赤ちゃんの手形は一生の思い出
キュッと握ると、壊れてしまいそうなくらい、小さな手。指が小さくて、細くて動いているのが不思議な手。生まれたばかりの赤ちゃんの手は本当に小さいです。握られると「この子を一生かけて、守っていかなくちゃ」とお父さん・お母さんの気持ちにパワーを与えてくれる手でもあります。
でも、嬉しいのやら寂しいのやら、ふにゃふにゃした小さな手を見られるのは、ごく限られた期間です。あっという間にお花のような手が、もみじの葉っぱのような手になり、どんどん大きくなっていきます。
可愛らしい赤ちゃんの手を、しっかりと思い出に残しておきましょう。テーマは「赤ちゃんの手形」です。いつ頃取れば良いのでしょうか。また、どのようにすれば上手に手形が取れるのでしょうか。一緒に確認していきましょう。
赤ちゃんの手形を取るとこんなにハッピー
赤ちゃんの手形を取ると、みんながハッピーになります。どのようなハッピーが生まれるのかを確認していきましょう。
お父さん・お母さんがハッピー
お父さん・お母さんは、赤ちゃんがこの世に生まれたと同時に、バタバタとした毎日を送ることでしょう。授乳タイム・おむつ交換・沐浴・寝かしつけ・へその緒のお手入れ・出産祝いに来てくれる人への日とへの対応など、本当に目まぐるしい毎日が続くのです。
「私、なんでこんなにバタバタしてるんだろう?」「子供が生まれてから、ろくに寝ていない…」と、鏡に写った自分のやつれた姿に、驚く人も少なくありません。赤ちゃんを産んだのは自分なのに、赤ちゃんのお母さんになったことを実感する間もなく、1日が過ぎていくのです。
そのようなときに、赤ちゃんの手形を見ると、心が和み癒されます。「小さな手だなぁ」「この子を私が産んだのかぁ~」などと、手形を通して我が子を客観的に愛することができるのです。ずーっと一緒にいるけれど、手形になった我が子の手は本当に小さく、改めて守ってあげなきゃという気持ちにさせてくれるはずです。
おじいちゃん・おばあちゃんがハッピー
「子育ては責任があるから必死。孫は無条件に可愛いものだ」と筆者の父と母は言います。しかしながら、近くに住んでいないと、なかなか可愛い孫と会えないおじいちゃん・おばあちゃんも少なくありません。そのような場合は、赤ちゃんの手形を記念に送ってあげてはいかがでしょうか。
小さな手を見れば「今度会うときには、どのくらいの大きさになっているのかな?」と想像しながら、孫のことを考える楽しみが生まれます。生まれてすぐの手形、1歳、2歳、3歳と手形を記念にプレゼントして月日を積み重ねていくのも素敵です。
赤ちゃんがハッピー
どんな形であれ、自分の成長の記録が残されているということは、親の愛の証です。大人になって、自分の成長記録や手形を見ていると、「お父さん・お母さんから、大事に育ててもらったんだなぁ」と実感することができます。
きっと、手形を取った赤ちゃんも、大きくなって自分の手形を見返すときがくるでしょう。その時に「自分は、親に大事に育てられたのだ」と改めて感じるはずです。愛情を感じられるアイテムになるなんて、ハッピーです!
筆者も0歳と4歳の子供の手形をとってみたママの1人
息子は4歳のときに、お兄ちゃんになりました。「ねー見て、おてて小さいねー!」と妹の手を見て不思議がる息子くん。そのタイミングで「◯◯もこのくらい、小さなおててだったのよ」と、赤ちゃんの時の手形を見せてあげました。その時の、息子のキラキラした目がとても印象的です。
「ぼくさ、いっぱいご飯食べたから大きくなったんだね」と話す彼を見て、赤ちゃんの時に手形をしておいて良かったなぁと、心から感じました。
手形は、周りの大人だけが楽しむ想い出のアイテムでは、ありません。本人も、自分の成長を感じられる素晴らしいアイテムなのです。今は小さな赤ちゃんも、あっという間に大きくなります、この瞬間を、大きくなった子供たちに感じてもらうのも大切です。
赤ちゃんの手形はいつ頃取るものなの?
手形をとるのは、いつでも構いません。「インクや朱肉を手に付けて、赤ちゃんに害はないのかしら?」という声もありますが、付けて何時間も放置しておくわけではなく、すぐにぬるま湯でしっかりと洗い流す分には問題はありません。
生まれてすぐの赤ちゃんの手形や足形をとって、退院時にプレゼントしてくれる産院もありますので、生まれてすぐでも大丈夫です。お父さん・お母さんが、手形を残しておきたいタイミングで、試してみれば良いのではないでしょうか。
赤ちゃんの手形アイテムの手作りバリエーション
市販の手形作成キットもあるのですが、手作りをしてみようと考えるお父さん・お母さんも多いです。やはり、我が子に捧げるアイテムは、手作りしてあげたいって思いますもの。そこで、手作り手形のバリエーションをまとめてみました。
おすすめの手作り手形4選
オリジナルの赤ちゃんの手形を取って、家族の思い出にしたいという人は、ぜひお試しください。
1.紙粘土の土台を作って手形
手形は手のひらにインクを塗って、ペタッと付ける方法だけではなく、粘土に手を押しつけて型を取る方法もあります。これなら、手が汚れることも少ないですし、紙粘土の土台を自分で飾り付けができるので、お父さん・お母さんの作っていて楽しいです。専用のキットも販売されていますが、紙粘土を使って土台から作ってみるのも、おすすめです。
2.色紙に手形
100円均一で色紙を安くゲットすることができますので、赤ちゃんの手形専用のインクを購入して、何枚か自分でお作りになってみてはいかがでしょうか。赤ちゃんの手形専用キットを購入するよりも、お得に作れるのでおすすめです。両家のおじいちゃん・おばあちゃんにも、気軽にプレゼントできるので、保管用とプレゼント用を準備してあげましょう。
3.Tシャツに手形を押す
色紙に手形を押すスタンダードな方法も人気ですが、Tシャツに手形を押して、記念写真を撮影するのも記念に残ります。0歳の時の手形Tシャツを着た0歳の我が子、1歳の時の手形Tシャツを着た1歳の我が子というように、お誕生日のイベントの1つにして家族でお祝いするのも楽しいです。
4.育児記録帳の表紙に手形を押す
赤ちゃんのミルクやオムツの回数、離乳食の内容を記録している、お母さんもいるでしょう。毎日使うものだからこそ、赤ちゃんの手形を表紙に押して、いつも眺められるようにしてみませんか。子育ては、とても楽しく、そしてとても大変!でも、生まれたばかりの我が子と、目の前にいる我が子の成長を見比べられるアイテムがあれば、また頑張ろうという気持ちになってくるのではないでしょうか。
赤ちゃんの手形を上手に押すためのポイント
「せっかくだから、キレイに押したい」「赤ちゃんの手形を押すのって、動くから難しそう」というお父さん・お母さんも多いはず。でも、闇雲に行わずにポイントをしっかりと押さえていれば、誰でもキレイに仕上げることができます。
ポイント1.手形押しは2人以上で行いましょう
赤ちゃんの手にインクを塗って、台紙に押す、そしてインクを落とす作業は、意外と大変です。赤ちゃんがずっと大人しくしているとも限らないので、暴れ出してしまうとてんやわんやは確実です。そこで、赤ちゃんの手形を押す時には、大人2人以上が協力して行いましょう。
筆者はこんな感じで行いました!
我が家の場合は、4歳のお兄ちゃんが大活躍してくれました。
私:赤ちゃんの手にインクを塗ったり、手形を押す人
夫:赤ちゃんを抱っこしている人
息子:ひたすら変な顔をしたり、踊って赤ちゃんの気を引く人
この役割分担が、最高でした。大人だけではなかなか気を引くことが難しかったのですが、4歳の息子の変顔のバリエーションといったら、お見事でした。兄弟がいる場合は協力してもらったり、いない場合でもおじいちゃん・おばあちゃん・おもちゃのサポートを借りて、赤ちゃんの気を引いておくとよいでしょう。
ポイント2.赤ちゃんの機嫌が良い時に行いましょう
赤ちゃんが眠かったり、お腹が空いている時に手形を押そうとしても、うまくいくはずがありません。どんなに頑張っても、暴れて終わりって感じです。手形を押す時には、できるだけ機嫌の良い時に行いましょう。お腹がいっぱいになったあとや、遊んでいる最中でご機嫌の良い時に試してみてください。
ポイント3.手首~指先へ向かって押していく
手形を上手に押すためのポイントは、手の平の手首に近い部分から指先へと向けてゆっくりと台紙に押しつけていくことです。上から台紙に対して垂直に、一度に押すのは本当に難しいです。確実に手形を押していくためには、この方法が一番です。
ポイント4.台紙は平らなところにおいて押そう
手形を押す台紙は、押した時にムラができてしまわぬように、平らなところに置いておくことが重要です。細かなゴミも取り払って、環境を整えてから試しましょう。
赤ちゃんの手形を押すときは専用のインクが便利!
赤ちゃんの手形を取るときには、専用のインクをおすすめします。朱肉や絵の具は手のひらが荒れそうだし、万が一舐めてしまった時に心配だというお母さんも多いので、赤ちゃんの手形専用のインクはじわじわと人気が高まっているのです。
赤ちゃんの手形専用のインクのメリット
- 安全な素材で作られている
- すぐに洗い流せる
- インクが乾きにくいので、手に付けてからじっくり押せる
- 紙だけではなく布にも押せる
- 使い方が簡単
墨汁や絵の具よりも、赤ちゃんの手形専用のインクが断然いいです。赤ちゃんグッズが売られているお店やインターネット通販サイトで購入できますので、是非お試しください。
赤ちゃんの手形を取るときにこんなトラブルが起きました【エピソードまとめ】
手形を残しておくときには、手にインクを塗ったり、紙に張り付けたりと手間がかかります。その時間も想い出になるわけですが、思い出すとクスッと笑ってしまうようなエピソードが生まれることも珍しくはありません。早速、お父さん・お母さんが実際に経験したエピソードをまとめてみました。
クスッと笑ける赤ちゃんの手形エピソード
- インクを塗った手をそのまま口に入れた赤ちゃん。口のまわりが真っ赤っか!
- 大泣きの暴れまくりで、洋服に手形がたくさん!お気に入りのTシャツだったのになぁ。
- 手についたインクが気持ち悪かったのか、大暴れ!リベンジして、寝ているときに手形にトライしたら、大成功でした。
- 何度押しても、うまくいかない。作業をしているうちに、赤ちゃんが寝ちゃった!
- 両手にインクを塗ったら、大暴れ。私の顔に、見事な手形が付きました。片手ずつ行えばよかったです。
- 生後6ヶ月で手形を取ったので、寝返りをしてあちらこちらに手形がたくさん!トホホでした。
トラブルが起きている最中は、お父さん・お母さんもぐったりするでしょうが、後になってみれば素敵な想い出になります。「あの時、大変だったよねー!」と、手形を見ながら思い返す時間もよいものです。
最近は赤ちゃんの専用の手形作成キットが売れている
最近は、可愛らしい台紙とインクがセットになっているものや、粘土タイプの台紙に押し付けるものなど、さまざまな手形作成キットが販売されています。すぐに飾れるような作りになっているので、とても便利です。ベビー用品を扱っているお店やインターネットで「手形 キット」と検索すれば出てきますので、リサーチしてみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの手形を残してハッピーを増やそう
今回は「赤ちゃんの手形」をテーマに、手形の意味とおすすめの方法をご紹介しました。手形は、赤ちゃんが大きくなっていく成長の証です。小さな手が、やがてお父さん・お母さんを守ってくれる、たくましくて大きな手になっていくことでしょう。
デジタル化の時代ですから、データで成長の記録を残していくのも1つの方法です。でも、手形はただの記録ではありません。手形を残すために、手にインクをつけたり、上手にじょうずに手形が取れるまで苦戦する時間のすべてが、素敵な想い出になるのです。赤ちゃんが産まれたら、是非手形を残してください。