よだれカバーを手作りする方法

抱っこ紐のよだれカバーを手作り!手縫いもOKな簡単作り方

よだれカバーを手作りしてみませんか?抱っこ紐を使う時の必需品ですが、すぐに赤ちゃんのよだれで汚れてしまうし、可愛いよだれカバーは値段が高いものです。好きな生地を購入して作れば市販のよだれカバーを買うよりお得で、しかも型紙なしで簡単に作れるので、裁縫初心者さんにもおすすめです!

抱っこ紐のよだれカバーを手作り!手縫いもOKな簡単作り方

よだれカバーを手作りして、抱っこ紐ライフを快適に!

よだれカバーとは、抱っこ紐の肩ベルト部分に付ける布製のカバーで、赤ちゃんのよだれで抱っこ紐が汚れるのを防いだり、抱っこ紐の肩ベルト部分を清潔に保つ役割があります。別名『よだれパッド』『サッキングパット』とも呼ばれています。

赤ちゃんは生後2ヶ月くらいからよだれが多くなるため、抱っこ紐でのお出かけが増える頃には、ぜひ用意しておきたいグッズです。

型紙不要!ミシンがあると便利だが、手縫いでも簡単

よだれカバーは四角い形ですので特に型紙もいりません。サイズも小さいですので、洗い替え用として予備でもう1セット作っても、それほど時間はかかりません。

ミシンを使えばあっという間に作ることができますが、ミシンがなくても手縫いで簡単に作れるので裁縫初心者さんでも取り組みやすいはずです。

サイズは抱っこ紐の肩ベルトの長さを測ればいいだけ!

抱っこ紐の肩ベルト

よだれカバーを作るときには、自分が使っている抱っこ紐の肩ベルトのサイズを測ればよく、実物プラス1~2cmほどの完成サイズを目指して作れば、サイズが小さすぎて使えないなんて失敗もありません。

横幅は肩ベルトプラス1~2cmを完成サイズに設定

例えば、今回記事でご紹介したよだれカバーの完成サイズは23cm×14cmの長方形のサイズです。このよだれカバーを作るために裁断した布は25cm×16cm(縫い代を含めている)です。

これは制作した筆者の抱っこ紐の肩ベルトの横幅が21センチだっため、完成サイズをプラス2cmに設定し、それプラス2cmを縫い代として含めて裁断しています。

縦の幅は完成14センチが目安

よだれカバーの縦の幅はどの抱っこ紐でも完成14センチ、縫い代を含めると裁断時は16センチほどでよく、抱っこ紐によって調整しなくても大丈夫です。

長くするのは構いませんが、縦の幅が短いとよだれが付く部分が短くなり、よだれカバーの意味をなさなくなってしまいます。

よだれカバーの作り方・ミシン使用&手縫いの2バージョン

基本的なよだれカバーの作り方です。直線縫いだけで縫えますので、難しい技術は必要ありません。4辺を縫ってボタンやマジックテープを付けるだけで簡単にできます!

材料・道具

・ダブルガーゼ(25cm×16cmの大きさの表と裏の生地をそれぞれ2枚ずつ)
・ガーゼ(25cm×16cmの大きさの長方形2枚)
・ミシン(手縫いの場合は手縫い針と糸)
・アイロン
・アイロン台
・待ち針
・チャコペン
・定規
・ハサミ
・目打ち
・プラスチックスナップボタンやマジックテープ(6組)

作り方1.初めてでも簡単!リバーシブルよだれカバー

リバーシブルのよだれカバーの作り方を紹介していますが、同じ柄の生地で作ったり、無地の物で作っても全く問題ありません!

無地の柄は、プラスチックスナップボタンの色をそれぞれ変えてみるなどボタンで遊ぶこともできますので、色々なアレンジを加えて作ってみてください。製作目安時間20分です。

完成したリバーシブルよだれカバー

  1. 裁断した3枚の生地

    生地に印をつけて、それぞれハサミで縫い代を含めたサイズに切っていきます。

  2. 重ねる順に置いた3枚の生地

    ダブルガーゼの生地を中表(内側に表面がくるように)にして重ね、その上にガーゼを重ねて待ち針で止めます。

  3. 待ち針で止めた3枚の生地

    返し口を6cmあけて、幅1cmで周りを縫っていきます。

  4. 返し口をあけて周りを縫い終わった生地

    ミシンで縫うとこのような状態になります。

  5. 角を切り落とした生地

    縫い終わったら、角を縫った所から3mmあけて切り落とします。布を返した時に角のごわつきを防ぐ効果があります。

  6. 縫い目をアイロンで割った生地

    縫い目をアイロンで割っていきます(縫い代部分をアイロンで倒すようにかけます)。この作業によって布を返した時に縫い目がきれいに出ます。

  7. 中の布を返し口から返す

    アイロンをかけ終わったら、返し口から布を表に返します。この時、白いガーゼは中に入れて、ダブルガーゼの生地が表と裏に出るようにしてください。

  8. 目打ちで角を整えられるよだれカバー

    角を出していきます。ある程度角を出したら、目打ちで角を整えていきましょう。角がでたら全体にアイロンをかけて形を整えます。

  9. 3mm幅で一周縫い終わった生地

    ミシンでカバー周りを3mm幅で一周縫います。

  10. よだれカバーに使用するボタン

    次に留め具を取り付けていきます。今回はプラスチックスナップボタンを使います(ハンディプレスを使わないタイプを用意しました)。

  11. 目打ちで生地穴をあける

    ボタンを付ける所に目打ちで布に穴をあけます。少し大きめに開けた方がボタンが入りやすいです。

  12. ボタンを付け、穴をあけたよだれカバーの生地

    穴にボタンを合わせて、ヘッドを差し込みバネ、ゲンコをそれぞれ合わせます。少し力がいりますが「パチン」と音が鳴ったらきちんとはまったことになります。

  13. 3組のボタンを付けたよだれカバー

    一つのよだれカバーに付き3組のボタンをつけます。

  14. 抱っこ紐に装着したよだれカバー

    これと同じものをもう一つ作り、よだれカバー1セットの完成です!

作り方2.手縫いで可愛く!刺繍入りよだれカバー

よだれカバーの手縫いでの作り方を紹介します。製作目安時間は40分です。

材料は作り方1に刺繍糸を加えただけです。強度を高めるために、よだれカバーの周りに刺繍糸でステッチを施しました。好きな色の刺繍糸でチクチク縫えば、可愛さもアップです!

完成した手縫いのよだれカバー

  1. 3枚の重ねたよだれカバー用の生地

    生地に印をつけてそれぞれハサミで切り、ダブルガーゼの生地を中表(内側に表面がくるように)にして重ね、その上にガーゼを乗せて待ち針で止めます。写真のような順番で重ねてください。

  2. まち針でとめた3枚重ねの生地に突き刺されている縫い針

    返し口を6cmあけて、幅1cmで周りを縫っていきます。この時ぐし縫い(幅を2mmくらいの幅で縫う縫い方)で縫っていきますが、特に数字にこだわらず細かめに縫えればOKです。

  3. 黒い糸でぐし縫いされ縫い目ができた生地

    このように縫っていきます。写真ではわかりやすいように黒い糸で縫っていますが、実際には布の色に合った目立たない糸を使うのがおすすめです。

  4. 縫い終わりを玉止めされた生地

    最後は玉止めをして、しっかり止めてください。

  5. 角を三角に切り落としてアイロンをかけた縫い代

    縫い終わったら、角を縫った所から3mmあけて切り落とし、縫い目をアイロンで割ります。

  6. 返し口から裏布を返している生地

    アイロンをかけ終わったら、返し口から布を表に返します。縫い目を破らないように、少しづつ返すのがコツです。

  7. 目打ちで角を整えている手

    目打ちで角を出しましょう。角が全部出たら全体にアイロンをかけて整えます。

  8. 返し口から糸を通している布

    刺繍糸は6本束ですが、3本束にして針に通して縫います。縫い始めは写真のように返し口の中から針を通すと、玉結びが隠れてキレイな見た目になります。

  9. ランニングステッチで縫っている布

    周りを3mm幅で一周縫うのですが、ランニングステッチという刺繍の基本ステッチで縫っていきます。やり方は簡単で、縫い幅をそろえてチクチク縫っていくだけです。

  10. ランニングステッチを周りに施した布

    一周縫い終わるとこのようになります。

  11. ボタンを付けた布

    縫い終わったら、作り方1と同じようにボタンを付けて、もう一つ同じものを作って完成です!

  12. 抱っこ紐に装着した手縫いのよだれカバー

    抱っこ紐に装着した様子です。