育児・お世話

女の子のおむつ替えの方法

女の子赤ちゃんのおむつ替えのコツ正しい拭き方でトラブル防止!

女の子のおむつ替えのコツや手順について解説し、おむつ替えの度におしっこを拭くべきかといった疑問にもお答えします。女の子は男の子に比べて汚れが気になりやすいので、お尻だけをお湯につける座浴もおすすめです。また、女の子のおむつ替えを他人に見られなくないときの対策もお伝えします。

女の子赤ちゃんのおむつ替えのコツを覚えよう

女の子のおむつ替えの手順やポイントを解説します。
女の子は男の子に比べて汚れやすく、尿道などへの細菌感染のリスクも高いので、毎日の適切なケアが大切です。ママはもちろん、パパも女の子のおむつ替えのポイントを覚えておきましょう!

女の子赤ちゃんのおむつ替えの手順は4つ

女の子のおむつ替えは、男の子よりもやや丁寧に行った方が良いです。おしっこ飛ばしの心配はないはずですので、ゆったりした気持ちでキレイにしてあげてください。

1.おむつ替え用シートもしくは新しいおむつを敷く

おしりが濡れていることや汚れていることもありますので、赤ちゃんのおむつを外す前に、おしりの下におむつ替え用のシートを敷きます。周囲を汚さないだけでなく、赤ちゃんの背中やおしりが痛くなったり、冷たくならないというメリットもあります。

防水タイプ・使い捨てのタイプも販売されていますが、持っていないときはバスタオルなどでも代用可能です。外出先などでは、新しいおむつを敷いてからおむつを外すようにしましょう。

2.おしりをキレイに拭く

おむつを外したら、おしりの周りをキレイに拭きましょう。ひだの中も丁寧に拭いて、汚れや菌が残らないようにしてください。

股関節脱臼!足を引っ張らないように注意

おしりの下や脚の付け根の汚れを取るために、赤ちゃんの片足を引っ張るのはやめましょう。
赤ちゃんの股関節や骨は弱いため、それほど強い力で引っ張らなくても、簡単に脱臼してしまうことがあります。かならず両足を同時に持ち上げるか、赤ちゃんを抱っこするようにしてください。

3.かぶれが気になるときはオイルで保湿

かぶれがひどいときは、キレイに拭いてから、赤ちゃんでもOKのオイルやクリームを使って保湿するようにしてください。しっかりと保湿すればほとんどのかぶれは治りますが、治りが遅いときは小児科や皮膚科に連れて行って医師に診せるようにしましょう。

4.肌が乾いたらおむつを装着する

おしりを拭いたときに余分な水分が残っていると、皮膚が蒸れてしまってかぶれの原因になることがあります。しっかりと乾かしてから、おむつを着けるようにしてください。

外出先でおむつを替えるとき、室温が低いために少しでも早くおむつを着けたいときは、ウェットティッシュで拭いてから乾いたタオルや普通のティッシュで余分な水分を吸い取ると良いでしょう。

女の子赤ちゃんのおむつ替えのポイント

女の子のおむつ替えの際には特に注意が必要です。デリケートな部分ですから、優しく拭くのは大前提。次のポイントを押さえて、キレイにしてあげてください。

前から後ろに拭く

おしっこだけのときも、うんちをしているときも、女の子は前側から後ろ側にむかっておしりふきなどで優しく拭くのが基本です。後ろから前に拭いてしまうと、尿道や膣にうんちやバイ菌がはいってしまう恐れがあります。

汚れがひどい場合は、まずは外側の部分からきれいにし、おしりふきを交換したうえで、内側のひだの部分などを拭き取るようにしてください。

おしっこだけでも丁寧に拭く

女の子は男の子とは異なり、おしっこをすると、おむつが吸収するまでにお股全体が濡れてしまいがちです。また、眠っているときには、尿がおしりの方まで流れていくこともあります。おむつ替えのときには、全体的にキレイに拭き取ってあげましょう。

上手に拭けていないときはお湯で洗う

キレイにふき取れているか自信がないときは、おしりだけをお湯につける座浴を行いましょう。上半身は服を着せたままで構いません。

座浴はおむつかぶれ対策にもなりますし、うんちが緩いときなどにも便利な方法です。ベビーバスを片付けてしまっているときは、大きめの洗面器が湯船の代わりになります。

肛門や尿道のまわりは石鹸で洗い、内側は手で軽く開いて、お湯やシャワーでそっと洗い流します。
おむつ替えの度にやる必要はないので、お風呂の時間まで長いとき、横漏れや背中漏れがあった時に行うと、赤ちゃんもスッキリしてご機嫌になってくれます。

女の子赤ちゃんのおむつ替えを見られたくないときの対策

女の子の親御さんの中には、「赤ちゃんとはいえ、おむつ替えの様子を他人、特に男の人に見られるのは嫌」と感じたり、ママの中には「おむつ替えだけは自分でしたい」という方もいるでしょう。

おむつ替えのときに周囲の目をさえぎる方法を、3つの異なるシチュエーション別に紹介いたします。

ベビー休憩室やトイレのおむつ替え台を使うとき

デパートや公共の場所などでは、ベビー休憩室や少し大きめのトイレにおむつ替え専用台が設置されていることが多いです。

個室のおむつ替え専用台を探す

ベビー休憩室は便利ですし、利用するのは同じように子どもを連れたママやパパだけです。最近では、男性も利用しやすいようにと、授乳室と休憩室をあえて別の場所に設置する施設も見受けられます。

しかし、おむつ替え時の視線が気になる方にとっては、あまりおすすめのおむつ替えの場所ではありません。ただし、男性の利用がマナー違反と言う訳ではありませんから、気になる場合は自分が移動する必要があります。

デパート内では、赤ちゃん用品や子ども服売り場の近くのトイレに、おむつ替え専用台付きの個室があるケースが多いです。どこにおむつ替え専用台があるトイレの個室があるのか分からないときは、インフォメーションセンターや店員さんに尋ねてみましょう。

カバンで視線をブロック

ベビー休憩室、個室トイレ内以外に、トイレの入り口通路付近や個室以外の場所におむつ替え台が設置されている場合もあります。そんな時は、不特定多数の人が通るので、やはり視線が気になる方にとっては落ち着かないでしょう。

赤ちゃんが小さいときは、どうしてもお出かけの際の荷物が大きくなります。それを活かして、大きなマザーズバッグを赤ちゃんの横に置き、視線をブロックしましょう。

近親者がおむつ替えをすると言ったとき

赤ちゃんにとっての祖父や叔父などが善意でおむつを替えてくれようとする場面もあります。親切心からの行動であることが分かっていたとしても、やはり女の子のおむつ替えをパパ以外の男性にしてもらうことに抵抗がある方もいるでしょう。

善意からおむつ替えを提案してもらったときは、次のように断ることができるでしょう。

「わたしがします!」とアピールする

近親者や友人が赤ちゃんのおむつを気にする素振りを見せたなら、すぐに「ちょっと連れていきますね」とママやパパ自身がおむつを替えることを提案し、別室へ移動してください。

間髪いれずにおむつ替えを親の方から提案すれば、「いやいや、わたしがおむつを替えるよ」とわざわざ言い出す方は稀でしょう。

「お薬を塗る必要があるので」と説明する

ママやパパが「おむつを替えますね」とアピールしても、「ちょっとくらい休みなよ。代わりにおむつを替えるから」と気遣ってくれる方もいます。育児中の夫妻を気づかってのことですから、「結構です!」と断ってしまうのは、角が立ちます。

そんな時は、「ちょっとかぶれていて、病院でもらった薬を塗らないといけないんですよ」と説明してみましょう。

ここまで言えば、多くの人が「たいへんだね」「早く良くなるといいね」と納得してくれるはずです。やや良心が痛むかもしれませんが、なにをどこまで気にする、気にしないは人によって様々です。悪意のない嘘ですので、許される範囲でしょう。

病院で習った通りにやらないとならないのでと言う

義父・実父と多くの時間を共有する場合は、やや対策が異なってきます。特に同居の場合、おむつかぶれを言い訳にすると、嘘だとバレてしまう可能性が高いです。

とはいっても、義父・実父には、「この子が大きくなった時、嫌に思うかもしれない」という風に説明するのは得策ではありません。もし実母や義母に娘のおむつ替えをお願いしたことがあるのなら尚更です。疎外感を覚えて、「気にする方がおかしい」と機嫌を損ねてしまう可能性もあります。

このようなケースでは、ケアの難しさについて話す方が良いでしょう。「肌が弱いので、病院で教わった拭き方をしないといけない」と説明してみましょう。もっとも、この言い訳を使う場合は、義母・実母にもおむつ替えはお願いしない方が賢明です。

「おむつ替えは私の仕事」「男の人にさせることじゃない」とママが当たり前にこなしていくと、いつしかそれが家庭の中で当たり前になっていきます。

女の子赤ちゃんのおむつ替えをするときはキレイに拭いてあげましょう

赤ちゃんをかぶれや感染症から守るためにも、キレイに拭くことは大切なことです。もちろん、おしっこやうんちから感染してしまうのは赤ちゃんだけではありません。おむつを替える大人も感染症にかかることがありますので、おむつを替えた後は丁寧に手洗いするようにしてください。