ですが、それ以上に、触り心地や音などは赤ちゃんに是非とも経験させたい素材です。
木のおもちゃメーカー、エドインターのこのラトルは、優しい色合いと木の素材ならではのシンプルな作りが目を引きます。つみきや木琴など他のおもちゃも豊富なので、木のラトルが気に入ったら、次の知育おもちゃも視野に入ってきますね。丁寧に扱えば、次の世代まで長持ちするのが木のおもちゃのすごいところです。
純国産お米のマラカスいろどり
なんとお米で出来たおもちゃです。材料も製造もメイドイン日本ですので、おもちゃの安全性ってどうなの?と考えているママにもとても安心できるラトルですね。音もシャラシャラと優しい音色。この音で泣き止む赤ちゃんもいるとか。少し重いので、力がついてきた赤ちゃんのマラカスとして遊びごたえのあるラトルでしょう。
泣く子もケロリ!レジ袋音のラトル
よく泣く赤ちゃんに効果絶大なのが、このラトルです。ママのお腹の中から出てきたばかりの赤ちゃんは、不安で泣いてしまうということがよくあります。
そんな赤ちゃんにとって、安心できる音ってなんでしょうか?それは、ママの胎内にいた時に聞こえていた音。レジ袋のあのカシャカシャという音は、胎内音に似ていることでも有名ですよね。
このラトルはボタンを押すとシャーっと胎内音が流れます。ラトルとしても優秀で、シャカシャカ鳴る音も効果があるそう。中に入っている魚のプレートが不思議でじっと眺めている赤ちゃんもいるそうです。
キリンのソフィー
フランスでは、赤ちゃんはソフィーと一緒に育つといわれるほど、非常にポピュラーなラトルです。キリンさんの形が小さな手には一見握りにくそうに思われるのですが、足の太さが赤ちゃんの手にぴったりです。
4本足があるので、まだ正確に握ることのできない赤ちゃんでも持ちやすくなっています。お腹の部分をおすとキューと鳴くので、音のわかるようになってきた赤ちゃんはにっこりしてくれます。素材は天然ゴム、着色もおもちゃの安全性を考えて食用塗料で塗られています。
成長や知育効果に合わせて赤ちゃんと遊びましょう
「ラトル」と一口にいっても、その形や素材、大きさや対象の月齢などは本当に多種多様です。赤ちゃんは日に日に成長しており、月齢によってできるようになることや興味のあることがどんどん変わってくるので、成長やそのおもちゃの知育効果、赤ちゃんの興味などを考えながら、徐々に増やしてあげるのがベストですね。
でもまずは、ファーストトイとして、ママの好みや願いを込めて、お気に入りを一つ赤ちゃんに用意してあげましょう。
ファーストトイはとても思い入れの深いおもちゃになりますよ。そして、赤ちゃんが産まれたら、ぜひ赤ちゃんと一緒に和やかなコミュニケーションの時間をとって、ラトルで遊んでみてくださいね。