抱っこ紐はいつまで使う?
赤ちゃんを抱っこするのに便利な抱っこ紐。子育て中のママの必需品ともいえるべきグッズですが、いつまで使用することができるのでしょうか。
今回は先輩ママ15名に抱っこ紐を卒業した時期をアンケート調査してみました!「1歳ならそろそろおしまい?」「2歳で抱っこ紐はおかしい?」
そんな疑問にお答えしつつ、抱っこ紐卒業後のお出かけ時の移動方法、大変な点などもお伝えしていきます。
抱っこ紐をやめるきっかけは大きく2つ!
子供が抱っこ紐を卒業する理由は、子供自身の発達によるものと、ママなど抱っこ紐を使う側の負担によるものの大きく2つに分けられます。
子供が歩きたがる
抱っこ紐をやめる時期で1番多いのが、1歳~1歳半までの間です。子供が安定して歩けるようになったからという理由が半数以上をしめています。
厚生労働省の乳幼児身体発育調査によると、1歳で約50%の子供が、1歳4ヶ月までには90%以上の子供が物につかまらず、2~3歩は歩くことが可能です。
例え徒歩のみでのおでかけはまだ難しくても、ベビーカーで移動し、必要な時のみ抱っこ。1歳児なら抱っこをやめて地面に降ろしても、そのまま地面に立っていられる子が大半なので、抱っこ紐で常時抱いている必要性がなくなります。
抱っこする大人(主にママ)の肩や腰の負担
抱っこ紐は、抱っこする大人の身体の負担になりにくいように、最近では様々な工夫がなされた、高機能の製品がたくさん出回っています。しかし、それでも常に抱っこ紐で子供を抱えるママの身体の負担は無視できません。
厚生労働省の乳幼児身体発育調査によると、1歳0ヶ月の男の子の体重平均は約9,51キロ、おんなのこも8,71キロです。出生時には3キログラム程度だった赤ちゃんの体重は、1年で約3倍にまで成長するため、知らず知らずのうちに体が悲鳴を挙げている可能性も。「なんだか肩や腰が痛いかも?」というママは、そろそろ抱っこ紐の卒業を検討してみましょう。
抱っこ紐をやめた後の移動方法は?
抱っこ紐を卒業したら、お出かけ時の移動方法は以下の3つに変更になります。
- 子供に歩かせる
- ベビーカー
- そのまま抱っこ
歩きたいという意欲がある子なら、できるだけ歩かせてあげるのはもちろん望ましいことです。
しかし、買い出しや上の子の幼稚園の送迎など、常に子供のペースで一緒に歩くのが難しい場面もあります。
そんな時に役立つのがベビーカーなのですが、抱っこ紐が大好きだった赤ちゃんや歩くのが大好きな子は、ベビーカー嫌いなケースも珍しくありません。その場合、3番のそのまま抱っこするしか選択肢がなく、疲れたら一度地面に降ろせるとはいっても、長距離の移動はなかなか大変です。
ベビーカーを好きになってもらう工夫をしたり、できるだけ歩かせて脚力をつけると、後々楽になります。既に子供がベビーカー嫌いと判明している場合、抱っこ紐の卒業はあえて遅めにして、子供が1人でできるだけ歩けるようになるのを待つというのも一つの方法です。
抱っこ紐はいつまで使った?卒業したきっかけ体験談15
抱っこ紐はいつまで活躍したか、抱っこ紐の卒業を決めたきっかけやその後の移動方法について、先輩ママに伺いました。
1歳半までに抱っこ紐を卒業
1歳まで、もともと使用頻度は少なめでした
川谷佳子(20代後半)
抱っこ紐を使った期間ですが、長女の時は1歳くらいまでだったと思います。しかし、あまり頻繁に使うことはほとんどなかったです。
初孫だったということもあり、とにかくみんなが抱っこしたがりました。お出かけのときはじいじが抱っこしたり、酷いときは抱っこを片手でしながら、もう片手で御飯を食べたりなんてこともありました。
あと、あまり使用しなかったのは、私自身の腰痛があったのもあります。抱っこ紐は頂いたものを使用していました。確か西松屋のもので3WAYで利用できるものだったと思いますが、とにかく腰への負担がかかって、とても辛かったので極力使わないようにしていました。
早めにつかわなくなり、お出かけなどのときはベビーカーの方が楽だったので、そちらを利用していました。
卒業しても、ベビーカーの出番はなし
かえる(30代前半)
私が購入した抱っこ紐は首がまだ座っていない時期からも使える品物で、コンビさんのニンナナンナというやつです。生後間もない時期から1才3ヶ月になるまで使用していました。
1才を過ぎると子供が自分で歩き始めたので、自然と使用頻度が少なくなり、気が付いたら全く使わなくなったという感じです。抱っこひもをやめてからは自分でなるべく歩かせ、疲れたと言ってぐずったら抱っこするといった感じでした。
子供が1才になるまでは、どこへ行くにも抱っこ紐で抱っこしていたので、ベビーカーは人混みでは操作に不自由さを感じ、すごく不便だったので、抱っこ紐卒業後もあまり出番はありありませんでした。
抱っこ紐を卒業してからも、鞄はリュックを使っています。両手がいつでも自由で、便利です!
私がもう限界!
あーママ(30代後半)
抱っこひもは子どもが1歳3カ月くらいで卒業しました。抱っこひもはアップリカの一般的な前抱っこ、おんぶ両方可能なものを使用していました。
使用をやめたのは、子どもの体重が9キロになり、私の肩と腰が限界を迎えた上に、ちょうどその頃の季節が夏で抱っこひもの密着感でお互い熱中症になりそうだったからです。
うちの子は歩き始めが遅かった上に靴に慣れるまでに時間がかかったタイプでした。抱っこひもをやめた時はまだ外では歩けなかったので、しばらくはいつでも使えるように一応は持参していました。でも、ベビーカーをフル活用することで、外で歩けるようになるまでしのげました。
ベビーカーをとても好む子で、乗りたくないと言うことはまずなく、むしろ降りたくない、というタイプだったので幸いでした。
歩きはじめたら卒業
さっこ(27歳)
抱っこ紐は、お下がりで頂いたクロス抱っこ紐、リサイクルショップで購入したアップリカの型落ち(腰サポート無しの肩だけで支えるタイプ)のもの、ベビーショップ等で購入した昔ながらのおんぶ紐と腰サポートがついているアップリカの最新のものを持っていました。
月齢の低い内は体重も軽いので、クロス抱っこ紐や腰サポートのないものでも十分使用できましたが、体重が増えてくると流石に肩が痛くなり腰サポートのついているものを購入し、それからはずっとそれを使用していました。
昔ながらのおんぶ紐は家事をする時によく使用していましたが、それも最新のものでおんぶも出来たのでそれからは使用しなくなりました。
1才4ヶ月の頃にやっと歩きはじめると抱っこ紐を使うことを嫌がる様になり、それからは手を繋いでゆっくり歩いたり、ベビーカーに乗せたり、抱っこ紐なしで抱っこしながらの移動がメインになりました。
ベビーカー嫌いはその後がたいへんです!
りた(20代後半)
わたしは抱っこ紐を1歳4ヶ月頃まで使っていました。使っている人が多い、エルゴを使っていました。スーパーへ買い物にする際や遠出をして観光などに主に使っていました。うちの子はベビーカー嫌いなので、重くなってきても基本抱っこ紐で頑張ってきました。
やめたきっかけは子供がスタスタと歩けるようになり、「歩くことが楽しいみたい」で抱っこ紐の中に入っているのが嫌で、出たがってぐずるようになったからです。
でも、抱っこ紐をやめてからは歩かせることが多いですが、買い物に行っても好きな方向にどんどん行ってしまうので大変です。買い物ではカートに乗せますが、ベビーカー同様に途中で降りたがります。
最終的に片手で抱っこをしながら買い物をすることになり、スーパーへ行っただけでもどっと疲れたりもします。
買い替えてよかったぁ!
りくまま(32歳)
上の子が送迎バスなしの幼稚園への入園が決まった後に、妊娠がわかり、自転車での送迎ができなくなったので、車の免許を持っていない私は、市バスでの送迎になりました。なので、産まれてすぐに使える新生児用のクッションが付いている、腰ベルトありの抱っこひもに買い替えました。
バス停から幼稚園まで20分ぐらい歩くので、腰ベルトがある抱っこひもですごく楽でしたが、子どもが大きくなってきたら、やっぱり肩こりなどに悩みました。結局、抱っこ紐は生後3週間~1歳6ヶ月まで使用しました。
上の子が卒園してからはバスに乗らなくてよくなったこと、子どもが自分で歩きたがったので、抱っこひもは卒業して、バギーに変えました。そのおかげで、肩こり、腰痛、関節痛が治り、子どもとのお散歩やお買い物が楽しくなりました。
大活躍してくれた1年半
三枝 幸子(34歳)
子供が生まれてからというもの、お出かけや家でグズってしまった時には抱っこ紐が大活躍でした。持っていた抱っこ紐が横抱き、前の縦抱き、おんぶと3wayタイプにだったので、新生児のころから非常に大活躍のアイテムでした。
そして子供もどんどん成長し、ちょうど1歳半になったころから抱っこ紐を使用しなくなりました。しっかりと歩けるようになったことと、抱っこしていても体重が重くなったので肩こりがひどくなってなってしまい、抱っこしているのが辛くなってしまったからです。
抱っこ紐を卒業してからは、長時間のお出かけにはベビーカーを使用したり、短時間のお出かけにはがんばって歩かせるようにしています。
1歳半~2歳になる前に抱っこ紐を卒業
抱っこ紐が大好きな子供
あか(34歳)
長男が首が座った3ヶ月から1歳11ヶ月まで、エルゴの抱っこ紐を使用していました。長男は抱っこ紐が大好きで、公園に行くにもお昼寝するにも抱っこ紐に入りたがりました。
ただ、1歳10ヶ月の頃に、愛用していた抱っこ紐のベルト部分がちぎれてしまいました。もう子育てが終わった友人に、お下がりで抱っこ紐を譲ってもらいましたが、長男は自分の抱っこ紐がいいと泣き、だんだん抱っこ紐に入らなくなっていきました。
その後はすぐ抱っこ紐の存在を忘れてしまったようで、公園や近場のスーパーには、長男の好きなキャラクターの三輪車で出かけました。電車などでお出かけするときは、それまでまったく使っていなかったベビーカーが大活躍しました。
保育園入園をきっかけに抱っこ紐はおしまい
yukih(31歳)
現在3歳1ヶ月の息子がいます。子供が2歳の誕生日を迎える前後まで、エルゴの抱っこ紐を使っていました。甥っ子が使っていたもののおさがりでもらった抱っこ紐でした。
それまでは、平日のお昼間は私と2人きりでしたので、私1人で息子を連れて出かけたり買い物に行ったりすることが多く、荷物も持つことを考えると両手が空く抱っこ紐が便利だったこと、お昼寝の時は抱っこ紐じゃないと寝なかったことが理由で使ってました。
ですが、2歳前から息子が保育園に行き始めて、基本外出は主人も含めてすることしかなくなったので、最悪抱っこしなくちゃいけなくなっても、もう1人が荷物を持てばいいし、昼寝も保育園でするようになったので、使用の必要がなくなりました。
抱っこ紐の使用をやめて以降は最初はベビーカーを使ってましたが、それも使用頻度が減り、自分で歩かせるようになりました。どうしても歩かないときは抱っこです。今は13キロ以上になったので外出中昼寝されてしまうとちょっときついです。
2歳代で抱っこ紐を卒業
3タイプの抱っこ紐を使いました。
百合子(43歳)
生まれた病院から家に帰るときから抱っこ紐を使いました。横に寝かせられるタイプのしっかりしたものでした。首がすわってから病院で受診したときに医師に縦にしてもいいか尋ねてから抱っこ紐を縦型にしました。
8か月くらいになりベビーカーと併用するために子供が座る台のようになった抱っこ紐を購入しました。ベビーカーから降ろして簡単に抱けるものです。ベビーカーが使いにくいところでは重宝しました。
自分で歩くようになり、抱っこ紐は持って行かず、ベビーカーだけで出かけるようになったのは2歳くらいです。体重が増えて抱っこ紐が頼りなく感じたからです。
遠方へ行く機会が多かったので、子供がいつ寝てもいいようにB型ベビーカーだけは3歳くらいまで使いました。
肩や腰が痛くなりますよね…
いぐみ(40歳)
私は抱っこ紐を子供が2歳3か月頃まで使用していました。私が使用していた抱っこひもは、肩ベルトや腰ベルトがしっかりしたタイプのもので、前も後でも抱っこできるものでした。抱っこ紐の使用をやめた理由は、子供が重くなってきて抱っこ紐を使うと腰や肩が痛くて仕方なくなったからです。
抱っこ紐を卒業してからは、何も持たずに子供に歩かせました。たまにグズった時は抱っこをすることもありましたが、大概は歩いてくれたので助かりました。
まれに遠出したり長時間おでかけする際は、ベビーカーを持っていきました。ベビーカーでおとなしくなって気づいたら寝ているということも多々あったので、とても役に立ちました。
歩く習慣をつけさせるために
ねこ(20代後半)
抱っこ紐は子どもが2歳4ヶ月になったころにやめました。使っていたのはエルゴベビーの抱っこ紐です。
抱っこ紐をやめたきっかけは3歳から幼稚園に通うので、歩く習慣をつけるためでした。初めは近場でお散歩の時やスーパーへ行くときなど、徐々に歩く時間を長くしていきました。
もう一つ、体重が10キロを超えて重くなってきたことも抱っこ紐をやめた理由です。重たくて、肩や腰にかかる負担が大きくなってきたのです。
抱っこ紐をやめてからのお出かけの時の移動手段は、ベビーカーのB形を持ち歩くようにしていました。ベビーカーだと荷物も乗せておけるので、遠出の時にはちょうどよく、便利でした。
ベビーカーを持たずに外出したときに、歩き疲れて抱っこになると大変なので、近場でもいつも車には乗せています。
抱っこ紐は結構長く使いました
きりん(30代後半)
抱っこ紐はだいたい2歳半くらいまで使いました。使用していた抱っこ紐は肩ベルトと腰で支えながら抱っこが出来るが出来るタイプのもので、もちろんおんぶも出来るものです。かなり人気の抱っこ紐で、赤ちゃんを育てているお母さんの大多数が使っていると言われる人気の抱っこ紐です。
使用をやめたきっかけは子供の体重がかなり重たくなり、さすがに抱っこするのがきつくなったからです。抱っこ紐を卒業してからはベビーカーを使ったり、自転車のチャイルドシートでの移動が多くなりました。
デパートなどではお店専用のカートに子供を乗せてショッピングすることがとても多かったです。またこの頃だとどんどん自分で歩きたがるので、歩ける場所は自分で歩き、疲れたらベビーカーに乗るという感じでその時々に応じて対応していました。
エルゴを愛用
ちょこちっぷ(32歳)
我が子が使用していた抱っこ紐は、エルゴでした。2歳までは、ほぼ毎日使っていましたが、保育園に通うようになり、少しずつ使用回数が減ったものの、2歳半まで使用していました。
保育園に入園する前は、朝から晩まで、抱っこ紐をしていた方が楽に感じていたので、常に抱っこ紐を使用していました。保育園入園を機に、休日だけの使用になったり、風邪をひいてしまったときだけ使用するようになったりと、使用頻度が少しずつ減っていき、自然と使わなくなりました。
抱っこ紐を卒業してからは、頑張って歩かせていました。子供本人も、自分の足で歩けないとグズったりしていたので、転んでも遅くなっても、手をつないで歩いていました。ベビーカーはほぼ使いませんでした。
できる限り抱っこしたかった。
くじら(40代前半)
抱っこひもは、なるべく子供との触れ合いの時間を多くしたかったので、生後11か月で歩いた娘ですが本人の体重が軽かったこともあって2歳すぎるころまで使っていました。よく歩く子だったので、本人が歩きたそうにしているなという時間は使わないようにしていましたが、その時間がだんだんと増えて行ったので自然に使わなくなりました。
二人目の時は、少し大きかったので、自分の腰の限界が来る1歳半ごろまで使っていました。一人目の時は、新生児用の横抱きと縦抱きのできるタイプのものを使い、二人目の時は首が座ってからクロスタイプのものを使っていました。
抱っこひもを卒業してからは、二人ともよく歩いてくれましたが、ベビーカーも嫌がらなかったのは助かりました。お出かけの時は、念のためにベビーカーを持って行くことが多かったです。
抱っこ紐は1~2歳での卒業が多数派!
抱っこ紐はいつまで使用するか、体験談では以下のような結果となりました。
- 1歳~1歳半まで 7名
- 1歳半~2歳まで 2名
- 2歳~2歳半まで 6名
「1歳の歩き始めの頃にやめる派」と、「2歳になり長く歩けるようになってからやめる派」の2つに分かれています。
抱っこ紐の対象年齢も2歳までとなっていることが多く、体重制限が超えないように注意して安全に使っているなら問題ないでしょう。
抱っこ紐の卒業時期は、子供の発達や個性、ママの身体への負担、生活上の移動手段などが影響します。抱っこ紐での密着した抱っこは、乳幼児期だけの特別なものです。抱っこ紐を卒業するときまでは、その感触を楽しんでおくことをオススメします!