新生児のミルク量や時間大丈夫?

新生児のミルク量や時間はOK?飲みすぎサインや対策は?

新生児にミルクの量は個人差があるため、どれくらい与えたらいいか悩んでしまうかもしれません。寝ないときや下痢、嘔吐の症状が見られたらミルクの飲みすぎ?心配になります。新生児がミルクを飲みすぎてしまう理由や適正量、飲ませすぎたときの症状やミルクを飲ませすぎないで済む対策方法をご紹介。

新生児のミルク量や時間はOK?飲みすぎサインや対策は?

新生児のミルクトラブル/飲みすぎ?適切な量や回数

赤ちゃんがミルクをぐびぐび飲んでくれるとママはほっと安心しますよね。しかし、目安の量を超えてまでたくさん欲しがってしまうと逆に心配になってしまうことも。まずは新生児にミルクをあげるときに知っておきたい基本情報をご紹介します。

新生児のミルクの量、間隔、回数は?

新生児期の赤ちゃんのミルクについて

新生児にミルクを与える場合、量や間隔、1日の回数は決まっているため目安量を守って与えるようにしましょう。
しかし、母乳と混合でミルクを与えている場合は量の調整が難しいですよね。赤ちゃんの授乳量には個人差があるため、助産師さんや先生などに相談しながら決めましょう。

ミルクの量は生後の日数によって変わる

ミルクを1回に与える量は生後に日数によって異なります。生後10日までの目安は10ml×生後日数です。例えば生後7日目の赤ちゃんの場合、1回の量は10ml×7日=70mlです。
それ以降は粉ミルクメーカーのパッケージを参考にしながら80 ml から100mlを目安に与えるようにしましょう。

母乳と混合であげている場合のミルクの量は?

赤ちゃんが母乳を飲んだあとに、赤ちゃんが足りない様子をしていた場合、追加する量を悩んでしまうことも多いですよね。追加のミルクが多くて赤ちゃんがミルクを飲みすぎていることも考えられます。ミルクを追加するときの目安の量としては1回に20mlを1区切りとして赤ちゃんの様子を見ましょう。
しかし、本来は体重の増加量などを見ながら助産師さんや先生と相談して1日のミルクの量を決めていきたいところです。授乳の1回量は個人差が大きいため我が子が毎回どの程度ミルクを欲しがっているのかをメモしながら追加量の感覚をつかみ、助産師さんに相談することをおすすめします。

ミルクの間隔は3時間空けて

ミルクを与える上で授乳間隔は必ず守りたい項目です。ミルクは母乳に比べて腹持ちがいいため、3時間あけてから飲ませるようにしましょう。3時間空けずに飲ませた場合、まだミルクが消化しきっていないのに次のミルクが入ってくるような状況も考えられます。これでは赤ちゃんのおなかに負担がかかってしまいます。

ミルクを与える回数は1日の8回まで

ミルクを与える場合、回数は1日に最大8回までを目安にしましょう。母乳は赤ちゃんが欲しがるときに与えてもいいですが、ミルクは消化に時間がかかるため1日に与えられる回数に制限がかかってきます。

新生児のミルク量・母乳量の目安と足りない時の追加量
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新生児のミルク量・母乳量の目安を紹介します。完全母乳、完全ミルク、混合授乳をしている場合のミルクを飲まない赤ちゃんの増やし方、飲み過ぎる赤ちゃんの減らし方などママの参考になる記事です。

ミルクをあげ過ぎていないか確かめる方法/体重で確認

赤ちゃんがミルクを飲み過ぎていないかどうか確認したいときは、赤ちゃんの体重を測る方法があります。新生児期の理想的な1日の体重増加は25gから30gです。(注1)

体重の増加が1日に50gを超えてしまうときは飲み過ぎの可能性があります。
毎日計測するのは大変ですし、体重の増減を気にしすぎてしまうとパパやママがストレスをためてしまう原因にもなってしまいかねないときは、1週間単位で計測すると良いでしょう。

新生児がミルクを飲みすぎてしまう理由、問題点や対策

ミルクの飲みすぎについて悩むママ

新生児の時期はまだまだ脳や体の発達が未熟で満腹中枢も完成していないため、おなかがすいていなくてもミルクを欲しがる様子を見せることがあります。1日の目安を超えた量のミルクを与えてしまうと、赤ちゃんの体に異変や問題が起きることも。ミルクを飲ませすぎているかも?と心配なパパやママに向けて、ミルクを欲しがるときの対策も合わせてご紹介します。

新生児はなぜミルクを飲みすぎてしまう?

新生児がミルクを飲みすぎてしまう理由は主に2つあります。それはまだ脳が未発達で満腹感を感じない点と、生まれたときから備わっている反射行動です。赤ちゃんはおなかがいっぱいなのにミルクを飲んでいる可能性もあるのです。

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満腹中枢が未発達

新生児の時期はまだ満腹中枢が発達していないため「おなかがいっぱいになった」感覚がわからず、ミルクをたくさん与えると、与えられただけグビグビ飲んでしまうことがあります。そのため1回の量や間隔はパパやママがしっかりコントロールしてあげる必要があるのですね。

吸啜反射

授乳間隔があかないのに赤ちゃんが激しく泣いてしまい「おなかがすいているのかな?」と泣くたびにミルクを足しているパパやママもいるかもしれません。しかし生後2ヶ月までの赤ちゃんは、おなかが空いていなくても乳首があると反射的に吸ってしまいます。これは吸啜反射といって赤ちゃんが生まれたときから備わっている反射のひとつ。つまりおなかがすいておっぱいに吸い付いているわけではなく、おしゃぶり代わりに吸っているだけなのです。

パパやママが、これをおなかが空いていると勘違いしてミルクを足しすぎてしまうと、飲み過ぎの状態になり、おなかが気持ち悪くて赤ちゃんが泣き続ける原因になることもあります。赤ちゃんが泣くとママは抱っこを強いられながら原因を究明するわけでつらいかもしれませんが、飲ませすぎの影響を考えるとミルクで泣き止ませるのではなく他の方法を試したいですね。

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心配!この症状はミルクの飲み過ぎによるもの?

ミルクを飲み過ぎてぷくぷくした赤ちゃん

赤ちゃんが激しく泣いたり寝ないとき、赤ちゃんはおしゃべりができないので原因がわからず、パパやママは焦ったり不安な気持ちになりますよね。しかし、こういったときに必要以上にミルクを与えてしまうなら、実はミルクの飲み過ぎが原因で泣いたり寝なかったりするのかも?

また赤ちゃんがミルクの飲み過ぎで吐く、下痢になるといった症状が見られる場合もあります。発熱などの症状がなく機嫌がいいときは様子を見てもいいですが、少しでも気になる点があれば自己判断で対処するのではなく、小児科を受診するようにしましょう。

泣く

赤ちゃんが大泣きしていると、パパやママは3時間あいていないのについついミルクをあげてしまうことがあるかもしれません。しかし、このときに適切な量を守らないで大幅に多くミルクをあげすぎてしまうと、肥満など様々な悪影響が赤ちゃんに出てしまいます。

赤ちゃんが泣く理由はミルク欲しさ以外にも様々。抱っこしてほしい、眠たい、おむつが濡れて気持ち悪い、上手く寝付けない、暗くて不安、空調が不快・・・などです。
回数や時間を目安として「まだ早いな」と思うときは、ミルク以外の対処法を試してみましょう。

寝ない

赤ちゃんが寝てくれないのも様々な原因が考えられますが、ミルクの飲みすぎでおなかが気持ち悪くなったり痛くなって泣いてしまうこともあります。3時間の間隔を開ける前にミルクを与えている場合や1回の量が多いときは、一度ミルクの与え方を見直しましょう。

吐く

赤ちゃんが吐いてしまう原因は、げっぷと一緒に出てしまう場合や、飲んだあとの姿勢が悪かった、病気で嘔吐したなどが考えられますが、1日数回に分けて少しずつミルクを吐くときはミルクの飲み過ぎかもしれません。

下痢

新生児の時期はもともと水っぽく、ゆるい状態で1日に何度もうんちをするのが普通。しかし赤ちゃんのウンチがいつも以上に水っぽく、1日に10回から20回と回数が増えたときは下痢の可能性を疑いましょう。

下痢になる原因のひとつにミルクの飲みすぎがあげられますが、それ以外にも原因はたくさんあるため、自己判断でミルクの量を減らすなどの対処法はおすすめできません。下痢とともに発熱や嘔吐がある場合はすぐに小児科を受診しましょう。

下痢以外の症状がなく、機嫌がいいときは様子を見てミルクの種類が合っていないこともあるのでミルクメーカーを変えてみるのもいいでしょう。下痢が続くようであれば小児科の先生に相談してみることが大切です。

新生児がミルクを飲みすぎる問題点は?/肥満の心配

ママの指を握りミルクをねだる赤ちゃん

ミルクと母乳ではタンパク質の量、性質が大きく違います。
ミルクの成分は限りなく母乳に近づけており、母乳に劣らず栄養が豊富に含まれていますが、ミルクの原料が牛乳である以上乳タンパクの違いは残ります。
ミルクの場合、タンパク質の違いにより消化に時間がかかり、また適正な量を大きく超えてミルクをあげると赤ちゃんの体重が成長曲線よりも増えすぎてしまうこともあります。体重が増えすぎる場合は1日のミルクの量や回数を見直す必要があります。

医師から「ミルクを与えすぎると将来の肥満につながる」と指摘されたことがある方もいるかもしれません。しかし、実際にはミルクの与えすぎと肥満の関連性が明確にわかってはいなく、子供が欲しがるたびに与える習慣がついてしまうと、赤ちゃんが成長してからも子供が欲しいと言われるままにお菓子やジュースを与えてしまう可能性を考えた上での指摘、とも考えられます。

見た目がムチムチでも成長曲線の範囲であればOK!

赤ちゃんの外見がふっくらしてくると「ミルクの飲ませすぎでムチムチになったのでは!?」とミルク太りを心配する方もいるかもしれません。しかし赤ちゃんの体重は生後5、6ヶ月頃までは右肩あがりですが、そのあとはぐんと緩やかに増加していくようになります。新生児の時期が終わる生後1ヶ月頃には少しずつ体がふっくらしてくる時期であり、赤ちゃんの体重が成長曲線の範囲内であれば問題ありません。
2ヶ月から4ヶ月頃までムチムチの赤ちゃんは多いものの成長曲線の範囲内であれば過度に心配する必要はなく、月齢が上がってハイハイや一人歩きが始まる頃には自然とすっきりした体つきに変化していきます。

ミルクの飲み過ぎ対策にはこれがおすすめ!

赤ちゃんがミルクを飲みすぎて困っているパパやママに向けて、「抱っこ」「哺乳瓶」「おしゃぶり」のできるだけパパやママに負担がかからない3つの対策を紹介します。いくつか試してみて赤ちゃんが気に入る対策を見つけ出したいですね。

白湯や薄めたミルクを安易に飲ませないで!

ミルクの飲み過ぎ対策に白湯を飲ませたという先輩ママの体験談を見たり、おばあちゃんから白湯をすすめられたりする方もいるかもしれませんが、新生児の時期に白湯を無理に飲ませる必要はありません。またミルクを薄めて飲ませることも危険が潜んでいることがあるのでやめましょう。いずれも自己判断で行わず、まずは助産師さんや先生に相談してから行うように気をつけてください!

様子を見て対応する

赤ちゃんが激しく泣いてしまうとついつい「おなかがすいたかな?」と心配になってしまいますが、それ以外の理由で泣いていることも度々あります。泣いたらすぐにミルクを与えるのではなく、まずは以下の項目をチェックして赤ちゃんの様子を見てみましょう。

赤ちゃんは眠たくて泣いている場合や、パパやママに守られている安心感を得たいため泣くこともあります。毎日長時間赤ちゃんを抱っこするのは辛い方は、比較的体の負担が楽になる抱っこ紐やベビースリングをどんどん活用しましょう。抱っこで泣き止まなかった赤ちゃんでも、布に包まれた感覚が気持ちいいのか、抱っこ紐やスリングに入れるとスヤスヤと眠ってくれることもあります。抱っこをしながら動くのは大変ですが、片手もしくは両手が自由になるため抱っこしながら他の用事もできないことはなく、心に余裕が生まれてくるでしょう。

赤ちゃんが泣いたときのチェック項目

・おむつが濡れていないか確認する。
・暑すぎたり、寒すぎたりしていないか服装や室温の調整。
・湿疹など不快に感じる症状が体に出ていないか。

ミルクが足りない!と泣く赤ちゃんは「哺乳瓶の乳首のサイズを変える」

赤ちゃんがミルクを飲むための哺乳瓶

哺乳瓶は赤ちゃんが比較的負担なくミルクを飲めるように設計してあるため、ミルクを一気に短時間で飲み干してしまう頼もしい子も!ミルクを飲み終わったすぐあとから、ミルクを欲しているように泣いてしまう赤ちゃんには、哺乳瓶の口のサイズや種類をいろいろ試してみて、赤ちゃんが満足感を得られる哺乳瓶を選ぶようにしてあげましょう。

吸う力が強い赤ちゃんにはピジョンの「母乳相談室」が好評です。乳首が小さくて吸いづらいため「穴が小さくなった分吸う時間がいつもより長くかかり、赤ちゃんが満足感を得やすくなった」という体験談を持つママもいます。

赤ちゃんがミルクを飲まない…ママを困らすミルク拒否の理由
赤ちゃんがミルクを飲まない…ママを困らすミルク拒否の理由
赤ちゃんがミルクを飲まない理由から対処法が見つかります。ママを困らすミルク拒否には赤ちゃんのお気に召さない原因があるのかも?病気原因では一時的に体重が減ることもありますが、おおらかに見守りましょう!

口さみしくて泣く赤ちゃんには「おしゃぶり」

口に何かを加えると安心してすやすやと眠ってくれるならおしゃぶりを活用しましょう。モチロン新生児のうちからおしゃぶりを使っても大丈夫!新生児用のおしゃぶりは普通のおしゃぶりよりも小さめに設計されています。哺乳瓶と同じメーカーのおしゃぶりを使えば、哺乳瓶と似た乳首の形をしている場合が多いため、気に入って使ってくれることも。

歯の噛み合わせへの影響などが心配でおしゃぶりに抵抗があるパパやママは、赤ちゃんの口の大きさに合わせて月齢別に歯や顎の発達を阻害しない商品を選択してみては?

泣いている原因は空腹以外かもしれません。赤ちゃんの様子をしっかり見極めて

新生児の時期は泣いたり眠ったりを繰り返します。ママは産後の疲れた体がまだ回復していない中で赤ちゃんの面倒を見なければならないため、頻繁に泣かれると疲れてしまいますよね。赤ちゃんはミルクを飲ませるとおとなしくなってくれることが多いため、ついつい回数や量を多めにあげてしまうこともあるかもしれません。しかしミルクの量が多すぎてしまうと、後々赤ちゃんへの影響も心配です。

赤ちゃんがミルクを飲みすぎて心配なときは1人で抱え込まずに、まずは助産師さんや先生、両親などに相談をしてみましょう。パパやママだけでは思いつかなかったようなアドバイスがもらえるかもしれません!初めての育児は心配なことだらけでパパやママも不安に思ってしまいがちです。周りの人に協力してもらいながら、赤ちゃんに寄り添った方法で育てられるといいですね。