離乳食のじゃがいもレシピ

離乳食のじゃがいもレシピ!おいしさを保つ冷凍&解凍のコツ

離乳食で使うじゃがいもの下ごしらえは電子レンジを使うと楽になります。また加熱してつぶした芋は裏ごしして冷凍保存すると便利です。美味しく保存するためのフリージングのコツや初期・中期・後期・完了期のじゃがいもレシピを紹介。じゃがいもは主食か、献立はどうするべきかの疑問にも回答。

離乳食のじゃがいもレシピ!おいしさを保つ冷凍&解凍のコツ

離乳食にじゃがいもを使う場合の献立は?主食?副菜?

赤ちゃんは月齢が進むにつれて母乳やミルクよりも離乳食から摂取するべき栄養が多くなってきます。
離乳食では2回食で約3~4割程度、3回食で6~7割程度の栄養を離乳食からとりますが、じゃがいもは主食にも副菜にもなる食品です。離乳食に使う場合は献立はどのように考えていったらいいのでしょうか。

厚生労働省の離乳食指針では、1回の離乳食で摂るべきお粥などの穀物は中期7~8カ月で7倍粥50~80g、後期9~11ヶ月で5倍粥90g~軟飯80g、完了期1歳~1歳6カ月で軟飯90g~ごはん80gとなっていますが、じゃがいもなどの炭水化物豊富な芋類をどう考えるべきかの記載は特にありません。

離乳食の量の目安は?初日から完了期までの増やし方
離乳食の量の目安は?初日から完了期までの増やし方

じゃがいもは主食にもなるが、多くは副菜として扱って良い

じゃがいもは糖質を含む炭水化物がたっぷり含まれているので、ごはんやパンと同様に主食として使えます。ただし、じゃがいものような芋類は、ごはんやパンに比べると糖質量は少なめなので、使う量が少ない時は副菜として扱います。

離乳食の基本の主食はやはりお米ですから、たっぷりと食べさせるときを除いて、お粥とじゃがいも料理はセットで出すようにしましょう。肉じゃがやポテトサラダが食卓に出ている大人の献立と同じように考えれば問題ありません。

初期はお粥とじゃがいもの量を気にする必要はない

月齢5・6ヶ月の初期離乳食は赤ちゃんに食べることに慣れてもらうのが目的なので、栄養価についてはあまり気にせず、お粥と一緒にじゃがいもを与えてもいいですし、小さじ数杯程度の離乳食ならどちらかを与えるだけでも構いません。

中期以降は、献立によってお粥の量を調整する気持ちで!

生後7・8カ月の中期以降は「じゃがいもをおかずに使うのならお粥はやや少なめ」にする、「じゃがいもたっぷり使ったおやきを主食とする場合はご飯なし」などで調整しましょう。

ジャガイモおやき

主食にしてOK!ジャガイモおやきの作り方

材料:じゃがいも1個 ほうれん草1束 片栗粉 小さじ1

  • じゃがいもをレンジで蒸す。柔らかくなったら皮を剥き暖かいうちにマッシュする。
  • ほうれん草を茹でる。茹でたら水にさらし、みぎん切りにする。
  • 1のじゃがいもと2のほうれん草を混ぜ、片栗粉を入れて混ぜる。丸めて成形する。
  • 熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、手順3のじゃがいもを弱火で両面2分ずつ焼く。焼くときはオリーブオイルをバターに変えると風味も良くなるのでオススメです。
離乳食におやきがオススメな理由|手づかみ食べ応援レシピ
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ですが、赤ちゃんは活動量が多いので炭水化物を多少多めに食べても大丈夫ですし、献立は1週間のトータルで栄養バランスをとっていけばいいので、あまり神経質になる必要もありません。赤ちゃんの食べっぷりを見ながら、臨機応変に与えていきましょう。

離乳食のジャガイモは男爵やキタアカリがおすすめ!

じゃがいもは品種改良が行われ、片栗粉にするための品種、病気になりにくい品種、長期貯蔵ができる品種など次々と開発されています。

じゃがいもの中でもスーパーで見かける頻度の高い男爵、キタアカリ、メークインの3品種について離乳食での使い分けをご紹介します。

【男爵】新じゃが以外は離乳食にもおすすめの品種

男爵は成熟したものはでんぷん質が多くほくほくした食感になる品種なので、加熱するとつぶしやすく、粉ふきいもやコロッケに向いているため、離乳食にもおすすめです。
ただし、新じゃがの場合はでんぷん質が少なめなので、成熟したものよりつぶしにくくなることに注意しましょう。

【キタアカリ】加熱時間を短縮できるので離乳食に最もオススメ!

キタアカリ

加熱すると黄色くなる肉質が特徴で、火の通りが早いので皮つきのまま電子レンジでの加熱調理にも向いています。男爵と同様に加熱するとつぶしやすいので、離乳食で最も使いやすい品種です。

【メークイン】離乳食後期からの煮込み料理におすすめの品種

メークイン

粘性があるため加熱しても煮崩れしにくいのが特徴で、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理に向いている品種です。離乳食では小さい角切り状態で調理が可能となる後期頃から使うのに最も適しています。

離乳食期の赤ちゃんにおすすめなじゃがいもの栄養素

じゃがいもは炭水化物が多く主食になる一方で、カリウムというむくみや高血圧を予防する効果が期待できる栄養素が多く含まれるのでフランスでは「畑のりんご」とも呼ばれています。栄養豊富なじゃがいもですが、特に離乳食期の赤ちゃんにおすすめの栄養素をご紹介します。

茹でたり加熱しても損失量が少ない「ビタミンC」

ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いため、加熱処理すると大幅に減ってしまうのが欠点ですが、じゃがいもはでんぷん質でビタミンCを守っているので損失量が少ないことが特徴です。
じゃがいもは冷暗所で保管すればよく、保存期間も長いので、日常的に献立に取り入れることでビタミンCの供給源として役立ちます。

脳や赤血球のエネルギー減として欠かせない「糖質」

加熱したじゃがいもには約16%の糖質が含まれています。
糖質は活発に活動して脳の成長も著しい赤ちゃんにとって欠かすことのできない重要なエネルギー源なので、じゃがいもを含めて主食を必ず摂る習慣を離乳食期からつけてあげましょう。

便秘予防と生活習慣病予防に効果が期待できる「食物繊維」

食物繊維は便秘予防に効果が期待できるだけでなく、最近では血糖値の急上昇を防ぐといった生活習慣病予防にも効果が期待できるとして注目されている栄養素です。

じゃがいもには糖質と食物繊維のどちらも含まれているので、おいしいだけでなく将来的な健康維持効果にも役立つ可能性のある食材です。

赤ちゃんがじゃがいもを嫌がるときはどうする?

赤ちゃんがじゃがいもを嫌がるときの調理

一般的にじゃがいもは加熱すると柔らかくなるので離乳食期の赤ちゃんにとっては食べやすいと言われていますが、赤ちゃんによっては舌触りや味が気に入らない、もしくはモソモソして飲み込みにくいといった理由で嫌がることもあります。

そんなときは次のような対策を試してみましょう。

  • じゃがいもに甘みの強いかぼちゃやにんじんを混ぜて味でカバーする
  • 離乳食の時期にとらわれず水分を加えて飲み込みやすくする
  • つぶしたものを嫌がる場合は固体やチップスにして形を変えてみるアレンジをする。

対策をしても食べてくれない場合もありますが、赤ちゃんは気分や成長に伴って食の好みも変化してくるものです。一度嫌がっても忘れた頃にもう一度試してみることを繰り返し、長いスパンでじゃがいもを使った料理を赤ちゃんと楽しんでみてください。